狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

上方・なにわ の市民は大いなる田舎者?『 井の中の蛙』集団!《タウンレビュー》実録カルチャーショック

 ※<本記事は01/14/2009に旧サイトで初稿公開したレビューのお引っ越し記事です>

第1章『上方』の東(アズマ)に対する対抗意識と劣等感、妬み・やっかみ、負け惜しみ、偏見について考える

以前書いた事では有るが、土着の関西人 "ネイティブカミガタン"や特に河内土着の"ネイティブカワチヤン"には臆病者で、生まれてこの方一度も故郷から離れて暮らした事が無く"井の中の蛙"的発想の人が多いように感じている。

首都圏に長年住んだことのある小生は、特にそのことを強く感じている。

TV番組

かんさいのTV局のプロデュサーは企画に行き詰まると視聴率稼ぎのため、必ず

「○○どっちがすごいか○○東西対決」とか「○○東西決戦」

とか上方人の劣等感に付け込んだ番組で手っ取り早く視聴率を稼ごうとする!

芸能タレントでも関西限定のタレントは大抵「東京"をケチョンケチョンにこき下ろして」ウケを狙いに行く。

ところが、首都圏に住んだ事のある人なら誰でも知っている事だが、東京のTV局ではこの手の"企画もの"は皆無といっていいほど。

理由は簡単、視聴率稼ぎにならないからである!

何故か? 首都圏に住んだ事があればわかるが、東(アズマ)から見ればそれ以外の地域は単なる"地方"にしか過ぎないからである!

上方(大阪)とて同じ事、それ以上でもなければ、それ以下でもない、ただの「一地方都市」である。

ハッキリ言わせて貰って、"帝都東京"で次の様な「たんか」を切ろうものなら...。

『アンタら大阪知っトンのか!?』

『大阪?それって名古屋の向こうでしょ!それがどうしたの?何か特別な事でもあるの?...』

と、こうなる!

つまり、大阪は彼ら東人(アズマビト)に取って福岡、広島、名古屋、仙台、札幌などと大して変わらない「いち地方都市」にしか映っていないわけである!

事実、都市の規模で言えば横浜市にはとうてい敵わない!

"良いか、君たち(私も含む)ネイティブカミガタンは単なる臆病者で、見栄っ張りの田舎ものの集まりにしか過ぎない事実を肝に銘じるべきである!"

第2章 トキオのカワチアン ("パリのアメリカ人"のパロディー)

かつて今から10数年前 

小生は東京本社に栄転?となり長く住み慣れた"我が故郷上方(大阪)を後にした。

当初、東京に住まいは無く、横浜は黄金町のとあるビジネスホテルに仮住まいを定めていた。

住まいどころか、デスクも無かったので、その方が都合がよかったからである。

就任間もないある日、千葉の津田沼に用がありホテルから直行する事となった。

軽い気持ちで、ホテル最寄りの板東橋駅から地下鉄に乗り7時前に横浜駅に着き、JR線に乗り換えるべく横須賀線ホームに向かおうとして、認識の甘さを思い知らされた!

当時、大阪では東海道線の新快速でも通勤時間帯に増結しても8両編成程度。 10両編成の通勤列車を運行している路線(※1)など無かった!

まして、小生の通勤の足近鉄南大阪線は通勤時間帯でもせいぜい2両増結の6両編成程度、それで、1,2両目はさすがに混雑するが3両目以降はうまくすれば座れる程度の混み具合!であった。(ターミナルあべの橋から25分程度の都市近郊?でも)

そんな当時、小生が横浜駅で見た光景はそれまで都会人を自負していたデジタヌにとっては雷が落ちたようなショックであった!

「7時前チュウーのに、な...何でこんな人がギョーサン(たくさん)居るんや?!」

「ワー、人で人でホームが溢れて、ホームに上がれんがな!」

そして、向こうの東海道線に発着する通勤列車を見てまた仰天!

「な、何チューコッチャ! 15両連結で次々に入ってくる湘南電車が どれもこれも先頭から最後尾までみな満員やないか!」

「おまけに、ドアちゅードア... 、皆窓ガラスにキスしとるやないか!」

「おったまげた!サスガ東京チュウところはラベル?がチャウな~...!」

「こんな、ギョーサン(沢山)の人がおる(居る)とは知らんかったは!」

確かにそれまでも東京・横浜に長期滞在した事は何度もあり、夜遅くなって 飲んだくれて帰っても、昼間客先を訪問しても、郊外電車が空いているのに出くわした事が無く、何となく人が多いとは感じていたが...まさかこれほどまでに多いとは思ってもいなかった!

大いなる"田舎大阪"で長年暮らしてきた田舎者!のデジタヌにとっては少なからぬカルチャーショックであった。

※1、現在は近畿地区でもJR東海道線、地下鉄線、阪急線、近鉄奈良線、南海線など多くの近郊電車線で10両程度の長大編成?通勤電車が運行されています。

第3章  大阪の日本一? それはバカ高い生鮮食料品物価!

よく大阪のおばちゃん連中が東京にたいして自慢する事(偏見)に以下の3つがある。

偏見その1大阪は食い物が安うて美味い!

『東京は食(く)い物が高うて暮らしにくい、あんなところでよう暮らせるな!』

偏見その2大阪の方が東京より緑が多い?

『歌の文句にも有るやろ、"東京砂漠"ちゅうて東京には緑があらヘンらしいで!』

偏見その3 大阪には人情が有る!町中で出会う人みんな親切や!

『大阪は人情が売りヤ、東京では隣の人が死んでても何週間も気が付かへんらしいで、あんな人情のない所で皆よう住んどるな!』

関西限定のコマーシャル風に言うと...。

「これミンナ間違い、Iiyo東京なら、こんなにお得!」

とこうなる。

偏見の最大の理由は

上方は中途半端に"都市圏"を形成しているので、殆どの人にとって観光目的以外で"ワザワザ東(アズマ)下り"などする必用が無く、生まれて死ぬまで"故郷を一度も離れたことが無い人"が東京以上に多いからである。

"江戸っ子"以外の"田舎モノ?"が大多数を占める"帝都東京"とはココがちがうのである。

先にも触れたとおり小生は10年以上首都圏に住み、東京都民も3年間経験し、本社詣ででせっせと出張していた時代も含めると四半世紀以上東京ライフを体験している。

そんな実体験から、前出の"ウソ(じゃなくて思い間違いでした)"が判るのである

例えば食い物の件、確かに外食に限って見ると、東京の食い物は異様にに高い、例えば立ち食いの"かけうどん"上方風に言うと"素うどん"一杯が東京では¥290、大阪だと¥190-とこうなる。

約1.5倍である! 大阪では、"づぼらや"等で気軽に食べることの出来る"テッちり"(フグちり)が東京ではとても庶民の口にはいるような代物ではなく、超高級料理となる。

しかし、日常生活に欠かせない"生鮮食料品・食材"となると俄然逆転現象が起こる。

例えば、首都圏では合い挽きミンチ¥100↓/100gはスーパー日常価格。

特価とも成れば、¥70/100gは常識であるが、上方では一番物価が安いとされる庄内市場ですら¥100↑/100gがやっと。

上方の"オバちゃん連中"に言わすと、「モノが違う!」 となるが?

確かに"品物の品質は大阪の方が落ちる場合が多い!?"

最近は、WEB上でスーパーのチラシが見れる様に成ったのでこの事(大阪の食料品が異様に高い!)は一目瞭然。

何故そうなのか? 色んな理由があると思うが、何と言っても一番の理由は、

『この辺では家(うち)しか商売して無い、競争相手もオランのに安センカテエエ、高こう売れるモンわざわざ安売って、損すること無い!

が最大の理由であろう。

以下に大手スーパーのチラシページを掲載しておくので、是非一度ご自身の目で店舗毎(地域毎)の食料品価格の違いを確かめていただきたい。                      

ダイエー店舗情報イオンのチラシ情報イトーヨーカ堂店舗案内イズミヤチラシ情報、準大手; ライフ店舗情報サンディ店舗情報、 地域限定スーパー首都圏 バリューのチラシサミットストア店舗毎チラシ  近畿 マンダイ スーパーヤオヒコ

第4章 東京にはミドリがないってホント?

東京にはホントに緑が少ないのか?

と~んでもない!全国的に見ても首都圏ほど緑に囲まれた大都市圏はない!

都心部・東京23区内にかぎっても

神宮外苑、代々木公園、日比谷公園...航空写真や地図を一目瞭然!大阪市なんぞよりは格段に緑地が多い!

ましてや、23区外の武蔵野、多摩の丘陵地帯まで足を伸ばすと辺り一面緑の回廊である。

お隣の横浜市の緑区等文字通り公園・緑地の固まり

とても町中とは思えない日本の原風景が現れる。

上方人に判りやすく説明すると、新幹線で東京からの帰路 新横浜を出てから数分間緑にかこまれた丘陵地帯をすり抜けるが、実はアソコは"大都会横浜市"の一角である。

東名でいうなら港北インターの辺りの丘陵地帯がそうである。

確かに大阪周辺とは違い、郊外電車で10数分も走れば町並みは消え田園風景が現れる様な事はない。

郊外電車でターミナルから1時間近く離れても、線路の両側には人家が立ち並んでいる。

しかし線路から少し離れれば、そこには雑木林を持つ"里山"や"入会地"が緑を湛(たた)えながら広がっている。

しかもどの緑地も散歩道が完備され手入れが行き届いている。

町中で、気軽に森林浴が味わえるわけである。

また、東(あずま)に多い"市民の森"はいずれも地権者が固定資産税免除と引き替えに、行政に無償貸与している森林で、

更に(自己中が多いカミガタン、やカワチヤンが)驚く事にこれら"市民の森"は、ボランティアの手で入念に手入れされているのである。

柏原市の厚顔無恥な宗教法人などこの話を知れば、腰を抜かし冷や汗を掻くであろう(ハズもないか!)(※本サイト内関連記事玉手山公園に潜む税金の無駄遣い!はこちら。

シリーズ大阪はほんとに日本・第二の大都市?「『上方』の東(アズマ)に対する対抗意識と劣等感、妬み・やっかみ、負け惜しみ、偏見について考える。」

第5章  大阪は人情溢れる街ってホント?

大阪には人情が有る!町中で出会う人みんな親切や!

大阪の"おばちゃんが"よくいう言葉である。

しかし小生はこの表現に疑問を持っている、ただ単に厚かましくてお節介焼きな連中が多いだけではあるまいか?

"カミガタン"や"カワチヤン"はこの手の"オバハン連中"をこう呼ぶだけではあるまいか?

彼女達に慈(いつく)しみ、労(いたわ)り、思いやりといった、"人情の基本要素"があるのだろうか?

確かに、上方では、最近切った張ったの刃傷沙汰(にんじょうざた)が新聞紙上を賑わせてはいるが。

はたして...。 大声で

『チョット、チョットそこのオッチャン何してんネン?ジャマ(邪魔)やジャマやドイテンか!』

等と、叫びながら自転車で猛進するカワチヤンのオバハンに"人情"があるのか?!

かつて、小生は「柏原市役所付近の大和川河岸に1000本桜並木を」と呼びかけた事があったが、実際には"カワチヤン"の"人情"が障害となって実現しないであろうと考えている。

何となれば、わざわざ先人が子孫のためにと残した桜並木を、

『毛虫が、落ちてきて迷惑や、そんな桜切ってまえ!』

と市役所に怒鳴り込み、怒鳴り込まれた市役所も躊躇せずに桜を切り倒してしまう"土地柄"であるからである。

合理性を重んずる?カワチヤンのオバハン連中にとっては、年に1週間しか花を咲かせず、後は花吹雪の掃除、掃除で手間ばかりかかり、おまけに夏は散歩チュウに頭の上から毛虫が落ちてくるような、何の役にも立たない?桜並木など迷惑千万な存在なのであろう。

これには、気候風土の差も少なからづ影響しているとは思うのだが...。

関東平野や東北地方の様に冬が厳しく、冬場に"来るべき春を待ちこがれる我慢"を強いられる厳しい気候風土とは違い、

上方では春はそれほど感慨深いものでもないのであろう。

上方では春は必ずやってくるモノだし、春に続く梅雨期の不快感を予感させる季節でもあるからである。

「梅は咲いたか?桜はまだかいな?」などと悠長な気分には浸れないのであろう。

また、記憶どころか記録にも残っていないような大昔から、人口密集地の河内平野では利用できる空き地があれば全て耕作地に転用し、喩え米一粒でも多く収穫出来るように励んできた風土である。

「花より団子」の精神が「ネイティブカミガタン」や「カワチヤン」に染みついてしまったのであろう。

全く風情の無い話しではある。

このことは新幹線に乗って大阪に帰ってくるとよく理解できる。

上り、下り関係になく実感できる事でもある。

岡山方面から帰ってきても、東京から帰ってきてもいつも「何か今までと違うな?」感覚に襲われる事になる。

答えは、大阪平野に入った途端、耕作地と住宅ばかりが目につくようになり、"鎮守の森"に代表される、雑木林が視界から消え失せるからである。

河内にはこんな笑い話がある。

屁を放るにも、

『裏の畑で放ってこい。家の中では屁はするな!』

理由は、

『屁も無駄にしたらアカン!畑の肥やしになるやないか!』

というわけである。

まさにド渋チン(ドケチ)極まれりの逸話である。

鎮守の森が見あたらない理由はこれであろう!

"困った時の米頼み" 神様より米(金)様なのである。

そんな風土に育った連中に、人情や、風情(フゼイ)風流、粋(いき)といった物を求めても、

『風情て何でんねん、何ぞ腹の足しにでもなるんデッカ?』

なのであろう。

 

公開:2009年1月14日
更新:2022年9月12日

投稿者:デジタヌ

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