タヌキがゆく《狸穴総研機関誌・狸穴ジャーナル》

あべのハルカスはアベノルネサンスの起爆剤になったのか?

"阿倍野駅前市街地改造計画"にもの申す、大阪阿倍野橋駅界隈に足りないものとは...

2007年当時、あべのハルカス誕生前の「近鉄」に期待がかかっていた頃のお話と後日談。

我が「河内の星アベノハルカス」を北・南とならぶ大阪のメジャータイトルにするには?

何でもある「プチ・アミューズメントエリア」にならないと...

<本記事は09/08/2007に旧サイトで初稿公開したレビューのお引っ越し記事です>

《 都市計画とは?シリーズ》第4回

※ここをクリックするとこのページの"Top index"にジャンプ出来ます!

《 都市計画 とは?シリーズ》の総合目次

※以下のタイトルをクリックするとシリーズ記事全てにワープできます!

プロローグ 都市計画とは何なのか...領民(市民)と領主(為政者)の感覚のずれでは?

日本における都市計画とは、「年貢取り立て」のための農地利用計画の歴史!年貢取り立ての検地図つまり『縄張り図』の縄張り範囲を書き記した『高札』のような代物です。

第1回 レガシー・モールを取り巻く厳しい状況 

シリーズを開始するにあたり『レガシー・モール』と言う造語を創作してみました。いわゆる、駅前にある『駅前商店街』や『アーケード街』のことです。

第2回 駒川商店街 に見るレガシー・モールの現状と今後の問題点 

10の0商店会から成っている大阪を代表する商店街の一つでもあります。

第3回 門真市《タウンレビュー》古川橋 再開発 と 門真プラザ 再開発 についての考察 

現在の国道1号(府道13号)は、ものの見事に市域を"躱して"いますが...1906年(明治39年)8月当時は、京阪電車の走っている沿線が旧"東海道"そのものでした!

第5回 『日本の都市(道路)計画』は中央集権が招いた"喜劇"?の産物!

日本における都市計画とは、「年貢取り立て」のための農地利用計画の歴史!年貢取り立ての検地図つまり『縄張り図』の縄張り範囲を書き記した『高札』のような代物です。

第6回 全国の 中核都市 は コンパクトシティー を目指している!

21世紀の地方の県庁所在地・政令指定都市・中核都市は、富山市同様にコンパクトシティーを狙っています!

第7回 大阪・梅田総合駅の実現が 北陸新幹線大阪延伸の成否の鍵を握っている!

2032年完成予定で"なにわ筋線"が着工された今、「大阪梅田・新都心」が現実のものとなってきています!JR西日本も乗り気が無い新大阪駅周辺市街地改造計画等より...

第8回 なにわのお臍 " ミナミ "と中央区の歩み...大阪における南北戦争?の歴史

交通インフラが整備されてきた令和の御代の今、正に難波新地に大躍進できるチャンスが到来したのではないでしょうか!

第9回  2032年 なにわ筋線 開業で 御堂筋 は" 廃道 "に!オフィス街は大阪・梅田新都心に移り 御堂筋 沿いは都心の"ビニールハウス街!"に

「関西経団連・大阪市都市計画局・民間デベロッパーが期待をかける?なにわ筋線」の開通で大阪・梅田界隈は新都心になり、梅田新道、都島通が新たなる目抜き通りに...

第10回 2037年 御堂筋 は地図上から消えてなくなる!

『ヤッパリ大阪を支えてんのはキタ(大阪駅周辺)とミナミ(難波駅周辺)チャイマッカ?、両方に繋がってんと、大阪の目抜き通りとは言えまへんで!...それも昔話になるねんな?...』

第11回 吹田市《タウンヒストリア》大阪市が目指すコンパクトシティー構想から落っこちた町?

吹田市が「のぞみ」を賭ける「新大阪駅巨大ハブステーション」計画も大阪市都市開発局では検討もされておらず...明るい「ひかり」は差し込まなくて、新横浜駅周辺のように「田んぼの中の新都心」は生まれないであろう

第12回 周囲から隔絶された巨大要塞!新大阪駅 を 巨大乗換駅! に"魔改造"しても...

駅(前市街地)改造計画は都市計画!...なので当該自治体である"大阪市"(都市計画局)が主導権を握っており、大阪市にその気がなければ、絵に描いた餅です!

Annex1 大阪の 人権問題 の水種?江戸幕府と浪速商人が企てた 大和川付け替え 普請とは...

江戸時代中期に開削された「 大和川"放水路"」ですが... 大和川付替え普請は本当に必要だったのでしょうか?

Top Index

第1節 アベノルネサンス計画の背景

近鉄が音頭を取って 元天王寺村・アベノエリアの再開発を促進させようと言うニュースはかなり以前に当サイトでも取り上げた。

無駄な投資で投資家に損害が及ばないように

(2007年)現在JR「おおさか東線」(※1)工事に呼応して現在工事が行われている天王寺駅構内下り渡り線増線工事の完成後、快速の放出回りでダイヤに余裕が出た環状線に大阪発の関空快速を増便することが予想される。

この事を当て込んでアベノ地区の集客をイッキに加速して北・南と張り合える一大商業ゾーンを‥ともくろんで、そのシンボル的存在として超高層商業ビル仮称"アベノ・ルネサンスタワー"(現・あべのハルカス)を建築し、"一か八かの大博打"に打って出ようとしているのが近鉄グループである。

確かに近鉄としては長年 上本町にこだわり続け難波進出に後れを取り、"南は南海 北は阪急ホールディングス"と色分けがハッキリした現況ではアベノ地区は死守したいところであろう。

それにしてはいかにも前時代的な田舎のお大尽様風の発想のように思える?

別記事でも取り上げたが「客寄せパンダ(あべのハルカス)」はそれ単独ではすぐに飽きられてしまう!

街全体として魅力的にならなければ持続性のある集客は成功しない!

関空開業と関空の定着で天王寺・アベノはここ数年着実に集客効果をあげてきた...。

近鉄としては先の事情もありここで一揆?に大阪トップ3の歓楽街に躍り出たいところだろう!

焦りは判るが、今の計画では発想が陳腐すぎる!

※参1、おおさか東線は第1開業区間JR久宝寺⇔放出(はなてん)駅間が2008年3月15日に部分開業し、2019年3月16日に放出⇔新大阪駅間が延伸開業し久宝寺⇔新大阪間 20.2㎞が全線開業した。 詳しくは 当サイト関連記事 おおさか東線と近鉄道明寺線の生い立ちと、関東でのJR・民鉄相互乗り入れの歴史 をご参照ください。

第2節、アミューズメント・エリアに必要な"持続力のあるエンターテイメント性"とは?

キーワードは"万博"に習え!

開催前 成功が危ぶまれていた"愛知万博"、不振のUSJは何処吹く風 好調のディズニーランドさえも大きく引き離す絶好調ぶりを示し無事閉幕した。

何故ここまで大成功を収めたか、それは以外や地元のリピーターが大いに貢献した。

ここでもテーマパークのジンクス、いやセオリーは見事立証された!?(※2)

次に上げられるのはエンタメの総動員である、

くまなく見て回るのに何日もかかる豊富なアトラクション、提携イベントの多さ、そしてFM局の果たした役割も大きかったと思う。

※参2、実際には後日になって入場者数の「水増し問題」が発覚したが...。

そこで我が「南河内の星アベノ」を北・南とならぶ大阪のメジャータイトルにするには?

何でもあるはずのプチ・アミューズメントエリア?アベノ界隈(※2)に無いもの、それは、"観劇施設"である。

当サイトで何度も取り上げたように、近鉄が本気なら近鉄劇場を上六からアベノ移転復活すべきである!

その上で赤字体質慣れっこで箱物大好き?の大阪市を持ち上げ、天王寺村にコンサートホー本格的オペラハウスを建設していただいたら?

更に浪速を代表するお笑いの宝庫!吉本興業に働きかけアベノグランド花月、略してAGKを誘致する。

そしてここが今回の提案の超目玉、『 料理界の東大・辻調 』にご協力頂き、辻調オープンカフェを誘致する。

カフェでは辻調の研究生に実践の場として力をふるっていただき、フレンチ、イタリアン、中華、和食、エスニックそれから女性に人気のスウィートと世界中のグルメを気軽に低価格で楽しめるカフェテリア形式のレストランとし食い倒れ大阪を代表するグルメスポットに育てる。

そして極めつけは、超高級百貨店の創設

新築もしくは近鉄アベノ店の一部を改装して大阪中のセレブな成金?がこぞって押し寄せるデパートを創出する!

なんて"夢"はかなわないでしょうかネエ? いかがなものでしょうか?近鉄様。 <この稿終わり>

※参2、当サイト関連記事 未来都市・阿倍野区《 タウンヒストリア 》アクセスの変遷から見た歴史探訪はこちら。

令和元年補筆の後日談

※本稿に登場する「阿倍野ルネサンスタワー」は「あべのハルカス」として開業し、関空直結で「インバウンド客」に賑わう阿倍野・天王寺界隈の「硬質アドバルーン?」として年間100万人以上の観光客が訪れる、観光大阪の大黒柱?として聳え立っています...。

さらに、近鉄百貨店も2018年度には在阪百貨店トップの売り上げの「伸び率」を持つようになりましたが...

悪魔でも伸び率であり絶対的な数値ではありません!

また、あべのハルカスの好調?にあやかろうと、首都圏からも「テナント」出店も盛んですが、入れ替わりが激しいのが実情です。

(※つまり「高いテナント料に見合う実績(売り上げ・粗利)」が確保できなくて撤退するテナントが多いわけです!)

(主に高級スィーツが目当ての)ショッピング通の知人によると、梅田にある某有名デパ地下では常時行列が絶えなく並ぶのが億劫なお店のハルカス店では「並ばずに」購入できるそうです!

大阪北部にお住いの甘いものに目の無い皆さん、ぜひハルカス店に行かれてみてはいかがでしょうか?

お店に心当たりのある方はお早めに、いつ撤退するか...

※ここをクリックすると総合目次に戻れます!

後書き《 都市計画とは...》シリーズについて

嘗て、高度成長期に一世を風靡した近隣都市と連携したメガロシティー(都市圏)構想がすっかり影を潜めて?

昨今は、地方の中核都市ではコンパクトシティーがトレンドとなり、

職住一致環境の構築で『災害時の帰宅困難者』問題や、

過剰なインフラ整備への公共投資を軽減する方向に向かっていますが...

コミュニティーを構成する個人は十人十色で、為政者の思い描くような方向には、都合よく向かってくれないのも実情です!

"統治"に重点を置いた都市計画(道路計画・町割り計画)では、時々刻々と変化する社会情勢(経済活動)に迅速に対応できなく、

特に、今後も一極集中が進むであろう首都圏では"柔軟な展開"が図れるような、"フレキシビリティ"が必要でしょう!

首都圏では

首都圏では、旧河川に下ずいた複雑に入り組んだ行政割りを、見直す時期にもなってきているのではないでしょうか?

特に今後も発展(一極集中)を続ける首都圏では、各行政当局がローカルエゴを捨てて、"首都圏州"構想を前進させたほうが、首都圏全体のインフラ整備・一元化が円滑に行えて、日本の将来の為になるかもしれません!

首都圏以外の"地方都市"では

地方の中核都市(大都市)郊外の衛星都市(ベッドタウン)では、少子高齢化と中核都市にある都市への住人回帰(転出者)による、"過疎化"

にどう対処するか?

更に、嘗て高度成長期を支えてきた"重厚長大産業"と共に栄えてきた、地方の産業都市にとっては、安価な発展途上国製品に押された生産量減少、とリストラによる就労者減少の影響、による財源(税収)減少に伴う都市衰退にどう対処するか...

各市町村がバラバラに都市計画を策定するのではなく、周辺都市との合併も視野に入れた、高域活性化策(広域都市計画)が求められているのではないでしょうか。

鉄道神話と箱物行政に別れを告げて、インフラ(道路)整備に重点を

安直な箱物行政の時代は過去の幻影となっています!

もう一度国家の基盤は"物流・道路行政"にあることを思い起こして、大局的な見地が必要となってきているのではないでしょうか?

狸穴総研 政経調査室 出自多留狸

 

公開:2007年9月24日
更新:2021年5月16日

投稿者:デジタヌ

高級車はブティックで買う時代《 甘辛時事放談2007 》TOPレガシー・モールを取り巻く厳しい状況


 

 



▲経済研究室へ戻る

 

ページ先頭に戻る