タヌキがゆく(狸穴総合研究所)

元国鉄 赤字 ローカル線 等の地方交通路線の再生は可能か?その1

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地方鉄道の役割とは

営業係数輸送密度のみで議論され、3セク化や上下分離方式で第2種鉄道事業者として生き残りを模索している赤字痴呆交通路線ではあるが...。

鐡道はあくまでも数ある選択肢の一つ!

鐡道はあくまでも数ある選択肢の一つであり、陸上交通旅客用トランスポータには輸送密度に応じて、軽タクシー(奈良県の一部で営業中)から鉄道まで多くの選択肢(※1)が知られている。

首都圏も含む「物流・ライフラインの確保」も依然として重要!

日本の物流は数値上は「トラック輸送」が主流になってきているが、首都圏も含む物流・ライフラインの確保が重要な役割の1つとなっている!

ドライバー不足・冬季の雪害対策・大都市圏での「定時輸送確保」等の観点で鉄道は重要であり、北海道では特に「鉄道は貨物輸送のために存在」しているような場合も多い!

上下分離で第2種鉄道事業者として「ローカル線」を維持しようとする試みは...

都市伝説『輸送密度3,000人以上』あれば何とかなるは真っ赤なウソ!

これが最も未練たらしい数値で、輸送密度3,000人/日以上が確保できれば、現状の地方交通路線の「特例適用(割高)運賃」の範囲内において、痴呆自治体に第3種鉄道事業者を新たに設立させて、運輸事業のみ行う第2種鉄道事業者として上下分離方式で「ローカル線」を維持しようとする試みだが...。

これとて、全国に無秩序・無計画に建設しまくった地方赤字線区のほんの一握りしか救済できないわけだが、そもそもこの数字自体の根拠にも疑問がある!

一部の学識経験者?と「鉄道オタク」を飯の種としている鉄道関連マスコミ(情報誌)が主張しているにすぎず「はなはだ根拠に乏しい?数値である」

ハッキリ言って、営業係数200以上、輸送密度4000人未満の路線(※1)は、即刻バス路線に転換すべきであり、国交省が推進してきた自動車専用道・国道整備方針との整合性も大きい!

ハッキリ言って、建設省に乗っ取られた旧運輸省グループでは現状の地方交通路線救済は不可能である!

(※1)一般的には4,000人/日が鉄道輸送とバス輸送の境目(しきい値・見切りライン)とされているらしい。

これは、1980年当時の国鉄再建法に基ずき輸送密度4000人/日をトカゲのしっぽキリのレベルに設定し、新線建設は凍結し、現存線は廃止対象路線と決めたことに由来する、またこの時に輸送密度8000人/日が幹線とローカル線の見切りラインともされた。

つまり輸送密度3000人/日はテッチャンの願望であり、明確な根拠はない!

輸送密度4000人異常?についても安心は禁物

「JR路線直通・乗り入れ」は必須事項

現在一部の3セクで行われているように「JR路線直通・乗り入れ」はやはり必須事項であろう。

仮に、上下分離で運輸事業のみ3セク化できたとしても、現状殆どの鉄道で行われている相互乗り入れお断りの「路線ぶった切り?運行」では、利便性が悪くなるばかりで「乗客離れに」拍車がかかり、廃止に追い込まれるケースが発生しても致し方ない!

更に、2重運賃の特例適用地区の大幅な拡大など

JR系列3セク路線、例えば伊勢鐡道などでは、2重運賃が認められており、線区内通過列車および「キセル運行?」区間、例えば名古屋→松阪などではJR東海の運賃規定が敵用され(初乗り運賃2回徴収を含む)割高運賃は解消されている。※但し線区内下車の場合は除く

JR西日本との共用区間で有名な井原鉄道井原線

西日本旅客鉄道(JR西日本)との共用区間で(テッチャンには)有名な井原鉄道井原線の総社駅 - 清音駅間では、、其々独立した改札口・ホームを持ち線路設備を所有する井原鉄道とJRの2重料金が適用されている(実質は井原鉄道運賃に合わせている)、しかし双方の切符は別々で(それぞれの)違う切符で乗車したばあいは"不正乗車!"になる。

また東北では山形鉄道(フラワー長井線)、阿武隈急行線などでJR東日本との直通乗り入れ運行が広範囲で行われている。

まとめると

1)基本「線路設備」は第3種鉄道事業者に委ねる。

2)第2種鉄道事業者である地方交通路線には今まで通りの割高運賃を認める

3)JR乗り入れ路線内通過列車のキセル運行区間通し運賃はJRの運賃体系とし、第3種鉄道事業者にはそれに応じた暗分比率の相当額の線路使用料とする。

4)JRも第3種鉄道事業者供用区間は第2種鉄道事業者の途中駅については3セク距離運賃に合わせる、但し通過列車同様に初乗り運賃の2重取りは行わない!

5)相互乗り入れ共用区間の両端駅は別改札・別ホーム運用とする。

柔軟な発想転換が必要!

イギリス方式も再検討してみる価値が

独立行政法人雇用・能力開発機構に倣い、独立交易事業法人「鉄道設備保有機構」(かつての国鉄清算事業団、新幹線保有機構のような組織)を「超法規」的処置で設立し全国の不採算路線を一括管理する。

第2種鉄道事業者を線区ごとに募集

鉄道発祥の地イギリスで行っているような「路線(運行区間)」ごとに第2種鉄道事業者を募集(入札)し、ある一定「基準範囲内」なら運賃・サービスは各事業者の判断にゆだねる。

第2種免許期間は、車両リース契約に倣い5年間とし、5年ごとに再入札を行う。

入札(応募)の無かった区間は容赦なくどんどん廃止し「バス路線に転換」する!

JR貨物も第3種鉄事業者になれる!

現在一部の大都市周辺専用線を除き、JR貨物はほとんどの地域で第2種鉄道事業者の形態をとり、JR各社、3セクに移行した地方ローカル鉄道に通行料(線路使用レンタル料)を払って貨物列車を運行しているが...

発想を転換して、北海道のJR各ローカル線や、道南いさりび鉄道、薩摩オレンジ鐡道等はJR貨物に線路施設を譲渡し、第3種鉄道事業になっていただき、各ローカル鉄道は、逆に路線使用料を払い、車両も5年リース契約で運行すれば3セクの収支は改善するであろうし、鉄道貨物輸送の安定化も図れる!

オレンジ鐡道の様に、JR貨物の為に電化設備を保持(保守整備)し、自社は運行経費節減のために「ディーゼルカー」では本末転倒ではないか?

忘れられている?鉄道の使命「安全運行」の命題は...

"線路規格"に応じた全国一律の線路状態」で『安全』を確保するには?

現状の民間企業?であるJR各社の保有では、どうしても不採算路線の保線レベルは軽視されざるを得ず?安全確保が難しくなっている!

採算と安全確保は分離すべきであり、全国ローカル在来線保有機構を設立し一元管理すればJR北海道のような不祥事や、JR九州所属の各ローカル線の様に「脱線寸前の低レベルな線路状態」が一掃できるかも...しれない?

地方鉄道を取り巻く環境

道路整備によるマイカー依存、少子高齢化とストロー現象で減り続ける沿線人口が拍車をかける利用者減、などで地方公共交通の経営状況が悪化し廃止に追い込まれ、交通弱者の交通アクセス確保問題が日本各地で社会問題となっているのは事実で、お偉い代議士の先生方は票田と選挙資金の確保にだけきゅうきゅうとせず、広く「公共性・公益」とは何ぞや?を考えて頂きたい!

表向きだけ交通弱者を盾に取る「鉄道(溺愛?)擁護論者」たち

「鉄ッチャンや痴呆老人達」のようにノスタルジックな思い出だけにしがみつく鐡道擁護論者たちが持ち出す「伝家の宝刀」「錦の御旗」は決まって老人・学生など所謂「交通弱者」への配慮?

たとえば「たった1人の高校生の通学のために...」などと海外で「美談」として取り上げられると、「マスコミ」が鬼の首でも取ったように囃し立て、JR北海道・JR九州、愛の鞭?とやま鉄道、薩摩俺ん地鉄道?等の「鉄道事業副業指向組?」を虐め続けている!

だが、先にも述べたとおり鉄道は旅客輸送だけではなく生活物資を輸送する大事な「ライフライン」でもある。

低輸送密度用トランスポーターの「事業免許」見直しも

「中量交通機関」トラム・モノレール・新都市交通システムの適用も困難でバス路線転換もままならないような輸送密度「数百人以下」の路線はどうするか...。

兵庫県北部、豊岡市神鍋高原で実施されている、定期バスによる「宅配便中継輸送」を拡張し、宅配便業者による「定期循環バス運行」を認める等「超低輸送密度旅客輸送」の分野にも目を向けるべきである。

安全旅客輸送上もちろん第2種運転免許は必須条件であるが、トリプルキャブ(9人乗り)のトラックなどを利用し後部荷台に「冷凍・チルド・常温」3温度帯適応のコンテナを架装すれば、ハード的には対応できる。

配達地域内は軽トラックで配送業務を行い、営業所(バス停終点)に荷受け取り扱いの幟を立てておけば、両立できるはずである。

もちろん自治体の(旅客輸送に対する)補助は必要であろうが、「事故が起こった場合の補償も含め」、各地の無料コミュニティーバス運行や、山間部の寒村を持つ自治体で運行されている「自治体の白ナンバーバス」の有料運行サービスなどよりはまともであろう!

ボランティアによる同乗サービス?

北海道では、鉄道廃止地域の一部で「ボランティアによる同乗サービス?」も行われているようではあるが、事故が生じた際に「誰が(何処が:自治体)」が保証してくれるのか?等の問題も残されているし、オンデマンド=随時性は確保できても「定時運行」の問題が残る。

<以下、痴呆交通路線の再生は可能か?その2《鉄タヌコラム2019》赤字交通線間違いなしの新規計画路線について に続く>

参照欄

※1、鉄道は陸上旅客輸送の1手段 はこちら。

 

公開:2019年7月18日
更新:2019年9月 5日

投稿者:デジタヌ

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