狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 通勤5方面作戦 の実態は"都民汲み出し作戦!』ー第10回ー

エピローグ 東京都 (民)が抱える最大の脅威は 地球温暖化 !

第1項 今の"泥縄式"防災事業では...

現状東京都と政府が行っている洪水対策は、沿岸部の防潮堤の嵩上げ、荒川河口域分流、多摩川河口域、中川その他の中小河川の、堤防嵩上げ、河口水門強化、地下遊水施設の建設、荒川常駐の遊水地の整備など、総額数兆円規模の巨額公共投資!を実施しているわけですが...

災害は待ってはくれない、何時やって来るかわからない!

全ての計画が完成するにはあと数十年を要し、完成しても"想定外"の洪水には対処できないのが実情です!

嘗て、江戸時代には、現江戸川区の新小岩以南には"居住禁止地区"が設定されていて、領民の生命・財産を災害から守る施策が講じられていました!

当時を、見倣って、江戸川区・葛飾区・江東区・中央区・港区・品川区・大田区にある、海抜5m以下の一帯は、居住禁止area(空き地)として、安全な武蔵野台地への"移住"を促進(支援)して、都民の生命・財産を守る施策に転換すべきでしょう!

第2目 危険 Zone に都民の約半数近くが...

総計 4,938,710人!都民の約半数近く暮らしています!

危険海抜(10m未満) エリアにあるお役所と区民
  • △警視庁本部(海抜7.7m)
  • X台東区役所(海抜2.2m)推計人口、210,811人 (2021年5月1日現在)
  • X荒川区役所(海抜1.2m)推計人口、 217,978人 (2021年5月1日現在)
  • X足立区役所(海抜1.4m)推計人口、 683,444人(2021年5月1日現在)
  • X葛飾区役所(海抜ー0.1m!)推計人口、 453,575人(2021年5月1日現在)
  • X江戸川区役所(海抜ー1.6m!)推計人口、 690,233人(2021年5月1日現在)
  • X江東区役所(海抜ー1.4m!)推計人口、 524,301(2021年5月1日現在)
  • X墨田区役所(海抜1.7m!)推計人口、 271,294人(2021年5月1日現在)
  • X中央区役所(海抜2.5m)推計人口、 170,781(2021年5月1日現在)
  • X港区役所(海抜2.6m!)推計人口、 258,015人(2021年5月1日現在)
  • X品川区役所(海抜7.8m~)推計人口、 415,880人(2021年5月1日現在)
  • X大田区役所(海抜2.5m!)推計人口、 738,811人(2021年5月1日現在)
  • X千代田区役所(海抜5.0m)推計人口、 67,141人 (2021年5月1日現在)
  • △文京区役所(海抜6.0m)推計人口、236,446人 (2021年5月1日現在)

第2項 東京都は武蔵野台地に軸足を移すべき!

リニア中央新幹線橋本駅開業で、俄然交通至便(※91)となる、八王子市(海抜106m/八王子合同庁舎)
立川市(海抜95m/立川防災合同庁舎)辺りに政府機関・民間企業の誘致を行い、職住一致環境を構築して,

東京都版の三多摩コンパクトシティー(※92)構想に向かい、行政の合理化と都民の生命・財産を守る防災を両立させる方向に向かうべきではないのでしょうか!

但し、東京都の思惑通りにも事は進まないでしょう(※93)

参※91)当サイトシリーズ記事 リニア中央新幹線 と JR 羽田空港アクセス線 が変える近未来の 首都圏鉄道網 を占う はこちら。

参※92)当サイトシリーズ記事 コンパクトシティー 構想は"痛み"と"都市災害"が内在する大博打! はこちら。

参※93)当サイトシリーズ記事 JR 羽田空港アクセス線 は東京都をジレンマに導いた"パラドックス" ! はこちら。

第3項 今のところ私たち一般市民レベルでできることは...

私たち一般市民は将来的にも「廃線などの心配」のない鉄道沿線で、

且つ、適度な通勤時間・距離の、安全な高台にある"近隣県"に疎開することぐらいしかできないでしょうが...

都心部回帰が見え出した首都圏

嘗て東京の通勤圏は時間にして2時間、距離にして100㎞内外まで拡大していましたが、少子高齢化が進み首都圏人口が膨張から縮小に向かいだした現状では、近畿圏同様に都心から1時間・30㎞程度の23区近郊に人気が移ってきているようです!

嘗てのように都心から遠く離れた田舎?の一戸建てではなく...都心近郊の「タワーマンション」の人気が急上昇して都内回帰現象がみられるのはこのためでしょう!

但し、先般の二子玉災害のように東京近郊のタワーマンションにはどんな落とし穴があるとも限りません!

21世紀の都市(住人)のサバイバル作戦!の最大の条件は、危険な沿岸部にある低地から、内陸部の安全な高台に移り住むことです!

東急新横浜線の開業で、都心へのアクセスが向上して、更には相前後して開業する羽田空港アクセスで首都圏空港にも至便となる相鉄ライン沿線、特に海老名市辺りが、関西系の企業進出には最適地となり、新たなる職住一致環境も構築できて、住みたい町Topランキング入りすることになるでしょう!(※94)

参※94)当サイトシリーズ記事 羽田空港アクセス線 開業で 海老名市 が副都心!になれるかも?... はこちら。

 

公開:2019年11月 9日
更新:2024年3月13日

投稿者:デジタヌ

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