狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 羽田空港アクセス線が"誘"東京都からの企業出奔 Trend " は食い止められ無い!》ー第11回ー

第11回 2021年1月事業着手時点での国、東京都、JR東日本の停戦協定?とは...

第0項 JR東日本・東京都の「大人の事情」のほうが共通点を見出しやすかった...

残念ながら、2022年8月現在、JR東日本・東京都の共通する「大人の事情(利害・思惑)」が強く働き、国交省の意向(3ルート同時進行)通りにはプロジェクトは進んでいま線(せん)!

と言うより、前途した理由で臨海部ルート・西山手ルートが実現できる見込みは極めて少なくなっています。

つまり、西山手ルート(埼京線接続)、臨海部ルート(京葉線接続)は共にpending(握りつぶされています)となっています!

第1目 臨海部ルート・西山手ルートの実現を阻む要因とは

これまで述べてきたように、

  • ●東京都の首都機能分散移転反対(税収・企業流出阻止)
  • ●JR東日本と組んだ「グローバルゲートウェイ品川」新都心開発。
  • ※そして最大の問題は、JR東日本がりんかい線譲渡を辞退!していることです。

第1項 東京都が関与しない東山手ルートで着工されましたが...

第一期工事(羽田空港⇔東京駅間)は田町駅接続の(東京都が関与しない)野東京ライン接続「東山手ルート」で着工されましたが...

前途したように、現状の全体像では、西の"なにわ筋線"(※71)同様に、都民や千葉県民・神奈川県民には全く恩恵の無い!"政治路線"としか評しようが...

参※71)当サイト内関連記事 なにわ筋線 が開業しても" 西区区民・大阪市民 "には何ら役に立たない! はこちら。

第2項 首都圏の「5方面各主要都市」と羽田空港を結ぶという「大義名分」は何処へ...

但し、上野・東京ライン東京方面接続だけでは、首都圏の各主要都市と羽田空港を結ぶという「大義名分」は成り立ちません!

第1目 湘南・みなとみらい方面は全く検討されていない!

更に、現状湘南方面(東海道線)、みなとみらい方面(横浜線・京浜東北線・根岸線)接続は検討にも上がらず無視!されています。

つまり前途した、東京貨物ターミナル←(東海道貨物線)→浜川崎←(東海道貨物線)→鶴見 ルートは、Hex運行が可能であるにもかかわらず、候補にすら上がっていま"線"!

つまり、湘南方面の神奈川県は完全に"蚊帳の外"に放り出されている!のです。

さらに利用者が上野東京ライン(東北線・常磐線)沿線住人に限られて、40年償還だとしても採算ベースに乗せるのは難しく! 毎年「都会の赤字ローカル線」として、膨大な赤字をうみ、償還どころではなくなり!下手をすると abandoned railroad (廃線)に...

第3項 プレスリリースから読み取れる第1期事業についての合意

羽田空港アクセス鉄道事業 事業内容 によると

国交省 関東地方整備局 東京空港整備事務所(2021年1月20日)のプレスリリース。)

●仮称・羽田空港アクセス線(海底トンネル新線約5㎞)をJR東日本主体で建設する。

●羽田空港島内(約2.4㎞)と羽田空港ターミナルのStructure(基本フレーム;函体)は、政府(国交省関東地方:整備局東京空港整備事務所)の資産として(全額血税で)建設する。

(※鉄道設備はJR負担)

●上野東京ライン(東海道本線)接続として、(旧汐留駅付近で)上野東京ラインに接続する。

●臨界部ルート・西山手ルートについては継続協議(pending)とする。

2014年8月19日報道記事の情報を加味すると

通勤型4扉車15両編成の列車が発着できる設備とする。

1時間15本程度???を運行する。

更なる深読み

●今後の交渉で東京都が更に譲歩すれば"東京貨物ターミナル"もしくは尾久車両基地何れかの都市開発(宅地化)が認められる?

●請願駅幕張豊砂駅(旧仮称幕張ゲートウェイ)北側については、政府(国交省)と千葉県の調整が付いていないようなので、現時点では、北側の京葉車両センター(事業用地)の縮小及び新都心再開発は見送り。

(但し、JR東日本としてはりんかい線経由京葉線直通とすることで、含みを持たせてはいますが。)

 

公開:2021年3月 4日
更新:2024年3月19日

投稿者:デジタヌ

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