連載『"玉ねぎ列車の詭弁!"とはJR北海道の再建!は完全民営化しか』ー第1回ー
前書き Coloradoから学ぶ北海道の traffic network の Reconstruction とは...
(要約)北海道経済を破綻させないためには鉄道網の大胆な断捨離!と再構築が必要
JR北海道のtraffic networkを白紙に戻して、USAのColoradoを見習い!大胆な restructuring(断捨離) で Reconstruction (再構築・再建)を図る時期になっているのではないでしょうか。
クマさん、エゾシカさん、キタキツネさん全員が乗車?してくれたとしても...
嘗て札幌市交通局が当時の運輸省に地下鉄路線申請をしたときに...
『札幌に地下鉄を敷いて、クマでも乗せるつもりか?...』と問われて...
『運賃さえ払ってくれればクマでも乗せる!』と言い返して、"運輸省が折れた"逸話は語り草になっていますが...
今やJR北海道の rural lineで は、クマさんどころか、エゾシカさんもキタキツネさんも総動員して?御乗車いただいたとしても、 経営が成り立たない状況!となっています。
★プロローグ 単純には語れない economy(経済性)と convenience (利便性)
交通機関への要求事項とは、営利企業・商売にとっては流通コストの削減が最大の要素であり、
personal useではinterestを"何に置くか"で、利用するtransporter(移動手段)が決まるといえるでしょう。
第1目 passenger traffic と freight transportation それぞれの needs とあゆみ
passenger traffic(旅客輸送)とfreight transportation(貨物輸送)夫々のRoadを辿る結果となったわけです。
passenger traffic の進化?!
USAに於ける passenger traffic(旅客輸送)は河川→駅馬車→鉄道→自動車・航空機と変遷しました。
passenger traffic に於ける convenience とは...
passenger traffic(旅客輸送)つまり旅客利用者にとっては、
interest(興味)目的ごとの convenience(利便性)と言うことになるでしょう。
つまり旅客では、「2点間の移動」だけが問題になるのではなく、
経路の sightseeing(観光)も重要な要素の一つとなるのです。
中長距離の移動で比較すれば
ビジネス用途の移動だけなら空路、旅行者などのsightseeing(観光)に絞れば鉄道・高速バスなどの地上公共交通と言うことになり。
近距離の移動では
local(地元・生活圏)での個人用途(personal use)の利便性(convenience)を求めればaotomovil(マイカー)と言うことになるわけです。
第2項 freight transportation
日本ではロジスティクス(logistics;兵站)という"カタカナ"が好んで用いられる貨物輸送(freight transportation)は、
USAでは水運(河川&運河)→鉄道→トラック輸送と変遷しました。
第1目 freight transportation の needs
freight transportation(貨物輸送)では、
customer(荷主)にとって economy(経済性)つまり輸送コストの低減!が最大の関心事すなわち needs となります。
海運・水運の infrastructure
海運(水運)の場合は、港湾設備、航路整備(浚渫)などは公共事業に頼れますが...
船長以外にも(航海士、機関士、甲板員など)多数の船員を必要とします!
運行経費としての、$燃料費/ton・時間、$人件費/ton・時間は、必ずしも良いとは言えず、トータルでの運行経費は$/ton・時間X所要時間(日数)が基本となるわけです。
第2目 鉄道は大量高速輸送に適している!
USAの transcontinental railroad(大陸横断鉄道)では...
鉄道輸送ならば、DL10両を含む
100両編成全長3㎞!総重量1万トン!の"マイルトレイン(※01)"でも、
operater (運転士)1名で総括制御が出来て、しかも同乗の engineer (機関士)1名の計2名で"1万ton!"程度の貨物輸送が実現されています。
しかも2点間の最短経路をとれるので、移動時間(燃料費)も節約できて、$運行経費/ton・時間・人数 X所要時間で水運よりも断然有利!となっています。
参※01)当サイト関連記事 最新のトレンド♥ Double-stack rail transport とは はこちら。
第3目 輸送量さえ確保できれば
事業者にとっての運行経費・直接経費は燃料代(電気代)乗務員の人件費、となるわけで、第3種鉄道事業者のJR貨物では、プラス「路線のレンタル代」となり、
輸送量さえ確保できれば、アメリカのように鉄道事業だけで利益を出せるはず!なのですが...
残念ながら現状のわが国とりわけ北海道では、1列車1万トン積載の貨物輸送需要はありません!
第3項 鉄路・車両の、維持管理・設備更新費用が大きな重荷に...
第1目 裏方さんが必要に
第一種鉄道事業者のJR北海道では、更に保線要員、運行管理要員(CTC要員、駅員)の人件費などが、そして両者ともに車両の維持管理のための補修部品、使用車両の更新費用、JR北海道では更に線路、信号・通信設備などの設備維持管理のための補修費、設備更新費など「莫大な間接経費」が必要となるわけです!
見かけは、ワンマン運行している、ディーゼルカーや貨物列車も、相当数の裏方さんに支えられているわけで...
第2目 物流では on demand も重要な要素に
customer(荷主)にとっては、
「輸送コスト¥/ton・時間」と「輸送時間(即時性)」のバランスも重要な要素となります。
つまりいくら運賃が安くても、「鮮度が要求される」生鮮品の輸送では「輸送時間」も大事な要素となるわけです。(※02)
つまり、2・3人で運行できる積載量千トン未満の艀(ハシケ)+プッシャーボートでは、
バルク積の石炭・鉱石・土砂などの原材料や工業製品以外ではあまり魅力が無いわけです。
参※02)後述するように、玉ねぎ列車は北海道⇔福岡貨物ターミナル間に最短でも5日間もかかっています!つまりこの程度ならばトレーラーのフェリー航送でも十二分に対応できます。
USAでは
アメリカでは南部・西部などのミシシッピー川流域や、多くの河川の下流域では原料輸送は水運が、鮮度が必要な"農産物は鉄道"と言う住み分けが出来ているわけです!
別稿で詳述したように、鉄鉱石・石灰石、パルプ原料チップ、燃料などの原材料関係のバルク積載(バラ積)では水運が有利となっているわけです!
第4項 21世紀の現代は地球温暖化対策が問われる社会情勢にも...
Double-stack rail transport (複層鉄道輸送)のマイルトレインが走るアメリカでは、地球温暖化対策としてのCO2削減問題、ゼロカーボン社会実現を考えると、鉄道、水運(船舶輸送)共に多少の問題を抱えています。
大陸横断鉄道は、動く"ディーゼル発電所"であり、その燃料使用量(排出ガス)も馬鹿にはなりません!が...
但し一級鉄道の5社だけでも15万キロメートル!を軽く超え、現在営業中の路線総延長が225,500km!にも達するアメリカの鉄道網を"電化"するとなると、想像を絶する膨大な設備投資額と電化設備維持管理費の問題が生じます!
第2目 送電ロス!を考えるとregional line 電化は不利!
1000㎞以上に渡るregional line ! の電化は、送電ロスを考えると温暖化排出ガス抑制には繋がりま線(せん)!
例えば嘗て事業破綻したミルウォーキー鉄道は山岳部直流3kv電化でしたが(※21)、シベリア鉄道とは異なり、西部の草原地帯(穀倉地帯)には水力発電所が殆どありませんでした。
(現在もこのareaでは石炭火力発電がメインです!)
参※21)当サイト関連記事 「大成功したBNSF」と「事業破綻したミルウォーキー鉄道」から学ぶ「持続可能な鉄道事業」の姿とは... はこちら。
更にノルウェーのEV破綻の原因も...
積極的にEV化政策を推し進めたノルウェーでは、北部の豊富な水力発電・電力を南部の首都近郊に送電できずに、EV化政策が破綻してしまったのです!
USAでは沖縄電力・石垣発電所に匹敵する「移動ディーゼル発電所」が
なので『♥発電所ごと移動できる電気式ディーゼル機関車』が主流となっているのです。
GE エボリューション・シリーズの例、1両当たり4,400hp≒3,300Kw!標準的な編成で6両、実に1万9千8百キロワットにもなり、石垣島一島を賄っている沖縄電力・石垣発電所に匹敵する「ディーゼル発電所」が移動していることになります!
以下はBNSF鉄道の先頭牽引x4両、中間x3両、後押しx3両 合計10両!DL編成の例 4,400hpX10=44,000hp≒33,000Kw!
第2目 今後USAではゼロカーボン社会に向けての技術開発が...
今後「よりクリーン(高効率)なガスタービン発電ハイブリッド方式」や、「metal hydrides(水素吸蔵合金)」の研究促進と高出力燃料電池の開発などで、安全かつクリーンな動くpower plantを実現するか、場合によっては原子力機関車への再チャレンジ?なども必要となるかもしれません!
第3目 日本の場合は
日本の場合は"交流電化(DC1500V→AC20Kv化)の促進で EL の高出力化(同じ電流なら13倍の電力が供給できる)に繋がるのですが...
但しJR各社では"非電化改修!"の動きも...
但し第一種鉄道事業者であるJR各社では"不採算電化区間の"非電化改修!"も検討しており、「大人の事情(利害・思惑)」同士の鬩ぎあいとなるでしょう!
つまり某Youtuberの"T坊主"などの、運輸族親派の「素人考え!」のように、単細胞直情的に安直な解決策はあり得ません!
細長く伸びきった日本劣等!も
ほぞ長く伸びきった"日本劣等"も同じで、軽量化が要求される震撼線以外の regional line は、非電化改修!して高性能DLでコンテナ列車をけん引したほうが、ずっと効率的にecology(エコロジー)economy(節約)を実現できます。
鉄道は自走式高効率発電機搭載の電気式ディーゼルカーで
更に、現状化石燃料に頼る波動需要対応を考えると...夏場・冬場、昼間・夜間の波動電力需要の為に、日本の生命線"食い扶持""を握る製造業むけの産業電力を途切れさすわけにはいかない!のです。
つまり、波動需要対策だけの為に、今以上に余剰発電設備を建設して、夜間や低需要期に揚水式発電所などで非効率に対応させるよりは...
高効率の且つ(排出ガス規制した)クリーンなディーゼル機関による自走式小規模?発電機を備えたDLと電気式ディーゼルカーで対応するほうが、ずっと経済的ににecology(エコロジー)economy(節約)に貢献できるのです。
♥高出力DL DF200型 (SDA12V170-1形エンジン 定格出力 1,800PS/1,800rpmx2基 =3600hp!≒2,700kw 1時間持続出力 1,920kw!
世界に先駆けて貨客混載新幹線車両の開発も必要に
更に、国交省と"経済産業省"協力の下に鉄道車両メーカー、JR各社が航空貨物輸送を参考に、専用コンテナと専用積載車両、専用荷役機械(システム)の技術開発を行い、新幹線の新時代を切り開く必要があるでしょう!
特に、低輸送密度の想定される北海道新幹線では、短編成(6両編成?)化を行ってもpassenger traffic(旅客輸送)だけでは、運行経費、維持管理費、設備更新費の捻出が困難な状況なので、全天候型ライフラインとして大事な青函トンネルを守る意味合いでも、小荷物(宅配便)の混載事業は避けて通れないでしょう!
『ならばシベリア鉄道はどうなんだ!』という夜盗(よとう)運輸賊の声がきこえてきますが...
別稿を参照いただければ、お解り?の様に、
シベリア鉄道沿線には巨大水力発電所(ダム)が連なっています! つまり産地地消で送電ロスはあまり考えなくてよいのです。
更に、言っては何ですが、鉄道以外には、電力を消費してくれる!、アルミ精錬、銅精錬などの産業がありません(CCCP時代以降)、更に更に、エアコン普及率も日本や、アメリカに比べると...
更に更に更に、シベリア鉄道は24時間営業!で、安定した消費者です。
さらに重要なことですが、鉱山業が衰退した現在のロシアでは、労働力がだぶついています!
つまり、敗戦直後の復興期のわが日本国と同じ状態なのです。
だから失業者対策として、ロシア鉄道は過剰人員を抱えているのです。(※21)
中国もしかり
参※21)当サイト関連記事 シベリア新幹線 妄想!はロシア版大言壮語 Russian Big Talk! はこちら。
※ハイパーリンク、その他についての御断り
(2024年2月18日改訂ーVersion5,Revision6 ー)
※本稿は当サイト内関連記事 当サイトのリンク先に関してのお断り の Digest edition です。
※hyper-link は作者・編纂者が明確な当事者・関連団体の Official website を主体に...
直接 hyper-link は、 当事者・関連団体の Official site を主体に、作者・編纂者が明確な"コトバンク"(ジャポニカ等の編纂者が特定できる百科事典・辞書)へリンクするように心がけております。
但し(参※xx)は当サイト内の関連記事へのリンクです。
※当サイトは"横町の物知り隠居"出自多留狸の匿名・個人サイト
当サイトは"横町の物知り隠居"出自多留狸が主宰している匿名・個人サイトです。
※引用・共用 content について...
academic paper とは異なり分かりやすさにフォーカスして、
出所(作者)不明!の一般 Web content (Youtube動画、日本語ウィキペディア)なども引用・共有させていただいています。
なので、事実と異なる場合もあります。
※本ファンタジーについて
本レビュー記事は、出来る限りの"記録"(時系列)に下ずいた史実と、科学(工学・地政学※000)的 な検証"に下ずく semi-documentary ですが...
筆者の"億測"を交えた fantasy(創作物)でもあります。
なので登場する各団体とは直接関連はありません?
また各団体では"答え難い『大人の事情(利害・思惑』つまりあまり触れられたくない内容!"も含まれています。
また"当 fantasyに関しての著作権は放棄"しています!なのでご自由にお使いください。 \(^_^ )( ^_^)/
参※000)当サイト関連記事 一研究分野にすぎない geopolitics(地政学)の"概念・研究 theme とは... はこちら。
ー続きはこちらー
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公開:2021年9月 3日
更新:2024年2月20日
投稿者:デジタヌ
fantasy『 千代田線!延伸で 野田市 と 吉川市 の東京都心直結の夢が叶う!』< TOP >連載『"玉ねぎ列車の詭弁!"とはJR北海道の再建!は完全民営化しか』ー第2回ー
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