狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

Essay『南海高野線汐見橋支線?は廃線などにはなら無い!...いつ迄も走り続ける!』ー第7回ー

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★エピローグ 汐見橋支線を複線のまま残しておく♥真の理由

とここまでは鉄学(哲学;レール・ソロフィー)にあふれた鉄オタデジタヌの"妄想・ドリームファンタジー!"でしたが...

実際には、甘っちょろい"ロマンティシズムだけでは民営鉄道事業は成立しません!

★第1項 たとえ御堂筋が廃道!になろうとも..

北区中之島にある大阪市本庁舎で、「みおつくしの鐘」を慣らし続けている「元大阪4大区」の権化・化身「大阪市都市開発局」が中心となって推し進めている「大阪・梅田新都心」事業成功の為に、

「御堂筋完成80周年記念事業推進委員会?」(※02)という名前とは裏腹に、進めている「御堂筋廃道計画!」が成功しても千日前通りは残ります!

前途したように、ミナミは千日前通りに沿って東西に広がってきています!

参※02)当サイト関連記事 『 御堂筋完成80周年記念事業推進委員会 』は80執念を記念して御堂筋を廃道にするための特攻部隊!はこちら。

千日前通りがメインストリート

つまり見捨てられた廃墟オフィス群の連なる御堂筋から「活気のある千日前通り」にメインストリートが移るだけで、ミナミは発展し続けるでしょう!

おまけに「なにわ筋線」のおかげで、東西南北の鉄路は全てダブルトラックとなり、関空・新大阪・奈良・神戸(姫路)がダイレクトに繋がって、大阪一の交通の要衝となって大発展を遂げるはずです!

"都市は生き物"です、為政者の思うように物事は進みません!

仕組まれた新都心「キタ」とは違い「庶民の活力」で発展してきたミナミは南海と共に発展し続ける!でしょう!

★第2項 私鉄経営理念に気づくのが遅かった?南海電車

小林一三師匠が広めた"民鉄経営哲学"『絶対に損はしない阪急商法』(※91)では、「鉄道事業は利益を引き込むポンプ」でしかありません!

つまり真の狙い(儲け口)は、デベロッパー事業(不動産開発)です!

前途したように、ミナミは東西に広がっており、桜川(汐見橋)周辺はそう遠くない近未来には必ず商業ゾーンになります!

参※91)当サイト関連記事 『絶対に損はしない 阪急 商法』...日本の私鉄におけるフィロソフィー抗争?の歴史はこちら。

★第3項 南海の目論見は...

現状残念ながら南海・本線・高野線(泉北高速線)両沿線共に少子高齢化の影響を受けて通勤・通学需要は縮小傾向にあります。

しかし、「関空効果」は今だに続いており沿線開発が好調な「南海本線」の旅客需要は今後横ばいもしくは微増するかも?...

「それを見越して」大和川以北の一部区間はすでに複々線化されています!

しかし、南海本線・高野線が合流する岸里玉出以北は、これ以上増線が不可能な状態で「岸里・玉出⇔難波」間の輸送力増強には限度があります!

そこで今後"南海本線"の需要如何によっては「汐見橋支線」の"南海本線復帰再利用"も考えられるわけです!

第1目 大阪での公営交通と民営鉄道の壮絶な戦い!の歴史は...

前途した南海鉄道への嫌がらせも含めて、大坂では本来は"公益重視"であるはずの「市営交通事業」が、

旧4大区の元商人たちの既得権益の温床となって、「民営鉄道」事業者との間で、住人そっちのけの激しい"利権抗争劇"(※92)を繰り広げてきたわけです!

参※92)当サイト関連記事 大阪市における" 市営モンロー主義 "の起源と変遷はこちら。

その1)南海グループは沿線に未活用?の広大な事業用地(遊休地!)を保有している

汐見橋支線沿線には現在商業施設に貸与中の「旧汐見橋駅構内貨物線ヤード」(※93)を含め、広大な敷地(空き地)を南海グループで保有しています。

つまり、阪神なんば線開業のおかげで、汐見橋駅(桜川)周辺の交通アクセスが良くなった今!

買い手が付かないで処分もできずに困っていた遊休地!が俄然お宝・埋蔵金に代わってきたわけです!

参※93)現在運輸業者の宅配センターや「カー用品量販店」は、いずれも借地契約上物リース契約で営業している施設です。

つまり時期が到来すれば、「南海不動産」が駅ビルを建設して、「さくらかわパークス」を開業できる駅前の一等地なわけです。

その2)新線建設(輸送力増強)には手厚い国庫補助が得られない!

2021年現在 南海電車と堺市が国庫補助の下に行っている、総事業費423億円の諏訪ノ森駅⇔浜寺公園駅区間2.9㎞、の南海本線連続立体交差事業では、南海電鉄負担額はたったの8,4%!(33.8億円)で済んでいます!

輸送力増強のための増線・新線建設は、利益誘導路線と見做されて、手厚い国庫補助対象(都市計画事業)としては認められません!

分かりやすく言うと、単線を複線に復活する事業は都市計画事業の対象外!となります。

単線化してしまうと...

世間知らずでお気楽、そして頭空っぽの"高痛傾Youtuber""の若い衆たちでは理解できない?でしょうが...

だから、いま単線化すると、将来市内第2ターミナルとして汐見橋周辺の再開発事業を行う時に、必須となる"連続立体交差化事業"の際に"複線復活が出来なくなる"わけです!

なので、JR西日本も沿線自治体も、奈良線複線化事業を頑張って行っているのです!

大人をなめてはいけません!という教訓話!

この問題で実際に本四連絡線(宇野線)の岡山⇔大元間が、ボトルネック!となっています。

野田市と東武鉄道の失敗!清水公園⇔梅郷間は永遠にボトルネックに

更に最近では、2021年3月に完成した東武アーバンパークラインの、清水公園⇔愛宕⇔野田市⇔梅郷間 4.3kmが複線化用地取得済なのに、都市計画事業として単線で高架化!されてしまいました。

現在積極的に設備増強されている東武鉄アーバンパークラインでは、今回高架化された前後区間(春日部⇔清水公園、梅郷⇔運河間)については、今世紀前半には複線化されるでしょうが...

今回連続立体交差化された区間4.3㎞は、ボトルネックとなって残ってしまう!でしょう。

当サイト内関連記事 JR西日本 が京都市内の 奈良線複線化 に熱心な訳は... はこちら。

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公開:2019年2月24日
更新:2024年2月23日

投稿者:デジタヌ

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