狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

Essay『南海高野線汐見橋支線?は廃線などにはならない!...いつ迄も走り続ける!』ー第6回ー

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★第5節 "何話"筋線通勤車両侵入お断り!問題が...

第1項『都会のど真ん中を走る登山電車!』?

他にも新難波地下駅⇔新今宮間の「登山電車並みの最大44‰の急勾配区間」などインバウンド観光客に受ける「観光要素満載」で、「大都会を走る哀愁漂う?秘境観光路線」として華々しく登場?することとなるのでしょうが...

第1目  こう配問題

鉄道に関する技術上の基準を定める省令では現在具体的な「こう配」数値規定は明記されていません!が、旧法令では一般鉄道は35‰以下!と定められていました。

つまりこれ以上は特認条項でした、現状大阪市内のJR各線区でも最大勾配35‰以下で建設されています。

  • ●南海本線は岬町付近でも25‰程度、
  • ●高野線河内長野⇔橋本間の紀見峠区間ですらMax33‰!

で収まっていますつまり、安全上(抑速ブレーキ)の問題で、ズームカー(橋本以遠の50‰区間乗り入れ車両)以外の一般通勤車両は進入できません!

  • ●急勾配で有名な近鉄、奈良線瓢箪山⇔新石切間ですら 35.7 ‰
  • ●近鉄最急路線 信貴線が 40‰
  • ●JRでは飯田線も 40‰
  • ●JR大和路線 今宮⇔JR難波駅間でも最大勾配(35‰)(パーミル)で、

つまりここいら辺りが通常の近郊通勤型車両の適用限界!

これ以上になると、南海ズームカー(橋本以遠50‰乗り入れ用)、神戸電鉄(50‰)、京阪京津線(64‰)のように、抑速ブレーキや特殊装備が必要となり新幹線車両同等の車両価格帯になって終い、後々の更新を考えた場合実用的でなくなってしまう!

なので、少々建設費が嵩もうが、(25‰以下に)勾配緩和を図った路線計画とするのが普通の考え方!

その他の実例

上野東京ラインの 東京⇔上野間 が最大勾配35‰(tan 35m/1000m ≒ 2°)

都心部の在来線では最急勾配の区間になっています!

※51「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」では登山鉄道を除く一般鉄道の最大勾配は最大傾斜35‰(35パーミル)以下と定められています!

つまり、44‰もある急坂では、抑速ブレーキ(発電ブレーキ)や磁気吸着ブレーキ(リターダー)などの特殊仕様の登山電車しか入線できません!

第2目 ほぼ例外扱の「特任区間」としては以下の例もありますが...

特認されている鉄道会社全て急下り坂対応の特殊車両を用いています!

箱根登山鉄道 最大傾斜80‰(≓4.6°)

登山鉄道!以外の一般 regional line では

近鉄・信貴山線が最大傾斜40‰(≓2.3°)

(南大阪線でも33.3‰、大阪線で35.6 ‰、奈良線でも 35.7 ‰ですが全て抑速ブレーキは装備されています!直通している阪神車両も同様の仕様です!

JR飯田線 沢渡-赤木間 最大傾斜40‰

南海高野線 橋本⇔極楽橋間 最大傾斜50‰(50パーミル≓2.86°)

神戸電鉄 最急勾配50‰!

例外中の例外ほぼほぼ登山電車特認!

京阪京津線 最大傾斜61‰(≓3.5°)!

※大井川鉄道井川線

ケーブルカー以外では、大井川鉄道井川線が日本最急勾配 90 ‰ (5° 08 ′)ですが、粘着鐡道では無くアプト式区間となっています。勿論電気機関車には抑速ブレーキ(発電ブレーキ)、電磁粘着ブレーキ(リターダー)、線路圧着ブレーキなどの安全装備がテンコ盛りされた特殊仕様のELを使用しています。

第2項 何話筋線への南海通勤電車実質乗り入れお断り!

高野線の一部車両(ズームカー)と新たに新造するラピートのみが直通・乗り入れ(脱出?)可能!という有様です。

一般車両では脱出どころか侵入も(抑速ブレーキなどの急勾配対策が必要なため)不可能です!

(※勾配区間の短い近鉄以外は、何れも「急勾配対応の専用車両」を使用しています。但し前途した通り、抑速ブレーキは近鉄全車両の共通標準装備となっています)

泉州、和歌山方面の通勤客は今まで通り新今宮で車両の乗り移り(路線乗り換え)が生じて、ビジネス街最寄り駅中之島駅、北うめだ駅迄座ったままで通勤できるのは、

「限られたエリート様たち」がご利用になられる「貴賓列車(泉北ライナー)?」のみと言うことになります!

たとえば泉北ニュータウンの豪邸!にお住まいの大阪市本庁舎(京阪中之島線沿線)にお勤めなさっている幹部職員の方達は非常にお喜びになられるていることでしょうが?...

御堂筋が廃道になって、四ツ橋筋沿いや、再び堺筋沿いに戻った地元企業へ通勤する利用客は、天下茶屋駅(堺筋線)、南海なんば駅(四つ橋線)、で乗り換えさせられる羽目となり、今より不便!になります。

南海電車さんどうなさるおつもり...?

現在南海電鉄でこの急勾配に対応しているのは

橋本間⇔極楽橋間の観光車両 新・旧ズームカーシリーズシリーズと

特急高野号などの「荒野線?」用特急車両のみ!

看板特急ラピート、サザンを含めて南海本線走行車両は鉄道技術基準の最大勾配35パーミル対応の一般車両なので、現在のなにわ筋線建設計画では、事実上「難解通勤型車両」は進入禁止!と同じことです。

つまり、通勤型車両は直通できないので、新今宮駅でJR線(なにわ筋線直通快速!)に乗り換えなければなりません!

一体何(誰)の為の、何話筋線直通事業なのですか???

参※)当サイト内関連記事 泉北高速鉄道沿線利用者の悲願都心直通は"なにわ筋線(阪和線)直通!"大阪駅乗り入れで叶う はこちら。

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公開:2019年2月24日
更新:2024年2月23日

投稿者:デジタヌ

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