狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

玉手山公園に潜む税金の無駄遣い! ーシリーズ「何とかしようよ我が町柏原」2008

※<本記事は05/05/2008に旧サイトで初稿公開したレビューのお引っ越し記事です>

第10回 玉手山公園編

玉手山公園に潜む税金の無駄遣い。

平成11年(1999年)3月地権者である宗教法人安福寺とその檀家からの強い要請により、

選挙運動目当てに当時の山西前市長(現在贈収賄裁判結審確定)が一般市民の声も聞かず(事前のアセスメント、公聴会一切無し!)独断で、68,000㎡の敷地の大半の地権者である宗教法人と借地交渉?を進めた。

その後、その事実をふまえ近鉄と交渉し、残りのほんの一部にしか過ぎない近鉄所有地の寄贈を受けた。

その上で、半ば事後承諾的に年間669万円!の賃貸料を含む3000万超の維持管理予算を議会に提出し強引に可決させた!

年間669万円!(公報かしわら5月号/2007年調べ)という高額で宗教法人と賃貸契約を結んだこの事実は現在柏原市のHP上でも触れられていない。

この背景には、当時の前山西市長が宗教法人と檀家達の選挙協力という見返りを期待して、強引に市立公園化を推し進めたのは明白である。

玉手山公園の馬鹿馬鹿しさは、維持管理費の総額を見ても明々白々。

例えば、柏原市の公園関連予算(平成19年度)総額7,627万円の実に41%に当たる3,138万円を拠出しており、更に玉手山公園以外では計上されていない"賃貸料"が年間669万円にもなり玉手山公園維持管理費の実に21%を占めている!(公報かしわら調べ)

開園当初、当時の山西前市長が『近鉄時代に比べ利用者が大幅に増加した』と新聞のインタビューなどに答えて市立公園化の正当性を強調していたが、

実のところは前記の不可解な予算配分と、利益誘導ではないかと勘ぐられるのを必死で隠そうとしていたように思えて成らない。

事実、年間利用者数たったの8000人程度、

日にして20人程度、

春先の桜のシーズン以外は忘れ去られたような公園に、どうして公園予算の41%も拠出しなければならないのか?

柏原市の全市民75,456人(H20年3月末現在)の一人当たりの負担額416円/人、世帯当たりにすると3,138万円/30,467世帯(H20年3月末現在)=\1,030/世帯もの出費となっている。

訪れるどころか、市民の多くがが場所さえ知らないような公園に一人400円超の前売り入園券を強制的に買わされているようなものである。

しかも、利用者の大半は近隣市町村の保育所、幼稚園、小学校低学年生等の"遠足"で市域外からのいわば『よそ者』!

純然たる柏原市民は何人ぐらい利用しているのかも正確にはつかめていない。

おそらくは、総入場者の1割にも満たないであろう。

つまり、市民が年間一人当たり一回は訪れたとしても、年間延べ8万人ぐらいの来園者がないとこれだけの予算を割いている理由は無いのではないか?

最も、不可思議なのは前述した"土地賃貸料"669万円!

全国各地に"市民の森"や公園は有るが、市町村が市有地でも無い所にわざわざ賃貸料を払ってまで公園化している話は耳にしたことがない!

全国各地にある"市民の森"の例で言えば、

大半は

「この公園は地権者の方のご厚意により、当市が借り受け、市民ボランティアの手により維持管理されております。」

がフツーである。

地権者は無償で貸与する代わりに市に固定資産税を免除して貰うのがせいぜいで、年間数百万円も賃貸料を払って貰っているなど前代未聞の話である。

おまけに地権者は、法人税・固定資産税など一切を免除されている"宗教法人"であり、

これでは坊主丸儲けの例え通り全くの"ヤラズボッタクリ"ではないか?

柏原市は前市長の大盤振る舞いの放漫経営のおかげで、現在財政破綻寸前まで追い詰められていると言うのに。

市民の方々は、コンナ馬鹿げた無駄遣いに怒りを感じないのか?

 

公開:2008年5月 5日
更新:2019年2月20日

投稿者:デジタヌ

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