狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載Essay『 西鉄貝塚線 は後数年の余命...箱崎線の直通運行の夢はとっくの昔に...』ー第2回ー

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★第1節 新宮町、福岡市、西鉄、JR九州、そして労働組合の5つ巴の「腹の探り合い?」が...

第1項 新宮町と福岡市(交通局)の相性はあまり...

新宮町は

新宮町は、町民のアクセスさえ確保されれば、別段福岡市営地下鉄直通に拘っていない!でしょう。

福岡市(交通局)は

公共交通(※61)に徹している?福岡市(交通局)は、貝塚線には興味が無く、"東区区民の足"つまり香椎線非電化区間に直通して東区のアクセス改善を模索していた!わけです。

なので交通事業者として香椎線・貝塚線の営業係数は気にしているが、路線価値(沿線開発;地上げ!)などは考慮に入れていない!のです。

参※61)当サイト関連記事 鉄道事業者 に課せられた『 旅客需要追従 』と『 旅客創出・利益誘導型 』の2つの命題 はこちら。

第2項 鉄道事業者はお互いに補完し合う共存共栄の時代に

鉄道事業者が覇権を争うライバル関係のご時世ではなくなり!ました。

出来るだけ、無駄(重複投資)を省いて、お互いに補完し合う時代(※62)になってきています。

つまり以下の理由で「西鉄とJR九州の利害関係が完全一致して、金銭トレードが成立しやすい!状況となっています。

参※62)当サイト関連記事 鉄道事業者 同士が覇権を争うライバル 関係の ご時世 では無くなっている! はこちら。

第1目 西鉄の思惑は...

1)"狂気"の孤立路線の問題!

貝塚線は、車両の維持管理・運用上の大きな問題となっています。

  • ※貝塚⇔西鉄新宮間の為だけに通勤波動需要対策として今以上 rolling stock(留置車両 )を確保することは出来ない!
  • 更に、西鉄多々良車両基地の設備・事業用地の無駄も問題となっている!
  • ●孤立した貝塚線では、本拠地・西鉄福岡(天神)駅に旅客を導けない!
  • 和白⇔西鉄福岡(天神)間を嘗ての市内線(路面電車)のように、地下鉄並行バス路線で、「バス路線転換」したほうが、天神への集客が容易になる!

2)宅地開発もひと段落しており、貝塚線に対するデベロッパー(※63)としての旨みはなくなっている!

  • 起点の貝塚駅周辺の都市型集合住宅開発では、貝塚線の営業係数改善には繋がらない!

3)JR新宮中央が開業した以上"今更"西鉄新宮駅前市街地改造も...

4)三苫⇔貝塚間は混雑はするが、中間駅での乗降客はさほど多くない!

  • ●つまり義兄弟のJRに振替えが可能!
  • ●西鉄は嘗ての新宮以降の宮地岳線同様に、貝塚線もバス路線転換したい!
  • 貝塚線を廃止して、一部区間を一般道(福岡市道)に転換できレバ、"昼間の旅客需要"はバス路線転換で十分賄えると踏んでいる?

参※63)当サイト関連記事 今や 鉄道事業 は本業ではない!鉄道系YouTuber の"夢想"を打ち砕く現実とは... はこちら。

第2目 JR九州は

旅客鉄道事業では利益を生みだけないご時世なので、何とかデベロッパービジネスで、欠損の穴埋めをしたいわけです。

その1 駅中包囲作戦

前途したように都市型デベロッパー開発事業(※64)に目覚めたJR九州は"駅中包囲作戦"をとっており、一人でも多くの乗客を"博多駅"に「取り込み」たがっている!

参※64)当サイト関連記事 JR各社は1鉄道事業者から 総合都市開発 デベロッパー に成長した! はこちら。

その2 九州大学箱崎キャンパス跡地に♥新駅誕生!

九州大学箱崎キャンパス跡地再開発に絡み新駅を開業する計画を計画中

その3 将来・福岡市内線として一体運用も

将来的に筑肥新線(※65)の開業も考えられ、香椎線西戸崎支線(非電化区間)、と線路が繋がっている!西鉄貝塚線を新宮支線として受け入れて、全体で福岡アーバンラインとして一体運用も視野に入れることも可能となります。

その4 天神に進出したい気持ちも...

JR博多駅がいくら頑張っても、中心繁華街・オフィス街は"天神様"であり、デベロッパービジネスにも限度があるわけです。

つまり、図に示すように、福岡貨物ターミナルへの spur track を旅客転用して、将来的には"天神様"へ延伸、乗り入れしたいのが本音でしょう!

福岡市もこのゾーンのアクセス改善を

但し、貨物ターミナル⇔天神間(約3.6㎞)は"地下化"が必要なので、福岡市との間で都市計画事業!指定をめぐって駆け引きが...

想定事業費 500億円/キロメートル(※66)X3.6㎞≒1800億円!以上

参※66)2020年現在のシールド工法相場

その5)粕屋高速鉄道も...

さらに、粕屋高速鉄道(福岡空港⇔酒殿ジャンクション間5.6㎞)が実現できレバ、

西戸崎←(香椎線)→酒殿ジャンクション←(粕屋高速鉄道)→福岡空港←(FukuokaMetro空港線)→姪浜駅←(筑肥線)→筑前前原

間の、直通運行が実施出来て、"車両・乗務員"のやり繰りが容易になります。

想定事業費、150億円/キロメートル(※67)X5.6㎞ ≒3100億円!以上

参※67)オープンカット&連続高架橋併用と"単線"建設としての、2020年実績相場

第3目 福岡市交通局は

福岡市域以外への投資は行わない!方針なので、JR天神線以外は、福岡県の助けが必要になるでしょうが...

当面は前途した様に、東区の香椎線の利便性を上げたいでしょう。

つまり、鉄道事業者兄弟2社との"交換条件(取引条件)"のプライオリティーの決着次第で、貝塚線の廃止は飲まざるを...

第3項 ただし都市は"生き物"!...

都市は、「民の営み暮らし向き」つまり経済圏・活動圏と共に変化するVillage(集落)の集まったCommunity(共同体)です。

時の移ろいと共に、常にアメーバーの様に変容し続けています! "為政者の思い描く(都市計画妄想)ようには変化しません!(※56)

第1目 政令指定都市では特異な存在!

福岡市は、全国の使い古された?政令指定都市とは異なり、因習にとらわれづに、独自の町作り(都市計画)で大成功っを治めています!

駅前一等地=商工ゾーンの"虚仮"が生えたような、陳腐なゾーニングに拘らず!

駅前に積極的に(区庁舎、金融サービス、郵便局、医療サービス(診療所)などの公共サービスを集めて、交通至便な第2種住宅ゾーン(高層集合住宅街)を形成して、住みよい住環境を目指し、

自動車社会を反映して、中心駅から離れた幹線バイパス沿いに、大型ロードサイド店舗を配置して、各行政区が「ヤングジェネレーション」を中心とした"居住区"として発展を遂げて、逆に福岡市の中心繫華街天神の空洞化を防いでいます。

参※56)当サイト内関連記事 都市は生き物!為政者の思い描く様には... はこちら。

第2目 生活道路の整備が遅れているのは...

但し、Community(共同体・居住区)内を移動する"生活道路"の拡幅整備が遅れているのは否めない事実でもあります!

現状は、周辺自治体を牛耳っている、有力者?」達古老が、陳腐な都市伝説・因習!に惑わされて、(というより"地上げ"に熱心で)駅前一等地を商工ゾーンにしたがり、逆に「駅前空洞化(駐車場化!)」を招いているわけですが...

一世を風靡している福岡市・東区の栄華もいつまでもつづくとは...

何時までも、"狐狸"共が生きながらえて、地元民を搾取し続けるとは限りません!

福岡市の相手にもされず!見下されて"都市化から取り残されて粕屋郡"にも、働き盛りの新世代リーダーが、現れて一念発起すれば、アメーバー;Community(共同体)は大きく変容するでしょう...(※57)

参※57)当サイト関連記事 香椎線 Metro 空港線直通!構想と粕屋郡広域合併構想について... はこちら。

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公開:2019年10月24日
更新:2024年3月27日

投稿者:デジタヌ

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