補助金漬けの近江鉄道には、「LRT化 or 廃線!サイクリングロード」の"2者択一"の"途(みち)"しか残されて無い!...(連載第7回)
沿線自治体(♥住民)が、なけなしのお金をはたく!のならば、
近江鉄道の♥積極利用策が必要です!
福井市県の♥福井鉄道がお手本!となるでしょう。
♥賢明な福井市(福井鉄道)の取り組み
★
第1項 所用時間はむしろ早くなる!
第1目 最高運転速度はブレーキ性能との兼ね合いで決まる
但し運行速度はブレーキ性能、閉塞方式などとの関係もあり、
最高速度は「線区」毎、使用する「車両」毎に許認可されていて、ほぼ使用車両のブレーキ性能に依存しています。
第五十四条
非常制動による列車の制動距離は、六百メートル以下としなければならない。2002年に施行された「鉄道に関する技術上の基準を定める省令の施行及びこれに伴う国土交通省関係省令の整備等に関する省令」によって鉄道運転規則は廃止となった。<Wikipediaより引用>
したがって同じ線区内でも、車両によって異なり、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道線は共に、現行の通勤型車両で認可された値です。
有名なところでは、近鉄大阪線の青山トンネルは大阪方面上り線路がまさしく上り勾配になっているために、特急電車に限り制限速度130㎞/hとなっています(下り中川方面は120㎞/h、特急以外の通勤型車両は110㎞/h)
第2目 所要時間と必要編成数
1-2-1 彦根・多賀大社ライン系統(米原⇔多賀大社前 )
1-2-1-1 米原⇔彦根間5.8㎞
♥要時間11分 表定速度31.6㎞/h
ラッシュ時 時間当たり往復4本 昼間3本
必要編成4往復÷2.7往復/列車 ≒ 2編成
1-2-1-2 彦根⇔多賀大社間 6.6㎞
♥所要時間15分 表定速度26.4㎞/h
ラッシュ時 時間当たり往復6本 昼間3本
必要編成6往復÷2往復/列車≒3編成
1-2-2 湖東近江ライン(高宮⇔八日市)15.4km
♥所要時間24分 表定速度38.5㎞/h
ラッシュ時 時間当たり往復5本 昼間3本
必要編成5往復÷1.25往復/列車≒4編成
1-2-3 万葉あかねライン(近江八幡⇔八日町)9.3km
♥所要時間19分 表定速度29.3㎞/h
ラッシュ時 時間当たり往復6本 昼間3本
必要編成5往復÷1.58往復/列車≒4編成
1-2-4 水口蒲生野ライン(八日町⇔貴生川)22.4km
♥所要時間45分 表定速度39㎞/h
ラッシュ時 時間当たり往復5本 昼間3本
必要編成5往復÷0.67往復/列車≒8編成
1-2-5 必要編成数
必要編成 24編成(予備車両4編成/4区間として 28編成)
車両価格 福井鉄道F2000型3億9千万円/福井鉄道公表値
購入費用 3億9000万円x28編成≒109億2千万円
予備交換部品 1億円として初期投資額 ≒110億円
1-2-6 駅施設改修費 約43億円
- ●駅改修費 約19億円
- ●16駅ホーム低床化工事、≒1.8億円
- ●新設駅 35駅 ≒17億(信号設備改修含む)
- ●駅設備改修費費総額 ≒43億円
第2項 車両比較
政令指定都市の♥堺市や、地方都市の♥福井市では♥車両更新費(購入費)を♥支援しています
令指定都市堺市では♥市民の理解で5年間に渡る30億円(停留所新設・超低床トラムカー導入支援)の施設改善支援策が行われました!
第1目 通勤型車両の総重量!について
日本では"戦前"から"慣例"(申し合わせ!)として、乗車人員1名の体重を"55㎏!"として、想定重量を算出しています。(※戦前は日本人の標準体型は小柄!だった為)
1-1-1 車両乾燥重量!と乗車定員
また、車両乾燥重量!?には、乗務員1名分の55㎏が含まれています。
1-1-1-1 乗車定員とは
座席+立ち席(つり革数)の合計数!の事です。
1-1-1-2 想定満員!(最大積載量!)とは
立ち席・通路部分を含む"客室内"で、乗客が新聞(スマホ!?)を広げられる程度の"余裕"で、最大限乗車できる人数の事です。
さらに積載重量は、前途した55㎏/人!として産出されています。
- ♥ロングシート車両;乗車定員の♥155%時の人員及び総重量。
- ●クロスシート車両;乗車定員の110%時の人員及び総重量
其々が"基準設計値"となっています。
つまり、一時の定員300%!超などという数字はもう殺人的!と言っても過言では無く、実際に"圧迫死"の被害者!もでていました!
1-1-2 近江鉄道300形電車
- ●軌間 1,067 mm
- 最高運転速度 全線 70 km/h(※八日市⇔貴生川 60 km/hを除く)
- ●電気方式 直流1,500 V
- ●編成 2両固定編成 編成定員 244人
- ●編成重量
- 運転手1名含む乾燥重量80ton (40 t/両)
- 車両定員 122人(13.4ton)乗車総重量;93.4ton
- ●想定満員150%乗車366人(20.1ton)乗車重量;約100ton
- ●編成長 40.000 mm
- 全長x全幅x全高 19.500 mmx2.846 mmx 3.663 mm
- ●車体 普通鋼
- ●台車 軸ばね空気ばね式(FS-372A)
- ●車輪径 860 mm
- ●固定軸距 2.200 mm ボギー台車(8軸/編成)
- ●主電動機 直流複巻電動機
- ●主電動機出力 130 kW X4機 編成出力520kw
- ●歯車比 85:16
- ●駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式。
- ●制動装置 回生制動併用全電気指令式電磁直通ブレーキ HRD-1R
- ●保安装置 ATS
1-1-3 アルナ車両製福井鉄道F2000形低床電
2023年に満を持して登場したのが純国産技術によるミドルサイズのリトルダンサーシリーズ F2000 !です。
とさでん交通の100形を stretch して modify した車両です。
♥bolster タイプのボギー台車を使用して♥乗降口床面高さ350mm!を実現しています。
- ●基本仕様 直流600 V(架空電車線方式)(※1500V仕様も製作可能!)
- 軌間 1,067 mm(狭軌)
- 3両固定編成(2関節タイプ)
- 車体 耐候性鋼製車体(前頭部:GFRP製)
- ●動力性能
- ●常用速度 65km/h(40mph)設計最高速度 70 km/h
- ✖起動加速度 2.5 km/h/s
- ♥減速度(常用) 4.4 km/h/s(非常) 5.0 km/h/s
- ●輸送能力
- 編成定員 115人(座席43人)(※但しロングシートタイプなので想定満員155% ♥178人/編成!※002)
- ●車体サイズ 編成長21,400mm X 全幅2,600mm X 全高 3,830mm
- ♥乾燥重量(乗務員1名含む)33 ton
- ♥定員乗車時総重量 (115名乗車時)約39.3ton
- ♥設計想定満員総重量(定員155%178名) 約42.8ton
- ♥走行装置
- 先頭車:通常型♥ボギー台車(♥Bolster ;釣り梁付き!)※カーブに強く乗り心地(♥対ヨーイング・ローリング・ピッチング)に有利!
- 中間車:(台車懸架・単台車直接マウント・関節連結)
- ♥車輪径 610Φ 平行カルダン駆動
- ✖編成出力 180 kW 主電動機 三相誘導電動機 VVVFインバータ制御 定格出量60 kW X3基搭載 (全車電動車)
- 想定満員時登坂能力 鉄道建設技術基準35‰をクリア
- 制動方式 回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(♥つまり従来型と同じなので従来の整備技術が継承出来ます!)
♥現状高額!な理由は"特殊小径車輪が"...
※2002年登場"の雛形!"土佐電気鉄道100形電車は約1億9千万円(とさでん公式発表値)でしたが、一次車両は一編成約3億九千万円(福井鉄道公式発表)と、フクラムより高額!となりました!。
※2024年登場の、"熊本市電"の同型量産車両2400型(標準軌)は1編成4.5億円!と更にコストアップしました。
※通常の路面電車では640㎜Φの車輪が装着されていますが、リトルダンサーシリーズでは610㎜Φの小径車輪が使用されています!
※車軸・車輪ボス部径(勘合部)は両輪共用ですが、現状日本国内向けだけの"少量生産!"なので、鍛造に係る製造コスト(鍛造機の金型交換、金型保管費!)が、量産されている汎用通勤電車用の860㎜Φ車輪より高額!となって、全体のコストUpに繋がっています!
しかし、国内の路面電車の軌間には全て対応済み!なので、今後"僚友"が増えれば製造コストも...
♥参 610㎜Φ車輪使用ユーザー
- ♥伊予電モㇵ2100型(狭軌)2002年運行開始 10両
- ♥土佐電気鉄道100形電車 (標準軌)2002年運用開始 1編成のみ!
- ♥函館市交通局9600形電車(偏軌!軌間1372㎜)2007年運用開始 5編成
- ♥鹿児島市交通局7500形電車 (標準軌)2017年運用開始 4編成
- ♥伊予電モㇵ5000型 (狭軌)2017年運行開始 16両迄増備予定
- ♥札幌市交通局1100形電車 2018年運行開始 10両
- ♥長崎電気軌道6000型(標準軌)2022年運用開始 2両
- ♥熊本市交通局2400形電車(標準軌))2024年11月運用開始 1編成
★-1-1 純国産・汎用技術で開発されたリトルダンサーシリーズ
♥広い車内!
♥ペコちゃん電車のコンセプト(小径輪軸ボギー台車・固定編成・制御機器屋根上搭載)を忠実に再現した!ともいえる福井鉄道F2000形低床電車は、
♥純国産技術で開発を続けてきた国産低床 Tram car のパイオニア「アルナ車両」が福井鉄道と♥共同開発!した、ミドルサイズの国産♥次世代低床トラムトレイン(※001)のホープです!
参※001)当サイト関連記事 トラムトレイン方式(カールスルーエタイプ)とは? はこちら。
★-1-1-1 ♥輪軸タイプのボギー台車を使用
純国産技術で開発されたミドルサイズ(24m)リトルダンサー F2000 !では610Φの小径輪軸タイプの♥bolster (swing hange)付きの bogie を前後(先頭車)に採用しています!
なので、yawing も発生しにく、鉄道路線(専用軌道)区間の♥高速走行にも対処しています。
参※)当サイト関連記事 "台車懸架・単台車式"ブレーメン型超低床車両の"弱点"は複合カーブ通過とヨーイング はこちら。
♥郊外鉄道路線駅!発車シーン
★-1-1-3 ♥汎用部品を使用
一般通勤車両にも広く用いられている、汎用部品(技術)を多数流用(応用)しているので、従来の超低床車両とは異なり、整備(補修)にも長年経験のある整備技術(要員)がそのまま生かせます!
更に、鉄道事業者にとっては、予備部品も超低床車両専用(用特殊仕様)ではないので、調達が容易(経費削減)になります。
★-1-1-4 ♥短い中間車両で♥曲線通過も安全に
♥市街地併用軌道走行シーン
更に短軸台車をボルスターレス構造で直接マウントする中間車両は短い形式に変更されています!
つまり急カーブ走行時に起こる捻じれモーメントによる脱線(※28)にも強くなったので、市内併用軌道区間の交差点も問題なく通過できます。
参※28)当サイト内関連記事 ライトライン試運転事故!で発覚した台車懸架・単台車タイプ3重連!と軌道法との相性の悪さ! はこちら。
★-1-1-5 現状はパワー不足!ですが...
現状小型高出力ACモーターが製品化されていないので、起動加速度 2.5 km/h/sに難点!がありますが...
技術は"秒針月歩"で、AotoMobir の世界では既に小型高出力ACモーターが実用化されています!
ライセンス生産のブレーメン型超低床車両に搭載の小型高出力(100kw)ACモーター並みの新型♥高出力小型ACモーターの出現もそう遠くはありま線(せん)!
つまり、現用の東急300系電車と同等以上の高加減速性能を備える日もまじかです!
見通しの立たないVGA(フリーゲージトレイン)なんぞよりよほど現実的!です。
参※)当サイト関連記事 Talgo 方式・軌間可変車両・VGA(フリーゲージトレイン)の"致命傷 !「フレコロ」とは?... はこちら。
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公開:2025年1月22日
更新:2025年1月23日
投稿者:デジタヌ
補助金漬けの近江鉄道には、「LRT化 or 廃線!サイクリングロード」の"2者択一"の"途(みち)"しか残されて無い!...(連載第6回)< TOP >補助金漬けの近江鉄道には、「LRT化 or 廃線!サイクリングロード」の"2者択一"の"途(みち)"しか残されて無い!...(最終回)
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