連載『 京阪・中之島線 "阪神直通の夢"は何処へ...』ー第1章第4回ー
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★第3節 『京神アクセス問題協議会』を立ち上げて大阪市と対抗しないと沿線自治体は切り捨てられる!
第1項 無慈悲な?天は"expo2025大阪万博"特需運輸"を降臨させました!
中之島高速鉄道側は大阪市の意向を強く受けていて、此花区方面への延伸を主張していましたが2020年になって一転して万博特需!を当て込んで「中央線九条駅」寄り道計画が浮上しました。
無慈悲な?天が"expo2025大阪万博"特需運輸"を降臨させたからです。
どうせ中之島駅から先は現状そんなに緊急課題でもないし、一番重要な建設費調達のめども立っていなかったのですが...
これで一挙に建設費調達(償還)の目途が立ったわけです。
そこで、再度ルートを変更して、"苦情駅?"に立ち寄って、万博メインアクセスルート大阪メトロ中央線と接続して万博特需で「建設費償還」を目論んだわけです!
緑のライン 京阪大阪市内線!
赤いライン 大阪メトロ中央線
赤い電車マークはハブ駅(乗換駅)
宮殿マークは府庁舎・市庁舎
第2項 203X年京阪電車が枚方市をでて大阪天満橋に本社を移すとき...
そしてなにわ筋線も着工された(2020年10月)現在、「大阪梅田新都心」計画(※31)はほぼ目途が立ち、来年以降に北陸新幹線敦賀以南ルートが大阪梅田中央駅(現JR大阪)終着で正式決定されて、2037年に予定通り開業すれば「大阪梅田新都心」事業に一定の成果が得られることとなります。
大阪市の都市開発室は「今世紀前半までに」大阪梅田新都心を実現すべく「御堂筋完成80周年記念事業推進委員会」と銘打ちながら2037年までに御堂筋を"廃道"にして、オフィス街のお引越しを後押しして「大阪・梅田新都心」事業を確固たるものとするために画策し続けており、御堂筋の"廃道"が実現すれば目抜き通りは御堂筋から梅田新道・都島本通に移り、京阪電車本社も天満橋に移り、大阪市域外の周辺自治体は切り捨てられる!わけです。
なので「なにわ筋線」完工後の大阪市のインフラ整備「ビッグプロジェクト」は今里筋線延伸や長堀鶴見緑地線延伸などのmini地下鉄延伸計画でも無ければ、千日前線延伸計画でもなくて「京阪中之島線(中ノ島高速鉄道)コスモスクエア延伸事業」一本に絞り込まれるでしょう!
参※31)当サイト関連記事 2031年なにわ筋線 開業で オフィス街は大阪・梅田新都心に移り御堂筋は...はこちら。
第3項 沿線住人の悲願!京阪・阪神連絡線は...
話を京阪電鉄中之島線西進計画案にもどすと、
京阪側の希望は野田駅で阪神電車と相互乗り入れを果たすことだったはずです!
阪神難波線のように63年を経て思いが叶った先例もあります!
アッサリ諦めずに、我慢強く夢を叶えてもらいたかったように思うのですが...
(現実は厳しく、少子高齢化で京阪神間の旅客需要は落ち込むでしょうから、3路線(JR東海道線・東西線(片町線)・阪急、)も競合がある京阪神間のアクセス路にもう1本増えても...
第1目 『京神アクセス問題協議会』設立にかすかな望みをかけて...
大阪府下では圧倒的な支持を得ている「大阪維新の会」(※33)でさえ、市営モンロー主義一派(※34)が企てている、御堂筋廃道、コンパクトシティ実現の潮流は変えられないようになっているようで...
旧東海道・山陽道沿道自治体が大阪市に切り捨てられないようにするには『京神アクセス問題協議会』を設立して陳情するぐらいしか対抗策は無いでしょう!
※33)当サイト関連記事 大阪都構想は実現しない?【タウン・ファンタジー】都構想を阻む旧4大区はこちら。
参※34)当サイト関連記事 全国の 中核都市 は コンパクトシティー を目指している!はこちら。
第2目 京阪神第3アクセス路線実現へのシナリオ
step1)まずは自らの本店所在地の枚方市への働きかけが
京阪神の屋台骨である国道1・2号線沿道の自治体、枚方市、寝屋川市、門真市、守口市、尼崎市、西宮市、そして、大阪市(旭区、都島区、北区、西淀川区)、大阪府、兵庫県、の9つの自治体に『京神アクセス問題協議会』設立を呼びかけて貰い大阪市が参加を辞退しても深追いしないようにして...
step2)阪神電鉄にも参加要請を
評決権の無いオブザーバーとして、京阪電鉄自身と阪神電鉄にも参加していただくようにします。
そこに準備されている筋書きはただ一つ『中之島線の阪神野田駅乗り入れ』!
step3)『実数』に元づいた参考データの集積
鉄道事業者のプロとして『実数』に元づいた参考資料を提出して、この路線の必要性を訴える。
各自治体からは沿道(沿線)各市の人口や自治体別の資本金1千万円以上の企業数、同じく就労者数(パート、派遣、季節労働者含む)各自治体別の年間総生産額、そして同沿道のマンション販売実績の推移、個建住宅の販売実績の推移、最近10年間の各市所在駅の乗降客の推移、京神間の通勤客の流れ(これらは、過去の交通量調査、定期券の販売記録などで、把握できるはず)等など、ありとあらゆる、"数値"を引っ張り出す。
その上で、『関西経済を支える京阪神の屋台骨を通る京阪電鉄、阪神電鉄両私鉄にまたがる連絡鉄道が絶対必要である!』旨の協議会議決案を導きだします。
step4)『京阪・阪神直通連絡線建設促進期成同盟会』の設立
さらに『京阪・阪神直通連絡線建設促進期成同盟会』を設立して"圧力団体"として大阪府・大阪市当局に強く迫ります!
大阪府を通じて、国交省に働きかけて、国の運輸政策審議会の審議の対象として頂く。
お墨付きを頂だいた上で大阪市の説得にかかり中之島高速鉄道の延伸計画先を此花区から、『阪神野田駅乗り入れ』に変更していただく...という筋書きですが...
第3項 大阪市都市開発局の大阪梅田新都心計画にも多少の無理が...
大阪維新の会が描く「大阪都構想」阪神メガロポリス構想は実現できないにしても、大阪市都市開発局が主導している「大阪梅田新都心計画」コンパクトシティ実現(※35)も周辺自治体の反発にあって完全遂行は難しいのではないか?と思いたいのですが...
未知数のある、此花区&沖合3人工島(南港ポートアイランド・夢洲・舞洲)の都市型ニュータウン「タワーマンション街」よりも、現在住宅開発が実を結んでいる京阪電車沿線・阪神電車沿線を結ぶほうが21世紀の少子高齢化による通勤利用客減少には効果的ではないかと思うのですが...
参※35)当サイト関連記事 2031年なにわ筋線 開業で オフィス街は大阪・梅田新都心に移り御堂筋は... こちら。
第1目 1世紀の地方都市の鉄道事業者が生き延びるには...
更に阪神さんと繋がれば、インバウンド客に人気の姫路と洛北・比叡山を結ぶ直結観光路線も創出できることになります!
共に路面電車から出発した京阪電車・阪神電車は車両サイズも似通っていて、無理をしなくても相互乗り入れが可能なはずです。
2038年に北陸新幹線大阪延伸が実現すれば、"大人の事情"(※36)で新快速も最高運転速度110㎞/hに戻り、再び京阪・阪神・山陽電車連合でも今ほどの所要時間の開きは無くなり、プレミアムカーで結べば居住性で優位に立てるはずです!
但しJRグループが発行しているJAPAN RAIL PASSに対抗する「All Japan Private railway Tourism Pass」を日本民営鉄道協会主導で普及させる必要はあるでしょうが...
参※36)当サイト関連記事 2037年近未来の京阪神の鉄道網を占うはこちら。
第2目 京阪には「早い時期から大阪市に協力して立体交差事業を推進」してきた実績がある
京阪電車は例え国の補助金や助成金を貰っていたとしても、卑屈になる必要などさらさらないとは思いますが...
阪急や南海が未だに「市域で地表をはいずり回って」道路交通を阻害しているのに、京阪は早い時期から大阪市に協力して、立体交差事業を推進し市内全域高架複々線化を達成したではないですか!
それにもまして、あなたたち京阪電車は直系のデベロッパーとして郊外の沿線各都市でニュータウン開発を熱心に推し進めて、沿線各都市の発展に貢献してきたではないですか!
『ド素人の寄り集まり』にすぎない、各協議会など糞食らえ!です。
創業時のように「鉄道事業者のプライド」にかけて創始者の遺志を継いで「自らの進むべき路」すなわち新線の経路については自社の考えを明確に主張したい!...
ところなのでしょうが現実には「そんな甘い夢物語では会社経営は出来ない」のでしょう!
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公開:2007年11月 6日
更新:2024年2月23日
投稿者:デジタヌ
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