連載『英語圏のYoutube鉄道動画や出版物で用いられる単語・用語・慣用句・記述について』ー第3回ー
まあ、耶蘇の一般人が使う俗語・略語・慣用句についてはあまり「厳格に考える必要はない!」でしょうが...
耶蘇の世界(社会)では、日本のように多彩な単語(表現)はありません!ママもパパも、ママ(ごはん)を与えてくれるので「ママ」で済ます幼児語と同じ程度のVocabularyと思っておけば...
日本語の"方言"程度、国別・地域別の方言程度でしょう。
前途したように、鉄道はwagon trail(荷馬車轍)から発展したroadなので、Milwaukee Roadなどのように長い社名を略して用いられる"わけ"です。
更に、「鉄道路線そのものを"public highways" 」と言った風に記述するわけです。
参※詳しくは 当サイト内関連記事 馬車用の"木道"から始まった "鉄道" の歴史! をご覧ください。
日本ではよく似た表現(近鉄特急・アーバンライナーの悪影響?)なので?inter-cityとInter-urban が混同されているようですが...
第1目 main lineについて
InterCity
InterCity は元々イギリス国鉄が地方都市間を結ぶ優等列車に対して与えた呼称ですが、イギリス国鉄の民営化で、正式な呼称としては使用されていませんが...
ドイツなどの非英語圏?では都市間列車の意味合いで使われています。
第2目 地方交通線は regional way
更に都市間を結ぶ幹線main lineに対して、地方路線をregional wayと呼びます。
- ●地方交通線はregional line、
- ●支線はbranch line、となります。
日本では、地方交通線は「地方ローカル線」と蛇足的な呼び方をしますが、
そもそも、localとは 「地元の、その土地の」 と言う意味なので、完全に蛇足表現!です。
つまり本来のlocal Lineは地域交通のことなので都会の路線山手線もlocal Lineになるわけです。
正しくは地方交通線は regional way(load)(リージョナル路線)と呼びます。
ド田舎路線は Rural -road
日本で言うところの、「肥料臭漂う長閑なローカル線」は田舎・山間部を表すrural(ルーラル)を用いたRural -roadが適切な表現となります。
(Automobileの世界でもカタカナの、テストコースはproving ground、ワインディング・ロードはRural -roadとよばれています。)(※91)
参※91)当サイト内関連記事 《バンク伝説》プルーピンググラウンドの走路用語と解説 はこちら。
第3目 都市圏交通に関する用法
Interurban
InterurbanはUSAで生まれた表現で、大都市圏の中核都市と周辺の新興住宅地・衛星都市とを結ぶ路線で、「都市近郊電車」と表現するのが適当でしょう。
つまり日本のprivate railroad(私鉄)は殆どがInterurbanと呼ぶにふさわしい路線!です。
又、USAでは併用軌道を走る、路面電車がそのまま郊外に延伸された経緯があるので、「都市圏高速電気軌道」の表現も当てはまるわけですが...
日本語ウィキペディアの「阪神電車は後にインターアーバン的性格を持つようになった...」は明らかにおかしい表現です!
(近鉄南大阪線系統、南海電鉄を除く)在阪私鉄路線は全てInterurbanが起源だったわけです!
"電車"でなくとも!
更に、別段"電車"である必要もありません!
そもそも、日本のように、地方鉄道法、軽便鉄道法、軌道法、殖民軌道、林野庁管轄の森林鉄道が混在していたわけでも無く、全て"鉄道"一括りでCharter(許認可)されていたので、蒸気鉄道であろうが、鋼索鉄道であろうが、路面電車であろうが区別は無かったわけです。
つまり、日本の有識者?が好きな定義(制度)定説はありま線(せん)!
subway
地下鉄道のことですが、これも定義はありません!
なので、鉄道会社(事業体)が自ら名乗れば subway です。
日本も同じで、(一社)日本地下鉄協会なる組織に加盟している程度の違いでしょう...
JR東西線(大阪)を所有している3セク関西高速鉄道㈱は全線地下鉄道ですが、subwayとは名乗っていません。
※第三セクター鉄道は丸本の日本語です!
海外では分類されていません!前途した民鉄協会や日本地下鉄協会に加盟している団体も数多くあります。
ドイツ語圏ではU-Bahn(unter-Bahn)
(※unterは下、BahnはRoadの意味つまり地下鉄道です。)
métro
フランス語由来の英語metropolis(大都会)から生まれた表現ですが、都会を走っていればメトロなので、路面電車路線もメトロと呼ばれる場合があります。
更にフランスに限りません、USAでもmetro と称している都市圏交通事業者も多数あります。
なので、地上(高架線)を走る区間が多い東京メトロ、大阪メトロはmétroを名乗っているわけです。
ligth rail
直訳すれば"軽便鉄道"?となるのでしょうが...
Light rail の発祥の地USAでも、定義(法制度)は有りません!
"お手軽"な軌道と言う意味合いです。(と言っても50㎏レール、60kgレールを使用している専用軌道を持つLRTもありますが)
Light rail transit (LRT)
輸送を表す transit とくっつけて"public transport system(公共交通機関)"そのものを表す表現として用いられています。
本来は次項のTram 同様に路面電車・チンチン電車網と呼ぶのが適当な日本語訳なのでしょうが...
日本の intellectual(有識者)?は"路面電車"と呼ぶのに抵抗があり、気取ってLRTと呼びたがるようです?
つまりUSAでは、ligth railやLRTと言う呼び方は一般的ではありません!
普段は次項に述べるようにstreetcar, tramcar,と呼ばれ、更にoverhead line(架空線)があるので一般市民では通称 trolley ,trolleycarと呼ばれています!
またドイツ語圏では一般的に街中の併用軌道はS-Bahn(Straße-Bahn)と呼ばれてU-Bahnと区別しています。(※93)
但しパリやブリュッセル、ウィーンなど多くの都市では、Street carもS-Bahnも都心部では"地下"や"連続高架"を走行している区間が多く存在します!
更にUSAの多くの都市では路線バスも地下の専用道を走っています!
勿論ディーゼルカー(Bus)やハイブリッドカー(Bus)が走る"非電化路線"もあります。
参※93)Straßeはstreet、道の意味です、つまり英語ではStreet carとなります。
♥San Diego Trolly lineの 3連接走行風景
♥シアトルの地下の専用道を走る路線バス!
Tram
前途したように、平たく言えばチンチン・電車路面電車のことです。
本来 Tram は、ドイツ語圏の"路面電車"を示す呼称ですが、ドイツ語圏では「人、モノ、施設、組織(団体)」に対する用語(名詞)区別が無いので!路面電車網を示す表現ともなっています。(※92)
更に Tram Car は必ずしも、rail と catenaryを備えたTrolley lineを走るelectric railcarである必要はなく!
battery tramや、ゴムタイヤを用いたGuideway tramである NTL Translohr や、更には連接バスのBus TramもTram Carの仲間となるわけです!
但し、"ゆりかもめ"や"ニュートラム"更に名古屋の"ゆとりーとライン"等の"特殊走路"を走る、新都市交通類(※94)は諸外国でもTramとは区別されています!
参※92)例えば音楽の世界では、日本語では舞台で上演される演目が歌劇で、演じるのは"歌劇団"で施設が"歌劇場"、と夫々名詞が異なりますが、ドイツ語圏では全て Oper となります。
地方都市では XX Oper と言えば、XXオペラ団であり、XXオペラ劇場を表すわけです。
日本ではバイエルン国立歌劇場と呼ばれているBayerische Staatsoper の例では、Staatsoperは英語ではState OperaとなるのでBavarian State Operaとなります。
そしてドイツ語圏では州立歌劇場も国立歌劇場もStaatsoperと呼ばれています!のでどちらでもよいのですが、実際にはバイエルン州と・ミュンヘン市が資金援助をしている"独立法人"なので国立歌劇場ではありません!
また有名なWiener StaatsoperはOperetteなどを上演するVolksoper(民衆歌劇場)と区別するためにStaatsoper(State Opera:国立歌劇場)となっているのでしょう?
但し、Wiener Staatsoperは当初、K. k. Hof-Operntheater(帝立歌劇場)と呼ばれていた時期もありました。(アアヤヤコシイ!)
参※94)当サイト内関連記事 日本ではほとんど「メリットが無い!」ガイドウェー・バス! はこちら。
♥オクラホマシティーのbattery tram
♥Paris の Translohr
♥METTIS virage serré ベルギーのVanHool社製ハイブリッドBus Tramの例。
Bus rapid transit(BRT)
Bus rapid transit(BRT)とは?...
business reduce transformation「事業縮小・転換!」の意味で使わてしまっているカタカナ用語「ビー・アール・ティー」ですが...
buswayまたはtransitway,とも呼ばれ、従来の路線バスよりも"多くの輸送力"と"定刻性"を発揮するように考えられた公共交通機関です。
通常、BRTシステムでは"バス専用道(走路)"を用い、交差点ではバスを優先します...
Metro同様に乗降と運賃清算がスムーズに行えて停留所での停車時間短縮が図れるシステムとなっています。
BRTは、Metroの輸送力と運行速度を兼ね備えた低コストでシンプルなシステムとなっています。《英語版Wikipediaより(意訳)引用》
日本版ではBRTは鉄道路線廃止の"方便"!でしかありませんが(※94)、BRT発祥の欧米では、Street carを凌いでsubwayに迫る輸送力を目指しているわけです!
だから、路線バスや、チンチン電車とは異なりバス停では(急行以外は)必ず停車!するわけです。
参※94)当サイト内関連記事 廃線跡を走る『 日本型 BRT 』ではいずれ廃止の(走)路 を歩むことに... はこちら。
英語圏では、枕木は一般的にはSleeperとは呼ばず"Tie"と言う表現を用います。
これは、左右のレール間隔(track gauge※)をTie(繋ぎ止める)大事なCross memberの役割を持つからです!
Automobileでも、suspensionを結ぶ"棒"をTie rodと呼びます。
更に、Strut suspension (ストラット懸架)では、左右のStrut Towerを結ぶ補強用のCross memberもTie rodと呼ばれています。
つまり前途した、日"教祖"の主張する世界初?の(高速機関車)鉄道Liverpool and Manchester Railwayでは、左右分割!のSleeper;Paving stones(敷石)が用いられて、左右のレールを繋ぎ止める、大事なTieが用いられていなかったわけです!
第4項 その他の慣用句
- ●Intermodal container(海上コンテナ)※Intermodal containerと関連施設に関しては、当サイト内関連記事 コンテナ貨物の鉄道輸送について考える をご参照ください。
- ●Depot(貨物駅、車両基地)
- ●rolling stock yard(車両留置場)
- ●sorting yard(操車場)
- ●coal storage (貯炭場; 石炭貯蔵)一時置き場
- ●ore storage(鉱石出荷場)
- ※給水所などの補給施設はreservoirと言います。
ー続きはこちらー
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公開:2022年1月 1日
更新:2024年3月23日
投稿者:デジタヌ
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