タヌキがゆく

貴方はトヨタ党?それとも日産党? ー コロナVSブルーバードに見る企業理念闘争の歴史 ー

前書き(要約)  独自技術を育てるか?手っ取り早く企業買収へ進むか?

昔から"自称自動車ジャーナリスト"の間では、『技術の日産、販売のトヨタ』などと評して、『日産はマーケティング(市場戦略)でトヨタに敗北した』ように"騙って"いる連中が大半ですが...

"ライセンス生産"で自動車生産技術を学んだ日産自動車は、その後に続く国産車の歴史、日野ルノー いすゞヒルマン など戦後の高度成長期の自動車産業発展に大きな影響を与えましたが...

嘗てのBMWも行った"リバースエンジニアリング"で、初めて"順"国産車(※00)を開発したTOYOTAの企業理念こそが、その後の自動車大国"日本"が歩んだ"本道"ではなかったのでしょうか?...

参※00)唯一最後まで苦労したエンジンブロックの鋳造技術に関しては、アメリカからの技術導入でした...

《時代の流れに翻弄された Vintage car Brand 》SequelⅠ の目次

※リンクについて

(参※xx) は当サイト内の参照関連記事リンクです。
但し、その他の直接 hyper-link は当事者・関連団体の公式サイト若しくはオリジナル各国語版Wikipediaへ直接リンクしています。

プロローグ 独自開発で"国産初の乗用車"に挑んだ トヨタ自動車

※ここをクリックするとこのページの"目次 Topに戻れます!

1936年4月から純国産技術で量産・販売が開始されたAA型乗用車の輝かしい伝統を受け継ぐ形で、敗戦後の1955年に初代トヨタクラウンが世に出た。

今風に言うと「米国モデル」を徹底的に分解・研究した「リバースエンジニアリング」(※01)モデルという事になるが、製造に係る技術は「当時の純国産技術」で固められている。

但し最後まで苦労した鋳鉄シリンダーブロックの鋳造に関しては米国から技術導入(※02)を行い製造技術を確立した。

この辺のいきさつは"プロジェクトX"でも紹介されたのでご存知の方も多いと思う。

参※01)当サイト内関連記事 Reverse engineeringとは はこちら。

参※02)当サイト内関連記事 ライセンス生産 はこちら。

本節 ノックダウン生産で始まった日本の乗用車産業

※ここをクリックするとこのページの"目次 Topに戻れます!

日産は英国オースティンのノックダウン生産で...

日産は戦前の1936年に米国から設計図・製造設備を購入していわゆる「ノックダウン・ライセンス生産」(※10)で国産車を開発して、敗戦後はいち早く1952年に英国オースティン社と業務提携をしてオースティンのノックダウン生産に乗り出している。

ノックダウン生産で得た技術ノウハウをもとに自社開発して初代クラウンと同じ1955年に登場したのが110型初代DATSUNで1958年にオーストラリアの国際ラリーで優勝の快挙を成し遂げて,その後エンジンまで全て新規開発の初代ブルバード生産へとつながった。

そしてオースティンを源流とする"DATSUN"のエンジンもA型エンジンシリーズとして、その後もサニー、チェリーと脈々と受け結がれる事となった。

参※10)当サイト内関連記事 ノックダウン生産 はこちら。

2代目ソニックラインのブルーバード(BB)

日産が完全に自社技術と呼べる技術で"量産大衆車"を完成させたのは2代目ソニックラインのブルーバードを完成させたあたり。

当時としては画期的なこの車はライバルのアローライン・コロナと共に庶民のあこがれの的だった。

そしてこの頃日産は"技術の日産"を全面に打ち出す販促戦術をとっていた。

確かにその頃のトヨタ車はメカフェチ少年?であった小生にとっては、興味を引きつけるところなど何処にもなかった。

モータリゼーション黎明期だったこの頃の自動車ジャーナリストの連中も「トヨタの80点主義」の産物などとコケ!にしていた。

発売当初おもしろい逸話があるBBの後輪サス

このBBのインデペンデント(独立)後輪サスには発売当初おもしろい逸話があって、あるユーザーが新車を販売店で受け取り、家に帰るまで何度も親切な後続車に「貴方の車の後車軸が折れている!」と止められたと言うう逸話がそれ。

当時リジットアクスルが全盛の時代、一般ドライバーにとって"タイヤがハの字"に成りっぱなしで走る車など信じられなかったのだ!

確か に日産の快挙というか"暴挙"のおかげで部品メーカー、特にベアリングメーカーの技術力はいやがうえにも"強引に引き上げられ"て、その後"世界1の技術力"へとつながった。

一般大衆はコロナの信頼性を支持した

メカフェチ少年の小生には全く興味を引くところがなかったコロナでだったが、市場での軍配は確実にコロナにあがっていた。

何故か、答えは簡単その耐久性、堅牢性、すなわち「信頼性」と、メンテナンス体制(サービス工場の技量)、交換部品の価格も含めての「維持管理」の容易さにあった。

まだまだ日本全国至る所に極道(コクドウ)が広がっていた時代にSOHCのエンジンはともかくとしても、ブルーバードの"4輪独立懸架"には厳しすぎた、伸縮スリーブやジョイントカバーが悲鳴を上げたのは言うまでもない。

エピローグ 今にして思えば当時のトヨタに技術力がなかったのではない!  

※ここをクリックするとこのページの"目次 Topに戻れます!

強引に協力会社の技術力を引っ張り上げた日産に対して...

トヨタはライバルの"スタンドプレー?"を横目で睨みつつ耐えながら、協力企業、特に部品納入各社の生産技術力・品質技術が、"横並び"で上がるのをじっと待っていたのであった。

この次のシリーズあたりから情勢は違ってきだした、ライバル日産は次期ブルーバードすなわち"アップルバード?"ではあっさりと"後輪インデペンデントサスを捨ててしまって、"板バネ"に先祖返り?してしまった!

第1項 TOYOTAが辿った堅実なRoad  

3代目コロナに至って

アバンギャルドな?日産に対して、トヨタとその協力会社は3代目コロナに至ってコイルスプリングを用いたリンク式後輪サスを大衆車市場に投入しても大丈夫な耐久性を持つまでに(着実に)量産技術力を確立していた。

常に"地味"で堅実なメカを採用して、日産のような"これ見よがしのスタンドプレー"はしなかった。

唯一TOYOTA2000GTが"谷田部のバンク"(※91)で世界記録を更新したぐらいであった。

対する日産は派手に"ワンオフのR380"で記録更新合戦に加わったが...

重要なことは、トヨタは"量産車TOYOTA2000GT"のモディファイモデルでの記録挑戦であり、日産は一か八かの"ワンメイクカー"での挑戦であったと言う事実だ。

参※91)当サイト内関連記事 嘗てあった谷田部テストコースとは はこちら。

第2項 国産アルミボディー量産車の元祖 TOYOTA 2000GT! 

国産量産アルミボディーの元祖は初代 HONDA NSX と思っておられる若い読者も多いと思うが、実はこの車 TOYOTA 2000 GTが最初だった。

YAMAHA製Twin camのシリンダーヘッドを組み込んだストレート6エンジン、総アルミ製・クロスフローのアルミラジエーター、クラウンで実績を積んだX型フレーム、ピアノ製造で培った技術で手作りした本物のウォールナット・インパネ等々...

そして、何といっても"0戦"の機体板金に通じる"職人手打ち(手叩き)のアルミボディー!(※92)

"今でもTOYOTA 2000 GTはマニア垂涎のコレクションアイテム、日本唯一のclassic car(最高級車)となっている。

参※92)21世紀令和の御代の今日、今や"アルミ板金技術継承"は滞り、再現は不可能!に...

なのでロッキーオートのレプリカは、ラダーフレーム+FRPカウリングとなっています。

センチュリーも忘れてはならない一台

地味ではあるが同時期のセンチュリーも忘れてはならない一台だ。

この車には今に続く 画期的な量産技術がテンコモリ状態だった。

V8エンジン、ハロゲンランプ、フルオートエアコン、アルミラジエーター、エアサス、,,,,,等々。

第3項 コロナ VS ブルーバード で締めくくると 

その後両車ともFFに移行して後は皆様ご存知の通り。

そして生みの親であるTOYOTAと日産の勝負は...

地道な努力の積み重ねで、グループ各社の生産技術力の底上げを図ったTOYOTAは、

カンバン方式と呼ばれる有名な生産方式をあみだして、流通コストと部品の滞留コストを押さえ"世界1"の優良自動車会社に成長した!

そして技術面でもハイブリット車で業界に先鞭を付けた。

今や(2006年当時)世界最高峰の自動車レース"F1GP"の世界でもオール純性TOYOTA F1マシンが頂点に上り詰める寸前までになっている。

ITバブルに乗じたマネーゲームで大恥をかいたホリエモンが、世の中を騒がせている今この時こそ、

技術立国ニッポンのあり方」を両社の栄枯盛衰を参考に考えてみるときではないだろうか...

本稿は2006-03-04に旧タヌキがゆくに初稿公開したコラムをリメイクした記事です。

※ここをクリックするとページの"Top index"に戻れます!

関連記事 

《時代の流れに翻弄された Vintage car Brand 》 のご案内

※以下のタイトルをクリックするとシリーズ記事全てにワープできます!

プロローグ Vintage Car の系譜 とコーチビルダーの変遷

日本では「年期物の旧車」と勘違いされているようですが...残念ながら自動車大国日本にはクラシックカーは存在しません!

第2回 歴史ある大英帝国で育まれた Vintage Brand Car 達

歴史ある大英帝国は、貴族社会の国でもあり、長く続いた馬車時代から彼らが御用達としていた今も残る歴史ある「コーチビルダー」が群雄割拠...

第2回 歴史ある大英帝国で育まれた Vintage Brand Car 達

歴史ある大英帝国は、貴族社会の国でもあり、長く続いた馬車時代から彼らが御用達としていた今も残る歴史ある「コーチビルダー」が群雄割拠...

第3回 ドイツ・フランスの Vintage Brand Car

歴史ある大英帝国は、貴族社会の国でもあり、長く続いた馬車時代から彼らが御用達としていた今も残る歴史ある「コーチビルダー」が群雄割拠...

第4回 ローマ帝国の栄光ある伝統を引き継ぐ?イタリア のヴィンテージブランドカー

ローマ帝国の時代から馬車が発達していたイタリアも貧しいが情熱的な一般庶民と大富豪や貴族が同居する国で、

第5回 大後悔?漂流時代の果てに流れ着いた先で滅亡した名車たち

ヨーロッパにあってイスラム文化と耶蘇教文化が混然一体?となったスペインは、大栄帝国?とともに嘗て大後悔時代?には、

第6回 自動車育ての親 アメリカ で生まれた Vintage car Brand 

ガソリン自動車を最初に発明したのはドイツのダイムラーだったのかもしれませんが、最初に普及させたには、間違いなしにアメリカでしょう!

SequelⅠ 貴方はトヨタ党?それとも日産党?

昔から"自称自動車ジャーナリスト"の間では、『技術の日産、販売のトヨタ』などと評して、『日産はマーケティング(市場戦略)でトヨタに敗北した』ように"騙って"いる連中が大半ですが...

SequelⅡ TOYOTA Centyury に唯一備わっていないものとは...

CenturyはToyota Qualityの真骨頂といってもよいhigh-priced luxury automobile marquesで、嘗てのRolls-Royceをも凌駕して、handmade Bentleyや、Mercedes-Maybachと並び称されるQualityを持つように...

SequelⅢ 米国系 巨大 石油メジャー に対抗できるのは TOYOTA と 出光 だけ...

最近、石油メジャー・CIAの陰謀と思われる日和見マスコミの「トヨタ叩き」のプロパガンダ活動が目立つようになってきました!

後書き 《時代の流れに翻弄された Vintage car Brand 》シリーズについて

『人は歴史から多くの事を学んだ』といわれていいますが、

『企業経営者は、歴史から決して多くを学ぶことは無かった!』ともいえるでしょう?

多くのVintage Brand Carはお金儲けの手段として"ブランド転がし?"に利用されて、転々と投資家の手を渡り"埋葬?"されたり、大メーカーの思惑で"ブランド復活"して企業イメージの向上ために"ハクをつける"ことに利用されたりしています。

そんな"時代の流れ"に翻弄されたVintage Carの数々を綴ったシリーズ記事です。

狸穴総研 経済研究所 出自多留狸

※hyper-linkについて

ハイパーリンクは事業者の Official Websiteを基本に、Wikipedia該当contentに直接リンクしてあります。

但し海外事情についての日本語版ウィキペディアは、英語版の"直訳"contentが多く、更に編集者(与党関係者?)に都合よいようにかなり"歪曲!"されたcontent(電子情報)が多いので、公正を期するために各国言語版 Wikipedia に直接リンクしてあります!

また、日本語版ウィキペディアは中学(教師)並み?の"直訳"が多いので、"意訳し直して"あります。

参)当サイト内関連記事 海外版Youtube 鉄道動画 と 各国語版ウィキペディアの勧め はこちら。

参)当サイト内関連記事 海外鉄道・ 空港関連 ご当地Wikipedia リンク集 はこちら。

思想(イデオロギー)に関するcontentについてのイエローフラッグ"糞"フラッグが多い!

特に歴史・イデオロギーに関するイエローフラッグは、ボランティア?で"管理人"としてウィキペディア事務局に関与している平和ボケした理想主義者、有識者?達が日"教祖"の偏向教育(大衆洗脳)方針に沿うように"注意喚起?"されており、ハッキリ言って"糞"フラッグです!

むしろ"糞"フラッグが立っているcontent(内容)のほうがfairness(公正)な立場の内容と言えなくもありません!

交通施策に関するcontentは運輸族のプロパガンダの温床に

但し、交通関係は、スポンサー(与党運輸族)の意向を強く反映しているので、イエローフラッグが警鐘(fairness)を鳴らしている場合もありますが...

更に、地名に関しては、Google地図検索を容易にするために、言語表記を基本に、(カナ表記)についてもGoogle 地図で使用されている「カナ使い」を使用しています。

又、引用句に関しては《XX語版》を明確にしています。

※但しhyper-link先は

  • ●日本語(カタカナ)表記は日本語版ウィキペディア
  • ●英語表記は 英語版 Wikipedia
  • ●オランダ表記は 欄語版 Wikipedia、ドイツ語表記は 独語版 Wikipedia、スペイン語は 西班牙語版Wikipedia 、イタリア語表記は 伊語版 Wikipedia
  • ●スランス語表記は 仏語版 Wikipédia、ポルトガル語表記は 葡語版 Wikipédia
  • ●ロシア語表記は 露語版 Википедия、
  • ●ラテン語表記は 裸展?語版 Vicipaedia
  • ●クネクネ文字?は 使用各国版 ويكيبيديا
  • ●中国語表記は Both China版 維基百科

にそれぞれ直接リンクしてあります。

※但しハングル表記 韓国語版 위키피디아 は著しく信憑性が無く!殆どが日本語版以下(50歩100歩?)の fake content なので無視!しました。(Red China版 維基百科のほうがはるかに信頼性があります!

当サイト内関連記事 日本語ウィキペディアが 鉄道(傾?)Youtuberから"こけ"にされる訳は... はこちら。

 

公開:2006年3月 4日
更新:2022年6月 9日

投稿者:デジタヌ

TOPTalgo 方式 フリーゲージトレイン の致命的 難点 !フレコロとは?...


 

 



▲トランスポーター技術調査室へ戻る

 

ページ先頭に戻る