狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『赤羽線の15両編成化には連続立体交差化事業が必須!』ー第4回ー

★第3節 JR羽田空港アクセス線(西山手ルート)構想が、"赤羽駅"に明るい光明?を

諸兄ご承知のように、羽田空港アクセス線(上野東京ライン接続東山手ルート)が昨年(2021年)着工となり、(※10)

高崎線(東北線)経由で、副首都機能には欠かせない"東京国際空港"(羽田空港)と直通できるようになります!

参※10)当サイト内関連記事 羽田空港アクセス線 は首都圏5方面住人の利便(期待)を無視した妥協(共通利害)の産物では... はこちら。

第0項 埼玉県・さいたま市の期待は埼京線ルート(西山手ルート)!

埼玉県・さいたま市にとっては、第2期以降に構想されている"西山手ルート"埼京線直通ルートが待ち遠しいわけですが...

東京都・国交省が前途した首都機能分散移転構想で真っ向から対決していて、強欲な東京都は、大井ふ頭内短絡線への協力(都市計画指定)を拒んでいるわけです。

東山手ルートでは北関東(高崎線・宇都宮線)の羽田空港アクセス向上にしか繋がらない

東山手ルート(上野東京ライン接続)は葉県北部の羽田アクセス向上をメインとしており、東北線(高崎線)関連では

尾久車両センター事業用地の、市街地改造(都市型住宅街)が認められない限りは、JR東日本にとっても余りメリットがないわけです。(※11)

参※11)当サイト内関連記事 JR各社は1鉄道事業者から 総合都市開発 デベロッパー に成長した! はこちら。

★第1項 赤羽線もとばっちり!を

第1目 板橋駅は、3区の辺境部!(交点)に...

同じ理由(3区の仲の悪さ!)でせっかく都心の一等地である赤羽線板橋駅周辺が、都心の秘境駅!となっています!

『何を馬鹿げたことを言ってるの!』とお怒りの駅周辺住民の方もおいででしょうが...

何時まで経っても「立体交差都市計画事業」から見捨てられている!ことが証明しています。

第2目 赤羽線が全線立体交差化されると

途中駅(十条・板橋)を2面4線の、退避駅構造に改修すると、

赤羽⇔池袋間(5.5㎞)は快速運転が実施出来て、

現行の9分(表定速度36.7㎞/h)が、表定速度48.2㎞/h(池袋⇔新宿間実績)迄向上できて、約7分まで短縮できます。

同時に赤羽駅を新幹線駅に改修すると

赤羽駅での乗り換え時間5分として、

  • 池袋(埼京線)→赤羽←(新幹線)大宮 ♥20分
  • 新宿←(埼京線)→赤羽←(新幹線)→大宮 ♥25分
  • 渋谷(埼京線)→赤羽←(新幹線)→大宮 ♥32分

東京駅経由よりも、断然早くなり!

羽田空港での搭乗手続きを考えると、十二分に新宿⇔札幌駅間のビジネス利用も射程に入ります?!

第2目 豊島区の持続可能な都市開発が可能に!

赤羽駅に東北新幹線が停車して、赤羽線(最強線!)が15両編成化!されれば...

池袋駅周辺が、単なる歓楽街!から新橋駅周辺や品川駅周辺の様の"オフィス街"に大発展できるのです。

そして現在"見落とされている"豊島区辺境部!板橋駅周辺にも都市型高層集合住宅(タワマン)が立ち並ぶ!ようになるでしょう。

つまり豊島区にとっては「持続可能な都市開発(地上げ!)」が可能となるのです。

★第2項 効果が無かった最高速度130㎞/h運転...

2021年のダイヤ改正から最高運転速度は130km/hに解禁されるましたが...

第1目「埼玉県内の運転速度110㎞/h"協定"」が130km/hに緩和されても都内は110㎞/h!のまま

この協定が今だに生きているのは、騒音対策に対する「市民活動家?」の継続的な住人反対運動などのせいではありません!

本当のところは「土建業界と運輸族」(※2)の政府への働きかけ!によるものでしょう...

最新の防音設備(防音シェルター・防振スラブ軌道更新)で全面改修するだけでも環境基準は十分にクリアできます!

これによりスピードアップ(最高運転速度160㎞/h)すれば、10分程度の時短効果が期待できます!

※大阪市西区阪神なんば線の防音シェルターの例。

しかしこの区間30.3㎞に改修工事を実施しても、ほんの数百億円?程度で、鉄道を取り巻く syndicate(cartelへの経済波及(税金ばら撒き)効果にはならない!のです。

ところが大宮 ⇔宇都宮間(79.2㎞)盛岡 ⇔新青森間(178.4㎞)合わせて延べ約260㎞を最高時速360㎞/hに対応させるための改修工事を実施すると、"数千億円!"

※2、当サイト内関連記事 第2節「ギョーカイ」と利権集団を潤(うるお)す鉄道建設?! はこちら。

第2目 上野⇔赤羽間が110㎞/h規制のまま!では...

大して時短できなかったのは、東京都内(上野⇔赤羽間)が110㎞/h規制のままに放置!されたからです。

★第3項 新幹線赤羽駅(請願駅)を設置すれば...

皆さんは品川に東海道新幹線が停車して何故"赤羽""に停車しないのか!考えられたことがありますか?...

赤羽駅は将来の常磐新幹線?(※42)の分岐駅として、"北の勝手口"東北新幹線停車駅に出世?しても不思議でない規模を誇る巨大 Hub Staition です。

参※42)当サイト関連記事 常磐新幹線ならば水戸⇔東京間"最短47分!"で結べるが... はこちら。

第1目 赤羽駅が東北新幹線停車駅にならない!理由は...

何故!赤羽駅に東北新幹線駅が設置されないのか?

それは、地元(北区)から声(請願)が上がらない!ことも一因ですが...

GoogleMap をご覧になれば一目瞭然!

北区・板橋区、豊島区の3区の仲が悪く!意見がまとまらないからです。

皆さんはご存じ無いでしょうが、東京都区(23区)は嘗ての自治体大東京市から、(戦時体制下で)自治権が剥奪されて!生まれた特別区ですが...

元は、大東京市として、自治権(予算執行権)があり、不仲の北区・板橋区、豊島区、も地方自治体としての権限(予算執行権)が付与されていました。

それが前途した様に、各区の自治体資格?は残されたまま、特別区として、政府(旧内務省)直下の東京都にinfrastructure(道路・上下水道・鉄道・教育施設・病院・消防防災)整備に関する権限(予算執行権)を召し上げられてしまったのです!

但し、敗戦後、最低限の autonomy(自治)は取り戻せた?のですが、依然としてOfficer(官吏・患部職員)は東京都一括採用の宛がいぶち、そしてinfrastructure整備に関する予算執行権も相変わらず東京都(庁患部官吏)に握られたままの宛がいぶちで、住民サービス(雑用!)だけが行える、公共サービス事業となり果てているのです。

なので、お金(血税投棄公共事業)に関する各区(長)の大人の事情(利害・思惑)が一致し辛く、3つの自治体堺にある板橋駅が要となっている赤羽線全線完全立体交差事業(高速化)が進展しないのです。

参※)当サイト内関連記事 新幹線阻んでいるの亜h赤羽駅!が実現すれば、新宿⇔札幌が4時間少々に!... はこちら。

第2目 駅間距離も問題ない!

東海道・東北両新幹線の徐行区間の実績でも
  • ●東京⇔品川間 実距離6.8㎞ ※全列車停車区間最高運転速度110㎞/h徐行区間
  • ●東京⇔上野間 実距離3.6㎞! ※全列車停車区間最高運転速度110㎞/h徐行区間
赤羽⇔上野間は実距離で約9.3㎞!有ります

※東北新幹線上野→大宮間の時短を阻んでいるのは、埼玉県か東京都か誰に目にも明らかです!

  • ●上野⇔赤羽間 実距離9.3㎞! ※全列車停車区間 最高運転速度110㎞/h徐行区間
  • ♥赤羽⇔大宮間 実距離18.2㎞! ※全列車停車区間 最高運転速度130㎞/h徐行区間

つまり、上野⇔大宮両駅は(1日数本を除き)全種別が停車する区間で、しかもこの間の最高運転速度は110㎞/hと130㎞/hの徐行区間となっています。

なので、赤羽に停車できるようになっても、加減速にはさほど時間もかからず!

しかも、停車時間はダイヤ上は●つまり45秒程度でこと足ります。

なので、東京⇔大宮間の所要時間にはさほど影響しません。

むしろ、上野駅停車を間引きして!赤羽駅と交互に停車するパターンの方が、利便性は向上します!

※現状、上野駅は地下深すぎて、在来線⇔新幹線乗り継ぎには適しません!

なので、常磐線方面からの利用者も東京から乗り継ぎ利用しています。

★第3目 "赤羽駅"に東北新幹線が停車するように成れば...

皆さんは品川に東海道新幹線が停車して何故"赤羽""に停車しないのか!考えられたことがありますか?...

将来の常磐新幹線?の分岐駅として、"北の勝手口"東北新幹線停車駅に出世しても不思議でない規模を誇る巨大 Hub Staition です。

参※)当サイト内関連記事 常磐新幹線なら上野⇔水戸間"最短41分"で結べるが計画されない訳とは... はこちら。

※"早い埼京線!"と"のろい新幹線?"が肩を並べて仲良く走っている姿。

1985年の大宮⇔上野間延伸開業の時に沿線各自治体と取り交わした「最高時速110㎞/h"協定"」が堅持されているため!でしょう。

一方 大宮⇔東京間30.3㎞に目を向ければ最高速度110 km/h??? 最速でも23分/表定速度 79㎞/h???

この区間で更なる時短が出来れば???、莫大な時間(の浪費)と投資(設備改修)を行わなくても、5分や10分の時間短縮は簡単に実現できるし、東京⇔札幌間 1,075㎞ 3時間代前半 も夢ではなくなりますが...

第4目 赤羽⇔大宮間(18.2㎞!)の想定所要時間

九州新幹線本線の駅間距離による表定速度(運行実績)

以下は駅間距離の短い!「九州新幹線」での「駅間実距離で算出した表定速度」の例です。

  • ●新鳥栖⇔久留米間 5.7㎞    約4分 表定速度 85㎞/h
  • ●久留米⇔筑後船小屋駅 15.9km  約7分 表定速度 136㎞/h
  • ● 筑後船小屋駅⇔新大牟田 11.8㎞  約5分 表定速度 142㎞/h
  • ● 新大牟田⇔新玉名 間16.6㎞   約7分 表定速度 142㎞/h
  • ●新玉名⇔熊本間 21.9㎞     約9分 表定速度 142㎞/h
  • ●熊本⇔八代 31.8㎞  約11分 表定速度 173㎞/h
  • ●新八代⇔新水俣 42.8lm  約13分 表定速度 197㎞/h!

まとめると、以下のようになります。

  • ※例0)駅間が約12㎞未満であれば 表定速度 85㎞/h
  • ※例1)駅間が約12㎞以上あれば 表定速度 142㎞/h
  • ※例2)駅間が約32㎞以上あれば 表定速度 173㎞/h
  • ※例3)駅間が約43㎞以上あれば 表定速度 197㎞!/h
現行の130㎞/h規制では
  • ●赤羽⇔大宮間(18.2㎞!)は現状の 上野⇔東京間(実距離26.7㎞)18分 表定速度89㎞/h約12,5分
  • ♥改修工事で、新型スラブ軌道、防音シェルターに換装

埼玉県の了承のもとに、最高運転速度を160㎞/hに引き上げると)評定速度142㎞/h!迄可能となり、所要時間約8分まで4分短縮可能!です。

 

公開:2022年6月27日
更新:2024年2月29日

投稿者:デジタヌ

連載『赤羽線の15両編成化には連続立体交差化事業が必須!』ー第3回ーTOP連載『赤羽線の15両編成化には連続立体交差化事業が必須!』ー最終回ー


 

 



▲羽田空港アクセス線と首都機能分散の関係研究班へ戻る

 

ページ先頭に戻る