コンテナ船と航空貨物との比較《 Airport 第9回 》
第9回 コンテナ船便と航空貨物との比較
以下は、東京・大井埠頭又は成田空港と海外のコンテナ港・空港までの所要日数と通関業務(保税時間)を比較したものです。
※つまり、「発送人→荷受け人」間の実際の所要時間は、"通関業務"などで航海・航行時間+2~3日必要となり増す。
更に、各港湾(空港)から離れた遠隔地では配送(運輸会社)の時間が加算されます。
| 国 | 都市 | コンテナ船航海日数/荷役日数含むコンテナヤード間 | 航空便飛行時間(実効日数) |
| アメリカ | ロサンゼルス | 14日以上(20日) | 10時間 (3~5日) |
| オランダ | アムステルダム | 35日以上 | |
| ロッテルダム | 30日以上 | ||
| ベルギー | アントワープ | 30日以上 | |
| イギリス | サウサンプトン・リバプール | 35日前後 | |
| フランス | マルセイユ | 40日 | |
| スペイン | バルセロナ | 35日前後 | |
| ドイツ |
ハンブルグ・ブレーメン |
30日前後 | |
|
フランクフルト |
※貨物便のヨーロッパの場合は、各ハブ空港で道草!しながらの運行と成りますので3→6日となり増す。 更に、貨物専用便は毎日運行されて魔線。 |
||
| イタリア | ジェノバ | 約35日 |
第1項 国際貨物の仕組み
第1目 輸出入に必要な書類
- ●インボイス 輸出者名、輸入者名と所在地と連絡先、商品名、数量、出荷地、着地、商品の金額(取引金額)、決済条件 を記した"仕入れ書"
- ●パッキングリスト 商品の梱包形態、梱包数量、総重量を記載した梱包明細。
- ●原産地証明書 輸入品の再輸出に必要です。
輸出・入(通関)には、船荷証券(B/L;航送票)、貿易書類(インボイス、パッキングリスト)が必要です。
1-1-1 乙仲?
- ●通関手続き、書類、保険の手配、港湾(空港)荷役手配、保管(倉庫業)、デリバリー業者手配、を代行
乙仲とは貿易貨物取扱業者の事で、戦前、旧「海運組合法」で定期船貨物の取次をする仲介業が「乙種仲立業」と呼ばれていたことに由来します。
つまり、輸入代理店などの貿易業務を代行する仕事です。
大手商社(貿易会社)では、社内で専門部署が行っている"貿易管理業務"ですが、多くの、小規模な"貿易商"(国内代理店)は、乙仲に管理実務を委託しています。
1-1-1-1 貿易商より大所帯!
多くの、貿易商(国内輸入代理店・製造業)・個人の依頼をコナシテいるので、大多数の貿易業社よりも大所帯です。
第2項 海運
島国日本では、海外貿易(物流)の主流は洋上交通に頼らざるを得ず、特に2次・3次加工製品に輸出を頼っている日本では、原材料の大量輸送には船舶による海運が担っています。
第1目 製品輸送は Intermodal Container 輸送の時代に...
今や製品輸出の、主流は Intermodal Container(海コン)輸送の時代となり増した。
海運の場合は"荷役"の為に、各コンテナターミナル(コンテナヤード;保税施設)で夫々1日(積み込み締め切り)以上10日(受け入れ開始)程度のロスタイムが生じます。更に通関(書類審査)の"日数も必要となり、先進国でも1日、発展途上国では2日程度の、"保税倉庫(コンテナヤード)"での"保税"(通関書類審査)保管が必要とされています。※更に休日・祭日は業務は行われません。
つまり、航海日数に更に5日程度のロスタイムが生じるのです。
第2目 コンテナ港と国際航路
現在日本国内には、北海道"釧路""から南は那覇港まで64のコンテナ港がありますが、"そして●北米●欧州●中国●韓国●東南アジア●大洋州●中南米●アフリカの8つの"定期航路"があり!、何れもいずれかの航路で結ばれています。
但し、毎日では無く週一便程度に留まっているコンテナ港が殆どです。
2-2-1 主要港
- ●東京(大井埠頭)中南米航路を除く全て
- ●横浜(大黒ふ頭)欧州航路を除く全て
- ●名古屋 大洋州・中南米・アフリカを除く5航路
- ●神戸(ポートピア、六甲アイランド)中南米・アフリカを除く6航路
- ●博多港 大洋州・中南米・アフリカを除く5航路
中でも、東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・北九州・博多(福岡)の7大港は...
何れも国交省公式資料による週当たりの便数!。
| 東京 | 横浜 | 名古屋 | 大阪 | 神戸 | 北九州 | 博多 | |
| ※全航路 |
96便! |
95便 | 82.5便 | 72便 | 86便 | 38便 | 47便 |
| 中国航路 | 40便 | 38便 | 33.5便 | 36便 | 32便 | 16便 | 17便 |
| 東南アジア航路 | 35便 | 34便 | 31便 | 25便 | 37便 | 10便 | 14便 |
| 北米航路 | 8便 | 6.5便 | 5便 | 2便 | 5便 | ー | 0.5便 |
| 欧州航路 | 2便 | ー | 2便 | ー | 2便 | ー | 0.0(月1便程度) |
と何れも、各航路だけでも毎日3便から6便!の出航便がある計算になり増す。
更に、全航路では東京が96便で最高で、毎日その倍数の182隻!が入出港❕している事になります。
2-2-1-1 何れも北米・欧州航路は減少したが...
以前とは異なり、現在北米直通航路は各コンテナ港ともに、週5便が殆どで、多くても週8便(東京→北米)、欧州航路に至っては週0.0!便~2便!の状態となっていますが...
2-2-1-2 アメリカ航路は途中経由港(国)が無い!為。
アメリカ航路では、途中に立ち寄る国(港)が無い!為もあります。
2-2-1-3 欧州航路では
これは、日本初の国際航路のお話で...
殆どは、中国(上海、香港)、東南アジア(シンガポール)など"巨大ハブ港!"で、太平洋航路・インド洋航路の超大型船!に Transship(積み替え)されています。
航空貨物も同様の傾向となっています。
第2項 空輸
空輸の場合も同じで、"出発地の空港"周辺にある"保税倉庫"(運輸事業者)に運び込まれてから、到着地の保税倉庫で同様の日数が必要となり増す。更に、"小荷物"が主体の航空貨物では、運送業者のデリバリ―センターで種分けが行われてから、発送されるので、更に時間(日数)が加算されます。
第1目 空輸出来無い物
火薬類、高圧ガス(容器)、爆発物(リチウムイオン電池!等)、酸性物質(を含む容器)、可燃性物質、腐食性物質、毒物!、放射性物質(放射性同位元素)、刀剣類等、の危険物と"マグネット"などの航行に支障を来す物は空輸でき魔線!
※詳しくは、専門サイトをご参照願います。
第2目 空輸が利用されている商品
貴金属、高額食材(生鮮食料品)、ICなどの電子部品、精密計測器、等の"高額商品"。
なので、シリコンバレーを控えたロサンゼルス国際空港の取扱量が多いのです。
第3目 航空貨物は増加している!
制限の多い航空貨物ですが、年々増加!傾向にあります。
貨物専用機で無くとも、"便乗航空貨物?"は確実に増えています。
2-3-1 一大物流拠点 ムンバイ
例えば、現在新空港を整備中(2025年部分開港)の、Navi Mumbai International Airport では、年間80万トン!の貨物取り扱いを目論んでいます。
嘗ては、(大型船の入港できる)満足なコンテナ港も無く、シンガポールや近接しているスリランカのコロンボ国際港からの、フィーダー航路に頼っていた工業立国!インドですが...
近年、ムンバイ港を充実させて"国際ハブ港"としての地位確立を目指しています。
★Video1インド高速貨物新幹線
つまり、一部供用開始している Western Dedicated Freight Corridor (高速"貨物"新幹線西部幹線※30)や、ムンバイ⇔アフマダバード間の高速鉄道(2017年9月起工・インド新幹線)は、国内第2の都市(インドの台所!)ムンバイの重要度が一段と増した証でもあるのです。
★Map.1
参※30)Dedicated freight corridors in India(インド"高速貨物""新幹線)は、日本の技術協力により、実施されている国家プロジェクトで、高速コンテナ貨物列車の運行を目指した、貨物専用の新幹線です。
軌間:5ft6in(1676mm )広軌
電化(西幹線)区間では、交流25kv50Hz(東北新幹線と同じ)架線高さ7.5m!を採用し、
で、通常のflatcar(コンテナ貨車)を用いて、Intermodal container(海上コンテナ)の Double-stack rail transport(2段重ね!運搬)を行っています。
Depot(貨物駅)間表定速度 99.38Km /hを達成しています。(最高運行速度140km/h!)
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公開:2025年9月 8日
更新:2026年1月 5日
投稿者:デジタヌ
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