狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 オムニバスタウンは地方都市が「地方衰退の逆風」を走り抜ける"秘策!》ー第5回ー

第5回 名古屋市の" 基幹バス "が 真のBRT

researcher,Professor,Analyst いわゆる"その筋"の expert(有識者)authority(権威・大家)と呼ばれる人たちは(研究費に繋がらなくて)忌み嫌う?のですが...

名古屋市が BRT と言う有難い用語?を知らなかった当時に、

これからの地方都市の transit(交通機関)を再構築するお手本として日本初の都市型BRT・「基幹バス」を採用した!のです(※11)

参※11)当サイト内関連記事 21世紀の 都市圏交通 のあるべき姿とは! はこちら。

♥Omni-Bus-Townとは?

第1項 BRT(基幹バス)網による公共交通網構築・都市計画!

そもそもオムニバスタウンと言うカタカナ外来語は、

嘗て映画などでよく使われていた「短編作品をcompilationした"オムニバス 形式"」とタウン を連ねたカタカナ造語ですが、以外やマルホンの英単語 omnibus が語源!です。

第2項 omnibusそのものが

omnibusそのものが「乗り合いバス」を示す名詞で、形容詞としては「複数のアイテム」と言う意味合いです。

つまり「複数のバス路線で構築された町」と言う立派な単語で、Omni-Bus-Townと言う言い回しは英語圏では使われませんが、USAでは日常的にBRT・バス路線網をomnibusと表現するようです。

第1項 1985年に名古屋市が日本初の「都市型BRT・基幹バス」を採用した!

1985年4月30日に登場した名古屋市の"基幹バス"は 国内初の「都市型BRT」です!

BRTを名乗ると、後述する名鉄・岡崎市内線の暗いイメージ?に繋がりやすいので、「基幹バス」という造語を考案したのでしょうが、

地下鉄・新都市交通に代わる新時代のレールレスのLRTとしてはまことに的を得た表現です。

第2項 BRT & omnibus というコンセプトに共感した新潟市

BRT(基幹バス) & omnibus(乗り合いバス) というコンセプトに共感した新潟市ですが...

新潟交通の路線バス BRT快速 青山~新潟駅前の場合は、国道116号線の一部区間を時間限定(07:30~09:00)バス専用レーンとして一般車両の通行を禁じて運行していますが...

道路拡幅整備を省いた点が一部の「よそ者BRT反対論者」の攻撃材料(※12)となってしまったようです。

時間限定(07:30~09:00)バス専用レーン方式では...

ビデオの通り、時間限定(07:30~09:00)バス専用レーン方式では、

「基幹バス」の最大の利点「定刻発着定時運行」の昼間(終日)確保ができず!

しかも沿線(沿道)の限られた市民(利用者)の利便性は向上しても、新潟市内全体の交通アクセスは、影響を受けて改善どころか改悪!になってしまって、沿道以外の(transit 利用)の市民からは"受けが悪く"、

前途した「よそ者BRT不要論者」の餌食!になってしまったのでしょう。

これはBRTを和製英語風に「急行バス」と間違って解釈したために生じた典型的な事実誤認!の結果でしょう!

お判りですか?「嘗ての小学生」を相手に、Big talkを"かましている"鉄道系YouTuberの「お子ちゃま方」(※13)

参※12)当サイト内関連記事 新潟交通 BRT は"よそ者 反対派"の不要論に屈せず"路線を拡充"すべき... はこちら。

参※13)当サイト内関連記事 今どきの交通系!Youtuber...鉄道タレント、鉄道シナリオライター、鉄道 コラムニストとは?... はこちら。

第3項 市街地全体のアクセス改善には「道路拡幅整備」と「終日専用レーン」の設置が必定!

この点では「名古屋方式」終日専用レーン併設方式のほうが優れているといえるでしょう!

両方式に共通した難点は一般車両の通行を含む「エリア全体」の交通アクセス改善にはつながっていないという事です。

日本の政令指定都市・中核都市では、市民との軋轢を避けるために「立ち退き」が伴う、道路拡幅、整備を避けて通る傾向が強い!ためにこのような結果となるみたいです。

地域全体のアクセス改善には「道路拡幅整備」は避けて通れないハードル

確かに「人気と任期」がすべてのお代官様(自治体長)と家臣団(痴呆議員団)にとっては、出来るだけ「領民」を刺激しないで「現状維持の町割り施策」に固執する訳なのでしょうが...(※13)

地域全体のアクセス改善には「道路拡幅整備」は避けて通れないハードルといえるでしょう!

参※13)当サイト内関連記事 都市計画とは何なのか?...領民(市民)と領主(為政者)の感覚のずれでは! はこちら。

第4項 新時代の交通政策を担っているのは旧建設省!

本来アクセス網を主導するはずの旧運運輸派(と運輸族議員)達は、大儀を捏造する!直属の諮問機関「交通政策審議会 」(※13)のアナリスト(有識者?)達も含めて、今や完全に「金(権益)の亡者」となり果てています。

そんな旧運輸省派とは違い、見かけだけではないではない「田中角栄先生のスピリット」を受け継ぎ、国土復興!に向けて優秀な人材(キャリア組)を集めて色んな振興策を講じているのが旧建設省派といえるでしょう!

参※13)当サイト内関連記事 交通政策審議会 は 利権集団・与党運輸族 の宣伝塔!? はこちら。

今や交通行政は旧建設省派の時代に!...

国土交通省(旧建設省派)はいくつかの新しい都市計画(街並に創成)を奨励しています!

更には国土復興!のための新たな国土軸となる高規格幹線道路地域高規格道路 と言った,施策(法整備)を着実に進めています!

今や旧運輸省派は、金権慾にまみれた鉄道教信者 Railway mania;運輸族の"横槍対策室"としてのみ?機能しているようです。

※参14)2011年国土交通省編街路交通施設課作成 LRT等の都市交通整備のまちづくりへの効果 公式ガイダンス資料はこちら

※参14)LRTの整備等に対する総合的な支援スキーム に関するページはこちら。

♥国交省の支援で見違えるようになった豊橋市内

♥日本一整備された軌道を軽快にトラムカーが駆け抜ける、まるでヨーロッパの街並みのような!鹿児島市

 

公開:2019年8月14日
更新:2024年3月29日

投稿者:デジタヌ

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