狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 近鉄・南大阪線"古市⇔橿原神宮前"間と"御所線"はJR和歌山線に統廃合の!運命に...』ー第3回ー

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★第2節 事の始まりは高度成長期の「円の変動相場制移行」で...

鉄道傾ジャーナリスト?、鉄道傾Youtuber共(※00)、いわゆる鉄オタ共は、やれ軌間がどうの、架線電圧がどうの、車両限界がどうの、信号設備(ATS,CTC)がどうの、等 とハードばかりに、注目しますが...

鉄道事業(路線運営)は慈善事業ありま線(せん!)営利事業!です。

つまり、貨物営業を失くした日本!の鉄道事業者は、今や前途したように「鉄道事業」が本業ではなくなっています!

...しかし営利事業である以上、出資者(株主)の為にも、できるだけ副業?!の鉄道事業での欠損(赤字)巾を小さくしたいのも本音です。

参※00)当サイト関連記事 今どきの 鉄道系・交通系Youtuber、鉄道コラムニストとは?... はこちら。

参※01)当サイト関連記事 JRグループ各社は"鉄道事業者"が本業の時代は終わった!完全民営化を契機にデベロッパービジネスを大黒柱!とする"巨大企業グループ"に... はこちら。

第0項 敗戦後の戦後復興期と高度成長期が

第1目 敗戦後日本の固定相場制の時代

1945年8月15日にポツダム宣言受諾をする戦"表明"(ラジオ配信)を行い、9月2日に大日本帝国政府が降伏文書に調印して、正式に敗戦!となり大日本帝国大東亜戦争敗北した!わけですが...

その後の戦後復興期・高度成長期を通じて、経済大国?への道を歩んだわけです。

そして前世紀の1970年にExpo'70大阪・日本万博が開催されて

全盛期!を迎えたわけです。

この頃、1949年→1971年8月 迄は1ドル=360円の固定相場制でした。

1971年12月 →1973年前半 までスミソニアン体制でドルの切り下げが行われ、1ドル=308円の固定相場制の時代が続きました。

...が同時に、戦後急速に回復した"日本経済"を支えた金融怪に対して、欧米各国から"金融自由化"の圧力がかかりだしました。

つまり、海外(USA系)金融怪(銀行、保険会社、証券会社etc...)の日本進出(日本法人設立)が始まったわけです。

第2目 1973年4月 変動相場制始まる

1973年に世界は変動相場制に移行して、日本も4月に変動相場制に移行して、一気に1ドル=260円台まで円高(ドル安)が起こりましたが...

※最高値は、1992年当時の¥98/1$当時迄上がり、小生は毎日キリンより安いバドワイザーを清涼飲料水感覚で飲んでいました!

オイルショックが

1973年秋に起こった第1次オイルショックで1ドル=300円近辺まで戻り(有事のドル)、1976年末頃までしばらく300円前後で推移しました。

地方鉄道には大した影響は...

日本語ウィキペディアに投稿(編纂)している一部の、有識者?(労組系)鉄道ジャーナリストは、当時の「大手私鉄(民鉄)各社の旅客需要に悪影響???があった」などと記述していますが...

実際には、当時過熱していた「マイカーブームに水を差した」形となり、マイカー通勤→鉄道利用のモーダルシフトが起こり、地方鉄道の中には"延命"できた地方鉄道も少なくはありませんでした!

大手私鉄のレジャー開発志向・デベロッパービジネスに影響が

影響が出たのは・このころ大手私鉄がこぞって行っていたレジャー開発・郊外新興住宅地開発などのデベロッパービジネスに、最初の陰り(損益)が見えただけです。

第1項 バブル景気が近鉄(経営陣)を狂わせた!

第1目 時系列が物語る近鉄グループ事業破綻!への(鉄)路

全盛期(前世紀)で終わった高度成長期

1970年3月15日 :近鉄難波線開業する。

1973年6月14日:大阪線上本町駅ビル建て替え完成。(北館)

1985年10月3日:都ホテル大阪・近鉄劇場開業で、上本町駅ターミナル再開発事業完成(本社移転)

バブル景気発泡
●1986年

12月にバブル景気が始まり、近鉄もご多分に漏れずデベロッパービジネスの拡大を図りました。

1987年

●4月1日 国鉄分割国有会社化!でJRグループ誕生。

●1987年6月 - 総合保養地域整備法(通称 リゾート法)施行。

1988年

11月11日:阿部野橋ターミナルビル(旧近鉄百貨店本館!)完成!

1991年

●2月 バブル景気消泡!運輸事業者軒並み運転資金難!に...

●5月 ㈱志摩スペイン村設立

7月  バブル景気が終わってから志摩スペイン村事業着手!!!???

この頃全国各地のリゾート地(レジャー施設)に陰りが見え始め、"不良債権問題"が燻り始めたころで、国内金融界は、融資には慎重な態度をとりはじめていましたが...

近鉄の無謀!ともいえる強気な積極開発?を支えたは、※USA系投資ファンドのRefinancing(再投融資)だったわけです。

1993年

●10月26日 JR東日本 東証上場・株式公開!

※旧USA系日本マスタートラスト信託銀行から financing (投融資)を受ける。

※JR東日本・京急が同一資本(投資ファンド)傘下となる!

1994年

4月22日 - パルケエスパーニャ開園、ホテル志摩スペイン村開業

つまり、不況が進行して国民のレジャー熱は完全に冷め!、リゾート不況が進む中で強硬開業されたわけ...

1996年

●4月 旧大蔵省主導で金融ビッグバン政策!始まる。

1999年 

日本マスタートラスト信託銀行(ドイチェ・モルガン・グレンフェル信託銀行)→ディーエムジー信託銀行に改称。

21世紀
2000年

旧大蔵省の主導で(金融ビッグバンで)再建できた?金融怪(銀行、保険会社、送検会社)の出資で政策投資ファンド日本トラスティ・サービス信託銀行(現・日本カストディ銀行)誕生。

※日本の運輸事業が国交省各局から財務省所管(投資ファンド)の水先案内人操舵!体制となったわけです!。

参※)当サイト関連記事  運輸業は一家!事業者はみな兄弟! はこちら。

2001年

1月6日、中央省庁再編?に伴い運輸省・建設省・国土庁・北海道開発庁が統合して、国土交通省誕生

2003年

6月28日 Refinancing(再投融資)を行い reconstruction( 経営再建)に乗り出したpatron(政策投資ファンド)の意向(威光)で、大阪輸送統括部、名古屋輸送統括部の2輸送統括部体制等の新組織に"移行"!し英文社名を「Kinki Nippon Railway Co., Ltd.」から「Kintetsu Corporation」に改称

2007年

●8月8日 - 総事業費約1,300億円の現あべのハルカス「阿部野橋ターミナルビル整備計画」を発表

バブル景気最中の1988年1月11日に -地上10階、塔屋3階、地下3階の阿部野橋ターミナルビル新館(近鉄百貨店あべの店が)竣工して開業したばかりだというのに...

もうヤケクソとしか言いようがない放漫(傲慢)経営ぶり!ですが、どうして財務省(金融庁)が暴走を許したのか???

参※)当サイト関連記事 203X年近鉄軍団?は天守「あべのハルカス」と共に落城する!? はこちら。

2008年

●9月15日 サブプライムローンの焦げ付きが原因でリーマンショック勃発!

金融ビッグバンで融資を断った金融界に代わり自転車操業の鉄道事業者を支えた海外資本の投資ファンド(ハゲタカファンド)でしたが、サブプライムローンによる景気で浮かれていたUSA系ハゲタカ投資ファンドも日本から撤退を...

2015年

4月1日 - 、持ち株会社近鉄グループホールディングス株式会社に業態転換して、近鉄電車は株式非公開・非上場の完全子会社に移行!

第2項 強い絆(資本)で繋がった義兄弟JRグループ

第1目 近鉄グループホールディングス

近鉄ホールディングスが、他の義兄弟(JR各社)と違うところは、主要株主以外にも、創業時からの、多くの個人投資家・地場企業が出資してしてくれる点ですが...

これがかえって仇となって、reconstruction(経営再建)に向けた"一歩踏み込んだ経営改善"restructuring(断捨離・再編)が出来ない要因ともなっています。

(2021年3月31日現在)

  • ●日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.5%
  • ●日本カストディ銀行(信託口) 4.2%
  • ●日本生命保険 2.2%
  • ●STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 2.2%
  • ●三菱UFJ銀行 1.6%
  • ●日本カストディ銀行(信託口5) 1.5%
  • ●日本カストディ銀行(信託口7) 1.5%
  • ●日本カストディ銀行(信託口6) 1.4%
  • ●日本カストディ銀行(信託口1) 1.2%
  • ●JP MORGAN CHASE BANK 385781 1.2%

★第2目 JRグループ4社

1987年4月1日(エイプリルフール!)に、JNR(日本国旧鉄道)の解体により、将来の完全民営化を前提とした特殊会社(特殊法人)としてスタートしました。

JR東海
  • ●1997年10月8日 東証プライム に一部株式公開・上場開始。
  • 同年10月8日 名証プレミア に一部株式公開・上場開始。
  • 2006年4月、JRTT;がJR東海の所有株式を放出して完全民営化達成。※この時点で財務省所管の金融怪の手中に...
主要株主

(2022年3月31日現在)

  • ●日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 13.14%
  • ●日本カストディ銀行(信託口) 6.26%
  • みずほ銀行 3.98%
  • 野村信託銀行(退職給付信託三菱UFJ銀行口) 3.62%
  • 三菱UFJ銀行 2.98%
  • 日本生命保険 2.54%
  • 農林中央金庫 1.70%
  • ♥JR東海社員持株会 1.52%
  • STATE STREET BANK WEST CLIENT-TREATY 505234 1.33%
  • 三井住友銀行 1.27%
JR西日本
  • 1996年10月8日 東証プライム に一部株式公開・上場開始。
  • 1996年10月8日 - 名証1部 に一部株式公開・上場開始。(2020年12月26日廃止).
  • 1996年10月15日 - 福証 に一部株式公開・上場開始。(2020年12月26日廃止
  • 2004年3月 全株式放出完全民営化。※この時点で財務省所管の金融怪の手中に...
主要株主

(2022年3月31日現在)

  • ●日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 16.29%
  • ●日本カストディ銀行(信託口) 4.64%
  • 三井住友銀行 1.84%
  • 三菱UFJ銀行 1.81%
  • 日本生命保険 1.64%
  • STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 1.64%
  • ♥JR西日本社員持株会 1.46%(組合活動に代わる新たな労働者の権利母体です)
  • SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT 1.39%
  • JP MORGAN CHASE BANK 385781 1.23%
  • HSBC BANK PLC A/C HSBC BANK PLC AS TRUSTEE FOR PUTM ACS JAPAN EQUITY FUND 0.85%

第3目 政策投資ファンド

つまり日本の大手鉄道事業者は、日本マスタートラスト信託銀行と日本カストディ銀行がHubとなって、独占禁止法に抵触し無いレベルで、アライアンス関係(広範囲にわたる提携関係)、トラストを結成して、共存共栄を図っているわけです。

日本マスタートラスト信託銀行とは

有価証券の保管や管理事務を行う日本の資産管理業務に特化する銀行(信託銀行)である。設立当初はJPモルガン系だったが、現在は株式を三菱UFJ信託銀行などが保有している。《日本語ウィキペディアより引用

生い立ち
  • ●1985年 米国系のハゲタカファンド?チェース・マンハッタン信託銀行として設立
  • ●1999年 ドイチェ・モルガン・グレンフェル信託銀行→ディーエムジー信託銀行に改称しました。
  • ●2000年 金融ビッグバンで立ち直った?国内金融資本が加わって日本マスタートラスト信託銀行に改称
  • ●2005年 海外資本が完全撤収して、国内金融怪の100%体制となり、2行目の国内金融系政策投資ファンドが誕生!
日本カストディ銀行

日本マスタートラスト信託銀行と同様の投資ファンドです。

生い立ち
  • ●2000年6月 金融ビッグバンで立ち直った!?純国内金融資本で日本トラスティ・サービス信託銀行として発足
  • ●2020年7月27日 - 日本トラスティ・サービス信託銀行が資産管理サービス信託銀行とJTCホールディングスを吸収合併し、日本カストディ銀行に商号変更して再発足

勿論これら国策投資ファンドの母体(出資者となる)各金融機関には財務省OB、OGも多数!天下り!しています。

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公開:2021年6月 8日
更新:2024年2月23日

投稿者:デジタヌ

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