狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《 大阪市が"駆除!"した路面電車・チンチン電車とは...》ー最終回ー

エピローグ モーダルシフトでマイカー通勤や社用車を減らすには...

地球温暖化が世界的な問題と成ってきた昨今...

「路上から無駄な走行車両をいかにして減らすか?」が最大の課題で有ることは明白です。

transit(公共交通) の充実で、路上から5ナンバー、3ナンバーのマイカーや、社用車を減らすことが重要!なのです。

第1項 呼びかけるだけでは...

mass media(TV各局、全国紙)で流している公共広告機構の無駄コマーシャルだけでは解決しません!

いくら、『マイカー通勤をやめ、電車、バスのご利用を』とmass mediaで呼びかけても無駄。

『そんな物(もん)使ってたらカネになるか!』になってしまうのです。

つまり、"そんなモン"程度の利用価値しかない既存の都市交通では"door to door"の快適(横着!)さには対抗できない!からです。

第1目 上方と江戸を比べればその差は歴然!

大都市交通の切り札?"地下鉄"にしてもしかりで、大阪のように不便な都市では徹底的に不便!

例えば、上方と江戸を比べればその差は歴然です!

首都圏では全域に渡り、通勤・営業は"電車とメトロ"で事足りますが...

近畿圏では傘の骨のような放射状の鐡道沿いでしか役立ちません。

それは京阪神では「シームレス性」が欠けている!からです。

※事実小生は近畿圏・首都圏両方で長く行商(営業職)を務めていましたので切実に実感しています!

第2項 Terminal と Hub になる Node station の構成が...

いちいち「Terminal(終端)」「Hub(中核)」となる hub station(結節駅)で面倒な乗り換えに、

「時間を要する事を余儀なくされ、なかなか目的地にたどり着けない」からです。

(京阪神では)唯一京都市だけが京都市営地下鉄近鉄・京阪との「シームレス直通」を実現して成果?を上げているわけです。

※最近USAの一部のおバカな高痛怪説傾 Youtuber が、日本の鉄道機材 constructor syndicate(cartel)のロビー活動を行う lobbyist から依頼(取材費)を得て乗り換え賞賛???をぶち上げていますが、明らかに間違っています!

第3項 地下鉄建設では「桁外れに法外!な建設費」が財政を圧迫する!

第1目 地方都市では採算が...

但し「相互直通地下鉄路線」にしても、Megalopolisの首都圏!だからこそ辛うじて!採算に見合っているだけで地方都市では軒並み大赤字!です。

第2目 一般市民では考えも及ばない法外な建設費

赤字地下鉄の最大の原因は「桁外れに法外な?」建設費(※21)の償還問題!です。

現状(2008年当時)でも500億/㎞!では、そう簡単に「元が取れない」のは当たり前!

日本第2の大都会"横浜市"や、嘗て日本経済の中心地・天下の台所だった!"大阪市"、そして千年の都"京都市"が地下鉄建設で財政破綻!寸前まで追いやられているのは皆様後ご承知のとおりです。(※22)

参※21)当サイト内関連記事 地下鉄 や 新都市交通システム が 整備新幹線 より割高になる理由とは? はこちら。

参※22)当サイト内関連記事 京都市を財政破綻から守るにはKMTA(Kyoto Metropolitan Transportation Authority)に進化するしか... はこちら。

第3目 ユニバーサルデザイン圧力とバリアフリー法が...

更に多少道路事情に余裕のある周辺部や郊外では、(階段を)登ったり、下ったりの面倒な、地下鉄利用は敬遠されがちです。

後書き  abandoned Road から得られる教訓とは...

(2023年10月8日改訂ーVersion2 Revision1)

第1項 abandoned Railroadから学ぶべき教訓

多くの歴史ある鉄道がabandoned railroad(廃線)となって"天に召された"ましたが...

第1目 鉄道黎明期の LRT ?ブーム

明治維新後の文明開化で訪れた陸蒸気幹線の発達と共に、日本各地で民間資本による"軽便ブーム"が起こり、その多くが昭和に至るまで大活躍していました。

今風に言うなら LRT 網と言うことになります!

全国にあった軽便軌道の栄枯盛衰は

(※参 詳しくは当サイト内関連記事 嘗ては手軽な輸送手段だった?"鉄道" はこちら。

これらは、軌道法軽便鉄道法に下づいていたり、いずれにも属さない"簡易軌道"として、

市街地を駆けまわる"チンチン電車"網、都市圏交通を担うInterurban(都市圏電気軌道)、鉄道幹線(大都市)と港町を結ぶ臨海鉄道・臨港鉄道、山間部を縫う森林鉄道、そして北海道で1960年代!まで大活躍した殖民軌道などなどでした。

更には、準LRTと言っても過言ではない旧地方鉄道法準拠のrural line(肥えタゴ路線)の地方私鉄も含まれるでしょう。

第2項 "持続可能な軌道事業"を目指すには...

これらのabandoned railroad達にスポットを当てて、陸上交通におけるregional line"地方交通線"が担ってきた役割と、その"生い立ち"、更には"消えていった背景"を考察して、「トランスポーター」の一つとしての「持続可能な鉄道事業」の姿を模索してみました

♥RTD(Regional Transportation District,デンバー地域交通事業団の例

赤字路線を再生!するには、更にはabandoned railroadを蘇らせる?には...

これらのabandoned railroadにスポットを当てて、陸上交通における"地方交通線"が担ってきた役割と、その"生い立ち"、更には"消えていった背景"を考察して、現行の廃止対象路線が transportation system として『21世紀を走りぬく』方法を模索してみました。

狸穴総研 交通問題研究所 出自多留狸

※脚注 関連団体♥ 問い合わせ先リンク集

※パブリックコメントとは...

パブリックコメントとは聞こえは良いですが、

自治体当局が『一方的な Scheme(企て!)についての Compliance(追認)!を促している』だけです!

つまり consensus(総意・協心)を得るための"異見"聴取ではありません!

feudalism(封建制)、ictatorship (独裁)に下づく施策に、 subordinate(従属させる)oppression(抑圧!) と同じ、中共が行っている tyranny圧政!) と何ら変わりません!

つまり目安箱(市政へのご意見・ご要望受付)すらない様な municipality は、『独善的で恣意的な独裁支配!を行っている』と言えます。

※参)当サイト内関連記事 パブリックコメント 制度とは... はこちら。

関連団体リンクテーブル 

 

公開:2008年7月 6日
更新:2024年3月29日

投稿者:デジタヌ

連載《 大阪市が"駆除!"した路面電車・チンチン電車とは...》ー第5回ーTOP連載『 名鉄岐阜市内線・美濃電の廃止は失敗ではなかった!...が"嵌められた"のも 』ー第1回ー


 

 



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