連載《 見果てぬ夢 "大東亜縦貫鉄道"の擬態!SLB(欧亜鉄道貨物輸送)とは...》ー第6回ー
鉄道関連業界は、独国アストラム、やジーメンスのように、ロシアへの車両輸出にも活路を見出したいところでしょうが...
苦労に苦労を重ねた"ノウハウの塊"のような「新幹線車両」は、先般の川重が「中国高鐵」への車両輸出で大失敗したように、「Reverse engineering」(※41)で技術を"盗まれてしまう"恐れがあるからでしょう。
第1項 ロシアは「Reverse engineering」の達人!?
ロシアと言えば、旧ソ連時代から「Reverse engineering」(※41)と「技術スパイ」の達人で!
古くは「B29」そっくりそのまま、メートル法(※42)に焼き直してツポレフ Tu-4として再現したり、英仏共同開発のコンコルドの技術情報を盗みだし「そっくりのツポレフ Tu-144を飛ばしたり、果てはスペースシャトルのコピー機ブランまで模倣するお国です、
そう簡単に新幹線車両を輸出しては、"産業技術未熟国"の韓国や、中国以上に精密に「レプリカ」を作られてしまいます!しかも工業立国でもあるロシアでは、亜細亜の2国とは異なり自国の技術として昇華出来る技術力・産業構造が出来ています。
だから、経団連、もそう簡単にはこのお話には乗らないでしょう?
参※41)当サイト内関連記事 Reverse engineeringとは はこちら。
参※42)欧米の航空機業界は伝統的にインチねじを使用していますが、ロシアでは旧ソ連時代からメートル法に下ずく「ミリねじ」を用いています。
第2項 甘く見られた"欲に目の眩んだ夜盗運輸族"
プーチン大帝が、間宮海峡に海底トンネルを掘って、「日欧最短ルートの、新幹線を建設しましょう」などとぶち上げたのは。
鼻から実現できるなどと言う事は「爪の先ほども」考えていない恐ろしい「ホラ~話」です。
日本の与党運輸族が大好きな「shinkansen」を餌にすれば、日本国政府から「金(融資)を引き出せる」と考えたからでしょう。
プーチン大帝が欲しいのは北極圏の資源開発に欠かせない exploitation railway(開拓鉄道)、mining railway(鉱山鉄道)の「第3シベリア鉄道」で...
「日本人が考えている」ような、日欧間の High Speed passenger railroad ではありません!
日本の"贈賄事情"を調査しているようでも肝心な見落としが...
さらに重大な見落としは、運輸族が「整備新幹線建設推進プロジェクト」を煽っているのは...
「ロシア・中国流の」直接賄賂ではなく「合法的な?政治献金・選挙協力」を得たいだけで、更に財界も、前途した「川重の大失敗」の反省で、「怪しげな政治体制の国」への輸出には慎重になっているわけです!
第3項 最大の目的はexploitation railway
プーチン大帝の目的は、"資源衛星で存在が明らかになった、シベリア北極圏の永久凍土地帯に眠るお宝!「地下資源開発」です。
しかも例によって、「海外に輸出して、外貨を稼ごうなどとは考えていない」でしょう、つまり「自国で活用」して嘗ての軍事超大国ロシアの復権を考えているだけでしょう。
彼が本気で、アジア⇔ヨーロッパを高速鉄道で結ぶ気があるならば...
「新幹線大国」中国と手を結んで、あらたな物流ライン計画を進展させるでしょう。
中国国内は準備万端なので、後はモンゴル・ロシア国内に高速貨物路線を延伸すれば、簡単に実現できるますし、中国なら"短工期"で建設してくれます。
モンゴル国境⇔サンクトペテルブルク間約5500~5,600㎞程度なら10年もあれば、容易く実現出来るでしょう。
第1目 ロシアにとって高速鉄道のメリットは無い!
しかし、high speed railway(高速鉄道)を作っても、中国が助かるだけで、ロシアは「運賃収入」ぐらいしか見込めなくて、しかも下手をすると、台湾のエバーグリーンと料金競争をさせられて、輸送運賃も稼げない羽目になってしまうことぐらいは承知しているわけです。
さらに、前途した"国防上"の問題、つまり「同じ帝政」を敷いている中国は信じられなく、「お人好しの日本国」のほうがまだ安心できるし、金さえ巻き上げれば後は「のらいくらり」と適当に躱せば、長距離高速旅客列車などという"前時代的な代物"を走らせなくてもよいわけです。
Google earthを見れば一目瞭然のように、USA以上に広大な国土のロシアでは、東欧⇔西シベリア(モスクワ周辺)⇔極東は空路が主流で、rural area(ど田舎)に住む地域住人の足などどうでもよいわけです!
この辺りが、まだまだ鉄道大国で、政府高官、企業経営者クラスでない一般人は時間がかかっても、運賃が押さえられいるrailway system(鉄道網)を利用している「中国とは異なる部分」ですが...
実際には中国でも大都市にはinternational airportが、地方都市にも立派なregional airport(地方空港)が網羅されています!
※以下はほんの一例!で、すべてのairport、landing strip(滑走路、簡易空港)を網羅すれば、地図が真っ黒になります!
公開:2021年10月22日
更新:2024年3月21日
投稿者:デジタヌ
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