狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

日本初の直流1500V電化に挑んだ大阪鉄道(現近鉄)南大阪線!《 "省線"電化とインターアーバン 第5回 》

第5回 日本初の直流1500V電化に挑んだ近鉄南大阪線!

第1項 複雑な経緯をたどった近鉄の電化

ご存じの通り、近鉄は、離合集散を経て現在の、ネットワークを形成したわけですが...

第0目 近鉄最古の道明寺"本線!"

お馬鹿な鉄道怪説傾の""紛い者"Youtuberのお子ちゃま(※00)が、スポンサー(コンテンツ発注者!)に渡された脚本(台本)に記された、通りに怪説していますが、近鉄が、道明寺駅手前で急転回しているのは...

南大阪線より先に、1898年3月24日に現JR柏原←(道明寺間)→古市間を河陽鉄道(※01)として開業し、路線を継承した河南鉄道(後の大阪鉄道)が、道明寺から急旋回する支線!として1922年4月18日に道明寺⇔布忍間、そして翌年の4月13日に大阪阿部野橋迄国内初の直流1500v電化で、"延伸"開業させた経緯に由来しているのです。

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第1目 大正13年にインターアバンとして登場した大阪電気軌道

  • ●1914年(大正3年)大阪電気軌道(現近鉄奈良線)上本町駅 ⇔奈良駅(高天町の仮駅)間が直流600v電化で開業。
  • ●1921年4月に大阪電気軌道畝傍線として(大和西大寺⇔ 現近鉄郡山駅)部分開業。1923年3月21日:平端駅 ⇔ 橿原神宮前駅(現在の駅とは別)間を延伸開業して全線開業。
  • ●1922年4月1日 天理軽便鉄道(1915年開業)を買収して平端駅⇔天理駅間を標準軌に改軌・電化して畝傍線と直通運行を開始した。
  • ●1922年5月16日 信貴生駒電気鉄道(現生駒線) 王寺駅⇔山下駅(現在の信貴山下駅)間で部分開業
1-1-1 2代目大阪鉄道が国内初の直流1500V電化インターアーバンに
  • ●1923年4月 2代目大阪鉄道(現近鉄南大阪線;地方鉄道)大阪天王寺駅(現大阪阿部野橋) ⇔道明寺駅間を国内初の直流1500v電化で開業。

  • ●1924年10月:大阪電気軌道 国分線(現大阪線) 足代駅(現布施) ⇔八尾駅(現近鉄八尾駅)間を直流600vで開業
  • ●1927年7月に当時の八木線布施駅 ⇔八木駅間が全通した大阪線も600vで開業しています。
  • ●1928年11月奈良電気鉄道(現京都線)部分開業。

2代目大阪鉄道(現南大阪線)が1929年3月29日:古市駅⇔久米寺駅(現在の橿原神宮前駅)間を延伸開業して大軌・吉野線と直通運転を行うようになりましたが...

1929年1月に大阪線が直流1500vに昇圧されるまでは、(現八木短絡線を経由して)上本町⇔大和八木⇔橿原神宮間に定期便の直通電車が走っていて、こちらのほうが大阪市内⇔橿原神宮間のメインルートとなっていました!

つまり近鉄黎明期には、南大阪線(2代目大阪鉄道)と橿原線(大阪電気軌道)が競合していた!わけです。

  • ●紫ライン 1500V昇圧区間
  • ♥ピンクライン渡り線
  • ●1929年(昭和4年)1月:大阪電気軌道桜井線大軌八木駅(現在の大和八木駅) ⇔桜井駅間開業に合わせて、施駅 ⇔大軌八木駅間を直流1500Vに昇圧。
  • ●エンジ色ライン(現京都線)は1928年に全通した、京阪系列の別会社(奈良電気軌道

1929年1月以降は、八木駅での乗り換えが必要となり、2代目大阪鉄道を資金援助(買収する)予定だったので、乗客の奪い合いはありませんでしたが...

但し、戦前は国家神道だったので、ことあるごとに旧八木駅(八木西口駅⇔真菅間)の旧本線(短絡線)を用いて臨時急行も運行されていましたが、通期の直通運行は廃止されていました。

1929年から戦後の1956年!まで、大阪線の1500V電車が布施⇔上本町間を徐行運転!(※23)で直通していました!八木西口⇔旧・橿原神宮前間についても同様のやり方で、終戦まで臨時急行が乗り入れていました。

参※23)E =I² ・Rなので フルノッチにすると、過電流が流れて、モーターが焼損するためです。

2-1-1 敗戦後

●1948年6月:大和鉄道(1918年開業)の新王寺駅 ⇔田原本駅間(現田原本線)が標準軌に改軌されて電化。

1956年12月8日:上本町駅⇔布施駅間複々線化(奈良線600V電化と完全分離」)これにより大阪線は全線1500v区間となる。

2-1-2 京都⇔伊勢(宇治山田)間特急運行開始

1966年12月に正月のお伊勢参りを当て込んで、18m級狭幅の小型複電圧特急車両18200系を用いて当初は2往復/日で運行開始されました!

八木短絡線が開通する前だったので、八木西駅でスイッチバックを行い旧本線・短絡線を用いて八木駅を2度通る形態で直通運行が開始されましたが...

翌年1967年2月20日 に 橿原線新ノ口⇔大阪線大和八木間に(途中にデッドセクションを設けていた!)新・連絡線が完成して、八木西駅でのスイッチバックは必要なくなりました!

(戦後・短絡線が出来るまでは旧本線・八木短絡線も使用されなくなり、橿原線・大阪線特急は八木駅で乗り換え・乗り継ぎとなりました)

1969年9月21日標準軌全線が1500Vに昇圧されました。

参※)当サイト関連記事 『 近鉄・吉野線が進む(鉄)路は標準軌への改軌しか!』はこちら。

第3項 その後に続いた1500v電化開業の阪和線と、大阪以外の"地方"では

第1目 国内2例目の仙山線

そして、某鉄道怪説傾紛い者Youtuberのお子ちゃまが唱える、1922年9月9日"設立!"の仙宮城電気鉄道(現仙山線)が、1925年6月4日に仙台⇔西塩釜間で開業したのが、国内2例目となり増す。

第1目 讃岐の新幹線だった琴電琴平線その他の後続組

国内3例目は讃岐平野を走る琴電・琴平線が、1926年12月21日 - 栗林公園 ⇔滝宮間が直流1500v電化・標準軌(軌間1435㎜)で部分開業しています!

3-1-1 国内3番目の直流1500V電化路線は"武蔵水電"

その後 1927年(昭和2年)4月16日 に武蔵水電(現西武鉄道)が 村山線の高田馬場(仮)駅 ⇔ 東村山駅間を、国内4例目となる直流1500V!電化で開業して、東村山駅 ⇔川越駅間も同時に直流1500V!電化して、本家中央線に次いで全線電化開通しました。

第2目 国電よりも早かった各私鉄の1500V電化!

つまり1928年2月:東北京浜線の田端⇔ 赤羽間、東海道線旧熱海線 小田原駅 ⇔熱海駅間の 直流1,500 V電化(および在来区間昇圧化)より各私鉄の直流1500v電化のほうが早かったわけです。

勿論国内電業メーカーの直流1500v電化用の地上設備・車上機器開発を後押しした、国鉄電化事業の功績も大きかったわけですが...

●1929年7月 阪和電気鉄道(現JR阪和線)阪和天王寺⇔和泉府中駅間全線複線直流1500v電化で開業!

 

公開:2021年10月14日
更新:2025年8月 8日

投稿者:デジタヌ

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