狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

20世紀以降に生まれた transcontinental railroad は《 ミルウォーキー鉄道廃業の教訓 第3回 》

★第3回 20世紀以降に生まれたtranscontinental railroadは

19世紀末には西海岸のシアトルにはすでに前途した2つのtranscontinental railroadが集結していて、当初は激しい争奪戦をしていました。

すでにシアトル⇔ミシシッピー川間にNorthern Pacific Railway、Great Northern Railway (U.S.)の2つの鉄道が開通していて、20世紀初頭までの20年間ほどはお互いに、リベート合戦、pooling(運賃割引)、rate wars (料金合戦)、支線網の拡張、などで熾烈な覇権争いが行われていました。

第1項 NP・GNの協調体制確立

そこで(カタカナ和製英語で言うアライアンス)communityを組織して、お互いに強調する方向に向かいました。

第1目 GNとNPが協調体制を

20世紀初頭にGNの社長James J. HillがNPの実質オーナーであった有名なJ. P. Morganの家を訪れてNPの社長Howard Elliottとトップ会談を行い、「ルートや料金の重複を避けるための鉄道間の"ゆるやかな提携"」に関するcommunity(共同体)を組むことを提案して協調体制が発足しました。(※41)

1-1-1 独禁法が合併を阻む!

さらに進んで事業統合も協議されましたが、1902年には、日本で言うところの独占禁止法で訴えられ、1904年に敗訴して合併はかないませんでした。

その後も同じ資本系列の下に、バーリントンノーザン鉄道は、グレートノーザン鉄道、ノーザンパシフィック鉄道、スポケーン、ポートランド、シアトル鉄道、シカゴ、バーリントン、クインシー鉄道の4社は協調して歩み、再度1927年と1955年に経営統合(合併)を試みましたが、

何れも国家に阻まれて実現しませんでした。

参※41)アメリカでは100年以上昔から鉄道事業者が協調してお互いに共存共栄を図る時代になっていたわけです!

当サイト内関連記事 鉄道事業者 同士が覇権を争うライバル 関係の ご時世 では無くなっている! はこちら。

第2項 鉄道事業再建策で生まれたBNとその後

Burlington Northern Railroad(BN)として正式に事業統合出来たのは、全米の鉄道事業が衰退してきた1970年3月2日になってからのことです。

第1目 BNの屋台骨を支える大黒柱パウダーリバー炭田の開発

1972年にパウダーリバー盆地(地図中小豆色のエリアが)にMining branch line(鉱山鉄道支線)を建設して沿線の採炭場開発を支援しました。

この新規路線は、米国の鉄道史上前例のない大成功をおさめ、BNの大国柱を支える"お宝路線"となりました

開通初年度の1971年には、年間64,116百万ton・mileの貨物輸送密度を叩き出し、1979年までに年間輸送密度は135,004百万ton・mileになりました。

別項でアメリカが、ゼロカーボン社会になれない理由の一つとして挙げた"石炭火力発電"を賄っている炭田地帯の一つがPowder River Basinで露天掘りされている石炭なのです。

この盆地から算出される石炭は、国内で使用されるだけでなくシアトルやオークランドから東南アジアに輸出されています。

そして現在も鉄道事業の大黒柱の一つとして石炭輸送は続いています!

★第3項 参照データ USA成立までの主だった出来事

第1目 1795年 USA独立戦争停戦確定時

ニューハンプシャー植民地(ニューハンプシャー)
マサチューセッツ湾直轄植民地(マサチューセッツ)
ロードアイランド植民地(ロードアイランド)
コネチカット植民地(コネティカット)
以上は後に「ニューイングランド」と総称されるようになる各地域。

ニューヨーク植民地(ニューヨーク)

ニュージャージー植民地(ニュージャージー)

ペンシルベニア植民地(ペンシルベニア)
デラウェア植民地(デラウェア)

メリーランド植民地(メリーランド) en:Chesapeake Colonies
バージニア植民地(ヴァージニア) en:Chesapeake Colonies
ノースカロライナ植民地(ノースカロライナ)
サウスカロライナ植民地(サウスカロライナ)
ジョージア植民地(ジョージア)

1791年3月4日、バーモント共和国が大英帝国を離脱してアメリカ合衆国14番目の州としてUSA加盟

第2目 1803年 旧District of Louisiana買収後

以下に示した"準州"とは、簡単に言ってしまえばAmerican territory(領有地)にあるUSA政府

に属していても、「国政への"参政権"を持たない"自治州"」のことです。

つまり、USA政府のPacific Railroad Actsが有効だったAmerican territory areaです。

ルイジアナ州/ー/1812年4月30日(18番目)

ミシシッピー州/1798年4月7日ミシシッピ準州/1817年12月10日(20番目)

アラバマ州/1817年3月3日アラバマ準州/1819年12月14日(22番目)

ミネソタ州/1849年3月3日ミネソタ準州/1858年5月11日(32番目)

カンザス州/1854年5月30日カンザス準州 /1861年1月29日(34番目)

ネブラスカ/1854年5月30日ネブラスカ準州/1867年3月1日(37番目)

ノースダコタ州/1861年3月2日ダコタ準州/1889年11月2日(39番目)

サウスダコタ州/1861年3月2日ダコタ準州/1889年11月2日(40番目)

オクラホマ州/1890年オクラホマ準州/1907年11月16日(46番目)

テキサス州併合

テキサス州/1836年3月2日テキサス共和国独立/1845年12月29日(28番目)

第3目 1846年6月15日 旧Oregon Country Disputed Area(旧米英間領有権紛争エリア)紛争解決後

オレゴン州/1848年8月14日オレゴン準州/1859年2月14日(33番目)

1862年Pacific Railroad Acts成立以降

モンタナ州/1864年5月28日モンタナ準州/1889年11月8日(41番目)

ワシントン州/1853年2月8日ワシントン準州/1889年11月11日(42番目)

アイダホ州/1863年3月4日アイダホ準州/1890年7月3日(43番目)

ワイオミング州/1868年7月25日ワシントン準州→1868年7月25日ワイオミング準州/1890年7月10日(44番目)

第4目 米墨戦争停戦後 1848年2月2日 旧Virreinato de Nueva España エリア買収後

カリフォルニア州/ー/1850年9月9日(31番目)

第5目 1862年Pacific Railroad Acts成立以降

ネバダ州/1861年3月2日ネバダ準州/1864年10月31日(36番目)

コロラド州/1861年2月28日コロラド準州/1876年8月1日(38番目)

ユタ州/1850年9月9日ユタ準州/1896年1月4日(45番目)

ニューメキシコ州/1850年9月9日ニューメキシコ準州/1912年1月6日(47番目)

アリゾナ州/1863年アリゾナ準州/1912年2月14日(48番目)

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公開:2021年10月15日
更新:2025年9月12日

投稿者:デジタヌ

USAでの特別立法大陸横断鉄道法の成立と鉄道網の発達《 ミルウォーキー鉄道廃業の教訓 第2回 》TOP廃業!したミルウォーキー鉄道から得られる教訓とは..《 ミルウォーキー鉄道廃業の教訓 第4回 》


 

 



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