狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 完全民営化を契機にJR各社は"ポッポ屋"が本業の時代は終わった!』ー第3回ー

第2節 株式公開・完全民営化で固い絆(資本)で繋がった"義兄弟"に!

国鉄解体・分割特殊会社(特殊法人)化で一度はバラバラにされた!JR各社ですが...

完全民営化の達成で、資本という強い"絆"で、JNR当時にもまして強(trust)く結ばれた"一家"(Federation )となったわけです。

第1項 主要株主に注目いただければ一目瞭然!

JR4社は日本マスタートラスト信託銀行と日本カストディ銀行という投資ファンドで結ばれてます!

つまりトラストを組む巨大企業グループなのです。

JR東日本も、労働組合対策として、JR東日本社員持株会 を組成しており、社員との協調体制をとっています。

1987年4月1日(エイプリルフール!)に、JNR(旧・日本国有鉄道)の解体・分割により、旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律(同日施行)で将来の完全民営化を前提とした特殊会社(特殊法人としてスタートしましたが...

第1目 JRグループ4社

JR東日本(ホールディングス)
  • 1993年10月26日 東証プライムに一部株式公開・上場開始
  • ※つまりこの時までは、国が100%株式を保有する国有企業("怪"社)だったわけです!
  • 2002年6月、政府(財務省名義)持ち株を完全放出して完全民営化!※この時点で財務省所管の金融怪の手中に...

※以下をご覧いただければお分かりの様に、現在旧労働組合崩壊!して非組合組織!♥JR東日本社員持株会として会社側と共調しています!

主要株主

(2021年3月31日現在)

  • ●日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 14.01%
  • ●日本カストディ銀行(信託口) 4.03%
  • みずほ銀行 3.44%
  • ♥JR東日本社員持株会 3.36% (組合活動に代わる新たな労働者の権利母体です)
  • 三菱UFJ銀行 2.16%
  • 日本生命保険 2.12%
  • 三井住友銀行 1.81%
  • STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 1.58%
  • 第一生命保険 1.38%
  • 三菱UFJ信託銀行 1.32%
JR東海
  • 1997年10月8日 東証プライム に一部株式公開・上場開始。
  • 同年10月8日 名証プレミア に一部株式公開・上場開始。
  • 2006年4月、JRTT;がJR東海の所有株式を放出して完全民営化達成。※この時点で財務省所管の金融怪の手中に...
主要株主

(2022年3月31日現在)

  • ●日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 13.14%
  • ●日本カストディ銀行(信託口) 6.26%
  • みずほ銀行 3.98%
  • 野村信託銀行(退職給付信託三菱UFJ銀行口) 3.62%
  • 三菱UFJ銀行 2.98%
  • 日本生命保険 2.54%
  • 農林中央金庫 1.70%
  • ♥JR東海社員持株会 1.52%
  • STATE STREET BANK WEST CLIENT-TREATY 505234 1.33%
  • 三井住友銀行 1.27%
JR西日本
  • 1996年10月8日 東証プライム に一部株式公開・上場開始。
  • 1996年10月8日 - 名証1部 に一部株式公開・上場開始。(2020年12月26日廃止).
  • 1996年10月15日 - 福証 に一部株式公開・上場開始。(2020年12月26日廃止
  • 2004年3月 全株式放出完全民営化。※この時点で財務省所管の金融怪の手中に...
主要株主

(2022年3月31日現在)

  • ●日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 16.29%
  • ●日本カストディ銀行(信託口) 4.64%
  • 三井住友銀行 1.84%
  • 三菱UFJ銀行 1.81%
  • 日本生命保険 1.64%
  • STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 1.64%
  • ♥JR西日本社員持株会 1.46%(組合活動に代わる新たな労働者の権利母体です)
  • SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT 1.39%
  • JP MORGAN CHASE BANK 385781 1.23%
  • HSBC BANK PLC A/C HSBC BANK PLC AS TRUSTEE FOR PUTM ACS JAPAN EQUITY FUND 0.85%
JR九州
  • 2016年10月25日東証プライム に株式公開・上場。
  • ●2016年10月26日福証 に一株式公開・上場。同日♥完全民営化!※この時点で財務省所管の金融怪の手中に...
※但しご覧の通り、炭鉱全盛期から続く労働組合活動(患部)が、restructuring(断捨離・合理化)絶対反対!闘争を続けており、鉄道事業のreconstruction復興・再建)を阻んでいます!

主要株主

(2022年3月31日現在)

  • ●日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 15.38%
  • RAILWAY HOLDINGS,L.L.C. 4.55%
  • ●日本カストディ銀行(信託口) 4.11%
  • 太陽生命保険 2.03%
  • 日本生命保険 1.99%
  • 明治安田生命保険 1.54%
  • ♥JR東海 1.32%
  • JP MORGAN CHASE BANK 385781 1.29%
  • ♥JR東日本 1.25%
  • ♥JR西日本 1.25%

第2目 政策投資ファンド

つまり日本の大手鉄道事業者は、日本マスタートラスト信託銀行と日本カストディ銀行がHubとなって、独占禁止法に抵触し無いレベルで、アライアンス関係(広範囲にわたる提携関係)、トラストを結成して、共存共栄を図っているわけです。

日本マスタートラスト信託銀行

有価証券の保管や管理事務を行う日本の資産管理業務に特化する銀行(信託銀行)である。設立当初はJPモルガン系だったが、現在は株式を三菱UFJ信託銀行などが保有している。《日本語ウィキペディアより引用

生い立ち
  • ●1985年 米国系のハゲタカファンド?チェース・マンハッタン信託銀行として設立
  • ●1999年 ドイチェ・モルガン・グレンフェル信託銀行→ディーエムジー信託銀行に改称しました。
  • ●2000年 金融ビッグバンで立ち直った?国内金融資本が加わって日本マスタートラスト信託銀行に改称
  • ●2005年 海外資本が完全撤収して、国内金融怪の100%体制となり、2行目の国内金融系政策投資ファンドが誕生!
主要株主

(2023年4月1日現在)

  • ●三菱UFJ信託銀行 46.5%
  • ●日本生命保険 33.5%
  • ●明治安田生命保険 10.0%
  • ●農中信託銀行 10.0%
日本カストディ銀行

日本マスタートラスト信託銀行と同様の投資ファンドです。

生い立ち
  • ●2000年6月 金融ビッグバンで立ち直った!?純国内金融資本で日本トラスティ・サービス信託銀行として発足
  • ●2020年7月27日 - 日本トラスティ・サービス信託銀行が資産管理サービス信託銀行とJTCホールディングスを吸収合併し、日本カストディ銀行に商号変更して再発足
主要株主

(2020年7月27日現在)

  • ●三井住友トラスト・ホールディングス株式会社 33.3%
  • ●みずほフィナンシャルグループ 27.0%
  • ●りそな銀行 16.7%
  • ●第一生命保険株式会社 8.0%
  • ●朝日生命保険相互会社 5.0%
  • ●明治安田生命保険相互会社 4.5%
  • ●㈱かんぽ生命保険 3.5%
  • ●富国生命保険相互会社 2.0%

勿論これら国策投資ファンドの母体(出資者となる)各金融機関には財務省OB、OGも多数!天下り!しています。

第3目 JR3島が特殊怪社(特殊法人)のままなのは...

つまりJR3島(JRお荷物!JR北"悔"道、JR至極!)を、国策事業団!JRTT(※90)から解き放って完全民営化(株式公開)しないのは...

赤字事業!であるだけではなく、国交省運輸族の手から財務省一派の手に渡って、甘い汁を吸えなくなる!(※91)からです。

さらに言えば、JR各社だけでは無く、日本の鉄道事業(私鉄)の再編成は上記投資ファンド2社の手(資金)で粛々と進行しています!(※92)

参※90)当サイト内関連記事 JRTT 独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 が改組して総合リース業になれば... はこちら。

参※91)当サイト内関連記事 よとう運輸族・地上げ一派が痴呆自治体と連んで"鉄道(駅・益?)建設に拘る訳"とは... はこちら。

参※92)当サイト内関連記事 今や鉄道間にライバル争などは無い!共存共栄路線を走る義兄弟・線友!はこちら。

ー続きはこちらー

ここをクリックするとこの Content の Opening に戻れます!

ここをクリックすると"要約"付き Category Top menu table に戻れます!

 

公開:2019年12月16日
更新:2024年2月23日

投稿者:デジタヌ

連載『 完全民営化を契機にJR各社は"ポッポ屋"が本業の時代は終わった!』ー第2回ーTOP連載『 完全民営化を契機にJR各社は"ポッポ屋"が本業の時代は終わった!』ー第4回ー


 

 



▲民営鉄道事業調査室へ戻る

 

ページ先頭に戻る