狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

現用ジェット機能力比較《 Airport 第8回 》

第8回 就航中の民間ジェット旅客機の比較

第1項 低燃費の双発長距離機の時代に

高信頼性・高効率のファンジェットエンジン!の開発で、双発機でも長距離運行が可能と成り、旅客機は低燃費の双発機が主流を占めるようになり増した。

第1目 双発機でも長距離飛行が可能に

更に、航続距離が延び、双発機でも、1万km以上の超長距離飛行が可能となり増した。

  • ●東京(羽田)⇔ニューヨーク(JFK)アンカレジ上空経由で約1万千km
  • ●東京(羽田)⇔ダラス 10400㎞
  • ●東京(羽田)⇔パリ(シャルルドゴール)北極回りで、約1万3千km
  • ●東京(羽田)⇔ホノルル 最短6200km

第2目 ETOPS 認証

★Video1

現在、エンジンの信頼性が著しく向上したことを受けて、ECAOでは、各国運輸当局にETOPS( Extended-range Twin-engine Operational Performance Standards)認証制度を公認することを推奨しています。

双発機に於いて

...1基が飛行中に停止した場合でも...エンジン1基のみでの飛行する場合、飛行可能な時間を定めた...《日本語ウィキペディアより引用

1-2-1 単独エンジンで飛行可能な時間でクラス分け
  • ●ETOPS-120
  • ●ETOPS-180
  • ●RTOPS-207

現在、上記3種の認証が行われ、夫々、片エンジンでも、120分、180分、207分、の連続飛行が可能となっています。

1-2-2 機体ごとの個別認証!

但し、同じ機種でも、搭載しているエンジン(製造メーカー・型式)が多種多様なので、型式証明の様に機種では無く!、各運行会社(航空会社)からの「個別審査申請」に下づき、"特定の機体"について運用実績(一定期間内の無故障実績)でETOPS-XXXの認証(証明)を発行しています。

車に例えれば"型式証明"が'前回取り上げた)FAAが発行する耐空証明であり、ETOPSは車両毎の、期限付きの"車検証"のような認証です。

なので、エンジン換装(オーバーホール)などの際には、改めて運用実績を添えて申請しなおす必要があります。

1-2-2-1 認証実施は FAA と EASAE で

実務は、前回取り上げたFAA(米連邦航空局)と、EASA(欧州航空安全機関)が行っています。

★表1

機種 全長x翼巾 乗客 航続距離 備考
B747-8 76.4m 68.5m 467人/3クラス 14815km 4発ジャンボ機
A380 78m ※79.81m 525席/3クラス 15200km 仝上
B-777-9 76.48m 71.75m 407席/3クラス 15185km 双発ワイドボディー
B-787-10 68.3m 60m 300席/3クラス 11910km 仝上
A-330NEO 63.658m 64m 287席/3クラス 13334km 仝上

第3目 離着陸性能比較

離発着に関する性能が公表されていない!機体が多いのですが...

1-3-1 離着陸性能比較表
機種名 翼長 着陸滑走距離 離陸滑走距離 翼長category 備考
ATR 42-600S 24.57m 810m 800m C ※プロペラ機
Q200 25.89m 800m 1000m C 仝上
Q400 28.4m 1300m 1400m C 仝上
A220-100 35.1m 1350m 1500m C 双発ジェット機
A220-300 35.1m 1500m 1900m C 仝上
A300 44.84m 1800m 2000m D 仝上
A380 79.75m 2100m 3030m F 4発ジェット機
B787-8 60.12m 1730m 2600m E 双発ジェット機
B787-10 60.12m 1730m 2800m E 仝上

注、何れも海抜0m、風速0mを想定した数値です。

カナダの Bombardier Aéronautique のQ200は、着陸距離800m ! 離陸距離1000m!とATR42に匹敵する離着陸性能を有しており、日本でも離島空路などで活躍していますが、

1-3-2 ジェット旅客機
1-3-2-1 国内線のジェット化には...

category C の"小型"機による国内線定期便就航を目論む、地方の"飛行場"でも、2000mでは心細く!、最低でも2500mは確保する必要が生じています。

1-3-2-2 海外からの直行便受け入れには...

離着陸性能が公表されている数少ない大型機のB787ですが...

世界の拠点空港が大規模化!して4000m級 Runwayが普及!?したのを受けて、

航続距離を稼ぐための機体のストレッチなどを行い、離発着性能はあまり芳しくあり魔線!。

標準仕様の787-8 でも、着陸1730m、離陸2600m!。 ストレッチタイプの787-10では、着陸1730m、離陸2800m!も必要となり増した。 この値は、巨大機エアバスA380の着陸2100m、離陸3000mと大差なく!。 最早3500m・4000mの滑走路が必要な値です。

第2項 貨物機も大型化

第1目 航空貨物はコンテナ船と同様な運行

コンテナ船が各国の主要港、を経由して小豆(こまめ)!に荷扱いを行いながら日本⇔ヨーロッパを繋いでいるように、

航空貨物も、主要"ハブ空港"に立ち寄りながら、Transship を繰り返して、運行しています。

第2目 belly 便と freighter 便

カタカナ日本語では、フリーター便?と呼ばれてしまった freighter はフリート・ライナーなどとしても用いられる、freight (plane )貨物機、つまり輸送機による航空便の事です。

2-2-1 belly 便

belly とは(御魚の)腹の事で、ビデオの様に、旅客機の貨物室が「お魚のお腹」の様に見えることから、ネーミングされた業界用語(隠語)です。

第3目 freighter では直行便を組める程の取扱量は無い!

特殊な貨物、鉄道車両!、航空機(機体)部品、ロケット等を除き、各都市の主要空港間を直接結ぶほどの、"混載航空貨物量"は確保でき魔線。

なので、各地域の主要ハブ空港を、"飛び石"の様に渡り繋いでいるのです。

しかも、魚腹便!?と違い、毎日運航されて魔線!

なので、後述するように、

アメリカ・ヨーロッパ以外のアジア圏の近隣国!?では、主流の船舶輸送と大差無い!所用日数と成って終い増す。

第2目 貨物機も次世代では7000㎞以上の航続距離を...

  • ●東京(成田)⇔シアトル 約7670㎞
  • ●ソウル(仁川国際空港)⇔シアトル 約8570㎞(※10)

なので、北米⇔アジア間は、(前途したFTOPSの都合もあり)現行主力機のB777Fでは就航できず!、4発の747-8F(又は改造機版)が使用されています。

但し、次世代A350XWBでは航続距離が8700㎞と成り、現在開発中のB777の後継機も含めFTOPS認証が得られれば、東アジア⇔北米航路にも双発機が就航できる様になるでしょう。

参※10)大圏コース(最短コース)だと約8390km ですが、北朝鮮!、"露西亜"上空を通過することなり、現状不可能なので、北海道上空を掠めるコースと成り、大回りとなっています。

★表2

全長 X 全幅(翼巾) 貨物室容量 航続距離 備考
B747-8F 76.4m ※68.5m 854.3㎥ 8.275km 4発現役
767-F 54.9m 47.6m 454㎥ 6050km 双発現役
777-F 63.7m 64.8m 653㎥(103.9ton) 9195km! 双発現役
A350XWB 70.8m 64.8m (111ton) 8700㎞ 次世代双発
A330-200F 58.82m 60.3m 469.2㎥(64ton) 7400km 双発現役

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公開:2025年9月 8日
更新:2025年10月23日

投稿者:デジタヌ

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