狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

土木工事の問題点《 北陸新幹線小浜・北山トンネルの 虚言!第4回 》

第4回 土木工事の問題点

第1項 工法(工区)別の問題点

第1目 連続高架橋建設よりも"安価"な山岳トンネル掘削

2014年12月22日の着工以来2021年1月の完成まで丸6年を要した新敦賀トンネル(19.76㎞)を代表とする山岳トンネル部分は、全体的に見れば「大してコストには影響しない!」という事です。

但し、後述するようにシールド工法を用いて市街地を掘り進むチューブ鉄道は3倍以上!のコストとなり増す。

1-1-1 大雑把にはkm当りの対比で

盛り土(切通)区間;連続高架橋;山岳トンネル≒55.1:41.4:32.2 と言う(用地取得費を除く)建設費対比調査結果が発表されています。

意外や、山岳トンネル工区が一番安価なのですが...

この調査では前途した様に何れも軌道設備、給電設備、信号設備込みの""ドンブリ勘定"比較で、structure(構造体)単独での比較ではあり魔線。

更にこの比較では連続高架橋区間には、後述する駅の建設費(設備費)も含まれています。

1-1-2 コスト差の要因は
1-1-2-1 資材使用量

連続高架橋:トンネル掘削= 4:3となるのは、資材(鉄筋・コンクリート)の使用量が違いによるものです。

私達が目にする連続高架橋は、上部構造にすぎ魔線。

地下には、膨大な"基礎杭"と"地中梁""がめぐらされています。

つまり、トンネルケーシング施工とは比較に成らない"資材"が必要となり増す。

1-1-2-2 切通・築堤工事では法面保護が

盛り土(切通し)区間;連続高架橋 = 55:41 となるのは、切通面(法面)の崩落対策に莫大な事業費が、そして土砂掘削、移送費が膨大と成る為です。

1-1-1-3 トンネル工事に影響する安全対策!

更にトンネル工事は、工区によって大掛かりな安全対策、(トンネル口上部崩落対策)工事が必要となるケースも出ています。

1-1-2 工事用道路の問題

長大トンネル掘削の場合には、複数の立坑を掘削して、両側に掘り進むこととなりますが...

つまり附帯事業として、山中に新たに工事用道路を建設する必要が生じます。

第2目 深層シールド工法"地底チューブ鉄道"

京都市街地通過ルートが279億円/kmと言うトンデモナイ金額なのは...

(京都・大阪)市街地を地底トンネルで潜り抜ける構想だからです。

シールド工法の実績値として代表的なのが地下鉄建設ですが、

同時期の単線シールド並列掘削事業では、450億円/kmが相場(目安)となっています。

参※シールド工法深層地底トンネル工事実績

何れも上下2本単線トンネル掘削区間。

2023年3月開業相鉄・東急新横浜腺(日吉⇔羽沢横浜国大間10.0㎞) 4022億円 つまり400億円/km

2031年開業予定?なにわ筋線(総延長7.4㎞) 想定事業費 3300億円 つまり446億円/km

2008年10月開業京阪中之島線(路線長3km )総事業費1300億円 434億円/km

1-2-1 トンネル工事全般のコストに影響するズリ搬送・処理費

山岳トンネル、都市部"地底トンネル"に関係なく、トンネル掘削には膨大な"ズリ(掘削土)"が排出されます。

東海道新幹線の時代は、平地部は土盛り(築堤)で建設されていたので、トンネル掘削残土は築堤に再利用出来ましたが...

近年は連続高架橋(+スラブ軌道)が主流となったので、ズリ処理が大きな課題となっています。

1-2-2 湾岸部では港湾埋め立てに

つまり、トンネル内面表装!?より、掘削したズリを処理するための、搬送・処理(投棄)費がかかるのです。

沿岸部では、港湾埋め立てに再利用?されていますが...

内陸部のトンネル掘削では、ズリの搬送が問題となり増す。

なので、工事用車両が車両が通行できるように、現道(国道、県道、林道)の改良工事も必要となり増す。

第2目 連続高架橋建設について

複線連続高架橋については、同時期の各地の都市部に於ける連続高架橋建設事業では、150億円/km(※03)が相場となっています。

敦賀延伸事業が134億円/kmで収まったのは、連続高架橋建設では"用地取得費"が大きく影響することを如実に表しています。

つまり、市街地ではない"農耕地"部分が大半を占めていたためでしょう。

参※03)南海本線(堺市)連続立体交差事業実績では 146億円/km。(2024年12月現在)

第2項 軌道設備・給電設備・信号設備

鉄道建設事業は道路建設とは異なり、いろんな業種が複雑に関連し合ったジョイントベンチャー事業となりマス。

第1目 軌道敷設

盛り土築堤、橋梁、トンネルなどの structure(構造体;フレーム)が完成した後に、軌道敷設専門業者が、軌道敷設を行います。

これは、比較的正確に○○○万円/kmといった具合に概算できます!が、内訳は公表されてい魔線!

第2目 給電設備

Trolley(架線)、送電設備、変遷設備などの強電施設も専門の Constructer の工事です。

これも、割と単純に○○○万円/km で概算できるハズです。

第3目 信号設備

CTC(列車集中制御装置)+ATO(自動列車運転装置)or TASC(定位置停止装置)、等の信号設備も勿論専門の Constructor となります。

第4目 駅設置積算における問題点

在来線とは異なり、新幹線黎明期!の東海道新幹線・熱海駅、や山陽新幹線新神戸駅の様な対向2面2線駅は、福井駅の様に「全種別停車の途中駅」でもない限りは"設置出来無くなってきています。

つまり、新小浜駅などの速達種別「通過駅」では、最低でも待避線のある2面4線1の駅構造となり、しかもホーム全長に渡って"屋根"が必要で、豪雪地帯では、全長に渡って防雪シェルターが必要となりマス。

2-4-1 膨大な設備費がかかる駅建設
  • ●自動改札機・自動券売機
  • ●空調機器
  • ●エレベーター、エスカレーター
  • ●ホームドア
  • ●照明・音響設備

駅建設には膨大な付帯設備が必要となり百億円/駅(※13)、規模の事業費を要します。

新幹線では、在来線(通勤路線)に比べて駅数が極端に少ないので、連続高架橋建設に有利に働きます。

つまり150億円/kmよりも大幅にコストダウンが可能です。

参※)当サイト関連記事 駅施設のユニバーサルデザイン対応には莫大な費用が はこちら。

参※132004年3月開業本庄早稲田駅(上越新幹線請願駅) では前後区間の増線工事(約1㎞区間)も含め、115億円(用地取得費除く)を要しました。

某論文によると、2015年北陸新幹線長野⇔金沢開業時の連続高架橋単価が41.1億円/kmとなっているので、上下線合わせて上下夫々500mの延伸なので、合わせて250mとして、約10億円、つまり駅本体関係で105!億円を要した事になりマス。

2-4-2 駅設備内訳

●ホーム長/16両対応の410 m ホーム幅/5 m(階段拡幅部約6.5 m)●附帯 設備/階段2カ所、エレベーター2基、エスカレーター4基、自動改札口4通路1か所、他に簡易Suica改札機設置。 駅舎/面積1,370 m2(高架下) 自動体外式除細動器 (AED) 設置。 ベビー休憩室設置等設備。

第3項 用地取得(立ち退き)問題

そして、頭の痛い問題として都市部の市街地に於ける用地取得(立ち退き)問題があります。

常識的?には、固定資産評価額+迷惑料(立ち退き料)という事になりマスが...

第1目 地域による土地単価の幅が極端

例えば、人里離れた山林では、一坪(3.3㎡)当り500円!というような、法面(傾斜地)から、大都市市街地の数百万円/一坪 金一升土一升の超高額迄、ピンからキリの様々となっています。

新幹線では、駅間で側道も含め約4500坪/kmの用地が必要で、都市部では用地取得だけで45億5千万円以上/kmが必要となりマス。

都市部の連続高架橋による立体交差化事業が150億円/km程度するのは、次項の用地取得と、前項の駅施設に依る為です。

更に、駅周辺では更に広い土地が必要です。

なので、北陸新幹線新大阪延伸計画では、京都市内と大阪府下は用地問題が生じない深層地下!地底トンネル構想としているのです。

タヌキがゆく公式案内

続きはこちら

※ここをクリックするとこの Content の Opening に戻れます!

※ここをクリックすると"要約"付き Category Top menu table に戻れます!

 

公開:2025年3月16日
更新:2025年6月19日

投稿者:デジタヌ

運輸賊の取らぬ狸の皮算用とは《 北陸新幹線小浜・北山トンネルの 虚言!第3回 》TOP直線ルートを阻む通り抜けお断り問題《 北陸新幹線小浜・北山トンネルの 虚言!第5回 》


 

 



▲北陸新幹線大阪延伸”疑獄!”関連特集へ戻る

 

ページ先頭に戻る