狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 中共の"一帯一路"(新万里の長城!)とロシアの"鉄(道)のカーテン"とは...》ー最終回ー

エピローグ 平和が続けば?...CLB!相乗りも...

以上詳述したように、"Siberia Shinkansen"も"一帯一路"構想どちらも「帯に短したすきに長し」で、

Trans-Asian Railway(アジア横断鉄道)、Eurasia Transcontinental Railroad(ユーラシア大陸横断鉄道)としては「虻蜂取らず」です。

国際政治(諜報活動)に精を出す前に、外務省 & 国防省に海外留学で(日本では"教育界の患部"が軽視している) Geopolitics (地政学)、と近・現代史、思想史、宗教史を"しっかり身に着けた"スペシャリストを入省させる必要があるのではないでしょうか?

垢にまみれた日本の高等教育を受けた人たちだけでは、民族意識、宗教観までは"分析"出来ないでしょう!

第1項 後年中ソ国境を境に大きく変化した旧シベリア鉄道

地図をご覧いただけばお分かりのように、ロシア側は殆どルート改修されていませんが、中国側は、旧満州国・新生中国により、大幅に線形(経路)が改修されています、。

また近年は、中国高鐵が新路線を開設したのに合わせて、旧経路を廃線にして「高速公路(高規格道路)」用地に転用したりしています。

なので、穏やかなカーブを描いた、高速走行に最適な良好な線形になっています!

更に更に、ドイツの高速鉄道路線(※91)とは異なり、貨物列車も運行できるように日本の整備新幹線並みに緩やかな設定の勾配となっています!

参※91)ドイツでは、建設費を抑えて"国民の目を欺くため"に、(トンネル・橋梁区間を"ケチって"30‰もの急勾配を持つ)passenger carしか運行できない!高速新線を建設していますが、

これでは日本の整備新幹線と同じになって終い!「持続可能な鉄道事業」とはなら無い!でしょう。

(何度も繰り返して述べてきたように)鉄道はcargo transportation(貨物輸送)に軸足を置いた、full service road(貨客鉄道)でないと、儲かる(自立できる)事業とはなりま線(せん)!

日本の東海道新幹線は特殊例!だと考えるべきです。

ロシア鉄道は日本の regional line よりも tight corner が多い!

別項(※92)で詳述した通り、日本では長らく『国有鉄道建設規定』第61条で、線路等級が細かく規定されて、構内配線、側線を除いた本線(走行線)では、

  • 甲線 main line(東海道・山陽・東北本線等の本線)は 300R以上
  • 乙線(regional line1)準幹線 では250R以上
  • 丙線(regional line2;branch line & rural Line) でも200R以上

と最小曲線半径が規制されてきて、意外とくねくねしていませんが...

ロシアでは日本の"簡易線"(つまりharbour railway(臨港線)、colliery railway(炭鉱鉄道)

forest railway(森林鉄道)、spur track(引き込み線)など)と同じ最小半径160R!となっています。

つまりロシア鉄道はBroad gaugeであるにもかかわらず、日本の「寸足らずのNarrow gauge」よりも急な曲線区間が多いわけです!

これでは「高速化は不可能!」と言えるでしょう。

参※92)当サイト内関連記事 鉄道における国際標準軌間?と国家標準軌間について はこちら。

第2項 日本は蚊帳の外に置かれている Trans-Asian Railway

第1目 中共政府の "新万里の長城" 政策!

High-speed railについては前途したように、中共が「国の威信(国防)」を"懸けて"積極外交(賄賂外交?)を行っている!わけです。

中共政府は...

太平洋側では「South China Sea"moat"(堀)に見立て」、

陸続きの大陸側は、Stephenson gauge railroad network による"新中國的長城"で、

自由経済圏諸国と、"Тундра ,Тайга & Desert"の上に築かれた「砂上の楼閣経済圏」の"脅威"?から国を守ろうとしているわけです。

なので、経済協力の名の下に「貧困に苦しむ"政情不安定周辺諸国」を抱き込み、"新・中國的長城" を伸ばしているわけです。

現状では"じわじわと"中共の努力?が実り、ネパール、パキスタンとの経済協力協定締結、そしてBoten-Vientiane railway(中国ラオス鉄道)として「実を結んだ」わけです。

現在中央アジアのSteppeにある、主権国家(※93)アゼルバイジャン、ウズベキスタン、山岳地帯のキルギスとの間で"経済協力"交渉を行っているわけです!

何れは、前途したようにミャッマーもバングラディシュも、中共のインド包囲網"新・中國的長城"の一部となり中共経済圏に取り込まれてしまうでしょう...

参※93)当サイト内関連記事 日本人(日本国政府)には、理解しにくい"耶蘇"(欧州人)の"ご都合主義"とは はこちら。

第2目 そろそろ色男外交?を卒業しないと

日本だけではありませんが、面倒見の良い、押し付け倫理観にもとづく色男外交では、東南アジア、アフリカ大陸の"低開発国"だけではなく、シンガポール、マレーシア、インドなどの自由圏"先進国"にも、愛想をつかされて、離れられる恐れがあります。

つまり、『これだけ面倒を見てやっているのだから...きっと有難く思っていて、裏切るわけがない!』『だから俺を振って、成金になびくなどあり得ない!』

などと勘違いしていると、USA同様に、『チクショウ、俺を裏切って、成金に付きやがった!恩知らず女』となるわけですが...

良く面倒を見てくれたからと言って、必ずしも恩に着るとは限らない訳です!

更に、『それとこれとは話が違うでショ!...親が恩義になったかもしれないけれど、私は私ヨ!もうしつこく付きまとって構わないで頂戴!』

となる場合があるわけです!

Red Shina 譲がその例でしょうし、嘗ての日本男児(大日本帝国)も、色男USAに『なんやかんや』いわれて、「袂を分かった」わけですし...

USAのような「要らぬおせっかい」に繋がる、道徳観・正義感の押し付けは、お互いの不幸に繋がる場合も...

相手の国情に合った、「持続可能な事業」への「国際援助」資金援助が必要なのでは...

第3目 "USAの軍事力の傘"で雨宿りする日本の外交姿勢では...

インドが日本のShinkansenを Mumbai ⇔ New Delhi 間の最重要幹線に採用?されたことを、お気楽なYoutuber共が、「鬼の首を取った」ように、騒ぎ立てていますが...

インドは英国連邦・自由圏の国であり、日本とも親交が強く、USAの傘の下にある、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ王国、等と共に手を取り合って?中国勢力圏拡大と対抗している国です!

特に中印は昔から犬猿の仲で、周囲を敵対国に囲まれてしまって孤立状態となった印度が日本の Shinkansen を採用するのは、ごく当たり前のことです。

但し、経済立国!印度も、「インド大陸が重みに耐えきれなくて沈みそうなぐらい?」人口が多く、一部の大富豪が経済を支えているダケデ、国自体が富んでいるとは言えない状況です。

マレー半島のタイ王国も同じで、「自由圏の自警団」を自任するUSAの「仲間」にはいりワンポイントの経済協力(High-speed rail)交渉だけを行っても、「強いものには巻かれろ!」の諺通り、そう何時までも持ちこたえられなく、いずれは国境を接するວຽງຈັນ(ヴィエンチャン)から中國鐵路に侵攻されるでしょう。現状ウクライナで起こっている親露派(ロシア系住人)が多数を占める東部国境沿いと、西側に近いウクライナ人との"睨み合い"と同じように、Muslim がバングラディシュから溢れて、Hindu religionの印度に乱入しないとも限りません!

マレー半島を中共(中国鐡道)に占拠されるのを防ぐには...

つまり、中國が"独自の基金"(ローン)で、マレー半島の軍事独裁政権や政情不安国家、貧乏国を狙い撃ちしている現状を打破するには、

Quadrilateral Security Dialogue(日米豪印対話)をさらに強固なものとして、"経済協力"基金(新アジア国際開発銀行)に発展させて、「マレー半島の発展途上国(貧乏国)」を強力に支援する必要があるでしょう!

第3項 「蚊帳の外の日本」だけではなく「蚊帳の中にいる参加国」が最も納得できるルートは

現状で貿易路?として考えた場合は連雲港港から、渝新欧(号)が走っている中髑髏(中毒露)CLBルートに相乗りして、ヨーロッパを目指すのが妥当でしょう。

このルートなら、高速性も確保できるし、日本の海運業界にとっても、インド洋、東南アジア、回遊ルートを組めば輸送量の減少にはならないでしょう、

更に、東南アジア諸国にとっては現行運行されている、もう一つのルートNorth-South Corridorの中央ルートも、イランへの働きかけで、山岳部に新線建設を促せば、ヨーロッパへの最短コースとなりうるでしょう、更にソマリアの海賊対策にもなります!

第1目 油断できない中共政府

しかし現状(2022年3月現在)の国際情勢を鑑みると...

中国人民政治協商会議中国共産党中央統一戦線工作部の諜報活動(間諜)は、「我が日乃本」の政財界までも侵しています!

internetの世の中になり

internetの世の中になり、Legacy mediaに成り果てた!新聞・雑誌?TV・ラジオ各局に代わり、

Web配信動画サイトYoutubeが、politics propagandaの格好のmediaとなりました!

更にYoutube規定(Googl規定)以外の倫理規定が一切ないわけで...

「赤に染まった人達」(※94)がpropagandaに利用しているわけです。

参※94)当サイト内関連記事 貴方の町に忍び寄る共産主義者の罠 "町おこし" 活動! はこちら。

巧妙な手口でpropaganda

例えば、面白おかしく 中国や韓国を揶揄しているYoutuber共(※95)は、右翼とは限りません!

むしろ、中国人民政治協商会議&中国共産党中央統一戦線工作部の関係者から依頼(スポンサーシップ)を受けて、「中共遅るに足らない?」とプロパガンダして、「日本国民を油断させて」国防から目をそらせている節が読み取れます!

つまり・「国防に肝心な"憲法9条改正"・"教育改革"」には何一つ触れていないのが、何よりの証拠!です。

つまり"お花畑"で育った「お気楽で能天気な若者達」を欺いているわけです!

参※95)当サイト内関連記事 今どきの 鉄道系Youtuber 鉄オタ・フリーター , ゴーストライター , 鉄道コラムニストとは?... はこちら。

地政学には定義など存在しません!

更に、最近は「誰にでもわかる地政学」と称して、とあるNPO結社が「中共とるに足らない論」を展開して、「国防意識の低下」を目論んでいます

つまり本項で取り上げたように、地政学は「一学者が唱えた学説」ではなく、歴史・地理(生活圏・経済圏)・宗教(生活習慣)に根差した、「人の営み、暮らし向き」と強い相関関係があり、単なる軍備論・兵站論ではない訳です!

くれぐれも、彼ら中共に「お金で信条を売った売国奴」達の"口車"に乗せられないように「裏に隠された意図」を読めるような、"見識"を身に着ける必要があるでしょう...

早く世界平和が帰ってきてほしいものです!

 

公開:2021年12月11日
更新:2024年3月21日

投稿者:デジタヌ

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