狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載《鉄道客貨・混載事業を宅配事業者との提携で復活すれば赤字削減・事業継続への鉄路が開ける!》ー第6回ー

第6回 コロナ過で深刻な経営危機にさらされているJR各社では...

サイドビジネス?のデベロッパー事業(※51)の収益では、本業?の鉄道事業を支え切れなくなってきているJR各社では、「持続可能な鉄道事業」(※52)を模索しだしています。

コロナ災害が去った後も、少子高齢化・東京一極集中・地方(交通)衰退の流れは変えようも無く、ルーラルラインの沿線利用客の旅客需要減少傾向は続くものと思われます。

そこで、宅配業者とタッグを組めばお互いの利害が一致するのではないでしょうか?

参※51)当サイト内関連記事 JR各社は1鉄道事業者から 総合都市開発 デベロッパー に成長した! はこちら。

参※52)当サイト内関連記事 今や 鉄道事業 は本業ではない!鉄道系YouTuber の"夢想"を打ち砕く現実とは... はこちら。

★第1項 紀勢線沿線の紀伊半島では

とかく、観光地が連なる熊野灘沿岸の吉野熊野国立公園エリアに話題が集中しがちですが別項(※51)で取り上げたように,

JR紀勢線のサービスエリアから離れた内陸部"紀伊半島の屋根"大台ケ原周辺自治体の過疎化対策・活性化も和歌山・三重・奈良3県にとっては重要な課題!なわけです。

現状紀伊半島の先端部熊野灘沿岸の吉野熊野国立公園への生活物資輸送は、一部開通しているE42紀勢自動車道と国道42号に頼っている状況です!

参※51)当サイト内関連記事 "紀勢広域連合!"の創設こそ 21世紀の紀伊半島を活性化できる! はこちら。

宅配業者の場合は配送センター⇔サテライト集配所の中継便が

センター便と呼ばれる搬送車両が主要都市(和歌山・津)などの集荷センターと白浜・新宮など集配センター間をつなぎ、そこからさらに山間部のサテライトセンターに中継車両が搬送しています。

場合によっては、E42沿いの集荷センターから、1日1往復程度で山間部のサービスエリアをカバーしている地区もありますもあります。

スーパー、コンビニ関連の配送車両(センター便では)

チェーンによっては遠路はるばる大阪府下や愛知県下の商品センターから、3t積載程度の中型車両!が、E42・R42を利用して、吉野熊野国立公園内各都市?のチェーン店舗に配送している!場合もあります。

紀勢線がセンター便の役目を肩代わりできレバ...

鉄道貨物新時代を予感させるJR東日本の 電車型 業務用車両!

宅配業者や大規模小売店(スーパー)チェーンとのアライアンスで貨客混載事業を復活できれば、

鉄道の利点「定時運行」が可能となり、大都市にある拠点集配センター⇔ローカル集配拠点間を結ぶ"センター便"の合理化に役立ちます。

更に omnibus との連携で内陸の山間部へも

宮崎交通では四半世紀以上前から、宅配事業者(佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便)とアライアンスを結び!山間部にある過疎地のlifelineを守っています!

つまり、omnibus(乗り合いバス)とのアライアンスで、山間部・過疎地の branch,delivery office(集配所)間を結び、delivery center⇔delivery office間のtransfer の Loss handling (センター便)削減とdelivery car(t宅配車両)の運行ロスを省き♥安定した集配サービス向上に繋がっています。

札幌の様な♥Metropolis(大都会・政令指定都市)でも最終バスの時間繰り上げ!等各地でドライバー不足は深刻化しています!

そして"豊岡市など全国のMunicipality(自治体)で omnibus と delivery business の alliance(業務提携)による partnership の trend となっています。

さらに規制緩和策を一歩進めて日本郵政・宅配事業者の旅客運輸への参入も...

更に逆転発想で、宅配事業者のデリバリー車両に、旅客営業も認めれば、利用者(交通弱者)、宅配事業者双方に、メリットが生じます!(※52)

参※52)当サイト内関連記事 過疎地 の 交通弱者 を救うには 運輸 行政 の更なる" 規制緩和 "が 必要! はこちら。

★第2項 JR東海の関西線・伊勢鉄道ラインに適用すると.... 

♥ トラックマーク サテライトステーション と集配サービスエリア

 店舗マークは新駅&関西線名古屋集配センター分室

現状関西線は名古屋⇔亀山間は電化されていますが...

殆どが"単線区間"なので旅客扱いでは並行路線の近鉄に所要時間・便数共に太刀打ちできない状況です。

特に桑名間⇔名古屋間の旅客輸送では近鉄の圧勝?となっていますが...

四日市⇔富田⇔名古屋(以遠)の貨物輸送(燃料輸送・石灰石などの原料)があり何とか廃線を免れている?状況です。

災い転じて福となす!

この間、富田駅⇔朝明信号場間の"一部複線区間"を除き

快速も河原田、四日市、富田、桑名、長嶋、弥冨、(白鳥信号場)英和、蟹江、春田(高架区間)、八田(高架区間)で運転停車をするダイヤが組まれています!

つまり高架駅の春田・八田駅を除き地上にあるトラックマークの駅では停車時間に余裕がある(ありすぎる)わけです!

つまりこの停車時間を利用して、荷役を行えば、現状の籠車方式でも、車内に固定フックがあれば、ラチェット式タイダウンベルト(通称ガチャ)固定でも荷役が行えます!

第1目 名古屋駅構内のサービス通路が利用できれば新幹線カーゴも...

更に、新幹線の業務用スペースを利用して、名古屋駅停車(退避)のこだま号を利用できレバ、東京⇔名古屋間⇔新大阪間の新幹線メール便(当日配送サービス)が復活できます!

東京駅・名古屋駅・新大阪駅には東海道新幹線の車内清掃を行う新幹線メンテナンス東海㈱の業務用施設(エレベーター&専用通路)があり、これを利用できレバ、新たな特急宅配サービス(当日配送)も可能となります。

JR東海新幹線事業本部運輸営業部、東海鉄道事業本部運輸営業部、 ジェイアール東海物流㈱、宅配事業者、の当事者で、新規事業として宅配便「貨客混載」サービスを検討されてみてはいかがでしょうか!

★第3項 他にも... 

JR名松線、JR越美北線、JR小浜線、近江鉄道線、JR加古川線、JR日豊本線都城市⇔霧島、JR日南線、JR指宿枕崎線などの、高規格幹線道路、地域高規格道路の整備が遅れているエリアなどへの適用が考えられます、

赤字運営を続けている地方都市のTram 路線でも

例えば、新生ライトライン、富山地鉄・富山港線・上滝線、えちぜん鉄道、等にも

♥ 嘗てドレスデンで行われていたCarGo Tram の例

 

公開:2021年6月 1日
更新:2024年4月 1日

投稿者:デジタヌ

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