狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 羽田空港アクセス線が"誘"東京都からの企業出奔 Trend " は食い止められ無い!》ー第7回ー

第7回 首都機能分散議論で政府と袂を分かった東京都としては...

現在、東京一極集中問題・首府機能移転問題・災害時の帰宅困難者対策で、激しく対立している東京都ですが...(※41)

今や時の政府に、交通政策に関して口を出せるほどの"財源"は無くなり!

替わって、東京都が第2の政府!にも匹敵する"金権"を発揮するようになっています。

第1項 東京都はジレンマに...

しかし、一方では、"富"(有力企業本社)の東京一極集中により、労働力としての多くの"都民も呼び込む結果"となり、上下水道、ゴミ処理、道路建設、教育環境の充実などの"公共インフラ"整備に対する"莫大な公共投資(歳出)"も抱え込んでしまったわけです!

参※41)東京都都知事直轄の「東京都政策企画局調整部渉外課」が行っている首都移転断固反対プロパガンダ と

国土交通省が中心となって煽動?している「首都機能分散」プロパガンダ。

第1目 東京都は廃止要求!している国交省直轄 Regional airport? 羽田空港には期待していない!

ハッキリ言って、通勤5方面作戦(※42)とは異なり、(廃止を要求している国交省直轄のRegional airport 羽田空港へ通じる)羽田空港アクセス線にはあまり期待していない!?でしょう。

それどころか、美濃部都知事共産党都政当時から一貫して、羽田空港全廃!を主張し続けています!

つまり、東京都(患部官僚)にとっては(大多数の都民の期待とは裏腹に)期待どころか"迷惑"なプロジェクト!なのです。(※43)

更に、りんかい線の15両編成化対応工事はかなりの困難(莫大な費用)も伴いますので、真剣に取り組む気は無いでしょう!

参※42)当サイト内関連記事 首都圏の" 通勤5方面作戦 "の実態は"都民汲み出し作戦! はこちら。

参※43)当サイト内関連記事 リニア中央新幹線 とJR 羽田空港アクセス線 開業で首都機能分散移転論争が再燃か... はこちら。

第2項 大井埠頭短絡線建設には都市計画スキームが不可欠!

西山手ルート(大井ふ頭内短絡ルート)建設スキームは政府・国交省・東京都で大きく"異見"!が異なり、なかなか交渉(建設費負担)がまとまらない訳です。

大埠頭短絡線をJR東日本の単独事業で行おうとすれば、巨額の債務(40年ローン)を抱え込むこととなります!

しかも、遊休地(東京貨物駅事業用地)の再開発を、認めない都の方針では、お金儲けにもつながらないどころか、(新宿副都心拡張計画とバッティングして)「グローバルゲートウェイ品川」のデベローパー事業の足を引っ張る事にもなりかねない訳です!

つまり"りんかい線(東京臨海高速鉄道)"のJR東日本移譲に拘る限り今世紀前半中には実現できない!でしょう。

参※92)当サイト内関連記事 整備新幹線 以外の連続立体交差都市計画事業では はこちら。

第1目 現状案では莫大な建設費を理由に東京都が難色を示しています

大井埠頭短絡線建設には莫大な費用が掛かる!

大井町駅も大改修(15両編成対応)の大改修が必要になります。

つまり「グローバルゲートウェイ品川」開発事業で手いっぱいのJR東日本には、独自事業として行う余裕は無く、東京都が、都営地下鉄事業として、都市計画に組み入れてくれないと短絡線は建設できない!事に。

西山手ルートの肝!大井埠頭内短絡線構想は...

大汐線⇔大井町JC間約 3.5Km X 500億円/キロメートル(※39)≒1,750億円!以上、

の事業費を要します。

羽田空港アクセス線は前途した通り15両編成!のシャトル便運行を「大義名文?!」としているので、現状の「りんかい線大井町駅(10両対応)」では対応できません!

つまり、新たに地下3階に西山手ルート専用ホームを建設する必要があります!

更に、その先の大崎⇔新宿⇔池袋間の山手貨物線は湘南新宿ライン(15両編政)に対応していますが、肝心の赤羽線の全線立体交差化事業と、埼京線(赤羽⇔大宮間)のホーム延長に係る大改修!が必要です。

参※39)2019年当時の深層シールド地下鉄建設の相場!

当サイト内関連記事 建設費で比べたトランスポーターたち! はこちら。

西山手ルート本線(大井埠頭短絡線)工事に費やする莫大な費用をどうするか...

※JR単独事業では不可能なので、都市計画指定してあげたいところですが、...

そうすると、公営企業の東京臨海高速鉄道を延命させることに、更にJRTTにまたまた40年ローンを組む事に、

第2目 東京都が協力(都市計画指定)するメリットは???...

強いてあげるならば...臨海副都心事業推進の目玉に...

すでに八潮車両基地への「引き上げ線」として敷設されている海底トンネルを利用して、東京都が進めている"沖合夢の島造成計画"臨海副都心開発の目だま"!としたいわけですが、

前途した様に、りんかい線をJR東日本に譲渡しても、15両編成通勤型車両では、東京テレポート、国際展示場、東雲をスルー されて終い、千葉方面への企業分散を助長するだけになてしまいます!

更に、クローバルゲートウェイ品川プロジェクトを行っているJR東日本も同じで、

移譲交渉を進めても損にしかなら無い!?のでペンディングとなっているのです。

新宿新都心直結も魅了的ではあるが...

前途したように、東京都としては「あわよくば、新宿御殿(新都心)にも直結させたい!」ところですが、あまり急がないし、「ライバルさいたま新都心に塩(東京国際空港アクセス)を与える」事にも...

更には開業出来ても、東京臨海高速鉄道を完全に第三種鉄道事業者に移行させないと、

高額運賃(初乗り運賃2重取り)が解消しなくて、利用者(輸送密度)確保が難しくなるのは目に見えていて...

東京西部の地域振興にも役立てたいが...

更に、西に伸び切った「三多摩エリア!」への企業誘致のためにも東京都西部との、空港アクセスライン(中央線)も確保したいわけですが...

中央線は、前途したように12両化がやっとで、15両編成を受け入れるとすると、新たな用地取得も含めて膨大な費用が...

さらに前途したように、東京メトロ or 都営地下鉄 or 3セク事業ならば都市計画指定も可能ですが、民間会社JR東日本の事業では(すでに連続高架橋立体交差化事業は終えているため!)"利益誘導"事業と見做されて、それも不可能です!

第3項 JR 羽田空港アクセス線構想 は東京都をジレンマに導いた"パラドックス" !

別項(※51)で記したように、三多磨エリアの再開発拠点つくり計画は、東京都がバブル景気前に、リニア中央新幹線計画が"妄想"の段階で、立川モノレールなどに積極投資していたころのお話です。

つまり、バブル景気消泡で漁夫の利(企業)を手に入れた東京都にとっては、千葉県の幕張新都心(※52)や神奈川県の横浜市、海老名市(※53)、相模原市(※54)なんぞに富(副首都機能)を持っていかれたのでは、元も子も無い!わけです。

参※51)当サイト関連記事 東京への"富と権力と人口"の 一極集中 を防ぐには... はこちら。

参※52)当サイト内関連記事 幕張新都心を成功させるは、新木場駅 で 京葉線・りんかい線 ・有楽町線の直通が必須に! はこちら。

参※53)当サイト内関連記事 羽田空港アクセス線 開業で 海老名市 が副都心!になれるかも?... はこちら。

参※54)当サイト内関連記事 相模原市・橋本駅 周辺が リニア中央新幹線 開業で副都心 に躍り出れるか? はこちら。

第1目 首都機能分散に繋がりかねない『諸刃の剣

政府中央官庁は全国・全世界と繋がる首都圏空港・羽田空港と永田町を結ぶアクセス鉄道が欲しいし、東京都にとっても新宿宮殿!と羽田を直結したい気持ちはありますが...

りんかい線の移譲と神奈川方面(東海道貨物線)への接続は『諸刃の剣』となり、断固反対している首都機能分散に繋がり、敵(相模国・上総国)に塩を与える結果にもなりかねないので慎重に検討したいわけです。

しかしリニア中央新幹線開業は、202X 年と目前に迫っているので、暢気に構えるわけにもいかない訳です!

政府(国交省の外野雲助共)が目論む首都機能分散に繋がるかも

前途したように、東京都単独でいくら頑張っても、横田基地と成田空港のトレードは成立しない!

でしょうから、八王子市への政府機関の分散移転とビジネス拠点化には多くの障壁が"横田わって"いますが...

東京都が、他府県に富を分け与える覚悟が出来れば、中央省庁の分散移転も可能!となるでしょう。

合併も視野に入れた八王子・立川両市の調整も...

更には前途したように、合併も視野に入れた八王子・立川両市間の調整も...

なのでNHKやmass media(マスコミ)では取り上げられない攻防が、"地面化の地底を舞台"に繰り広げられていることでしょう!

第2目 首都圏にある主要都市の勢力関係を大きく変えてしまう可能性も...

東京都は企業の転出?だけは絶対避けたい!

せっかく全国から「搔っ攫った富(大企業)」を周辺諸国に、分け与えるようなこともしたくない訳です!

政府(国交省&夜盗運輸賊)が考えているような、無駄な投棄!は絶対したくないわけです。

4扉通勤型車両15両編成必須!条件は中央省庁の移転反対派による妨害工作!

つまり、4扉通勤型車両15両編成必須!の条件は、冒頭で述べた様に、東京都(庁患部官吏)と中央省庁(キャリア官僚共)が仕組んだ、首都東京崩壊!防止策なわけです!

ビジネス拠点の条件は首都圏空港&リニア中央新幹線へのアクセス!

例え、中央官庁移転が進まなくても、2028年頃とされている羽田アクセス本線と大汐線区間だけでも、同じ頃には開業しているリニア中央新幹線との相乗効果で、新たなビジネス拠点が次々と誕生するでしょう!

企業進出候補地の条件を考えてみますと...

  • 全国展開と・ワールドワイドビジネスを考えた場合首都圏国際空港(羽田空港)アクセスが必須となる!
  • 中京・関西経済圏とのつながりを考えた場合はリニア中央新幹線駅からアクセスが良いことも必須となる。
  • 出来ればテナント料の高い都心部は避けたい!
  • 流通業の場合は、コンテナ埠頭、自動車専用道IC(物流拠点)の最寄りでありたい。
  • 更に、防災面で従業員の帰宅困難の恐れのある立地は避けたい(つまりできれば在宅勤務・テレワークに近い)職住一致環境を目指したい。

つまり、リニア中央新幹線アクセスラインと羽田空港アクセスラインの交点は"ビジネスにとっても"好点"!となるわけです!

更に、両方を併せ持った、ピンクライン沿線も住居エリアとして、"住みたい町ベストテン"入りをするでしょう。つまり常磐快速線(千代田線)沿線が見直されることでしょう!

 

公開:2021年3月 4日
更新:2024年3月19日

投稿者:デジタヌ

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