狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

Fantasy『 蒲蒲線妄想は実現出来ない!と東京都(庁患部官吏)はタカをくくっている... 』ー第2回ー

★第1節 京急羽田空港線への直通構想は現実離れした妄想!

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第0項 3セク蒲蒲線妄想は市街地大改造が前提の夢物語!

後述するように、国交省の首都機能分散移転に対する当てつけですが。

  • ※環八案(紫ライン)では、既存の蒲田駅(JR・東急)、京急蒲田駅とは離れすぎていて、役に立たない(利用客が見込めない!)!
  • ※駅前通過案ピンクラインでは、既存の中高層ビル(基礎杭)を避けるのは困難が予想される。

等、問題が山積していて、根本的には、東急(JR)蒲田~京急蒲田駅間一帯の大規模市街地改造再開発都市計画が実現しないと、実現できない妄想だからです。

何故なら、大規模市街地改造再開発を行うには、地権者との調整、TMO(※21)の立ち上げ、等など、掛け声だけでは一朝一夕には無しえない事業です。

蒲田駅周辺のように多くの地権者が絡むと。大阪梅田新都心(※22)の例を見ても、10年そこいらの年月ではとても不可能で、構想してから4・50年、つまり半世紀近くかかる事業!です。

とても東京都が本気で考えているとは思われません!つまりJR羽田空港アクセス線を推進した国交省に対する「単なる面当て」にすぎないでしょう。

参※21)当サイト内関連記事 『TMO』はお役人と職者が考えた市街地活性化の切り札? はこちら。

参※22)当サイト内関連記事 北区(旧4大区)と"維新の会"の野望"大阪・梅田新都心"計画とは... はこちら。

第1項 現在の蒲蒲線構想のアウトラインは

  • ●路線全長 約3.5~3.6㎞
  • ●途中駅2駅 東急新蒲田(地価ホーム)、京急新蒲田(地下ホーム)
  • ●想定事業費500億円/km  X3.6km≒1.800億円以上!(全線深層シールド工法)
  • ●3線軌条方式で、大鳥居前⇔東急蒲田間を建設する。
  • 第一種鉄道事業! 3セク蒲蒲鉄道?
羽田アクセス利用者にとっては利用価値なし!

ハッキリ言って東急さんにとっても、東京国際空港(羽田空港)に直通できない蒲蒲セン!では、旅客需要(旅客収益)は見込めま線(せん)!ので...

距離が短いにもかかわらず!、首都圏方式直通運行!つまり3セク第一種鉄道事業!とならざるを得ず、

初乗り運賃2重取り、割り増し運賃!となり、ますます利用者が遠のき、

建設費の目途が立っても、開業後は赤字問題!となり、とても40年償還など!無理でしょう。

更に、まったくの別建て3セクなので、未来永劫ともに初乗り運賃2重取り、高額運賃!は続き、事業継続は不可能となるでしょう、つまり償還も終わらない開業後数年でabandoned road(廃線)となるわけです!

第1目 3セク蒲蒲鉄道設立について...

  • ●東京都
  • ●東急
  • ●京急?
  • ●日本政策投資銀行
  • ●都銀・地銀
  • ●大田区に所縁の企業

等から、出資金を集め、patron(出資者)の政策投資ファンドからも融資を仰がなければなりません。

京急は態度保留

但し現状、京急さんは以下の理由で参加を見合わせる発言をしています。

  • ●現行案では東急地下駅⇔大鳥居井駅間を3線軌条化する計画なので、大鳥居駅の大改修(3面3線or2面4線)が必要となり、実質不可能!
  • ●JR(東急)蒲田迄延伸しても、利用客減は有っても利用客増は見込めない!
  • ●空港線ダイヤに余裕がない!
  • ●3線軌条化ではホーム柵設置が難しい!(ホーム部分のみ4線軌条化しないと、ホームと車両間が大きく広がってしまう!)
  • 空港線全線を3線(一部4線)軌条化するには、膨大なメンテナンス(保線)コスト増となり、改修費用を全額新会社が出資してくれるとしても、後々京急の肩にかかって来る!
  • ●直通車両の増備問題とレンタル費相殺問題

首都圏方式!相互直通では、車両のレンタル費処理が問題となりますが...

東急⇆3セク蒲蒲鉄道⇆京急の3者間で車両の貸し借りが生ずるわけです!

東急⇆3セク蒲蒲鉄道相互直通についての乗務員は、東急さんが受託(痛く!)されるお積もりなのでしょうが...

それぞれの車両は、

  • ●多摩川←(東急&3セク蒲蒲鉄道)→大鳥居 
  • ●東急鎌田←(京急)→羽田空港第1第2ターミナル

間を往復するわけで、各社間での相殺が難しくなります。

つまり、3セク内での往復便が増えてしまう!わけで...

果たして東急⇔大鳥居間だけの利用者がそれほど確保できるか???

路線バスも走っており、たぶん...

つまり利用者も含めて4者にとってはデメリットはあってもメリットは無い!わけです。

つまり京急にとっては全くメリットがない!わけです。

という事は、東急・京急共通のpatron(出資者)政策ファンドにとっても、融資するメリットが全くない!という事に...

★第2項 「東急の不可解な"動き"」の動きのうらにあるものは...

東急は、「絶対に損をしない商法」(※01)を編み出した小林一三師匠が礎を作り、愛弟子の五島慶太氏が忠実に教えを守り、大きく躍進させた"民間デベロッパー"!です。

経営陣から五島一族が手を引いてからも、デベロッパービジネスに軸足を置いて、強固な経営基盤としている会社です!

そして、"鉄道オタクの巣窟でもありません!"

田園都市線の"馬鹿げた複々線化"や蒲蒲線妄想便乗に、"巨額の再投資"をするよりも、大井町線の将来に懸けたかったはず?ですが...

参※01)当サイト関連記事 小林一三 師匠一門の『需要創出・利益誘導型』高速電気軌道派 はこちら。

第1目 蒲蒲線に頼らなくても♥羽田空港直通の 夢は叶えられる!?

※道路幅が狭いので、現りんかい線と共用の上下2層の地下駅となる!

  • ●緑ライン 都市計画道(完成まじか)
  • マルーンのライン 想定経路

現在、JR羽田空港アクセス線・東山手ルートが着工されて、日本のお臍!?「都心部(永田町界隈)」と羽田国際空港が結ばれようとしています!

そして、

東急 期待の星"大井町線"も巨大ハブステーション"大井町駅"に繋がって!います。

参※)当サイト関連記事 大井町線なら羽田空港アクセス線・"西山手ルート"経由で羽田空港直通!も実現できる はこちら。

第2目 同じ巨額設備投資ならば..

つまり東急(経営陣)としては、同じ巨額設備投資なら...

JR東日本、東京都(東京臨海高速鉄道)、品川区と話しを付けて、りんかい線・JR羽田空港連絡線経由で、東京国際空港と繋がったほうが(臨海副都心開発などの)"投資効果"が期待!できるわけですが...

そして、渋谷再開発で、密接な関係を築いた、3者連合(東京都・JR東日本・東急)陣営にとっても、最も「望まれる形」に近づくわけです!(※22)

但し、東京都とJR東日本は西山手ルート(埼京線接続)案を握りつぶしたようで...(※24)

参※24)当サイト内関連記事 羽田空港アクセス線西山手ルート・臨海部ルートは東京都とJR東日本によって握りつぶされた! はこちら。

第3目 東急の不可解な蒲蒲線積極策?の裏にあるものとは...

東急さん(経営陣)が(※23)「開発されつくした感」のあるこのエリア(大田区)に再投資する意味合いはあまり無いとは思いますが...

3セク・蒲蒲線計画を前面に押し出して、旧態化していた車両設備を更新したかった!のではないでしょうか...

事実、2007年度から新型7000系 - の投入が始まり2019年現在約半数の15編成45両迄置き換えが進んで、旧型7700系・7600系の置き換えが終わっています!

つまり蒲蒲線妄想?は池上線・多摩川線の"延命"に繋がって沿線にお住い?の区長さんの"廃線"に対する危機感に対しては一応の成果が上がったわけです。

更に、東急蒲田駅(JR蒲田駅)周辺の市街地改造都市計画事業にイッチョ咬みさせていただく「裏密約」が交わされている可能性はあるにはありますが...

現在盲腸線状態の、池上線、多摩川線で東急線内から羽田空港に行くには、乗り換えが煩雑すぎてちと不便では...

※太っ腹?の東急株主の皆さん、前途した大井町線の「りんかい線接続案」(※24)のほうが余程現実的だと考えられますが、どうなさるお積りで?...

参※23)当サイト関連記事 絶対に損をしないビジネス集団 小林一三 師匠一門! はこちら。

参※24)当サイト内関連記事 東急が大井町線を見捨てて羽田空港に直通出来ない蒲蒲線プロジェクトに転線した理由とは... はこちら。

大井埠頭内短絡線は東京都(庁)とJR東日本によって握りつぶされた!

但し大井埠頭内短絡線、羽田空港アクセス線西山手ルート(埼京線接続案)は東京都(庁)とJR東日本によって握りつぶされた!わけで...

参※★)当サイト関連記事 羽田空港アクセス線西山手ルート・臨海部ルートの"梯子"となる"京葉・新宿ライン"はJR東日本によって握りつぶされた! はこちら。

★第3項 蒲蒲線妄想に望みをかけても「大株主が投資効果で賛同しない!

※本年(2022年)公表された空港へ直通できない!蒲蒲線 Vision(幻)!

新たな設備投資を行うには、Refinancing(再投融資)が不可欠ですが...

後述するように、現在の東急は創業以来の出資者(株主)の発言力(資金力)は殆どありません!

2019年10月1日の東急株式会社の完全子会社化で、(渋谷区南平台町に本社移転とともに)完全に新体制(経営陣)となっています。

つまり今後は、主要株主である財務省所管の投資ファンドの御威光(資金力)で東急ホールディングスへの、Refinancing(再投融資)が決まりますが...

第1目 投資ファンドの御威光が決まっていない!

つまり前途した様に、渋谷駅前市街地再開発都市計画プロジェクトで、直接かかわっている東京都の手前、一応!お付き合いで参加表明したわけですが...

羽田空港の"島"を(空港線として預かっている)義兄弟の京急組とは、所場についての"話が付いていない"わけです。

更にFederation 関東連合会(Trust)を仕切っている、大親分(投資ファンド)のご意向も決まっていない!訳です。

なので、とりあえず東京"兄"の顔を立てる為にお付き合いしていますが...

羽田空港アクセス線を着工した(させられた!)JR東日本組、昔から所場を預かる京急組、そして東京都の誘いを断れなかった東急組の、身内3社の組頭同士が、連合会長(政策投資ファンド)の主導で、各自の「凌ぎの鬩ぎあい」を調整しないと、最終的に3セク蒲蒲鉄道への出資金の捻出!(Refinancing)しようが無い!訳です。

参※22)当サイト内関連記事 運輸"続"(旧運輸省派)の天下は終わった!今や財務省所管の政策投資ファンドが水先案内!する時代に... はこちら。

第2目 東京都が気前よくプレゼントしない限りは...

お金持の東京都が東京臨海高速鉄道(りんかい線)の様に、東京都の100%出資で3セク蒲蒲鉄道線を(建設して)プレゼントしてくれない限りは...

(沿線開発が終わっている池上線・多摩川線では)大口出資者の投資ファンドにとっては投資に見合うリターンが全く見込めないので、Refinancing(再投融資)してくれない!でしょう。

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公開:2021年1月24日
更新:2024年2月21日

投稿者:デジタヌ

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