狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 蒲蒲線妄想は実現出来ない!と東京都(庁患部官吏)はタカをくくっている... 』ー第6回ー

★第6回 池上線・多摩川線の永続は現実的なLRT転換

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★第0項 東京都の"通勤5方面都民汲み出し作戦"が

バブル景気崩後の不良債権処理"金融ビッグバン"で火事場泥棒的!に"漁夫の利"を得た東京都では...

漁獲高(税収)も増えましたが、漁網にかかったのは優良企業の本社だけではなく、公共投資増加被害に結び付くミズクラゲのような金食い虫?の"都民"まで増えてしまいました!

そこで前途した「通勤5方面都追い出し作戦」に積極的に事業支援(税金投入)を行っているわけです!

  • "他県へ繋がっている路線"への再投資には積極的ですが、
  • 東京23区内も含めて"東京都下で完結する路線"への公共投資には消極的!になってきています。

つまり本年(2021年)5月の東京都の都市計画変更表明は、上の路線図中の青色のラインは将来的に再投資の対象から外され、今後は赤色ライン・の拡充整備に重点を置くという意思表示でもあります。

更には、青色ラインは都内完結路線でもあり、今後の成り行次第では、廃止・バス路線転換の可能性!も見え隠れしています。

第2項 池上線・多摩川線は将来的には存続が危ぶまれている!

「本線と直通運転できない盲腸線」都会のローカル線

池上線・、五反田⇔蒲田間10.7㎞ 最高運転速度85㎞/h

多摩川線 多摩川」⇔蒲田駅間5.6㎞ 最高運転速度80㎞/h

共に直流1500v電化の複線狭軌路線で本線同様に50㎏N型レールを用いた立派な鉄道路線?ですが...

「本線と直通運転できない盲腸線」都会のローカル線

いずれも「本線と直通運転できない盲腸線」都会のローカル線となっています!

但しよくよくご覧ください!

何処かで見たような路線ですね?

そうです「ペコちゃん電車」でお馴染みのタマ電こと「世田谷線」です!

池上線

延長 10.9㎞ 駅数 15駅(五反田駅⇔終点 蒲田駅)

現行所要時間 24分(表定速度27.3㎞/h)

1編成で時間当たり1.25往復

最混雑時上下とも 時間23本(往復46本)

必要編成数

46/1.25≒約37編成 (結構走っています!)

多摩川線

炎症 5.6㎞ 駅数 7駅 ( 多摩川駅⇔終点 蒲田駅)

現行所要時間 11分(表定速度30㎞/h)

1編成で時間当たり5.5往復

最混雑時上下とも 時間18本

36/5.5≒約7編成

合計最低編成数 44編成

実際には両線にまたがって走っている列車もあるので現状で両線合わせて3両編成X31編成が両線の所属となっています。

超低床トラム車両で置き換えると、定員の関係でx2倍となり予備車両を入れて65編成は必要となるので 3.15億円x65≒205億円となりますが...

地下鉄なら500m掘るのも不可能な金額!です。(※22)

参※22)2022年現在、建設資材・人工費の高騰で600億円以上!/キロメートルまで高騰!しています。

当サイト内関連記事 地下鉄 や 新都市交通システム が 整備新幹線 より割高になる理由とは? はこちら。

第3項 車両比較

第0目 通勤型車両の総重量!について

日本では"戦前"から"慣例"(申し合わせ!)として、乗車人員1名の体重を"55㎏!"として、想定重量を算出しています。(※戦前は日本人の標準体型は小柄!だった為)

3-0-1 車両乾燥重量!には乗務員が含まれる

また、車両乾燥重量!?には、乗務員1名分の55㎏が含まれています。

3-1-2 乗車定員とは

座席+立ち席(つり革数)の合計数!の事です。

3-1-3 想定満員!(最大積載量!)とは

立ち席・通路部分を含む"客室内"で、乗客が新聞(スマホ!?)を広げられる程度の"余裕"で、最大限乗車できる人数の事です。

さらに積載重量は、前途した55㎏/人!として産出されています。

  • ロングシート車両;乗車定員の155%時の人員及び総重量。
  • ●クロスシート車両;乗車定員の110%時の人員及び総重量

其々が"基準設計値"となっています。

つまり、一時の定員300%!超などという数字はもう殺人的!と言っても過言では無く、実際に"圧迫死"の被害者!もでていました!

第1目 2代目東急7000系電車
  • ●基本編成 3両ユニット(bogie使用)
  • 起動加速度 3.3 km/h/s
  • ●減速度(常用) 3.5 km/h/s(非常) 4.5 km/h/s
  • ●編成定員 378名
  • ●編成重量 92.1 t
  • ●編成全長 53.8mX全幅 2,800 mmX全高 4,050 mm
  • 車体長;18,100 mm(先頭車)、18,000 mm(中間車)、車体長 17,700 mm(先頭車)、17,500 mm(中間車)
  • 編成モーター出力 1,520 kW 大食らい!
  • ●動輪径 860Φ 並行カルダン駆動
  • ●保安装置 東急形ATS、ATC-P、TASC(※ホームドア対応定位置停止装置!)

第2目 東急300系電車(本家2代目ペコちゃん電車!)

Tramcar としては大変優秀な性能です!がいかんせん"ホームドアの標的!"となる高床タイプ!です。

旧・東急車両製造製

  • ●編成 2車体3台車連接車 TS-332 ♥3bogie
  • ●軌間 1,372 mm 給電方式 直流600V (架空電車線方式)
  • ●最高運転速度 40 km/h(設計最高速度 60 km/h)
  • 起動加速度(空車時) 3.0 km/h/s
  • 減速度(常用) 4.4 km/h/s (非常) 5.0 km/h/s
  • 編成定員 132(座席32)人
  • 編成乾燥重量 (運転手1名含む)30.7 t
  • 定員乗車時車両総重量(132名)38ton
  • 想定満員(定員155%)204名乗車時車両総重量 42ton!
  • 編成長 23,980 mm(2車体連接時)X全幅 2,500 mmX全高 3,945 mm
  • 車体 セミステンレス軽量車体
  • 台車;Bolster 付き!コイルバネ懸架台車 東急車輛製造製 駆動台車:TS-332 x2、従台車(中間台車):TS-332Tx1
  • 編成出力 120kw ※駆動台車1台当たり、主電動機 かご形三相誘導電動機 TKM-300形(東洋電機製造形式TDK-6050A)出力 60 KW
  • ●動輪径 640Φ  駆動方式TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
  • ●制御方式 IGBT-VVVFインバータ制御、制御装置 三菱電機製 MAP-064-60V82形
  • ●制動装置 回生ブレーキ・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-2)
  • ●保安装置 車内警報装置

★第3目 次世代国産 Train Tram 福井鉄道F2000型

アルナ車両製福井鉄道F2000形低床電車

2023年に満を持して登場したのが純国産技術によるミドルサイズのリトルダンサーシリーズ F2000 !です。

とさでん交通の100形を stretch して modify した車両です。

bolster タイプのボギー台車を使用して乗降口床面高さ350mm!を実現しています。

  • 先頭車:通常型ギー台車Bolster 釣り梁付き!)※カーブに強く乗り心地(対ヨーイング・ローリング・ピッチング)に有利!
  • 中間車:(台車懸架・単台車直接マウント・関節連結)
  • 車輪径 610Φ 平行カルダン駆動 
  • 編成出力 180 kW 主電動機 三相誘導電動機 VVVFインバータ制御 定格出量60 kW X3基搭載 (全車電動車)
  • 想定満員時登坂能力 鉄道建設技術基準35‰をクリア
  • 制動方式  回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(つまり従来型と同じなので従来の整備技術が継承出来ます!)

※福井鉄道公式発表営業試験1次車両の導入費用 約3億9千万円には特注車両・開発費!が含まれており、2次車(汎用量産型車両)以降は、コストダウンする"申し合わせ"となっていましたが...

※2002年登場のオリジナルの土佐電気鉄道100形電車は約1億9千万円(とさでん公式発表値)

※2024年登場の、"熊本市電"の同型量産車両(標準軌改造!)は1編成4.5億円!となりました????

3-3-1 純国産・汎用技術で開発されたリトルダンサーシリーズ

広い車内!

ペコちゃん電車のコンセプト(小径輪軸ボギー台車・固定編成・制御機器屋根上搭載)を忠実に再現した!ともいえる福井鉄道F2000形低床電車は、

純国産技術で開発を続けてきた国産低床 Tram car のパイオニア「アルナ車両」が福井鉄道共同開発!した、ミドルサイズの国産次世代低床トラムトレイン(※001)のホープです!

参※001)当サイト関連記事 トラムトレイン方式(カールスルーエタイプ)とは? はこちら。

3-3-1-1 輪軸タイプのボギー台車を使用

純国産技術で開発されたミドルサイズ(24m)リトルダンサー F2000 !では610Φの小径輪軸タイプのbolster (swing hange)付きの bogie を前後(先頭車)に採用しています!

なので、yawing も発生しにく、鉄道路線(専用軌道)区間の高速走行にも対処ています。

参※)当サイト関連記事 "台車懸架・単台車式"ブレーメン型超低床車両の"弱点"は複合カーブ通過とヨーイング はこちら。

郊外鉄道路線駅!発車シーン

3-3-1-2 ♥汎用部品を使用

一般通勤車両にも広く用いられている、汎用部品(技術)を多数流用(応用)しているので、従来の超低床車両とは異なり、整備(補修)にも長年経験のある整備技術(要員)がそのまま生かせます!

更に、鉄道事業者にとっては、予備部品も超低床車両専用(用特殊仕様)ではないので、調達が容易(経費削減)になります。

3-3-1-3 短い中間車両で曲線通過も安全に

市街地併用軌道走行シーン

更に短軸台車をボルスターレス構造で直接マウントする中間車両短い形式に変更されています!

つまり急カーブ走行時に起こる捻じれモーメントによる脱線(※28)にも強くなったので、市内併用軌道区間の交差点も問題なく通過できます。

参※28)当サイト内関連記事 ライトライン試運転事故!で発覚した台車懸架・単台車タイプ3重連!と軌道法との相性の悪さ! はこちら。

3-3-1-4 現状はパワー不足!ですが...

現状小型高出力ACモーターが製品化されていないので、起動加速度 2.5 km/h/sに難点!がありますが...

技術は"秒針月歩"で、AotoMobir の世界では既に小型高出力ACモーターが実用化されています!

ライセンス生産のブレーメン型超低床車両に搭載の小型高出力(100kw)ACモーター並みの新型高出力小型ACモーターの出現もそう遠くはありま線(せん)!

つまり、現用の東急300系電車と同等以上の高加減速性能を備える日もまじかです!

見通しの立たないVGA(フリーゲージトレイン)なんぞよりよほど現実的!です。

参※)当サイト関連記事 Talgo 方式・軌間可変車両・VGA(フリーゲージトレイン)の"致命傷 !「フレコロ」とは?... はこちら。

3-3-2 玉電ファンが待ちに待った"ペコちゃん電車"の再来!

3-3-2-1 東急デハ200形電車基本仕様
  • ボルスターレス!bogie(2軸ボギー台車!)+ 中間1軸台車連接構造
  • 車輪径 510Φ!
  • 起動加速度 最大加速度は2.6km/h/s! 当時としては高性能!
  • 床面高さ 590mm!
  • 中空軸並行カルダン駆動 編成定格出力 150kw(37kWx4基)
  • ●HSC電磁直通ブレーキ &発電ブレーキ

ペコちゃん電車(東急デハ200形電車)は、常にinnovationを追求し続けていた東急車両が1955年に世に送り出した世界初!ともいえる画期的な低床車両!でした。

利用者からは大歓迎され!されましたが、現在にも通じる『あまりにも多くの新機"軸"(小径輪軸、連接車体、制御機器屋根上搭載!)を盛り込み過ぎた!』ために当時の技術力では故障も多く、メンテナンスの厄介さから消えてしまいましたが...

-1-2-2

3-3-3 全国各地の鉄道路線のLRT化構想への救世主!

プラットフォームの低床化改修が伴う低床車両ですが...

経過処置として現状短編成化で休止している部分のホーム改修だけでも対応できるので、5年計画ぐらいで、徐々に更新しても問題は生じない!でしょう。

※えちぜん鉄道内での高低両用ホームの例

3-3-3-1 日本全国でLRT化による"地方交通線蘇生"の動きが

当サイトの関心度調査(閲覧頻度)では...

大阪市の旧阪和貨物線(関西本線化貨物支線)(※32)、奈良県では近鉄田原本・生駒両線のLRT(※33)が常に閲覧されて強い関心を示しているようです。

参※32)当サイト関連記事 JR杉本町⇔JR久宝寺間 の 旧 阪和貨物線 跡地を LRT 化できれば はこちら。

参※33)当サイト関連記事 近鉄 生駒線 と 田原本線 をLRT にして...こちら。

3-3-3-2 岡山県では

現在計画が頓挫!している岡山市(吉備線LRT化)ですが...

JR西日本の車両整備技術がそのまま生かせる、輪軸タイプボギー車採用のミドルサイズリトルダンサーならば、岡山駅と総社駅を結ぶ"高速LRT構想も"軌道"に乗せやすくなります!

3-3-3-3 前途した富山市も

地鉄不二越線・上滝線」のトラム化計画(※8)を発表して実現に向かっています!

参※8)当サイト関連記事 第3節第1項 富山都市圏広域公共交通の一元化の効果はこちら。

★-1-3-4 葛飾区も

「新小岩と金町」を結ぶ新金貨物線LRT化構想(※31)もJR東日本が手慣れた輪軸タイプボギー台車を履いたミドルサイズ・リトルダンサーならば車両整備・補修技術問題解消して射程範囲内に入ります!

参※31)当サイト関連記事 新金貨物線 旅客化は" LRT " なら50億円程度で実現できる!はこちら。

タヌキがゆく公式案内

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公開:2021年1月24日
更新:2025年1月20日

投稿者:デジタヌ

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