連載『"玉ねぎ列車の詭弁!"とはJR北海道の再建!は完全民営化しか』ー第5回ー
アメリカ鉄道網、北海道鉄道網の歴史は共に『exploitation railway (開拓鉄道)とMining-railway(鉱山鉄道)の歴史だった』といえるでしょう!
第1項 北海道はコロラド州の双生児?!コロラド州の縮小版!?
東西約500㎞、南北約450㎞にも及ぶ対角線を持ち、ひし形を形成している"小さな大陸"北海道共和国?
ですが...
北海道はアメリカ大陸の縮小版であると同時に、デンバーを中心としたコロラド州のミニ版ともいえます!
★
★第1目 コロラド州(Colorado)、
※何れも2020年度の集計
- ●面積;269,837 km²(北海道の約3.2倍!)
- ●人口;5,773,714人(北海道とほぼ同数)
- ●人口密度(過疎指標);21.5人/km²(北海道の約1/3!)
- ●州都;デンバー(401.3 km²)人口;715,522人
※デンバー都市圏(経済圏)21,621km² では人口;2,963,621人
札幌広域都市圏(経済圏)3,041km² 人口;2,494,316人でほぼ同じ広域都市圏(経済圏)です!
- ●札幌市(1,121km²);1,962,615人
- ●小樽市(244km²) ; 109,297人
- ●北広島市( 119km²); 57,565人
- ●恵庭市(294km²) ; 70,347人
- ●千歳市(595km²) ; 97,777人
- ●江別市(187km²) ;119,391人
- ●岩見沢市( 481km²); 77,324人
コロラド州の生い立ち
- ●州昇格 38番目 1876年8月1日(一部元カンザステリトリー、元ネブラスカテリトリーから割譲されて1861年2月28日準州昇格)
元祖アメリカ合衆国!の13州が、1803年にフランスから購入したルイジアナterritory(領土)から誕生したカンザス・ネブラスカ準州のterritory(領有地)(※13)でした。
参※13)ルイジアナ植民地から生まれたの州
詳しくは当サイト内関連記事 USAの国家形成と大河 をご参照ください。
- ●ルイジアナ州18番目1812年4月30日
- ●ミズーリ州24番目1821年8月10日
- ●アーカンソー州25番目1836年6月15日
- ●テキサス州28番目1845年12月29日(El Paso 所在地)
- ●ミネソタ州32番目1858年5月11日
- ●カンザス州34番目1861年1月29日(1861年1月29日準州)1854年5月30日準州昇格
- ●ネブラスカ州37番目1867年3月1日(Omaha所在地)1854年5月30日準州昇格
- ●ノースダコタ州39番目1889年11月2日
- ●サウスダコタ州40番目1889年11月2日
- ●モンタナ州41番目1889年11月8日
- ●ワイオミング州44番目1890年7月10日(Cheyenne所在地)※1868年7月25日ワイオミング準州に昇格)
- ●オクラホマ州46番目1907年11月16日
- ●ニューメキシコ州47番目1912年1月6日(1850年9月9日準州昇格)
第2項 北海道の鉄道網とコロラド州の鉄道網が似通っている点とは
第1目 Mining-railway・exploitation railwayとして始まった北海道の鉄道史!
Mining-railway(鉱山鉄道)・exploitation railway(開拓鉄道)"殖産鉄道"として始まったJR北海道は、嘗てのDenver and Rio Grande Western Railroadと同じような、鉄路を歩んでいるのではないのでしょうか...
北海道の鉄道網は colliery の終焉と共に燃え尽きている!
北海道での輸送密度の実数 ton/km・day を上げるまでも無く、
colliery railway(炭鉱鉄道)で始まった、北海道の鉄道網は、
「collieryの終焉と共に燃え尽きている!」と言えるのではないでしょうか...
第2目 嘗ての官営幌内鉄道とDenver and Rio Grande Western Railroadの相似性
Denver and Rio Grande Western Railroadでは鉱山鉄道として、北海道各地の森林鉄道、植民軌道に近い敷設が容易な軌間3フィート(914 mm!)の狭軌、を選択したわけです!
1872年(明治5年)10月14日新橋⇔横浜間に開業した本州最初の官営鉄道は、鉄道発祥の地英国から招聘した鉄道技師の指導で建設されたので、英国式のSLが走ったわけですが...
北海道の官設鉄道はアメリカ人が作った兄弟路線
官営幌内鉄道をはじめ北海道の鉄道は、1871年7月に訪日したアメリカ人の農業技術者ホーレス・ケプロンが開拓の為のインフラ整備の基礎調査を行い、1879年にアメリカから鉄道技師ジョセフ・ユーリー・クロフォードを招いて建設を開始したわけです、なので米国ピッツバーグのH. K. ポーター社から輸入したcowcatcherや火の粉除け煙突のついたアメリカンスタイルの弁慶号や義経号が用いられたわけです。
但し北海では、Denver and Salt Lake Railwayの軌間914 mm (3 ft)のNarrow gaugeではなく(※31)、内地の官設鉄道同様に英国式の1067mm (3 ft 6 in)のNarrow gaugeが採用されました。
また多くのMining-railway(鉱山鉄道)で用いられた、木製のTimber trestles(木製トレッスル橋)もジョセフ・ユーリー・クロフォードが持ち込んだ技術です。
参※31)前途したように、アメリカのMining-railwayでは、より敷設が容易な"軽便鉄道"に近い軌間914 mm (3 ft)のNarrow gaugeを採用したのでしょう。
参※)詳しくは当サイト内関連記事 USA での Transportation の変遷・発達史から学ぶべき点とは 《交通政策とは》 をご参照ください。
河川沿いのルート選定もアメリカ流
函館本線:石狩川、
根室本線;十勝川支流空知川、十勝川(佐幌川)、空知川支流シーソラシ川、旧狩勝峠、十勝川支流佐幌川、十勝川、
釧路本線;釧路川、分水嶺、札弦川支流オニセップ沢川、斜里川支流札弦川、斜里川,猿間川
石北本線;石狩川、(支流留辺志部川)⇔(分水嶺)
宗谷本線;天塩川、下エベココロベシ川、サロベツ川、分水嶺、勇知川、クトネベツ川、エノシコマナイ川
旧夕張線;夕張川
室蘭本線(石炭出荷線);安平川、支流知来川、
1880年11月28日に北海道炭礦鉄道空知線として開業した函館本線も
函館本線;長万部川、蕨岱駅峠、歌才川、朱太川支流黒松内川、朱太川支流熱郛川、熱郛川支流白井川、分水嶺、名目川支流、尻別川、分水嶺、堀株川支流セトセ川、峠、余市川
沿いに建設されているわけです。
第3項 但し異なる点は
入植者達が河川を遡って trail が出来たのではなく...
pineer であったホーレス・ケプロン技師が各河川を遡って、地質調査・測量を行って、一気にexploitation railway(開拓鉄道)が敷設された点です。
つまりUSAとは異なり、鉄道沿いの幹線道路は開通後に鉄道沿いに建設された点です。
幌馬車が一般的でなかった日本では、小舟→鉄道と一気に進行したわけです。
そして、やっと20世紀後半になって幹線道路の舗装が完備されだして、Automobileの時代になった訳です。
なので、1960年代になっても(敷設が容易だった)植民鉄道の新規路線が親切(しんせつ)されていたわけです。(※12)
参※12)当サイト内関連記事 実は一般道の舗装率と深い関係がある「モータリゼーションの激流!」 はこちら。
ー続きはこちらー
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公開:2021年9月 3日
更新:2024年2月20日
投稿者:デジタヌ
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