狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 トラム・路面電車が走る LRT が Interurban として見直された背景とは...》ー第5回ー

第5回 日本の都市圏にある"ローカル線" Rural line に目を向ければ.

新幹線ブームに沸く北陸・九州・北海道に目を向ければ、並行在来線の切り捨て!第3セクター化で、中核都市周辺の公共交通が危機にひんしているわけです!

しかもこれらの区間では、JR貨物1社の為に「交流電化区間」を残し、第3セクターの自社運行は「ディーゼルカー」を用いているという馬鹿げたケース(※91)まで現れています。

参※91)交流電化用車両は、直流電車に比べ1.5倍ほど高額な出費となるため。

★第1項 ヨーロッパ同様に市街地中心部・街道筋から離れた位置にある駅

ヨーロッパの場合は城郭の都合で、日本の場合は「建設当時、汽車は"火の粉をまき散らす"厄介者」として扱われために、歴史ある!地方ローカル線程"街道筋からは遠い「町はずれ!」"に"ステンション?"が設けられている場合が多いわけです!

このため日本においてはチューリッヒ方式(※6)路面電車の公害路線乗り入れ方式トラム網が適しているといえるでしょう。

※参6 当サイト関連記事 第2節 チューリッヒ方式(市内併用軌道用トラム車両の近郊鐡道路線への乗り入れ方式)とは?はこちら

★第2項 整備新幹線建設による並行在来線切り捨て問題への切り札にも?

最近の高出力ディーゼル機関車は電気機関車並み!

嘗ては非力だったディーゼル機関車も最近では高出力・高速化し、しかも燃費も格段に向上しています。

つまり、コンテナ輸送主体のJR貨物への"路線レンタル"のためにだけ「無駄に交流電化」しておく必然性は無くなってきている訳です!

今後伸びる新幹線に伴い並行在来線整理・廃止?の対応策として、高齢者・学生などの地域住人いわゆる「交通弱者」のアクセス確保のためにも、貨物輸送は「高出力ディーセル機関車」牽引に任せ、並行在来線は直流750v電化に降圧!改修して、「身軽なトラム」運行に転換して「途中駅(停留所)の増設」などでinterurban (郊外電車)に転換して、利用促進を計れば、地方鉄道離れを防ぎ軌道事業の永続も図れるでしょう!

※当サイト関連記事 小浜線の将来は?《 鉄タヌコラム2018 》トラム化こそが生き残り策では? はこちら。

長崎新幹線を全通させる為にも

この方式を提言すれば、並行在来線処理問題で「全くメリットの無い長崎新幹線通過お断り」を掲げた佐賀県も態度を軟化させることが出来るかもしれません?

※ 当サイト内関連記事 長崎新幹線 延伸完全開通に向けての提言 はこちら。

 

公開:2008年7月 5日
更新:2024年3月29日

投稿者:デジタヌ

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