狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

航空法に於ける固定翼航空機のサイズに関する規定《 Airport 第7回 》

第7回 固定翼航空機のサイズに関する規定

(2025年11月2日改訂―Version2 Revision 2)

道路交通法で公道上を走行できる車両を、軽自動車・小型車・マイクロバス・大型バスと区分しているように、

航空法でも"民間航空路"で使用できる機材をサイズ(離陸重量)と乗客数で分類しています。

第0項 耐空証明

航空機を製造(量産)・販売する為には、自動車の"型式証明"に当る、(各国の)耐空証明が必要となり増す。

そして、各国は、米国FAA(米連邦航空局)と、EASA(欧州航空安全機関)が発行する"耐空証明""を、米国、ヨーロッパ連合に乗り入れている各国でも承認しています。

中共、と露西亜は独自の耐空証明!?を!発行しており、しかも、米国・とは、協定(条約)を締結して無い!ので、共に自国生産機を米国内(米国航路)では運用できず!、FAAの耐空証明を取得している、ボーイング・エアバス・ボンバルディア、エンブラエルなどの機体を使用しています。

※但し、露西亜は旧共産圏の東欧(親露)諸国とは、協定(条約)を結び、航空路を開設しています。(中共は自国内便のみ!)

第2項 航空機の大別(耐空類別)

世界をリード!する、航空大国アメリカ(FAA)では、後述する様に、航空機を、飛行機(固定翼)、回転翼(ヘリコプター)、滑空機(グライダー)、特殊航空機(ロケット機・スペースシャトル等)に大別しています。

第1目 軽量機の大別

  • 普通 N 類(機長・副操縦士を除く)客席19席迄&最大離陸重量19,000 lb(8,618kg)以下の軽量機
  • 輸送 T 類(パイロット・乗務員を除く)客席20席以上の空輸事業用機

固定翼機を(遊覧飛行・チャーター旅客便・定期航空便・航空貨物)に用いる機体を、旅客数19名と最大離陸重量(19,000 ポンド)境に区別しています。

2-1-1 耐空証明(型式認定)の難易度が異なる。

なので後述するビーチクラフト・350(キングエア) のように、本来は普通Nに該当する、機材を型式認定の困難な輸送Tランクで、耐空証明を取得する場合もあります。

2-1-1-1 Hondajet がFAA型式認定をえた理由の一つ

HondaJet (翼長12.12m、乗客6名)はFAAの型式認定(耐空証明)をえた、初の国産ジェット旅客機!として、耐空証明が取得できず!プロジェクトを断念!した Mitsubishi SpaceJet M90 とよく比較されますが... 

次項で示す、機体コード(ランク)では、翌長15m未満のAランクに当る、軽量機!です。

つまり、セスナやビーチクラフト、パイパークラフト等の"軽量機"と同じ最低ランクの固定翼機です。

なので、輸送TクラスのM90(翼巾29.9m、客席最大88席)のCランク(翼長36m

未満)とは、耐空証明取得難易度(所要期間10年以上)が格段に違ったのです。

第2目 普通Nの軽量機比較

以下は、現在北米で大きなシェアを占めている、翼巾15m未満の普通Nランクの軽量機比較です。

2-2-1 A(B)ランク軽量機比較

以下は翼長15m 未満のAランク(Bランク翌長24m未満含む)の軽量機の比較表です。

(※順不動)

備考のワイドボディー機とは、機内通路を2本備える機体の事です。

機種 翼長 全長 備考
パイパー・エアクラフト(categoryA;翼長15m以下)量産機
スーパーカブ!(PA-18) 10.37m 6.88m
チェロキー(PA-28) 9.2m 7.16m
PA-46 M350 13.11 8.8m レシプロエンジン版
〃M500 ターボプロップ版
PA-34 セネカ 11.86m 8.72m ※双発機
セスナ・エアクラフト・カンパニー(categoryA;翼長15m以下)量産機
172 11m 8.28m ♥44,000機以上!生産
183 10.97m 8.68m
206 10.92m 8.61m

Category B;翼長(15m~)24m 未満 量産機

208(キャラバン) 15.88 11.46m カテゴリーB、ターボプロップ※宅配用!貨物機仕様有り♥3000機以上生産
CitationJet/M2 ※15.49m(CJ4) 16.26m

カテゴリーB、普通N類双発ジェット

♥累計2000機!以上生産

Cessna Citation Excel ※17.17m 16m

カテゴリーB、普通N類双発ジェット

♥累計1000機以上生産

ビーチクラフト(categoryA;翼長15m以下)量産機
ボナンザ 11.53m 8.38m
キングエア 15.32m 10.82m ※双発機
Category B;翼長(15m~)24m 未満
※B-200 ※16.61m 13.34m ※Bランク"輸送T"クラス、♥貨物機有り
※350ER ※17.65m 14.22m
その他のメーカー(categoryA;翼長15m以下)量産機
ソカタ TBM 850 12.833 10.736 ※貨物仕様有り
HondaJet 12.12m 12.99m 日本初のビジネスジェット機
HondaJet Echelon ※17.29m 17.62m ※カテゴリB、普通N類、双発ジェット"

第3目  ICAO 機体・翼長(全幅)ランク分け コード

更にICAO(国際民間航空機関)では、(軍事滑走路を除く)「民間商用飛行場に就航する機材」を、その翼巾でランク分けし、「民間商用空港」に必要な規格(着陸帯・誘導帯・エプロン内規制)を定めています。

主に、JALグループ,ANAグループが、日本国内の空港に乗り入れている機材。

翼長code 現行機種 次世代後継機
該当機種★翼長 翼長 (全長)備考 機種 翼長 (全長)備考

軽量機

A(1種/

軽量機)

15m未満

セスナ172

11m

(8.28m)

(※2)プロペラ機

絶賛継続量産中!

※プロペラ機、三菱-MU-2J

11.95m

(12.03m)

●戦後初の国産ターボプロップビジネス機

●シリーズ全703機製造

※2,プロペラ機

Hondajet 12.12m

(12.99m)

♥HONDAブランド初の小型双発ジェット機

(※1)普通N類

※3,生産は米国現地法人

小型機
B(2種) 24m未満 HondaJet Echelon 17.29m

(17.62m)

(※1.)普通N類

C(3種) 36m 未満 ATR 42-600S 24.57m

22.92m

輸送T類 旅客機

※,2プロペラ機

未定
Q400 28.42m

(32.81m)

※.2プロペラ機

E190-E2 33.72m

(36.25m)

双発ジェット機

♥FBW

B737- 200

(30.53m)

※初代!(現用最古参!)

 

B737-400SF

(36.4m)

※2nd.gen.現行貨物機

B737-800BCF

(39.47m)3rd.gen.貨物機

B737-800
35.8m

(39.47m)

※3rd.gen.

A321neo

35.80m

(44.51m)

FBW

B737MAX

(B737-10)

35.92m

(43.79m)

※4th.gen.次世代

FBW

中型機

D(4種)

52m未満

B767-300ER

47.6m

●中距離国際線チャーター便に就航

●2通路セミワイド

※未定

※B767-300F

47.6m

(54.9m)

※.5貨物機

※未定

大型機

E(5種)

65m未満

B747-400F(400ERF) 64.4m

(70.7m)

※2nd.gen

2名乗務

4発機

※.5貨物機

※生産終了

後継機無し!

B747-8F 70.7m

(76.25m)

3rd.gen.4発機※5貨物機

※最終型

B777-200ER 60.9m

(63.7m)

●WB

♥FBW

未定

B777-300 60.9m

(73.9m)

●WB

※FBW

B787-8

60.1m

(56.7m)

●WB

※FBW

B777-300ER

64.8m

●WB

(73.86m!)

A350-1000

64.75m

(73.79m)

●WB

FBW

B777-9

64.85m

※但し、飛行中は71.75m

(76.73m!)

●WB

FBW

B777F 64.8m

(63.73m )

※5.貨物機

●WB

B777-8F

(70.87m)

※貨物機

●WB

FBW

B787-8 60.12m

(56.7m)

●WB

FBW

B787-9 60.12m

(62.81m)

●WB

FBW

B787-10

(68.28m)

●WB

FBW

超大型機

F(6種)

80m未満

A380-800

※2

79.8m

(73m)

●唯一の超大型機

●WB

FBW

未定

※5, は貨物機。

FBWは fly by wire システム採用機

●WBは2通路型ワイドボディー

※,現在ANAが羽田・成田⇔ホノルル便専用として使用中。(KFJは以下の理由で出禁!)

0-1-1-1  新型機は翼長が長い!

※A380が、同規模のB747より、翼巾が長いのは...

最新の航空力学解析!でアスペクト比(翼長/翼巾)が大きい程、"高揚力"、つまり高高度で失速しずらく、且つ燃費も良くなるためです。

狭くて、翼長の長いグライダーが32800ft(約1万メートル)以上の高度記録!を持っているのもこのためです。

0-1-1-2  今後は益々翼長(全幅)が長くなる!

現在、ボーイングの第5世代!機は航空各社の「大人の事情(利害・思惑)」で、"宙に浮いて!"いますが...

ボーイングは、燃費の良い"革新的!"な次世代(亜音速高高度ジェット)機の構想を持っています。

つまり、今後は翼巾80m以上!の"社会人機体"の"期待!"もされているのです。

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公開:2025年9月 8日
更新:2025年11月 4日

投稿者:デジタヌ

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