狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 日暮里舎人ライナー 最大混雑率187%"以上!"は想定"異常"だったのでは?》ー第4回ー

第4回 日暮里・舎人ライナーの想定外?の成功(大混雑)は尾久通りの道路整備の付け回し!が...

計画当初...尾久橋通り...沿線の住民をJR線駅へ直結する通勤・通学の足として、...足立トラックターミナル(1977年開設)・北足立市場(1979年開設)・足立流通センターなどの輸送を担う尾久橋通りはトラックなど大型車の通行量が多く、慢性的な渋滞が発生してバスの定時運行が困難な状況がしばしば発生し...何らかの鉄・軌道輸送が望まれていた。<Wikipediaより引用>

(立ち退き問題の生じる)尾久通の拡巾整備を避けて「特殊街路新交通専用道」を設置したために、肝心な尾久通の交通渋滞は一向に緩和されていません。

開業時に足立区西部地区を中心に、舎人ライナーを「幹」とする大規模な路線バス(都営バス、国際興業バス、東武バスセントラル、足立区コミュニティバス)路線の再編が行われたましたが...

その後いくつかの路線は渋滞による遅延の為に2011,2012年には廃止に追い込まれています?

第1項 道路さえ整備されていれば、「お台場BRT」のように本格的都市型BRTも併用できた!

METTIS virage serré ベルギーのVanHool社製ハイブリッドBus Tramの例。

現在並走する路線バスも残されていますが、前途の交通渋滞が解消されておらず、通勤時間帯の利用者は少ない状況です!

但し病院通いのお年寄りや、障害者の方たちの昼間利用客からは、バリアフリーで停留所間隔が短くて使い勝手が良い点が重宝がられています!

道路さえ広ければ「BRT」(※21)路線の併設で、旅客輸送密度が10万人/日を超えても、補填は出来たでしょう!

※参21、バス・ラピッド・トランジット(英: bus rapid transit, BRT)についてのWikipediaの解説はこちら。

第2項 ブームに流されずに尾久通りの拡幅と部分立体交差化を

豊橋市駅前の様子

そこで、今度こそブームに流されずにじっくりと5か年計画位で、尾久通りの拡幅と部分立体交差化を実施して、全線40m巾往復6車線(一部8車線化)化し、専用レーンを設けて「BRT」(※3)路線を併設したほうが、沿線の需給・変動にも対応もしやすく、ひいては、エリア全体の交通の流れにも貢献できると推察できる。

新たに「連接車」運転のための「牽引2種免許」所有者の養成は必要になるが、朝夕のラッシュ時には、通常のノンステップ路線バス(定員60人)を変動補完用として投入すればよく。

10分ヘッド5本/時間x12時間運行60本x2=120本x120人≒14,400人以上/日の輸送力が確保できる!

また様子を見て、早朝・深夜帯は現行舎人ライナーに旅客輸送を任せて、21時以降7時までは運休としてもよかろう。

現状順調に利用者を伸ばしている舎人ライナーですが...

何れいつかは沿線住人の少子高齢化の影響を受けて、利用者が下降に転ずるのは十二分に予想できることで、むやみに車両を増備しても「小牧市のピンチライナー?(※23)の2の舞にならない保証はありません!

更に、道路拡幅事業は国交省旧建設省道路建設派の意向にも沿い、多額の国庫補助(道路特定財源;ガソリン税など)も期待できます!

※参23、当サイト内関連記事 ピーチライナーが「ピンチライナー?」になって消えた訳 はこちら。

第3項 東京都にも巣食うモンロー主義者たちが...

既得権益擁護の公営モンロー主義(※24)は大阪市の専売?でもないので、東京都にも存在していて...

特に年間千億円内外の予算枠を持っている交通局は大阪同様にモンロー主義者たちの巣窟になっているようです?

彼らは、退職後の生活設計?(天下り先)の為に、業界と"ふかい"(不快)繋がりを持っていて、既得権益を手放そうとしない!ようです。

それが東京都交通局と東京メトロの経営統合(※25)が進まない一因にもなっているようで...

更に、新金貨物線の旅客化計画(※26)、蒲蒲線計画(※27)などにも影を落としている!ことでも明らかです!
つまり、前途した民間バス会社の有利に働くような「奥通り」の拡幅事業には、ロビーストの都議会議員をバックに猛烈に反発することが予想できるわけです!

参※21)当サイトシリーズ記事 大阪市における起源と変遷 《 市営モンロー主義 の系譜 》第1回はこちら。

参※22)実際には都が、国交省を取り巻く運輸族国会議員の影響をおそれて...当サイト関連記事 東京メトロと都営地下鉄が経営統合しない理由とは... はこちら。

参※23)当サイトシリーズ記事 新金貨物線 は" LRT " なら50億円程度で旅客化が実現できる!はこちら。

参※24)当サイトシリーズ記事 LRTなら実現できる蒲蒲線!東急池上線・多摩川線 先祖返り案!はこちら。

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公開:2019年9月12日
更新:2024年4月 3日

投稿者:デジタヌ

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