将来の京都市内"連続立体交差化"を見据えた"大人の事情"で《 JR奈良線 第7回》
赤字路線JR奈良線にJR西日本が積極投資している大人の事情とは...
第1項 京都市街地部分の♥連続立体交差化事業には巨額資金!が...
京都市内のJR奈良線を連続立体交差化しようとすると、
- ●連続高架で150億円/km・複線(※10)、
- ●地下化すると300億円/km・複線(※11)から500億円/km・複線(※12)
もの巨費が必要となり、とてもJR西日本の自己調達資金(借入金)で賄える金額ではありません!
しかし、都市計画事業となれば"お上"(国と京都市)の手厚い支援(※13)が得られます!
参※10)2021年現在 南海電車と堺市が国庫補助の下に行っている、総事業費423億円の諏訪ノ森駅⇔浜寺公園駅区間2.9㎞、の南海本線連続立体交差事業 より。
参※11)潜函(ケーソン)工法&オープンカット工法を用いた東京都の豊住線妄想の積算価格
参※12)シールド工法を用いた大都市での最近の地下鉄建設例
参※13)鉄道異業者負担はたったの8.5%!で済んでいます!
残りの91.5%の事業費Scheme(企て!)は、国庫と自治体で55:45で案分すること(スキーム)となっていて、しかも自治体(市民税)負担分は全額公債(借金・ローン払い!)が可能 !となっています。
但し、よく考えていただきたいのは、
国庫=税金=国民負担!という事実!
つまり、全体の92%は私たち国民の血税!で賄われる事実です。
参)当サイト内関連記事 連続立体交差化の"抜け道"都市計画事業スキームのカラクリ はこちら。
第2項 基本・利益誘導に当たる複線化事業は都市計画事業の対象外!
第1目 新線建設・増線事業は都市計画事業としては認められ魔線!
輸送力増強のための、増線・新線建設は利益誘導事業と見做されて、手厚い国庫補助対象(都市計画事業)の対象外となります!
分かりやすく言うと、「複線化事業は都市計画事業の対象外!」となります。
2-2-1 JR西日本は過去に本四連絡線で
実際に本四連絡線(宇野線)の岡山⇔大元間は、宇野線複線化事業の開始前に、都市計画事業として実施されたために、単線で高架化されてボトルネックとなっています!
2-2-2 JR倒壊?では
関西本線の八田駅前後のJR東海車両工場⇔庄内川手前の区間が都市計画で単線のまま高架化!
2-2-3 東武アーバンパークラインでも
つい先頃(2021年3月)完成した東武アーバンパークラインの例でも...
清水公園⇔愛宕⇔野田市⇔梅郷間 4.3km は、都市計画事業として行われたので、複線化用地が取得済なのに、単線で高架化されてしまいました!現在東武鉄道ではアーバンパークラインに積極投資しており、戦前から用地取得が終わっている春日部⇔清水公園、梅郷⇔運河間の前後区間は、今世紀前半には複線化されるでしょうが...
今回連続立体交差化された区間4.3㎞は、ボトルネックとして残ってしまうでしょう!
第3項 最小限の"♥先行投資"で♥複線化しておけば...
- ●こげ茶色ライン 市境
- ●赤い色ライン ゆくゆく連続立体交差が必要になる区間
現状の複線化事業スキーム(拠出金!)は、沿線自治体とJR西日本両者の痛み分け交渉!で成立しています。
つまり、お上(公庫)が関与する都市計画事業ではあり魔線!
2013年6月14日、京都府および関係市町とJR西日本は、複線化第二期事業について合意したと発表し、同年8月13日に基本協定書が締結されて...事業費は約369億円の予定で、京都府と関係市町が各138億円を補助する。事業期間は約10年間を想定。2016年7月26日...起工式典が行われた。
2020年3月時点の事業費は397.1億円。うち京都府が148.5億円、関係市町が148.5億円を補助する。2023年春に複線化開業を予定して...
2020年12月6日に山城多賀駅 - 玉水駅間、2022年2月27日に新田駅⇔城陽駅間の複線化が完成した。《ウィキペディアより引用》
第1目 京都駅⇔桃山御陵前間約7.4㎞を連続立体交差化すると
最小限の投資で複線化しておけば、伏見区内の、連続立体交差事業に対する再投資は(沿線自治体にとっても)少額!で済みます。
つまり将来構想の京都市内(京都駅⇔六地蔵駅間約10㎞)の平面交差区間(京都駅⇔桃山御陵前間約7.4㎞の区間を連続立体交差化)しようとすると...
3-1-1 全線連続高架橋では約1,200億円!
全線高架でも 150億円/kmX8㎞≒ 1,200億円!
都市計画事業だと、JR負担率は約8%なので96億円!
更に、京都市のSchemeも(国庫負担が付くので)半額以下に!
つまり将来を見越して、複線化を行った!のです。
公開:2025年4月21日
更新:2025年7月 2日
投稿者:デジタヌ
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