狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 山陰新幹線は無謀!"山陰自動車道"全通と"空港の再整備"が先決!』ー第4回ー

★第3節 更に大きく立ちはだかる建設"スキーム!?"問題が... 

※山陰神線と並行在来線特急廃止問題!

  • ●土色 県境
  • ●紫ライン 山陽新幹線計画線
  • ●赤線はmain line(幹線)
  • ●エンジラインはregional line(地方交通線)
  • ●グレーラインは並行在来線廃止・特急運行廃止!区間、
  • ●飛行機マークは出雲・米子・鳥取・萩石見空港の地方空港所在地

第1項 日本海沿岸山陰3県は過疎県!

人口約55万人の鳥取県は、東京都杉並区(約58万5千人)1区よりも人口が少ない過疎県!です。

当然経済規模(歳入・税収)も首都圏にある小都市並み(それ以下!)です。

現状の建設スキーム制度(建設費負担制度)の下でこんな状態では、

例え全額借金(県債)で賄ったとしても、利子を支払うのがやっとで...

京都府・京都市の様に、公共インフラ(上下水、道路整備、教育インフラ)削減、つまり大幅な住民サービス低下!と住民税の引き上げ!に繋がるだけです!

※京都は安保闘争(1960年代終わり)の頃から内ゲバ!が激しいようで...

第1目 建設スキーム(建設拠出金!)が捻出できない!

それに日本の過疎県を代表する?鳥取県・島根県の脆弱な財政基盤ではフル規格整備新幹線建設の建設費地元負担金スキーム)捻出(※31)到底不可能!です。

大和朝廷?から派遣された"国司(知事)"の口車に乗って、鳥取県民1人当たり約60万円の借金!が生じるのでは...

整備新幹線 崇拝の長老達が、冥土の旅に旅立った後に残される県民はどうすればよいのですか?

在鳥取企業ともども県民全てが、東京に転出(逃げ出す!)しないとも...

出雲市以西山口県までのルートでは出雲市以東ルート以上にスキームが大きな問題となるでしょう!

地図をご覧いただければ一目瞭然!

島根県は海岸沿いに細長い県です!

ということは、海岸線を貫くには相当の距離巨額!)を要するということです!

参※31)当サイト関連記事 整備新幹線 建設における スキーム とは... はこちら。

第2項 鳥取新幹線!だけのルートを考えても

鳥取市以東の"鳥取震撼線"は何とかなりそう?...

  • ●兵庫県内尼崎ジャンクション⇔県境 約160㎞ 事業費2兆4千8百億円!
  • ●鳥取県内 県境⇔鳥取駅 約20㎞! 事業費 3千1百億円!

※2018年当時の国交省鉄道局の試算値(155億円/キロメートル)より算出。

建設建設スキーム仕来り!では...
  • ●兵庫県内 県民負担 2兆4千8百億円!X 22.2% ≒ 5千2百億円!以上
  • ●鳥取県内 県民負担 3千1百億円!X 12%(※31) ≒ 3百72億円!以上

建設スキーム(※31)仕来り!はJR西日本自己資金 1/3

残りは国庫と県(自治体)で2;1で案分!(つまり総額の22.2%を県民負担)する仕来り!となっています。

つまり兵庫県民が5千2百億円!以上、鳥取県民が 3百72億円!以上直接負担!することになります。

鳥取県民( 535,584人)一人当たり 372億円 ÷  535,584人 ≒ 69,460円 

約7万円!

鳥取⇔新大阪間はお金持ちの?兵庫県内だけ!なので、県知事さんは県北部振興の為?なら喜んでスキームをご負担なさるお積もりでしょうが県民は???

参※31)鳥取県は零細県なので、標準財政規模(歳出規模)に応じた交付金が付与される極貧補助!で県内建設費の実質負担額は12%となります。

当サイト関連記事 政治用語!スキームの語源となった Scheme は "企み!"を表す単語で言い得て妙 ... はこちら。

兵庫県知事は良くても県民が納得できないのでは...

兵庫県推計人口 5,378,792人(2023年6月1日)

5千2百億円/5,378,792人 ≒9.7万円!/人

兵庫県さんは、県の財政規模?から考えても一見妥当なようにも見えますが...

どうして?鳥取県(鳥取市)の為に、県民1人当たり約7万円!もの借金(公債)を...

更に鳥取県民の皆さんは...

仮に、西側の鳥取⇔米子市(米子空港)間をあきらめて、鳥取市⇔兵庫県境間だけだとすると、約20㎞の負担だけですみますが...

  • ●出雲新幹線(鳥取県内) 鳥取⇔県境間 約86㎞
  • ●出雲新幹線(島根県内) 県境⇔松江⇔出雲市 約58㎞
  • ●益田新幹線 (島根県内) 出雲市⇔益田⇔県境 約128㎞
  • ●長門新幹線(山口県内) 県境⇔長門⇔美禰⇔新下関 約121㎞

それでは、県西部の米子市さん、更には島根県さんにも義が立ちません!が...

第3項 出雲新幹線(鳥取⇔出雲)間を延伸しようとすると

鳥取県内 鳥取⇔県境間 86㎞ X 155億円/km X 12% ≒1,600億円 約30万円/県民一人

島根県内 県境⇔松江⇔出雲間 約58㎞ 推計人口 646,707人(2024年2月1日現在

58㎞ X 155億円/km X 12% ≒1,080億円  166,800円/県民一人

鳥取県さんは

帝都・東京へのアクセスだけなら、すでに県内にジェット空港が2か所もあることだし、

おまけに山陰新幹線が開通しても、利用しない(出来ない)山間部に住む県民にまで、

一人当たり約30万円!の借金(公債)の返済を押し付けてまで、出雲新幹線に固執する必要があるのでしょうか?

やはり"出雲"新幹線は諦めたほうが...

長門新幹線建設に協力すると

島根県内 出雲⇔益田⇔県境間 約128㎞

128㎞ X 155億円/km X 12% ≒2,381億円 約36万千円/県民一人 

山口県内 県境⇔長門⇔美禰⇔新下関 約121㎞  推計人口 1,291,832人(2024年2月1日現在)

121㎞ X 155億円/km X 18% ≒3,376億円 約26万1千円/県民一人

JR西日本にも無駄金は無い

2019年以来武漢ウィルスの総攻撃で体力を消耗しきっている、JR西日本にも総額9千3百億円以上もの設備投資を行えるほどの余裕などありま線(せん)

なので、智頭急行線支援打ち切りを打診!なさっているのです。(※32)

参※32)当サイト関連記事 空路を撃退した智頭急行「スーパーはくと神話」は"Fake !"鳥取新幹線誘致のための口実だった! はこちら。

第3目 現行の"スキーム仕来り"の下では島根県さんが巨費につき延伸拒否することに...

島根県民さんは現行計画の長門(美禰)ルートを通っても、県庁所在地通過の山口線ルートでも、山口県民よりはるかに大きな額を負担する必要があります!

失礼ですが、島根県(民)の財政(歳出規模)では、佐賀県同様に「駅」は出来ても「益」が無いので巨費につき「延伸拒否」されるでしょう!

子々孫々まで背負わされる借金(県の公債)を抱え込むぐらいなら、E9(山陰自動車道)の建設を推進したほうが余程現実的です!

(さらに現在、県西部の益田市には地方空港(石見空港)もあり、帝都・東京へもさほど不便でもないはず?)

新幹線を造っても喜ぶのは「能天気」な鉄オタと地上げ屋どもだけです!

●新山口⇔(萩・石見空港&益田駅経由)⇔出雲間 新幹線規格鉄道新線 約200㎞

 新山口接続に短縮しても約3兆400億円!(200kmX152億/㎞)

現行の新下関連絡(山口県網羅案?)だと

 更に45㎞程距離が延びて!建設費は 約3兆7千200億円!(245kmX152億/㎞)。

当然、山口県のスキームも跳ね上がります!(但し極貧県?島根県のスキームは下がります。)

第4項 鳥取市以西山口県方面延伸完全開業などは夢のまた夢!

鳥取市以西の米子⇔出雲間は『船頭(先導)多くして新幹線大山に上る

夜盗?(よとう)整備新幹線CCPT?の皆様方に於かれましては新下関案は諦めて、現在「スーパーおき」が快走している山口線経由県庁所在地山口市を経由する新山口⇔出雲間約200㎞に変更したほうがまだ現実的かもしれません?...

現行新山口⇔出雲間約223.8㎞ 

現行最速 スーパーおき 所要時間 196分(3時間16分!)最高時速130km/h 表定速度68.5㎞/h

スーパー特急でも約半分で 1時間48分の所要時間短縮!が図れます!

しかし現時点(2019年)でも 約3兆400億円!(200kmX152億/㎞)の建設費がみこまれています!

島根県内通過ルートが纏まらない!

しかしその前に米子市⇔出雲市間のルートが決まらないでしょう!

GoogleMapをご覧になればおわかりの通り、

現行の宍道湖南岸ルートでは、2国際空港とのアクセス鉄道にはならず! 態々なけなしの血税!を投棄するほどの理由が見当たらない!からです。

かといって、安来市、旧八雲村・旧玉湯町・旧宍道町

南岸ルートを譲ら(諦め)ないでしょう!

つまり島根県内通過ルート今世紀中には決まらない!訳です。

山口県内も揉める!

●新山口⇔県庁所在地山口⇔(萩・石見空港&益田駅経由)⇔出雲間 新幹線規格鉄道新線 約200㎞ 

新幹線規格鉄道新線(萩・石見空港経由で) 約200㎞ 所要時間約80分(1時間20分)新スーパーとき 最高速度190㎞/表定速度150㎞/h

現在の新・下関接続案は愚の骨頂!

現行の新下関連絡(山口県網羅案?)だと 更に45㎞遠回り!になり

建設費は 約3兆7千200億円!(245kmX152億/㎞)。

当然、山口県のスキームも跳ね上がります!(但し極貧県?島根県のスキームは下がります。)

第2項 在来線の高速化を目指したほうがよほどマシ!

第1目 在来線高速化なら新時代の"鉄道貨客混載事業"にも対応できる

全国の"過疎地"で問題となっているのが宅配便です!

前途したように小都市並みの人口が、広い域に分散している過疎エリアでは、21世紀の物流システムに対応が難しくなっています。

今や、県庁所在地の都会?に出かけてショッピングを行う時代では無くなりなりました!

事実、若者たちは、瀬戸内側の大都市に、高速バスで出かけています!

鉄道事業者の新時代の貨客混載事業にも

更に全国に情報ハイウェー(光ファイバー)が張り巡らされた、21世紀ではICTのおかげで、ファッションまでバーチャルモールで"3Dバーチャル試着!"が出来るようになり、居ながらにして世界中から"最新の消費財"が手に入るようになったご時世です!

そこで問題となるのが、宅配サービスエリアの問題です!

宅配業界では、共同配送や路線バス・タクシーなどの旅客運輸業とタッグを組む試みが各地で進んでいます!

そんな中で、注目を集めているのが「宅配業者と鉄道事業者のアライアンス」による"鉄道貨客混載"(※41)の復活です。

山陰側3県のような"過疎エリア"では今後ますます、このような形態が増えていくことでしょう。

参※41-1)当サイト関連記事 過疎地 の 交通弱者 を救うには 運輸 行政 の更なる" 規制緩和 "が 必要! はこちら。

参※41-2)当サイト関連記事 21世紀のルーラルライン・都市近郊ローカルラインを"意地!"するには"貨客混載"しか残されていない! はこちら。

 

公開:2019年8月15日
更新:2024年3月 4日

投稿者:デジタヌ

連載『 山陰新幹線は無謀!"山陰自動車道"全通と"空港の再整備"が先決!』ー第3回ーTOP連載『 山陰新幹線は無謀!"山陰自動車道"全通と"空港の再整備"が先決!』ー第5回ー


 

 



▲JR西日本・JR四国新幹線計画路線調査室へ戻る

 

ページ先頭に戻る