狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

Fantasy『 "あいの風とやま鉄道"と"地鉄"のアライアンスで富山の明るい未来が...』ー第4回ー

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★第2節 両鉄道会社の生い立ちと資本関係

第1項 北陸鉄道と共に日本有数の規模を誇っていた富山地方鉄道!

北陸鉄道同様に1943年1月1日に「陸上交通事業調整法」に基づき、いわゆる戦時統合で1930年設立の富山電気鉄道を母体に富山県内のすべての私営・公営の鉄軌道・バス会社を合併して発足しました!

  • ●富山電気鉄道(本線 電鉄富山 ⇔電鉄黒部間・立山線 寺田 - 岩峅寺間)
  • ●加越鉄道(加越線)
  • 富山県営鉄道(上滝線、立山線 岩峅寺 - 立山間)
  • ●黒部鉄道(本線 電鉄黒部 - 宇奈月温泉間)
  • ●越中鉄道(射水線)
  • ●富山市営軌道(富山軌道線)

又それ以前から以下の3社も吸収合併していました。

それ以前に、富山電気鉄道は以下の3社を合併している。

  • ●立山鉄道(立山線 五百石 - 岩峅寺間)
  • ●富南鉄道(不二越線)
  • ●富岩鉄道(富岩線)

更に大事な飯のタネ!乗り合いバス事業は、戦時中に3社を傘下に収め、

敗戦後の、1946年10月10日に以下の4社を事業統合しました。

  • ●富山合同乗合(富山地区、1944年4月からグループ企業)
  • ●高岡合同自動車(高岡地区、1943年9月からグループ企業)
  • ●下新川乗合自動車(新川地区、1944年4月からグループ企業)
  • ●全礪乗合自動車(砺波地区)

地元資本が主体の♥地場産業

富山県なども資本参加しており、実体は株式非公開・非上場の第三セクター?でもありますが...出資比率が少ないので第3セクターには分類されていません。

更に、地鉄は北陸鉄道にも資本参加しています!(※51)

株式非公開非上場・地場資本企業

本社所在地 富山県富山市桜町1丁目1番36号

発行済株式総数 3115万4344株(2019年3月31日現在)

参※51)当サイト内関連記事 金沢市 が再び盟主となって、北陸3県を力強く牽引するには... はこちら。

主要株主 (2019年3月31日現在)
  • ●立山黒部貫光 11.05%
  • 富山県 3.56%
  • ●北陸電力 2.97%
  • ●みずほ銀行 1.74%
  • ●北日本放送 0.90%
  • ●関西電力 0.74%
  • ●日新火災海上保険 0.60%
  • ●損害保険ジャパン 0.49%
  • ●北陸銀行 0.48%
  • 富山市 0.27%

2023年3月以来・富山市も出資する準3セク地場企業です

主要子会社

更に以下の2社も完全子会社として保有していて、民間デベロッパー事業(※52)・観光開発事業も行っています。

  • ●富山地鉄ホテル
  • ●富山地鉄建設

参※52)当サイト内関連記事 今や 鉄道事業 は本業ではない!鉄道系YouTuber の"夢想"を打ち砕く現実とは... はこちら。

旧・富山ライトレール

資本金 4億9800万円 株式非公開非上場

主要株主

(2019年3月31日当時)

  • 富山市 33.13%
  • ●富山県 10.07%
  • 北陸電力 10.04%
  • インテック 10.04%
  • 富山地方鉄道 6.03%

※つまり 富山市が株式の33.13%を保有するいわば、富山市の連結決算企業?で、合併するまでの旧富山ライトレールは富山市交通局と同等の市民の会社でした!

第2項 あいの風富山鉄道

北陸新幹線金沢延伸に伴い2012年(平成24年)7月24日に「富山県並行在来線準備株式会社」として設立されて、欲ねん2013年7月位費をもって「あいの風とやま鉄道」に商号変更されて

2015年3月14日に北陸新幹線開業と同時にあいの風とやま鉄道として開業しました。

本社所在地 富山県富山市明輪町1番50号

株式非公開非上場第3セクター

資本金 40億円 発行済株式総数 80,000株(2019年3月31日現在)

主要株主 (2019年3月31日現在)

  • ●富山県富山県 63.0% 
  • 富山市 14.0%
  • 高岡市 4.9%
  • 射水市 2.1%

※この他に 富山地方鉄道も わずかながら資本参加しています!しかし殆ど富山県営鉄道!状態です。

第3項 メンツをかけた両陣営を牽引する機関者?の先頭争い

現在富山県・富山市の間で"鉄道事業統合"に関する問題(覇権争い)は無いと思われますが...
新県知事 新田 八朗氏の出身母体 日本海ガス絆ホールディングス㈱(資本金 6億7950万円株式非公開/2019年時点))は両事業とは長年無縁です!さらに日本海ガスの始祖北陸電力とも無縁です。

第1目 あいの風富山鉄道事業の"機関者" 新田 八朗知事

1981年3月 一橋大学経済学部卒業。4月 株式会社第一勧業銀行 入社
1983年1月 株式会社第一勧業銀行 退社 2月 日本海ガス株式会社 入社
2000年1月 日本海ガス株式会社 代表取締役社長に就任
平成30年1月 日本海ガス絆ホールディングス株式会社 代表取締役社長に就任
2018年1月 日本海ガス株式会社 代表取締役社長を退任 同 3月 日本海ガス絆ホールディングス株式会社 代表取締役社長を退任
同年 11月 第21代富山県知事に就任、現在一期目

※あいの風富山鉄道事業の創設に至力した前任者石井 隆一前知事

前知事は旧自治省出身のAgent(目代官吏))でした!

1945年12月15日 - 富山県富山市において出生
1969年6月 - 東京大学法学部卒業
1969年7月 - 自治省入省
1991年4月 - 静岡県総務部長
1995年5月 - 地方分権推進委員会事務局次長!
2001年1月 - 総務省自治税務局長
2002年1月8日 - 総務省消防庁長官
2004年11月 - 富山県知事選挙に出馬し、初当選

2012年7月24日 あいの風とやま鉄道設立

2015年3月14日北陸新幹線(長野駅 - 金沢駅間)延伸開業
2016年 - 富山県知事4選
2020年 - 富山県知事選挙落選

富山地方鉄道LRT事業の機関者 前 森 雅志市長

1952年8月13日 富山県富山市生まれ中央大学法学部卒業。

1977年、司法書士・行政書士事務所を開設。

1995年、富山県議会議員選挙に出馬し初当選。県議時代は自由民主党に所属。

2002年、旧富山市長選挙に出馬し初当選

2004年3月24日 富山市が主導して富山ライトレール株式会社発足

2005年4月1日、旧富山市、上新川郡大沢野町、大山町、婦負郡八尾町、婦中町、山田村、細入村の7市町村が新設合併して、現在の富山市が発足

同年4月24日 富山市長選挙に当選。

2016年12月7日、自民党・民進党・公明党の推薦を受け4選(旧市と合わせ5期目)。

2019年6月28日、記者会見を開き、2021年春での退任を表明した。

2020年2月22日:富山ライトレールが富山地方鉄道に事業統合!

現 藤井裕久市長

  • ●工学院大学工学部建設学科卒業、富山青年会議所理事長、日本青年会議所富山ブロック協議会会長、株式会社藤井産業代表取締役会長。
  • ●2011年、富山県議会議員選挙に初当選。
  • ●2015年・2019年の同県議選でも当選し連続3期
  • ●2015年1月より上婦負ケーブルテレビ社長。
  • ●2021年4月18日投開票の富山市長選挙に、自公与党、立憲民主、国民民主各党の推薦で出馬、初当選。
参 日本海ガス

資本金 6億7,950万円 株式非公開非上場

主要株主(上位10名)

  • ♥ガスカンパニー社員持株会 1,003 (9.22%)※労働組合活動に代わる新しい労働者の権利組織です。
  • ※新田八朗 554 (5.09%) 現富山県知事!
  • ●北陸銀行 530 (4.87%)
  • ●富山銀行 507 (4.66%)
  • ●北日本放送株式会社 387 (3.55%)
  • ●第一生命保険株式会社 368( 3.38%)
  • ●ほくほくキャピタル株式会社 361 (3.32%)
  • ●富山第一銀行 356 (3.27%)
  • ●株式会社インテック 305 (2.81%)
  • ●日本政策投資銀行 247 (2.27%)

《同社株主総会の案内より引用》

※つまり完全な地場資本による産業です!さらに現知事がオーナーだともいえます。

各地の、第3セクターの投融資の状況を見ても株式会社日本政策投資銀行がリファイナンスによるTRTD(Toyama Regional Transportation District)設立の鍵を握っているかもしれません。

参※51)当サイト関連記事 プロローグ 現状の企業としての問題点はこちら。

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公開:2017年8月 1日
更新:2024年2月21日

投稿者:デジタヌ

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