連載『 ぶらくり丁の再興には"シティーバスセンター"を柱とした Transit の見直しが...』ー第5回ー
和歌山線では超低床トラムカーでも♥所要時間は変わらない
最高運転速度 85 km/hの地方線区のJR和歌山線では、最高運転速度 110 km/hのJR西日本227系電車は完全に「猫に小判」状態のオーバースペックであり無駄のひとことです!
駅間の所要時間は、起動加速度 と減速度(常用)で決まるので、最高運転速度70㎞/hのフクラムでも、1㎞程度の駅間であれば所要時間は変わりません!
和歌山線は紀ノ川沿いを走っており、最高速度で運転できる区間(紀和⇔船戸)は限られていて、今後新たな駅を新設した場合でも、紀伊中ノ島駅⇔粉河間では所要時間は変わりません!
★第1項 LRT化路線には次世代国産♥ Train Tram 福井鉄道F2000型が...
第0目 車両比較
和歌山線区内JR西日本227系電車では
更に227系電車は乾燥重量だけでも80.8 t(2両編成)もあり、装備重量は定員259人乗車時には約95ton! となり、想定満員150%(388名)では何と約102tonにもなります!
- ●製造メーカー 川崎重工業
- ●編成 2両固定編成(全車0.5M電動車)
- ●軌間 1,067 mm
- ●編成出力 270 kW×2×2 = 1,080 kW!
- ●最高運転速度 110 km/h(※和歌山線内最高速度 85 km/h)
- ●起動加速度 2.5 km/h/s
- ●減速度(常用) 3.9 km/h/s
- ●車体 ステンレス(川重:efACE)(前頭部のみ普通鋼)
- ●編成長 全長 40,000 mmx全幅 2,950 mmx全高 4,085 mm/2両固定編成ユニット
- ● 乾燥重量 80.8 t(運転手1名含む)/2両編成ユニット
- 編成定員 259名(乗客重量 約14.2ton) 総重量 約95ton/2両固定編成ユニット
- ●150%満員重量 388名( 乗客重量約21.3ton) 総重量 約102.1ton/2両固定編成ユニット
- ●車両価格約3億円/編成
アルナ車両製福井鉄道F2000形低床電車
本年(2023年)満を持して登場したのが純国産技術によるミドルサイズのリトルダンサーシリーズ F2000 !です。
とさでん交通の100形を stretch して modify した車両です。
♥bolster タイプの(swing hange)ボギー台車を使用して乗降口床面高さ350mm!を実現しています。
- ●基本仕様 直流600 V(架空電車線方式)(※1500V仕様も製作可能)
- 軌間 1,067 mm(※狭軌→標準軌対応は、逆の場合と異なり改修が容易!)
- 3両固定編成(2関節タイプ)
- 車体 耐候性鋼製車体
- (前頭部:GFRP製)
- ●動力性能
- ●常用速度 65km/h(40mph)
- 設計最高速度 70 km/h
- ※起動加速度 2.5 km/h/s
- ●減速度(常用) 4.4 km/h/s(非常) 5.0 km/h/s
- ●輸送能力
- 編成定員 115人(座席43人)(※但しロングシートタイプなので想定満員状態では155% 178人/編成!※002)
- ●車体
- ●編成長21,400mm X 全幅2,600mm X 全高 3,830mm X乾燥重量; X
- 乾燥重量(乗務員1名含む)33 ton
- ●定員乗車時総重量 (115名乗車時)約39.3ton
- ●設計想定満員総重量(定員155%178名) 約42.8ton
- ♥走行装置
- 先頭車:通常型ボギー台車※カーブに強く乗り心地(♥対ヨーイング・ローリング・ピッチング)に有利!
- 中間車:(台車懸架・単台車直接マウント・関節連結)
- ♥車輪径 610Φ 平行カルダン駆動
- 編成出力 180 kW 主電動機 三相誘導電動機 VVVFインバータ制御 定格出量60 kW X3基搭載 (全車電動車)
- 想定満員時登坂能力 鉄道建設技術基準35‰をクリア
- 制動方式 回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(♥つまり従来型と同じなので従来の整備技術が継承出来ます!)
※福井鉄道公式発表の営業試験1次車両の導入費用 約3億9千万円には特注車両・開発費!が含まれており、2次車(汎用量産型車両)以降は、♥コストダウンする"申し合わせ"となっています!
※2002年登場のオリジナルの土佐電気鉄道100形電車は約1億9千万円(とさでん公式発表値)だったので、大幅コストダウンの見込み大です。
第1目 純国産・汎用技術で開発されたリトルダンサーシリーズ
♥広い車内!
♥ペコちゃん電車のコンセプト(小径輪軸ボギー台車・固定編成・制御機器屋根上搭載)を忠実に再現した!ともいえる福井鉄道F2000形低床電車は、
♥純国産技術で開発を続けてきた国産低床 Tram car のパイオニア「アルナ車両」が福井鉄道と♥共同開発!した、ミドルサイズの国産♥次世代低床トラムトレイン(※001)のホープです!
参※001)当サイト関連記事 トラムトレイン方式(カールスルーエタイプ)とは? はこちら。
♥輪軸タイプのボギー台車を使用
純国産技術で開発されたミドルサイズ(24m)リトルダンサー F2000 !では610Φの小径輪軸タイプの♥bolster (swing hange)付きの bogie を前後に採用しています!
なので、yawing も発生しにく、鉄道路線(専用軌道)区間の高速走行にも対処しています。
参※)当サイト関連記事 "台車懸架・単台車式"ブレーメン型超低床車両の"弱点"は複合カーブ通過とヨーイング はこちら。
♥郊外鉄道路線駅!発車シーン
♥汎用部品を使用
一般通勤車両にも広く用いられている、汎用部品(技術)を多数流用(応用)しているので、従来の超低床車両とは異なり、部品単価を抑えることが可能で、且つ整備(補修)にも長年経験のある整備技術(要員)がそのまま生かせます!
更に、鉄道事業者にとっては、予備部品も超低床車両専用(用特殊仕様)ではないので、調達が容易(経費削減)になります。
短い中間車両で♥曲線通過も安全に
♥市街地併用軌道走行シーン
更に短軸台車をボルスターレス構造で直接マウントする中間車両は短い形式に変更されています!
つまり急カーブ走行時に起こる捻じれモーメントによる脱線(※28)にも強くなったので、市内併用軌道区間の交差点も問題なく通過できます。
参※28)当サイト内関連記事 ライトライン試運転事故!で発覚した台車懸架・単台車タイプ3重連!と軌道法との相性の悪さ! はこちら。
現状はパワー不足ですが...
現状小型高出力ACモーターが製品化されていないので、起動加速度 2.5 km/h/sに難点!がありますが...
技術は"秒針月歩"で、AotoMobir の世界では既に小型高出力ACモーターが実用化されています!
ライセンス生産のブレーメン型超低床車両に搭載の小型高出力(100kw)ACモーター並みの新型♥高出力小型ACモーターの出現もそう遠くはありま線(せん)!
つまり、現用の東急300系電車と同等以上の高加減速性能を備える日もまじかです!
第3目 全国各地のLRT化構想への救世主に
プラットフォームの低床化改修が伴う低床車両ですが...
経過処置として現状短編成化で休止している部分のホーム改修だけでも対応できるので、5年計画ぐらいで、徐々に更新しても問題は生じない!でしょう。
※えちぜん鉄道内での高低両用ホームの例
日本全国でLRT化による"地方交通線蘇生"の動きが
当サイトの関心度調査(閲覧頻度)では...
大阪市の旧阪和貨物線(関西本線化貨物支線)(※32)、奈良県では近鉄田原本・生駒両線のLRT(※33)が常に閲覧されて強い関心を示しているようです。
参※32)当サイト関連記事 JR杉本町⇔JR久宝寺間 の 旧 阪和貨物線 跡地を LRT 化できれば はこちら。
参※33)当サイト関連記事 近鉄 生駒線 と 田原本線 をLRT にして...こちら。
福井鉄道F1000形電車を運行した場合は
福井鉄道フクラム型では155名定員乗車で重量 37 t(運転手1名含む)と圧倒的に軽く、
2編成連結定員310名乗車時でも91ton 、227系電車と同じMax388名(125%状態)乗車時でも約95.3tonと約6.8tonも軽量で、線路に与える負荷も小さいわけです!
更に、ラッシュ時以外の昼間閑散時は、単独運行(定員155名)なので37~43.5tonとなるので、空車でも約81tonもある227系電車の半分程度!正しくライトレールにふさわしい軽量ぶりを発揮します!
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公開:2021年6月26日
更新:2024年2月21日
投稿者:デジタヌ
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