連載《 羽田空港アクセス線が"誘"東京都からの企業出奔 Trend " は食い止められ無い!》ー第10回ー
冒頭でも述べました通り、既に東京モノレールを所有するJR東日本としては、
事業費3800億円以上!が想定されているアクセス線本線(海底トンネル掘削)事業ですら、「迷惑千万な!"お付き合い路線"」なのです。
強いてあげれば、「グローバルゲートウェイ品川」再開発事業のキャッチフレーズとして、
「羽田空港直結15分!の好立地」を前面に押し出して、企業誘致(地上げ!効果)を期待することぐらいでしょうが...
前途した様に、京急さんの手前「田町ゲートウェイ駅」の新設もできま線(せん)!
第0項 JR東日本は完全民営化された営利企業!
ご存じの通り、いまのJR東日本は、公営鉄道ではありません!
100%完全民営化されて、株式公開している「東証一部上場企業」です!
更にJRグループ中最大かつ国内最大の鉄道網を有する企業でもありますが...
逆説的には、首都圏の一部路線を除き、新幹線を含む殆ど全ての営業路線が赤字路線となっています!
いまのJR東日本を支えているのは、エキナカビジネスの小商い?を含む「デベロッパー事業」(※31)と言えます。
つまり嘗て小林一三師匠が考案された「絶対に損はしない阪急商法」(※32)と同じ手法を実践しているわけです!
つまり「儲けに繋がらない新線建設」等を、進んで行う"慈善団体"ではありません!
参※31)当サイト関連記事 1鉄道事業者から 総合都市開発デベロッパー に成長したJR各社はこちら。
参※32)当サイト内関連記事 小林一三 師匠一門の『需要創出・利益誘導型』"開発軌道派" はこちら。
参※JRグループ総延長 19,994.6Km(2020年現在)内標準軌軌(※63)3,051km(約15%)
- ♥JR東日本 7,401.7km(新幹線、BRT路線含む)
- ●JR西日本 5,007.1 km(新幹線、含む)
- ●JR北海道 2488.3 km(新幹線含む2020年5月)
- ●JR九州 2,273.0 km (新幹線、含む)
- ●JR東海 1,970.8km(新幹線、含む)
- ●JR四国 853.7 km
参※63)当サイト内関連記事 標準軌 は1420mm (4 ft 8 in) 日本の鉄オタは欺かれている! はこちら。
第1項 絶対に損はしたくない!
第1目 社運をかけて行っている旧・田町車両センター跡地「グローバルゲートウェイ品川」再開発事業!
前途したように、超巨大企業グループJR東日本は最早「1鉄道事業者ではありません!」(※33)
儲けにも繋がらない、巨額資金が必要となる全くの新規路線建設はなるべく避けたい!わけです!
東北・関東・上信越に渡る東日本一円に、膨大な赤字路線網を抱えているJR東日本としては、
「自己調達資金だけで態々"都市型赤字ローカル線"など"親切"したく無い!」わけです。
出来れば、現存するリソースを有効活用して、上野東京ライン程度の投資額で最大の効果を得たい!
つまり、需要追従(公営鉄道)型から都市開発優先の「利益誘導型鉄道」に変化しているわけです。(※34)
参※33)当サイト内関連記事 JR各社は1鉄道事業者から 総合都市開発 デベロッパー に成長した! はこちら。
参※34)当サイト内関連記事 鉄道事業者 に課せられた『 旅客需要追従 』と『 旅客創出・利益誘導型 』の2つの命題 はこちら。
不動産の有効活用もしたい!
東京都と、「大人の事情(利害・思惑)」が一致しない点がここです。
JR東日本としては、「土一升金一升」の23区内にある、遊休地となっている"事業用地"(車両基地)を出来るだけ集約して、余剰となった事業用地を、高輪ゲートウェイのように新たなオフィス街・都市型高層集合住宅(タワマン)街に転換して、鉄道事業の"損失"をカバーしたいわけですが...
東京都は現状「通勤5方面大作戦(※35)」と称して、都民のリストラを企てており、高輪ゲートウェイのようなビジネス拠点つくりはOKしても、(公共インフラ整備が必要な)都市型集合住宅開発は認めない!方針を貫いています。
参※35)当サイト関連記事 首都圏の" 通勤5方面作戦 "の実態は"都民汲み出し作戦!" はこちら。
第2項 JR東日本は東京都とタッグを組んで3つ以上もの都市開発プロジェクトを行っている!
- ●東急さんも交え、渋谷駅前市街地改造都市計画に参加。
- ●浜松町駅周辺市街地改造整備事業(TMO)に参加。
- ♥京急さんも協力してくれて「グローバルゲートウェイ品川」事業を遂行中!
- ●まだまだ他にも多数の"小商い"都市開発事業を...
特に、現在東京都(都市計画局)とタッグを組んで、社運を賭けた大事業「グローバルゲートウェイ品川」開発を行っています!
つまり、村開き(第一期事業完成)を予定している203X年頃までは、競争相手(類似新都心)に塩(アクセス)を与えたくない点で東京都と「大人の事業(利害・思惑)」が完全一致しているわけですが...
前途した通りおきらくな妄想んみ耽っている場合では無くなってきています。
グローバルゲートウェイ品川の羽田アクセスも問題ない!
更に、"兄弟分‟!(※00)の京急さんが協力してくれていて、
「高輪ゲートウェイ.駅」と対をなす「泉岳寺駅」と、更には品川駅の大改修も着工されている!訳で...
グローバルゲートウェイ品川のうたい文句「世界と繋がるオフィスゾーン」に必要な空港アクセスにも万全を期している!訳です、
つまり今更「田町ゲートウェイ駅」も必要ない!のです。
なので叔父きに当たる!京急さんと盃を交わした際の取り持ち役"日本マスタートラスト信託銀行"への手前!
『羽田空港アクセス線には途中駅は設けない方針!』との社長声明を出したわけですが...
腹の底では『(幕張豊砂の様な)請願駅ならば...』
参※00)当サイト内関連記事 いまや鉄道事業はマネーゲーム一色に! はこちら。
浜松町駅前再開発TMOに対するメンツも立たない
更に『浜松町駅前再開発事業に含めていただいている、浜松町駅大改修事業に悪影響を与えたくない...』
なので...東京モノレール社長に、
『今後ともに、東京モノレールの利便性確保に努める所存であります!』と発言させて、TMO参画企業をなだめた!訳です。
東急さん迄刺激してしまった!
前途した様に、東京都も参画して、今世紀前半いっぱいかかると思われる、渋谷駅周辺市街地大改造都市計画事業を推進しているわけですが...
政権よとう(夜盗雲助)連中が、変な物(羽田空王アクセス線)を押し付けて!くれたおかげで、都庁(患部官吏)の誘いに乗って義兄弟の東急までもが、蒲蒲線などという"ゲテモノ"(※01)を担ぎ出して、事態をより一層昆明!させてしまったわけです。
大田区蒲田駅前市街地再開発事業に火をつけてしまえば、グローバルゲートウェイ品川の競争相手が更に増えてしまうわけです。
そうでなくとも、(社内競合となる「JR京葉車両センターの再開発」を一時凍結してまで)、社運をかけてリソース(資金)をグローバルゲートウェイ品川開発に集中させているのに...
「余計なお節介」の為に、「あちこちで火種をもみ消さなくてはならない羽目に」...(※02)
参※01)京急さんやJRさんとは異なり古くからの小口?個人株主が多い(大井?)東急さんでは、
株主総会が紛糾?するのを避けたかったのでしょう。
当サイト内関連記事 蒲蒲線 では羽田空港直通は出来ない!池上線 多摩川線 が21世紀を走り抜くには LRT 化!で先祖返りしか... はこちら。
参※02)当サイト内関連記事 新線建設派・運輸族の宣伝塔・公報型意図あり!タイプ はこちら。
第3項 JR東日本の本音は「 国交省(運輸族)へのお付き合い路線?!」
JR東日本は、2022年7月現在着工済の東山手ルート(大汐線・上野東京ライン接続)も含めて、
- ●上野東京ライン(常磐線・東北線)接続の東山手ルート
- ●現在東京都と以上交渉中の「りんかい線接続」の臨海部ルート(京葉線千葉方面)
- ●同じくスキーム協議中の 大井埠頭内短絡線接続埼京線・大宮方面 西山手ルート
の3ルートについて表向き(一般投資家向け)は、引き続き協議中???で、何れもYoutuber共がほざく様に『(自社投資では)新たな途中駅は設けない!』としていますが...
前途した様に『請願駅は別案件として前向きに検討させていただきます!』
といったところでしょう。
なので、図中に示した大井埠頭中央駅や大汐線有楽町駅は、地元(東京都・区)が建設スキーム(血税投棄)を承知すれば実現可能!なわけです。
第0目 国交省との羽田空港アクセス線 scheme(企み!)の大義名分が...
これは、国交省との羽田空港アクセス線 scheme(企み!)の大義名分が、
「超大編成(15両)通勤型車両によるシャトル便運行」として成立しているためで、
表向き(首都圏5方面!への)Hex(Haneda Express)運行が目的では無い?!からです。
なので前途したように、防戦に回る東京都・JR連合軍と、国交省の田舎っぺ雲助連中との間で,
停戦協議?が成立しているのは(2022年7月現在着工済となっている)東山手ルートのみ!と言うことになる訳です。
東京駅アクセスが目的ならば...東京モノレールの延伸でも良かった?
★
前途の通り、2002年2月22日 - 東京モノレール㈱はJR東日本(ホールディングス)の傘下に入っており、(連結決算を行っている)実質子会社です。
一部の鉄道系動画コンテンツ制作プロダクション(※36)が、かなり以前の情報をもとに東京モノレール東京駅方面延伸を煽っているように、東京駅延伸だけなら、東京モノレール延伸でも良かったのですが?...
更に、日本初の都市高速!として誕生した"東京高速道路"が廃止となり、プロムナードに生まれかわることが決定しており、上空を利用して東京駅に延伸することも十分可能でした!が...
(※東京駅近辺を拡大してみてください)
別に必要も無いし!、パートナーの京急・都営地下鉄連合とバッティングすることとなります。
参※36)当サイト内関連記事 地上げ屋・鉄道新線建設派の御用達"提灯持ち!"サイト はこちら。
公開:2021年3月 4日
更新:2024年3月19日
投稿者:デジタヌ
連載《 羽田空港アクセス線が"誘"東京都からの企業出奔 Trend " は食い止められ無い!》ー第9回ー< TOP >連載《 羽田空港アクセス線が"誘"東京都からの企業出奔 Trend " は食い止められ無い!》ー第11回ー
▲羽田空港アクセス線と首都機能分散の関係研究班へ戻る