連載《 北陸新幹線・大阪延伸後も"極赤字路線"小浜線を延命させたい?ならば発想転換が...》ー第6回ー
第0項 現在重量物貨物輸送は必要なくなった!
原発完成後に運行されたことは無い!
原発建設当初、重量物(変圧器)輸送の為に利用された小浜線ですが...
現在各原発には貨物船が接岸できる立派な岸壁が併設されていて、変圧器などの重量物は貨物船で運ばれており、原発完成後に小浜線が使用されたことはありま線(せん)!
関電さんにも要らない子になった小浜線では、貨物輸送は考える必要はありま線(せん)!
つまり使い勝手が悪い"大回り"路線上の駅は廃止!しても一向に差し支えありません。
第1項 LRT(トラムトレイン)化のメリット!
第1目 ♥"強み"は渋滞に影響されない鉄道線による定時運行!
小浜線の取柄は並する国道の"ラッシュアワー渋滞とは無縁な、"鉄道線であることです。
最大の長所は『並走するomnibusと比べて、ラッシュアワーの渋滞に巻き込まれないで、定時運行が出来る!』点でしょう!。
♥小浜線本線部分・想定運用最高速度;70㎞/h(市街地40㎞/h現行法規通り)
通常の市街地走行専用の「超低床トラムカー」とは異なり、鉄道線(福井鉄道、えちぜん鉄道)用」の鉄道車両と同じ車体幅が確保されていて、トラムカー用のホーム(駅)を親切?しても、車両限界・建築限界共に鉄道車両と同じで、トラムカー用のホームと鉄道車両の干渉(接触)が生じません!
第2目 敦賀・美浜市街に♥併用軌道線が"親切"出来る
小浜線本線とは別に新たに敦賀・美浜市街併用軌道線を新設します。
独国カッセル都市圏の広域トラムに習い、沿線都市をつなぐローカル幹線である「小浜線」はそのまま残し、敷設時に"当時の住人の反対"に遭い「町はずれに追いやられた」敦賀駅、美浜駅周辺部に新たに「併用軌道新線」を敷設して、現地域住人の利便性を向上させる。
また既存の小浜線の駅は大型鉄道車両(シキなど)の運行と小型低床トラム型車両の運行を両立させるために「4線軌条」化し「車両限界」の違いを吸収すれば済みますが...
前途した様に現在、各原発には専用岸壁が整備されていて、小浜線での重量物(変圧器)輸送の必要もなくなっています!
小浜線での重量物(変圧器)輸送の必要もなくなっています!
なので市街地の"公道上"に軌道法に下ずく併用軌道を、敷設"charter(特許)"申請することも可能です!
第2項 LRT化路線には次世代国産♥ Train Tram 福井鉄道F2000型が...
第0目 車両比較
JR西日本125系電車
- ●小浜線内 2両固定編成
- ●最高運転速度 小浜線: 85 km/h※宝の持ち腐れ!(北陸本線・山陰本線: 120 km/h)
- ●起動加速度 1.2 km/h/s (※21小浜線内)減速度(常用) 3.7 km/h/s
- ●車体 ステンレス製 緒元 編成長 40,400 mm X 全幅 2,950 mm X 全高 3,630 mm X 自重 81 t!
- ●編成重量 約94 ton !(定員 234人(1両当り1+2列:31(座席)+86(立席))(※21))
- ●110%想定満員(258人)総重量 95.2 ton !
参※21)前途した様に小浜線は、敷設当初の60 lb/yd (29.8 kg/m)ASCEレール!)が全線に残って!おり、
空車でも自重 81 t!、定員で約94 ton !にもなるJR西日本125系電車では、線路に負担が掛かり過ぎる!ので、
起動加速度が1.2 km/h/s に制限!されています。
走行装置
- ●台車 軸梁式エアバックボルスタレス・台車
- ●駆動方式 WNドライブ歯車比 1:6.53
- ●編成出力 220×4 = 880 kW!
- ●制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御/制御装置 WPC14形(1C1M 2レベル)
- ●制動装置 電気指令式ブレーキ(回生ブレーキ?付)※単線では必要無し!
- ●ATS-P(敦賀車のみ)
参※21)許容(満員)積載量はロングシート通勤車両では定員の155%、クロスシートでは定員110%が設計基準値とされています。
参※)日本では戦前から"慣例"(申し合わせ)として、※乾燥重量には乗務員1名分の体重(55kg)が含まれています。
アルナ車両製福井鉄道F2000形低床電車
本年(2023年)満を持して登場したのが純国産技術によるミドルサイズのリトルダンサーシリーズ F2000 !です。
とさでん交通の100形を stretch して modify した車両です。
♥bolster タイプの(swing hange)ボギー台車を使用して♥乗降口床面高さ350mm!を実現しています。
- ●基本仕様 直流600 V(架空電車線方式)(※1500V仕様も製作可能)
- 軌間 1,067 mm
- 3両固定編成(2関節タイプ)
- 車体 耐候性鋼製車体(前頭部:GFRP製)
- ●動力性能
- ●常用速度 65km/h(40mph)設計最高速度 70 km/h
- ※起動加速度 2.5 km/h/s ●減速度(常用) 4.4 km/h/s(非常) 5.0 km/h/s
- ●輸送能力
- 編成定員 115人(座席43人)(※但しロングシートタイプなので想定満員状態では155% 178人/編成!※002)
- ●車体
- ●編成長21,400mm X 全幅2,600mm X 全高 3,830mm XX♥乾燥重量(乗務員1名含む)33 ton
- ♥定員乗車時総重量 (115名乗車時)約39.3ton
- ♥設計想定満員総重量(定員155%178名) ♥約42.8ton
- ♥走行装置
- 先頭車:通常型ボギー台車(Bolster 釣り梁付き!)※カーブに強く乗り心地(♥対ヨーイング・ローリング・ピッチング)に有利!
- 中間車:(台車懸架・単台車直接マウント・関節連結)
- ♥車輪径 610Φ 平行カルダン駆動
- 編成出力 180 kW 主電動機 三相誘導電動機 VVVFインバータ制御 定格出量60 kW X3基搭載 (全車電動車)
- 想定満員時登坂能力 鉄道建設技術基準35‰をクリア
- 制動方式 回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(♥つまり従来型と同じなので従来の整備技術が継承出来ます!)
※福井鉄道公式発表の営業試験1次車両の導入費用 約3億9千万円には特注車両・開発費!が含まれており、2次車(汎用量産型車両)以降は、♥コストダウンする"申し合わせ"となっています!
※2002年登場のオリジナルの土佐電気鉄道100形電車は約1億9千万円(とさでん公式発表値)だったので、大幅コストダウンの見込み大です。
第1目 純国産・汎用技術で開発されたリトルダンサーシリーズ
♥広い車内!
♥ペコちゃん電車のコンセプト(小径輪軸ボギー台車・固定編成・制御機器屋根上搭載)を忠実に再現した!ともいえる福井鉄道F2000形低床電車は、
♥純国産技術で開発を続けてきた国産低床 Tram car のパイオニア「アルナ車両」が福井鉄道と♥共同開発!した、ミドルサイズの国産♥次世代低床トラムトレイン(※001)のホープです!
参※001)当サイト関連記事 トラムトレイン方式(カールスルーエタイプ)とは? はこちら。
♥輪軸タイプのボギー台車を使用
純国産技術で開発されたミドルサイズ(24m)リトルダンサー F2000 !では610Φの小径輪軸タイプの♥bolster (swing hange)付きの bogie を前後に採用しています!
なので、yawing も発生しにく、鉄道路線(専用軌道)区間の♥高速走行にも対処しています。
参※)当サイト関連記事 "台車懸架・単台車式"ブレーメン型超低床車両の"弱点"は複合カーブ通過とヨーイング はこちら。
♥郊外鉄道路線駅!発車シーン
♥汎用部品を使用
一般通勤車両にも広く用いられている、汎用部品(技術)を多数流用(応用)しているので、従来の超低床車両とは異なり、部品単価を抑えることが可能で、且つ整備(補修)にも長年経験のある整備技術(要員)がそのまま生かせます!
更に、鉄道事業者にとっては、予備部品も超低床車両専用(用特殊仕様)では無い!ので、調達が容易(経費削減)になります。
短い中間車両で♥曲線通過も安全に
♥市街地併用軌道走行シーン
更に短軸台車をボルスターレス構造で直接マウントする中間車両は短い形式に変更されています!
つまり急カーブ走行時に起こる捻じれモーメントによる脱線(※28)にも強くなったので、市内併用軌道区間の交差点も問題なく通過できます。
参※28)当サイト内関連記事 ライトライン試運転事故!で発覚した台車懸架・単台車タイプ3重連!と軌道法との相性の悪さ! はこちら。
現状はパワー不足ですが...
現状小型高出力ACモーターが製品化されていないので、起動加速度 2.5 km/h/sに難点!がありますが小浜線内(1.2 km/h/s 制限!)では全く問題がありません!
技術は"秒針月歩"で、AotoMobir の世界では既に小型高出力ACモーターが実用化されています!
♥高出力小型ACモーターの出現もそう遠くはありま線(せん)!
つまり、現用の東急300系電車と同等以上の高加減速性能を備える日もまじかです!
見通しの立たないVGA(フリーゲージトレイン)なんぞよりよほど現実的です!
参※)当サイト関連記事 Talgo 方式・軌間可変車両・VGA(フリーゲージトレイン)の"致命傷 !「フレコロ」とは?... はこちら。
第3目 全国各地のLRT化構想への救世主に
プラットフォームの低床化改修が伴う低床車両ですが...
経過処置として現状短編成化で休止している部分のホーム改修だけでも対応できるので、5年計画ぐらいで、徐々に更新しても問題は生じない!でしょう。
※えちぜん鉄道内での高低両用ホームの例
日本全国でLRT化による"地方交通線蘇生"の動きが
当サイトの関心度調査(閲覧頻度)では...
大阪市の旧阪和貨物線(関西本線化貨物支線)(※32)、奈良県では近鉄田原本・生駒両線のLRT(※33)が常に閲覧されて強い関心を示しているようです。
参※32)当サイト関連記事 JR杉本町⇔JR久宝寺間 の 旧 阪和貨物線 跡地を LRT 化できれば はこちら。
参※33)当サイト関連記事 近鉄 生駒線 と 田原本線 をLRT にして...こちら。
前途した富山市も
「地鉄不二越線・上滝線」のトラム化計画(※8)を発表して実現に向かっています!
参※8)当サイト関連記事 第3節第1項 富山都市圏広域公共交通の一元化の効果はこちら。
第3項 新設する併用軌道区間は
1)敦賀市内併用軌道線区間
県道225号線を往復6車線に拡幅し、中央部を併用軌道とする。
路線概要
全長7.15㎞ 単線(一部複線)軌間1013㎜狭軌 電化方式直流750Ⅴ 架空線
当面は一部停留所部分のみ交換設備(複線)の有る単線路線とし、複線化は将来構想とする。
途中停留所
「国立病院前」「あわのシルバー人材センター前」「福井銀行粟野支店前」「サンピア敦賀前」「合同庁舎前」「JA敦賀市本店前」「白銀交差点」など、500m~1.5㎞間隔で7か所程度の停留所を設ける。
2)美浜町市街地併用軌道区間
全長約4.7㎞ 単線(一部複線)軌間1013㎜狭軌 電化方式直流750Ⅴ
県道225号沿い
新線区間に4か所程度
美浜駅既設区間に3駅程度を"親切"する。
第4項 設備総額 約300億円程度
新設部分も含め軌道部分は 軌間1013㎜狭軌 単線(一部複線)直流750Ⅴ電化 とする。
「宇都宮ライトレール計画データに基づき試算」30m級低床電車7編製(7両)込みで建設費約300億円程度( 但し道路拡張整備費除く)
新規投入車両必要編成と関連費用
20分間隔運転として、常時運用列車上下合わせて5本、予備車両2編成を加えて、7編成。
価格据え置きとしても3.2億/1編成X7編成=約22.5億
公開:2018年11月22日
更新:2024年3月23日
投稿者:デジタヌ
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