連載『 名鉄岐阜市内線・美濃電の廃止は失敗ではなかった!...が"嵌められた"のも 』ー第4回ー
第4回 迷鉄から地元資本(出資者)の力(発言力)が無くなって...
当初は(投資ファンド側)JR東海の猛攻で、名鉄(路線網)の restructuring(断捨離・再編)が余儀なくされたのですが...
第1項 運輸省の指導力低下で...
- ●1986年11月1日 岐阜駅周辺高架連続立体交差化都市計画事業着手。
岐阜駅、周辺名鉄新岐阜駅構内単線区間が残される。
しかしすでに岐阜市の衰退は始まっており、美濃電の利用者の流れは岐阜市→名古屋市に代わっていました。
第1目 例えば蒲郡線・美川線では
バブル景気(1986年12月→1991年2月)の最中1988年11月16日に、蒲郡競艇場前駅に併設!される形で誕生して間もないJR東海の三河塩津駅が新規開業しました。
これで、蒲郡線の旅客需要は一気に激減しました。
投資ファンド側(JR東海)の揺さぶりが...
バブル景気崩壊後も東海道新幹線の堅調に押されて、株式上場を目指していたJR東海は、
- ●1994年8月25日に投資ファンドの融資を得てJRセントラルタワーズを着工しました。
- ●1996年金融ビッグバンが始まり"迷鉄"への有利子債権(不良債権)の"取り立て"が厳しくなりました。
- そして、Refinancing(再投融資)で投資ファンドの資本を受け入れて、Federation体制(trust)の軍門に下る!以外には、企業として自転車操業を抜け出して生き残る(鉄)路が無くなりました!
- ●1997年10月8日になりJR東海が株式公開を開始して、東証プライム 、名証プレミア に上場しました。つまり投資ファンド側のJR東海支配!が始まりました。
- ●1998年4月6日 蒲郡線⇔西尾線・直通急行廃止。
- ●1999年12月23日 株式公開で投資ファンドの(投資)を受け入れたこともあり、金融ビッグバン(投融資緊縮)の影響も受けずに、USA系投資ファンドの支援(融資)で、東洋一の規模を誇る名古屋駅ビル、JRセントラルタワーズがOpen しました。
第2目 金融ビッグバン
金融ビッグバン(1996年度→2001年度)で再び蘇った?国内金融機関が、迷鉄の"蜘蛛の糸"だった友好投資ファンドから海外資本を一掃して、
財務省所管の国策投資ファンドとなりました。
つまり、岐阜市内線を全廃に仕向けた!のは"にっくき金貸し連中(国策投資ファンド!)"なのです。
- ●2004年4月1日 - 三河線・西中金駅⇔ 猿投駅間、碧南駅⇔ 吉良吉田駅間廃止
- ●2005年1月29日 - 蒲郡線・特急・急行廃止。(※00)
- 同年4月1日 岐阜市内線及び旧揖斐線、美濃町線全廃
- ●同年12月20日 - 名鉄の要請により名鉄西尾・蒲郡線対策協議会が設立。(※01)
参※00)直通特急(7000系パノラマカー)が運行されていた1975年(小生当時24歳)親父(当時70歳)のOB会旅行に付き合って(名古屋⇔蒲郡間)乗車したことがあります。
パノラマカーの展望席からの眺望が素晴らしかった!思い出が...
参※01)当サイト関連記事 近江鉄道沿線自治体が下した時代錯誤!の消極策「補助金頼り!存続決定策」がもたらす先は... はこちら。
第2項 JR東海と完全に歩調を合わす協調体制に移行...
2006年4月 JR東海完全民営化(発行全株式上場・公開完了)で勝敗は決して、完全に、投資ファンド側の勝利が決して、名古屋の地場資本(投資家)の手から、国策投資ファンド体制へと移行しました。
第1目 2008年9月に...
2008年9月に...リーマンショックが起こり、 翌年以降 NagoyaMetro 以外の公共"路上"交通機関(railroad,omnibus)からは一部残っていたUSA金融系のハゲタカファンドも撤退して、会社乗っ取り(企業買収)の危機は一応去りましたが、
リーマンショックで海外市場(USA)を失くした!国内の鉄道機材 &土建 syndicate(cartel)が経産省(賊政治ゴロ)と共に、鉄道事業者に猛烈に売り込みを計り出しました。
第2目 鉄道事業者(経営陣)を取り囲む複雑な背景が...
別稿(※011)で詳述した様に、現在大手鉄道事業者は強い絆(資本)で繋がって、大親分(財務省)の下に集う義兄弟の舎弟達!です。
- ●JR共通の大株主(財務省所管の)政策投資ファンドは損失(配当減配)に繋がる無駄な設備増強(新線建設・車両増備・増員)は避けたい。
- ●運輸賊を突く土建syndicate(cartel)は、中長期経営ビジョンが立てやすい長期にわたるビッグプロジェクトが欲しい。
- ●自民盗は合法的賄賂(政治献金)と裏金作りのために、土建 syndicateに"ご奉仕"したい!
- ●同じく、地元寄業の"身方?巧妙統"は地場中小土建屋に良い顔をして、選挙協力を得たい!
- ●経産省を突く鉄道機材 syndicate(cartel)は海外輸出減少の穴埋めを内需拡大?で何とかしたい!
- ●目代( Governor)を各県に派遣している総務省は、何とか駅前"地上げ"で自治体の税収アップを図らせてあげたい!(※012)
- ●厚労省を後ろ盾にした労組(患部)は組合分裂に繋がるような reconstruction(路線網再編)で既得権益を失いたくない!
参※011)当サイト関連記事 今や鉄道事業者間にライバル争などは無い!共存共栄路線を走る義兄弟・線友! はこちら。
参※012)当サイト関連記事 運輸族代議士と自治体長・地方議会議員が連んで"鉄道新線(駅)を建設したがる訳は... はこちら。
新鮮?建設は...
なので、鉄道機材 constructor syndicate(cartel)のロビー活動を行う lobbyist が業界・政府御用達!のadvertising agency 伝痛!ネットワーク末端の、
零細広告代理業・content 制作"AV"プロダクションから"お小遣い(取材協力費?生活費!)" を貰って"凌い"でいるような(おバカな)怪説系高痛 Youtuber、(※013)連中では、
理解できない?!様な複雑な政治的背景「大人の事情(利害・思惑)」の妥協点!が、鉄道新線建設を決定付けるのです。
参※013)当サイト関連記事 新線建設派・運輸族の宣伝塔・公報型意図あり!タイプ Youtuberとは... はこちら。
第3目 2011年5月26日 リニア中央新幹線整備事業計画決定
同年5月27日 東海旅客鉄道(JR東海)が営業主体および建設主体に決定。
つまり、通常の整備新幹線方式(JRTTの40年リース)ではなく、JR東海が建設事業主体となって、投資ファンドの Refinancing(再投融資)による自己資金調達(&沿線自治体のスキーム(※01))で建設されることが閣議(国交省・経産省連合と財務省の合議)で決定?されました。(※02)
参※01)当サイト関連記事 政治用語!スキームの語源となった Scheme は "企み!"を表す単語で言い得て妙 ... はこちら。
参※02)当サイト関連記事 日本は官僚に"牛耳られている!" はこちら。
第3項 リニア中央新幹線開業にフォーカスして自己資本で名古屋駅地区再開発に乗り出す!
2017年3月29日 名古屋市の長期都市計画とは関係なく!
JR東海(出資者;投資ファンド)と歩調を合わせて単独事業として、名鉄名駅大改造再開発事業をスタートさせました。
●2017年3月29日 - 名鉄経営陣(投資ファンド側)から名古屋駅地区再開発全体計画が公表!
つまり、経営再建半ば!の名鉄にそんな自己資金がある訳もなく!投資ファンド側が経営再建の柱として、JR東海リニア中央新幹線計画に合わせて、名古屋駅前再開発を公表したことになります。
●2022年2月28日 名鉄・岐阜市名鉄岐阜駅大改修(境川 ⇔名鉄岐阜駅間連続高架橋立体交差化)都市計画事業認可降りる。
※、通常増線(複線化)事業は利益誘導事業とみなされて都市計画事業指定できま線(せん)が...
後述するように、JR東海道線との立体交差部分は"名鉄岐阜駅構内"部分であり、この部分の複線化は、構内配線変更扱いとなり、都市計画指定を取得できました。
頭の固い鉄オタにもわかりやすく説明すると...
頭の固い鉄オタにもわかりやすく説明すると、
Terminal 形式の頭端駅では、構内で上下線のクロスポイントが必ず生じて、ボトルネックとなります!
上下線を一度単線?にまとめてから分岐させても、ダイヤにはさほど影響しない!わけです。
つまり、どこの Terminal (頭端終着駅)でも発着番線への入線・信号待ち!は生じます。
なので、
♥謎のチャネル君(※03)の言う通り、現行のJR高架線との立体交差部にも複線分の用地は確保できていた!のですが、無駄な投資なので行わなかったわけです!
参※03)当サイト関連記事 安全な♥"無印良品"タイプの鉄道傾Youtuber はこちら。
公開:2019年10月31日
更新:2024年3月29日
投稿者:デジタヌ
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