連載『 地方都市の国際企業誘致(雇用創出)には国際空港の整備が...』ー第4回ー
今や、世界経済はボーダレス"巨大国際企業!"が動かす時代となっており、"国際企業"のサテライトオフィス間を結ぶ、地球規模での traffic network 構築が必要な時代となっています。
第1項 バブル経済崩壊で国際企業も大変貌を
Hedge fund(ヘッジファンド)の1trader の失敗がきっかけで起こった、1987年10月19日のUSAのブラックマンデーをきっかけに、
それまで続いていた世界的なバブル景気(※10)が崩壊(1992年2月頃)して、更にはその後景気回復していたUSAで2001 - 2006年ごろまで続いた住宅価格の上昇に乗じたsubprime lending(サブプライムローン)が焦げ付き!
参※10)日本では、1986年12月→1991年2月までの期間中に、「株式や不動産などへの投資ブーム!」が起こり、企業(&個人)の"含み資産"が膨らみ!それを担保に金融サービス業(銀行、証券会社)の過剰な融資・投資ブームが起こり、「空前の景気(好況)」となっていた時期を「バブル景気」の時期と称しています。
2008年9月15日のリーマンショックで...
2008年9月15日のリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻をきっかけに「世界規模の金融危機」日本でいうリーマンショックが起こり、それまで好況だった当時の(自動車産業、航空・宇宙・防衛産業、エネルギー産業、ICT産業などの)"世界企業"も、大打撃を受け、
軒並み再編成を余儀なくされた結果、「世界企業勢力地図は大きく様変わり!」しました。
第2目 航空関連年表
- ●1970年1月22日 ボーイング747(ジャンボジェット)初号機運行開始!
- ●1973年日本航空が国内線にB747SR-100投入
- ●※1978年5月20日 成田国際空港滑走路1本で開業
- ※1994年9月4日 関西国際空港開港
- ●2001年1月6日、中央省庁再編で国土交通省誕生。同時に整備新幹線偏重・空路軽視!施策開始。
- ※2005年2月17日 国内最後のハブ空港中部国際空港が滑走路1本で開港
- ●2006年3月10日 全日空 鹿児島発羽田行NH624便でB747SR-100が国内線から消滅!
- ●2009年12月15日 Boeing 787 初飛行
- ●2011年10月26日 Boeing 787が全日空便(成田 ⇔ 香港)が世界初就航!
- ●2019年末→武漢ウィルスによる世界的規模のコロナ禍で航空業界が大打撃(不況)に襲われる!
- ●2022年12月6日 ボーイング747最終製造機ラインオフで生産終了!
第2項 世界の航空需要は変化した!
燃費に優れた「新型双発長距離中型機」の登場と、LCCの台頭で世界の航空需要は大きく変化しました!
第1目 巨大Hub airportとregional airportで構築された「hub & spoke」networkは過去の存在に
Megalopolis(広域都市圏)にある巨大巨大Hub空港間をジャンボ機で結び、Metropolis(大都市・中核都市)にある regional airport (地方空港)へは小型機で乗り継ぐ「hub & spoke」networkは見直されて...
第2目 Regional airport 間を直接結ぶ♥「point to point」airline の時代に
(世界企業のサテライトオフィスのある)世界中のMetropolis(主要都市)間を直接結ぶ旅客需要、そしてLCCやチャーター便の台頭で、世界のregional airport(地方空港)を直接結ぶtravelerのpassenger traffic(通過旅客)需要が増大して、「燃費の良い双発長距離中型機」が登場したことにより、巨大Hub空港と地方空港を結ぶローカル路線の「hub & spoke」network 構築から主要都市間を直接結ぶ「point to point」空路の時代に変化しました!
第3項 燃費の良い新型双発機で国内線も大変革!
燃費の良い新型双発機は、国際線ばかりではなく各国の国内線にも大変革をもたらしましました。
第0目 嘗ては...
USAの様に広大な国土を持つ国では、各state の district にある Metropolis(主要都市)に巨大Hub airport を設けて、そこから近隣?にある Municipal airport(自治体空港=地方空港)、つまり satellite airport とを小型機やコミューター機で結んでいたのですが...
燃費の良い新型双発ジェット機の登場で...
燃費の良い新型双発ジェット機の登場で、直接 Municipal airport 間を結ぶように変わってきたのです。
第1目 世界の"お臍"!ニューヨーク都市圏では
例えば世界のお臍?ニューヨーク都市圏では、これまでケネディー空港が、空の玄関口として機能して、マンハッタン島に近接したラガーディア空港 (LaGuardia Airport)は、国内便専用regional airportとして、ハドソン川対岸のニューアークリバティー国際空港Newark Liberty International Airportと共に裏方(勝手口)に回っていましたが...
LaGuardia Airport は2020年7月に大改修が完了して、世界に向けた「ニューヨークの空の玄関口」として生まれ変わりました!
第1項 整備新幹線(土木建設事業)を推進したかった政府(よとう政権)の詭弁!で...
2001年1月6日に"名ばかり"の中央省庁再編成を行った際に、時の政権夜盗(よとう)!が、
『今後、(離島部を除き)国内に新たな空港は設けない!?』
とする政府方針を閣議決定して、初代・国土交通大臣名で、国交省の「国土計画政策方針」として、公表され総務省(旧逓信省)配下!のmass media(TV各局)を旗頭に大々的に取り上げました!が...
第1目 日本でも地方空港を見直すべき時期に...
海と山峯で隔てられた細長い「日本劣等!」、(特に本州と海(海峡)で隔てられた北海道・四国・九州各島部)では、(わざわざ大回りして迄)限られた"通行路"である架橋・トンネル(青函トンネル、本四備讃瀬戸線、関門海峡トンネル)に頼らざるを得ない鉄道よりも、
直接(point to point)で主要都市間を結ぶ「空路」のほうが効率的な訳です!(※02)
★第3項 建設できても"意地"できない整備震撼線!
(Version1,Revision3 ー2024年2月26日改訂)
リーマンショックで国際市場を失くした鉄道機材 constructor syndicate(cartel)からの(政治献金・裏金!)為に、景気回復と称している整備新幹線建設推進プロジェクトですが...
第1目 コロナ禍前の山陽新幹線でも黒字ギリギリ!
コロナ禍前の山陽新幹線でも黒字ギリギリ!状態で、その他の整備新幹線では40年リース!のおかげで、固定資産税免除!減価償却必要無し!なので、
表面上黒字?を装っていますが...実質は軒並み赤字運行!
40年後にJR各社」から"廃止通告"されても"文句が言えない!"状況です。
いくら何でも新幹線でJR各社お得意?の必殺徐行運転は出来ないでしょう...
第2目 四国新幹線沿線には政令指定都市が無い!
50万都市!を結ぶ中国高鐵でさえ...
政令指定都市にあたる人口50万人!の ♥Metropolis(大都市)間を繋ぐことを目指して約7万km!にも及ぶ 高速鉄道網(Rural shinkansen)が建設されましたが...
ハッキリ言って旅客需要も無いような、時間当たり1往復の高速バス(トイレ付 9番席タイプ 36名)で事足りる程度!の、
日本の田舎町を結ぶ整備震撼線(Rural shinkansen)を強硬建設!しても、中国高鐵同様に運行"意地"は困難!でしょう。
つまり日本国政府は、国民を"巻き添え"にして借金(国債発行)地獄に陥り!
紙幣が紙きれ同然のハイパーインフレで日本経済が崩壊してしまうことに...
新幹線を欲する前に...
まずは企業誘致で魅力的な雇用を創出して、若者の(首都圏への)流出を防ぎ、
都市部(県庁所在地)の人口そのものを増やして、都市間移動利用者を増やす努力が必要でしょう!
参※02)当サイト内関連記事 Metropolis が無い四国では四国新幹線は「実現できても、事業持続できない!」 はこちら。
各中核都市には地方国際空港を
更にすでに新幹線が通っている、zone(地域)でも、世界の主要都市と直接(point to point)で結べる地方・"国際空港"建設を推進したほうが、地域振興(国際企業誘致・雇用創出)に役立ちます!
USAでは、地方都市のRegional Airportは当たり前として、Interstate Highway(州間自動車道)からも離れている、ちょっとした観光地・田舎町!にもmunicipal airport(市営空港)が完備されていて、(passenger serviceをなくした)Freight railway(貨物鉄道)沿線の町々からも、都会(中核都市)のairport へのアクセスが確保されています!
参※)当サイト内関連記事 コロラド州に見るロッキー越えの passenger traffic(旅客輸送)の栄枯盛衰 はこちら。
公開:2023年1月23日
更新:2024年2月28日
投稿者:デジタヌ
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