狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 通勤5方面作戦 の実態は"都民汲み出し作戦!』ー第6回ー

第6回 東京メトロと在京私鉄各社の辿った変革の"鉄路"

第1項 東京メトロ(旧帝都高速度交通営団)

1941年7月4日設立大日本帝国政府、東京市、東京横浜電鉄(東横)、東武鉄道(東武)、京成電気軌道(京成)・小田急電鉄(小田急)、西武鉄道(西武)、武蔵野鉄道、国鉄共済組合が出資

2004年 帝都高速度交通営団が民営化されて東京地下鉄が発足。

2011年 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生し、各地で帰宅困難者が続出し、乗客が滞留する。帰宅困難者を救済して乗客滞留を解消するため、翌日にかけて終夜運転を行う(3月11日)。

銀座線

1927年 (12月30日)東京地下鉄道。開業。当時は
1938年 東京高速鉄道開業。
1939年 東京地下鉄道と東京高速鉄道が直通運転を開始。

丸の内線

1954年1月20日  部分開業。

1961年11月1日荻窪線(現丸ノ内線)部分開業
1962年  全通。

日比谷線

1961年3月28日  日比谷線部分開業、

1962年 東武伊勢崎線と相互直通運転開始。

1964年 全面完成、東急東横線と相互直通運転開始。

2017年3月25日 20m級片側4ドア7両編成の13000系電車本格営業運転開始。

東西線

1964年12月23日 東西線開業。

1966年  東西線、国鉄中央線と相互直通運転開始
1969年  東西線全面完成。国鉄総武線と相互直通運転開始。

千代田線

1969年12月20日部分開業
1971年 、国鉄常磐線と相互直通運転開始

1974年10月30日 -有楽町線  池袋駅 - 銀座一丁目駅間部分開業。

1978年   全線完成。小田急小田原線と相互直通運転開始。同年8月1日 半蔵門線部分開業。新玉川線・田園都市線から直通運転。

1982年  国鉄常磐線取手駅まで乗り入れ区間を延長。

1987年 国鉄分割民営化。

2002年  小田急多摩線と相互直通運転開始。

2016年3月26日 千代田線、JR常磐線、小田急線における3社直通運転がJR・小田急の車両でも開始。

有楽町線

1983年 有楽町線、西武有楽町線への直通運転開始。

有楽町線、東武東上線との相互直通運転開始。
1988年 有楽町線全面完成。

1994年  有楽町線新線開業

1998年  有楽町線、西武池袋線との相互直通運転開始。

南北線

1991年 11月29日 開業。、

1996年 東西線、東葉高速線と相互直通運転開始。

2000年 南北線全面完成、東急目黒線と相互直通運転開始。
2001年  南北線、埼玉高速鉄道線と相互直通運転開始。

半蔵門線

2003年 半蔵門線が全面完成、東武伊勢崎線・日光線と相互直通運転開始、
2004年 帝都高速度交通営団が民営化されて東京地下鉄が発足。

副都心線

2008年6月14日。副都心線開業。副都心線、東武東上線・西武有楽町線・西武池袋線との相互直通運転を開始。 

池袋 - 渋谷間 建設費用は総額2,404億円。

2013年 3月16日副都心線、東急東横線・みなとみらい線と相互直通運転開始、日比谷線と東急東横線との相互直通運転を廃止。

第2項 相互直通民鉄各社

東武鉄道

2001年3月28日 越谷 ⇔ 北越谷間高架複々線化延伸完成

東武伊勢崎線 北千住 - 北越谷間 (18.9km)複々線完成

西武池袋線

1983年10月1日 小竹向原 - 新桜台間であり、西武有楽町線部分開業

1994年12月7日 - 練馬⇔ 新桜台間(1.4km)、下り線のみの単線で暫定的開業。

1998年3月26日 西武有楽町線完成、帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)有楽町線と相互直通運転開始。

2003年(平成15年)3月12日 練馬 - 中村橋間複々線化完成

2012年11月18日
練馬⇔石神井公園間(5駅間4.6㎞)高架複々線化完成

東急線

1926年2月14日 (旧)東京横浜電鉄が丸子多摩川駅(現・多摩川駅) ⇔神奈川駅間を直流600Vの郊外軌道として路面電車で開業。目蒲線と相互乗り入れし、目黒駅⇔ 神奈川駅間直通運転開始。

※つまり開業当初は目黒が東京側の始発駅だった。

1927年8月28日 渋谷駅 - 丸子多摩川駅間が開業。渋谷駅 ⇔神奈川駅間直通運転開始。路線名を「東横線」とする。

1942年(昭和17年)5月1日 小田急電鉄と京浜電気鉄道(現・京浜急行電鉄)を合併、東京急行電鉄に社名変更。

1952年10月1日 架線電圧を600Vから1,500Vに昇圧。

1964年8月29日 日吉駅- 中目黒駅 -北千住駅間で営団地下鉄(現・東京地下鉄)日比谷線との相互直通運転開始。

1999年5月15日 多摩川園駅 - 武蔵小杉駅間の複々線化完成。

2013年3月16日 渋谷駅⇔ 代官山駅間が地下化で東京メトロ副都心線との直通運転開始。

小田急小田原線 

2018年3月3日 代々木上原 - 登戸間(14.4㎞)の複々線化完成

西武新宿線

2019年5月 上石神井 ⇔ 西武新宿間12.8㎞の複々線化都市計画消滅!

都営交通事業

浅草線

1960年12月4日 都営1号線として押上 - 浅草橋間 (3.2km) 開業。戦後初の公営地下鉄と郊外の民鉄事業者(京成電鉄)と相互直通運転開始。.

1964年10月1日 新橋 - 大門間 (1.1km) 単線により暫定開業。

1968年6月15日 新橋 - 大門間複線化。京急車の浅草線内営業運転開始。
6月21日 大門 - 泉岳寺間 (2.6km) 開業。京浜急行電鉄と相互直通運転開始。
11月15日 泉岳寺 - 西馬込間 (6.9km) 開業。全線開通。

2010年7月17日 北総線経由で京成成田スカイアクセス線開業に伴い直通運転を開始。

三田線

1968年12月27日  都営6号線(巣鴨 - 志村(現・高島平駅)間 (10.4km) 部分開業。

1972年 6月30日 日比谷 - 巣鴨間 (7.3km) 延伸開業。

1973年4月28日 11月27日 三田 - 日比谷間 (3.3km) 開業。

同日東武鉄道から免許を譲り受け高島平 - 西高島平間 (1.5km) 延伸、着工・※都市計画上ではその後も西高島平 - 和光市間の都市高速鉄道第6号線は廃止されておらず、東京都の都市計画図などには現在も西高島平以遠の6号線のルートが記載されている。

1976年5月6日 高島平 - 西高島平間 (1.5km) 延伸開業。

2000年9月26日 三田 - 目黒間 (4.0km) 開業(全線開業)。東急目黒線と相互直通運転開始。

東武側への延伸計画がとん挫

1976年の西高島平延伸以降、1978年 9月1日 東京メトロ 和光市⇔ 営団成増間の建設工事着手や1985年9月30日の国鉄埼京線開業1987年8月25日 - 和光市駅⇔営団成増駅(現・地下鉄成増駅)開業で現東京メトロとの相互乗り入れを開始したことにより、東武鉄道が連絡線建設に消極的になり現在に至っており、西高島平以西の延伸計画は頓挫している!

但し前途の通り西武新宿線とは違い、都市計画は破棄されていない!が...

東京都の単独事業での延伸はあり得ない!

現状では、東京都が独自に延伸計画を強行しない限りは実現はあり得ないでしょう、

更に、東京都も出資している東京メトロとの住み分けで、単独事業としての他県への延伸は実現困難であると思われる!

また無理をして数駅伸ばしても、東武線との連絡の可能性が無くなった現状では、都民汲み出し効果があまり期待できない!

但し、高島平ニュータウンなどの沿線巨大ベッドタウンの少子高齢化も進んでおり、今後何らかの延命策を考えないと、並行路線との兼ね合いで水道橋以北は将来的には廃線→バス路線転換の可能性もある?

そこで、別項(※41)で示した、埼玉高速鉄道との渡り線なら北区内の事業であり、大義名分が成り立ち、しかも都交通局の事業とは切り離せるので実現の可能性は高いと考えられる。

参※41)当サイト関連記事 埼玉高速鉄道 を救うには...はこちら。

新宿線

1971年5月1日 地下鉄10号線として、建設着手。

1978年12月21日 岩本町 - 東大島間 (6.8km)部分 開業。

1980年3月16日 新宿 - 岩本町間 (7.3km) 延伸開業。京王帝都電鉄(現:京王電鉄)と相互直通運転開始

1989年3月19日 篠崎 - 本八幡間 (2.8km) 開業(全線開通)

2006年9月1日 ダイヤ改正。京王線橋本・京王多摩センター直通列車10両編成運行開始。

大江戸線

1986年6月1日 光が丘 - 練馬間の建設着工。

1991年12月10日 都営12号線として光が丘駅 - 練馬駅間部分開業

1992年2月1日 環状部着工。

1997年12月19日 練馬駅 - 新宿駅間部分開業。

2000年4月20日 新宿駅 - 国立競技場駅間部分開業

同年12月12日 国立競技場駅 - 六本木駅 - 大門駅 - 両国駅 - 飯田橋駅 - 都庁前駅間が開通しで全線が開通。

東京都臨海新交通臨海線

1995年11月1日 - 東京臨海新交通株式会社の東京臨海新交通臨海線(愛称・ゆりかもめ)として新橋駅(仮駅) - 有明駅間開業。

2006年3月27日 - 有明駅 - 豊洲駅間延伸開業。

東京都が2015年7月に公表した『広域交通ネットワーク計画について≪交通政策審議会答申に向けた検討のまとめ≫』では、地下鉄とゆりかもめ延伸を両方整備した場合、ゆりかもめ延伸の収支採算性の確保に課題が生じるとの調査結果...<Wikipediaより引用>

2016年4月 交通政策審議会答申第198号では、ゆりかもめ延伸は答申から外れている(つまり都が審査申請をしなかった!)。

東京都交通局日暮里・舎人ライナー

1997年 工事施行認可。 

2008年3月30日全線開業

珍しく?暗い需給見通しの下に建設されたために、現状路線の輸送力のほぼ限度に達しており、現状の新都市交通システムでは延伸しても役に立たない!路線となっており、埼玉県下への延伸は絶望的となっている!

今後、路線廃止によりモノレールor地下鉄路線転換の妄想!もあるようですが...

2,3駅伸ばしても「都民汲み出し効果」はあまり期待できないので、再投資はされないでしょう!

第3項 現状(2021年現在)見えてきた首都圏交通網の近未来像は...

※詳しくわ 当サイト内関連記事 現状(2021年現在)見えてきた東京都が望む近未来の首都圏交通網の姿は... をご参照願います。

  • ●紫色ライン 希望の星!リニア中央新幹線
  • ♥ピンク色ライン 今後も増備が続く都民汲み出し!ライン
  • 青いライン 東京都にとっては邪魔なライン
  • 焦げ茶色のライン東京首都圏の縄張り"見えない城壁

沿線にお住いの諸氏に於かれましては上の地図を眺めて諦めてください!

東京都は「少子高齢化などによる都下の人口減少?」を理由に、このエリアにある鉄道沿線の利用者の便宜を図る事より、何とか他県に転出いただいて東京への人口集中を関八州?に分散させる方向で、旧帝都高速度交通営団・JR東日本、大手私鉄各社と首都圏の交通インフラ整備(集約整理?)を図ってきました!

結論から言うと、武蔵野エリアをサービスエリアとしている西武新宿線東村山駅・以東、中央線西国分寺駅以東、京王線調布駅以東の各沿線は連続立体交差化事業などは都市計画事業として支援しても、輸送力増強(複々線化等)に関する「公共投資は行わない!」ことになります。

したがって、今後マイホームを手に入れようと「日夜奮闘」している働き盛りのお父さん方は、お子様の通学の為にもこれら3路線沿線は避けられたほうが賢明と言えますが...

一方では前途した、自然災害に対する自己防衛も必要で...

※本件は関連自治体と密接に関連しています!

"勇気のある方は"ぜひ"事の是非"を問い合わせてみて場合によっては沿線住人による署名活動や(都知事、区長、市長、町長などの)「自治体首長リコール」も辞さない強い姿勢でこれら3線の「混雑緩和」を訴えてください!

但し小池叔母さんは操り人形?当局のSpokesman!

嘗ての石原さんの選挙応援演説のように「厚化粧...」呼ばわりはしたくありませんが(女性読者が遠のくから(⌒▽⌒)V )、冷静に彼女の行動や発言を眺めてみると...

嘗ての故青島幸男元都知事、平松邦夫元大阪市長、故横山ノック元大阪府知事...と何ら変わらない単なる"操り人形"ではないでしょうか?

何れも、speech(演説)、公報( public relations)がお得意なので、当局のSpokesmanとして都合が良い存在なのでしょう?...

東京都は、知事、都議会議員、区長、区会議員の公選と同様に、患部職員?の一括採用、各行政区への配給?(出向制度)を改めるべきでしょう!(※55)

参※55)当サイト関連記事 東京への"富と権力と人口"の 一極集中 を防ぐには...はこちら。

 

公開:2019年11月 9日
更新:2024年3月13日

投稿者:デジタヌ

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