タヌキがゆく《狸穴総研機関誌・狸穴ジャーナル》

通信・放送業界を襲う規制緩和とボーダレスの嵐で業界の生きる道は...

デジタヌの描く放送の未来像は、個人宅向け"宅引き通信事業"の"有線放送"は、地方自治体とタッグを組んで、ローカル情報色が強まり、BS・CSでは全国どこにいてもラジコフリーのように、ご当地番組がみれる......

通信領域では、「TCP/IPプロトコル・スイート」いわゆるインターネットによる、行き過ぎた映像コンテンツのリアル配信が、規制の方向に進み!

インターネット映像配信は、オンデマンドに限定される!...とまあこんな所ではないかと思っている。

規制緩和の波でボーダレスの嵐にさらされる通信・放送業界の未来像

20世紀中は、通信(電話)はNTT、ケーブルテレビはケーブルテレビ局、電力は電力会社、有線放送は有線放送、と各々の分野で棲み分け(許認可)されていた...

つまり大阪なら宅引き電話・インターネットはNTT、ケーブルテレビはJCOM、電気は関電、といった具合であった。 ところが、イノベーター(ダースべーダーの間違い?)koizumiがそれぞれの垣根を取り払ってしまった。

<本記事は 08/19/2007旧サイトに初稿公開した《 甘辛時事放談2007 》記事のお引っ越し記事です>

ケーブルTV各社が開いたキャリア戦争

ご注意;※印は当サイト内の紹介記事リンクです。
但し、その他のリンクは当事者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

一番最初に異業種に参入したのがケーブルテレビ会社、インターネット事業に参入"1メガ"のブロードバンド接続で、NTTの64K-ISDNダイアルアップ接続に対抗ブロードバンドを利してIPフォンにも参入。都市部では固定電話回線にもじわじわとシェアを伸ばしていった、 これにはNTTもたまらず当初否定的であったADSL業者の電話回線使用にも渋々同意、ヤフーの猛攻もありブロードバンド通信時代に入ってもNTTの電話回線は重要である事をアピール。そして、ADSL解禁で時間稼ぎしている間にNTTがブロードバンド時代の本命だとする光回線化を推し進め、ADSLと合わせブロードバンド通信時代が到来ダイアルアップ接続は消滅?インターネットは"ブロードバンド常時接続"が当たり前の時を迎えた。

巨人電力会社の異業種参入

そしてついに眠れる巨人電力会社の登場となった。

元より、CATV各局は規制緩和のおかげで、"電力会社とNTTが苦労して建てた電柱に"寄生"するような立場。

電力会社はCATV局の横暴ぶりを苦々しく横目でにらんでいた、しかしここにきてkoizumi改革が進み異業種参入が容易になり電力会社が一般向け通信事業に参入、膨大な資金力を背景に光ケーブルを"自前の電柱"にバリバリ架設しだし1ギガの高速通信を売りに一般住宅・宅引き事業に本格参入した。

さらに"番号ポータビリティー解禁"の恩恵を受け一般加入電話事業にも参入、一気に事業展開を図り、ついに地上波TV放送のディジタル化に時を合わせるように地デジのケーブル配信も手がけるようになり、旧来からこの分野で頑張ってきたCATV各社と真っ向から競合することとなった。

電力各社は"インタラクティブ化"・"ブロードバンド化"・低価格化作戦で猛追!

おまけに思い切った低価格路線を打ち出してきた、 これまでインターネット・地デジ対応で双方向通信・ブロードバンド化を進めてきたケーブルTV陣営ではあるが元もと"垂れ流し"の発想のメタル配信で生まれた事業でありやっと主要都市をサービスエリアとしてカバーできたと思ったら、"双方向化"・"ブロードバンド化"がトレンドとなりこれなくして事業が成り立たなくなり、設備の耐用年数を待たず更新を余技なくされ設備投資は膨大となりそろそろ息切れ状態の状況になりかけてきた時期の"新参"もの電力各社の猛追である。

地方CATV局再編成の動き

実は、CATVが火をつけた通信ボーダーレス戦争?ではあったが、ここにきて兵站(資金)が滞りがちで地方CATV局の中には早晩、廃業・売却を真剣に考えているところもあるとか?

というのもCATVはフランチャイズ方式なので親に当たるJ-COM等の本部はそこそこの大会社ではあるが、各地元CATV局は零細な会社が多く膨らむ設備費・維持管理費やハイビジョン・地デジの攻勢で伸び悩む加入者数等々、台所は火の車状態の所が殆ど。

電力会社の自前の光通信回線を利用した一般向けの通信サービス

そして、先ほど述べた電力会社の猛追である。

元もと自前で光通信回線を持っていた電力会社が一般向けの通信サービスも始めたわけで、その"潤沢"イヤ"膨大"な資金力にものを言わせ半ば強引に事業展開を推し進めているわけで、特に都市部のCATV局の経営者の"爺様"方は戦々恐々としていらっしゃるわけである。

とは言ってもユーザーにとっては誠にありがたいストーリーであり、何申す我が狸穴工房もこの恩恵にあずかっているしだいである、もちろん"電力会社光ファイバー"の。

もう一方の眠れる巨人"NTT"の動きは

さて気になるのがもう一方の眠れる巨人"NTT"の動きではる、分割解体民営化されたとは言え資金力は十二分にある。

黙って指をくわえて見ているとも思えず、電力会社が"仁義なき戦い"を挑んできた以上本家の意地を見せてくれる事を期待するわけであるが...そうもいかないようである。

NTTも維持管理が大変な、一般加入電話事業からは手を引きたいのが本音のようである。

この機をもっけの幸いと大口需要家の企業向け回線に専念するつもりなのかもしれない?

個人通話が"携帯'に移ってしまった現状、同じく厄介な"公衆電話事業"を大幅に縮小し町中から公衆電話BOXが消え去りお年寄りや超低所得者、不法滞留外国人?達を「アタフタ」させている昨今だが、さらに面倒な個人宅・宅引き回線からも撤退する気なのかも?...

利潤追求が企業の命題である限り通信事業者の信条・良識であったはずの"公共性"は置き去られてしまうのかもしれない?

郵政民営化を推し進めたのは"ブロードバンド通信"?

話はそれるが小生は郵政民営化を推し進めたのはkoizumiではないと思っている。

実は"ブロードバンド通信"そのものであると小生は確信している。

郵政民営化の反対に回っていた政界の爺様方も"通信ハイウエー"の推進には挙って賛成していた、自分たちが郵便事業解体のかたぼうをかついでいるとも知らず...。

一方ここにいたって、電力会社が通信事業を展開しだしたのは、"公共性の呪縛"から逃れられないで人里離れた、"僻地"にまで配電を余儀なくされる、電力会社にとって、個人通信ラインの敷設は"毒をくらはば...." それより異業種参入で売上増を測った方が株主にも受けがいいし...。そんな程度の軽い?考えなのかもしれない。

同じ様に甘い話に誘われて、慣れない事業に手を出したCATV事業者の爺様方にとってはいい迷惑?なはなしではある。

CATVと肩を並べるもう一方の斜陽産業?"通信衛星TV"は

今や、"メガ通販チャネル'と化し、通販番組のオンパレードとなっているが、"地デジ"が高画質、マルチコンテンツで認知されだした今、あの劣悪な画質?、マンネリ化したコンテンツではわざわざ"料金"を払ってまで視聴する気にはなれないのはデジタヌだけではないはず。

CSディジタルの一部で"ハイビジョン"放映している番組もあるが、地デジ、衛星ディジタルTV、のハイビジョン放送を経験してしまうと、アホらしくてわざわざ金を払う気にはなれない。

そこで通信衛星TV事業者に生き残り策を伝授しよう、 元もと衛星放送は難視聴地域解消の切り札として登場したはず、雪害対策さえちゃんとしておけば、山に囲まれたような僻地?さらに市街地でも、高層ビルの谷間にある難視聴地区でも、ゴーストレスのきれいな映像がたのしめる。

さらにさらに膨大なチャネルでマルチコンテンツ配信ができる等すぐれた特徴をもっていたはず、でも現状は先ほど述べたような状況でチャネルを利用し倦ねているようにもみうけられる。

全国のローカル局の番組をコマーシャル込みでリアルタイム放映してみては?

そこで、アイデアとは全国のローカル局の番組をコマーシャル込みでリアルタイム放映するのである、つまり東京にいながらTV秋田が視聴できるという寸法。

故郷を離れて首都圏で暮らす人は数百万人はいるはず!

首都圏に限らず広島に単身赴任したトラキチが広島で毎晩サンテレビのタイガース戦を見れるとしたら、ふんぱつしてスカパーに加入するはず。

頭の硬直した爺さん経営幹部の皆さま是非御一考を、ただし此を実現するには全国から地上基地局へのコンテンツ転送インフラが必要。

そこで、あの"ソフトバンク"あたりが放送事業参入への次なる手としてスカパー!買収を検討しているかも?。

スカパー!にコンテンツを頼っているCATV事業者の皆さまも事情は同じですよ!このままでは資金力に勝る電力各社に本丸を明け渡す事になるのは時間の問題!

そこでCATV各局のお爺さま方にもアイデア提供

"窮地に立たされたら基本に戻れ" 超ローカルエリアをサービスエリアとするCATVの特徴を生かし地域密着型の地域情報発信基地を目指せ!

例えば八尾CATVは巨大ショッピングモール"アリオ"と提携し、サテライトスタジオを設置し常時"アリオチャネル"を開設しアリオのイベント情報・ショップ紹介・イトーヨーカ堂のタイムサービス情報、マイカルの上映コンテンツの予告編、駐車場の利用状況、周辺の混雑情報等々を常時24時間放映し続ける。

また、八尾市と提携し市役所内にもサテライトスタジオを設置し市議会生中継をしたりイベント情報、福祉情報、市内の学校紹介、公共施設紹介、選挙公報、交通安全キャンペーン、俳諧老人情報?、、、等市役所広報課のスタッフによる手作り番組を市役所の営業時間中?放送する。

デジタヌの予想する通信・放送の未来像は

つまりデジタヌの予想する通信・放送の未来像は、個人宅向け"宅引き通信事業"は"電力会社"が独占。

地方都市など一部地域で、旧来のCATVが生き残る。

全国どこにいても、通信衛星TVでご当地番組がみれる......とまあこんな所ではないかと思っている。

エピローグ 各キャリアの特徴が生かされていない状況

コロナ災害の、おかげで「テレワーク」「Net授業(通信教育)」などが、出現した今日この頃だが...

もう一度各キャリアの利害得失を生かした無見分けが必要なのでは?

そろそろ各キャリアの住み分けが...

実際には、小生の予測を遥かに凌いで...

今や(2021年現在)ITの主流は老若男女を問わず「iPhone」を代表とするモバイルの世界に移行したのは皆様ご存じの通り。

かくもうす拙者宅でも関電のイオ光回線でWebもTVも固定電話も、

42インチの4KTVもあるが、日常はパソコンのモニターに使用していて(勿論この記事も)

TV放送は年間を通じて数えるほどしか見ない!

勿論、お出かけには、新聞・雑誌・文庫本などは持ち歩かずに、嫁のおさがりの「iPhone」を携えて...

南河内のド田舎?から近鉄電車でおでかけするときも、車内は異様な風景。

ほとんどすべての乗客が、でんしゃに乗り込むや否や「iPhone」を引っ張り出して...

おかげで隣に座った人の「新聞を盗み読み?」する楽しみも無くなってしまった。(¬‿¬)

当サイトへの訪問者も

さらに、インターネットもデスクトップパソコン依存者?がかなり減少していて...

(実際に当サイトもパソコンでの閲覧はごく少数)

子たちも、家ではWi-Fiルーター接続の個人用タッチパネルノートパソコンでお友達とチャット...

さらに武漢ウイルスの猛威のおかげで"テレワーク"なるものまで出現して!

有線TV局のメリットは「ローカル性」!

有線テレビのメリットは、正しく「有線」なるが故の「ローカル性」に尽きる!

小生が子供の頃は、NTTの電話回線などとがフツーであった。

屋内に設置された、スピーカーを通じて「呼び出しがあり」、受話器を取り上げると、相手と通話できる仕組み、勿論加入者全員の受話器がシリーズ接続なので「受話器を取り上げれば」他人の通話内容も筒抜け!

それでも、田舎の集落では重宝していた。

更に屋外の"拡声器"による防災放送を担う大事な役割もあった!

有線TVは、自治体、大型商業施設などとタイアップして

有線TV局も同じで、マルチなローカル情報局に徹して、各自治体(各市町村・区役所)にサテライトスタジヲをおいて、駐車場・窓口・私立病院の混雑状況・公民館・市民会館の催事情報などのインフォメーションを、1日中流し続けるチャネルがあれば便利だろう。

更に、前途した郊外型ショッピングモール、レガシーモール(商店街)などにもサテライトスタジヲを設置して、特売情報、イベント情報、駐車場空き情報などを常時流してくれれば、日常生活に役立つ。

勿論緊急時には、全チャンネルで番組を打ち切り"防災放送"を流す必要はある!

光通信ICT網は

政府の唯一の善策、情報ネットワーク政策で、日本国中に張り巡らされた"情報ンハイウェイ"光ファイバー網のおかげで世界有数のICT大国に成長できたが...
「TCP/IPプロトコル・スイート」(言語)を用いたインターネットが高速化できて、オンデマンド動画配信、が可能となり、高画質「ライブ配信」までも可能となり、ついにTV事業迄脅かすようになったわけだが、

究極の「双方向TV会議」については、回線容量がネックとなって、「特殊なプロトコル」が必要となり、「総務省」の進める「バーチャル役所&テレワーク」で実用化されてきたが...

インターネットを用いた宅配?TV授業などでは、遅延の問題が起こり、しかも回線占有率が大きく、回線ダウンの問題も度々起こる事態が生じている!
電波キャリアに頼る携帯・モバイル分野では容量的な問題も生じているのが現状。

映像メディアはレガシーTVメディア利用のほうが

つまり大容量の映像データを扱う、オンタイム報道番組、ワイドショー、高画質映画配信などは、双方向通信に拘らずに、BS・CSも含めたTVメディアを利用したほうが良いのでは...

衛星放送の利点は山間部・過疎地などの難視聴エリアの解消!

衛星放送の最大の利点は、日本全土をサービスエリアとして網羅している点で、一般的な難視聴エリアの解消に貢献している。

家庭用小型パラボラアンテナでは、降雨、積雪に弱い欠点も

但し、現在都市部では「ケーブルTV」配信が一般的となってきているので、都会部ではマルチチャネル配信のメリットのほうが大きいが...

問題はその放送内容!

現在、民放ネットキー局、とNHKが無料配信しているのは「殆どが旅番組」「旧作映画」「通販番組」等、課金チャネルは、旧作映画専門局ばかり!

これでは、利点が発揮されていなく、特に旧作映画は「見たい時に見れる」オンデマンドWEB配信にシェアを食われて苦戦しているのが実情だろう...

BS・CSのラジコ化が

既にラジオ業界では、「全国のラジオ局」の番組を「エアフリー・プレミアム会員」で実現している!

つまり、帝都東京に就職しても、いつでも」幼いころから慣れ親しんだ、沖縄口、鹿児島弁、博多弁、広島弁、高知弁、尾張便、三河弁、津軽弁、南部弁、越後弁が聞けるわけである!

TV番組もその方向に向かうべきで

TV番組もその方向に向かうべきで、居ながらにして故郷の懐かしい「方言(mother tongue)」聞ければ、1日の疲れも吹っ飛ぶ!と言う訳。

特に、発音、イントネーション、が全く同じ単語でも「全く意味が異なる」津軽VS南部では、安心して聞き流せる「方言による放送番組」が重宝がられるだろう!

さらに、地方事業者が全国にコマーシャル放映出来るチャンスにもなる!

同じコンテンツ(旧作映画)を延々と流しているよりは...「里帰りしたようなアットホームな番組」のほうが利用率も上がり、地方TV局の存在価値が上がるのではなかろうか!

現在のチャネル数でも、高解像度に拘らなければ、全国の地方局は網羅できる筈で、

キー局の全国版は4K高画質、地方局は地上デジタル解像度、とすれば回線の有効利用が促進されて、地方TV局の廃止・存続問題も回避できるだろう。

 

公開:2007年8月19日
更新:2021年4月 9日

投稿者:デジタヌ

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