狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 通勤5方面作戦 の実態は"都民汲み出し作戦!』ー第5回ー

第5回 旧国鉄(JR東日本)の通勤路線5方面作戦の辿った"鉄路"とは

第1項 湘南新宿ライン(大井ジャンクション以北)

京浜線(東海道電車線)東京駅以南区間の変遷

1909年12月16日:12月16日:浜松町駅 - 烏森駅間の電車線(0.7M≒1.13 km)が開業。浜松町駅 ⇔品川駅間が複々線化(電車線敷設)

1914年12月20日:東京駅から旧・高島町駅まで東海道本線・電車線として(京浜線)運行開始。

1915年8月15日:旧・横浜駅が移転統合して、高島町駅廃止

同年12月30日:桜木町駅まで運行区間延伸。

1930年1月26日:横浜駅京浜線ホームが完成、横浜駅 - 桜木町駅間の現在線が使用開始。高島口乗降場が閉鎖

東北貨物線・山手貨物線・大崎支線の各貨物線を旅客転用した路線。

1986年3月3日:前年に開業した埼京線(大宮駅 ⇔池袋駅間)が新宿駅まで延長、山手貨物線の池袋駅 ⇔新宿駅間を旅客化。
1988年3月13日:東北本線・高崎線中距離列車に東北貨物線から山手貨物線を経由して池袋駅から発着する毎時1本程度の列車運行開始。
同年7月6日:東海道貨物線・品鶴線・大崎支線・山手貨物線を経由して新宿駅に発着する「湘南新宿ライナー」運行開始。

1996年3月16日:渋谷駅・恵比寿駅の山手貨物線にホームを新設し埼京線が恵比寿駅延伸開業。

2001年9月21日:宇都宮線・高崎線から新宿駅を経由して横須賀線・東海道線へ直通する新ルート「湘南新宿ライン」正式開業。

2004年6月6日:池袋駅北側の山手貨物線と埼京線(赤羽線)の立体交差化工事が完了。

同時に、全線高規格化工事(40㎏N型25m定尺レール→60kgN型ロングレール化(※1)、コンクリート枕木への換装、架線(カテナリー※2)の強化等)完了!

同年10月16日一部区間で120km/h運転を開始。

2010年3月13日:ダイヤ改正。西大井駅⇔ 新川崎駅間に武蔵小杉駅が開業。

2013年3月16日:浦和駅周辺高架化工事完了に伴い、東北貨物線(湘南新宿ライン)乗降ホームを使用開始。

2019年11月30日 横須賀線から大井ジャンクションをへて相鉄新横浜線、品鶴線・東海道貨物線・山手貨物線・赤羽線埼京線で、相鉄線相互直通運転を開始。

※1、レールについてのWikipediaの解説はこちら。

※2、架空電車線方式についてのWikipediaの解説はこちら。

第2項 総武線・横須賀線(大井ジャンクション以南)東海道線 神奈川県方面の変遷

1918年5月1日:東海道貨物支線 川崎駅 - 浜川崎駅間(2.7M≒4.35 km)が開業。(貨)浜川崎駅が開業。

1930年10月30日:品鶴線 新鶴見操車場 ⇔鶴見駅間電化完成。

1965年→ 1970年 御茶ノ水駅 - 市川駅、市川駅 - 津田沼駅、津田沼駅 - 千葉駅の3区間に分けて複々線化

1972年7月15日:総武快速線東京駅 ⇔(両国駅 )錦糸町駅間地下トンネル及び(両国駅 )錦糸町駅 ⇔津田沼駅間複々線化完成、東京地下駅開業伴い総武快速線運行開始。

1973年6月28日:東海道本線東京駅⇔品川駅間別線(地下線)が完成。(6トラック3複線区間完成)

1979年10月1日:東海道貨物線 鶴見駅 - 横浜羽沢駅 - 戸塚駅間 (20.2 km) が開業

横須賀線及び総武快速線相互直通運転開始。

新川崎駅、東戸塚駅開業

保土ケ谷駅が横須賀線のみ停車駅に。

東海道線

1925年12月13日:横浜駅 - 国府津駅間が電化。

1927年8月19日:大船駅 ⇔藤沢駅間が3線化。(旅客複線・貨物単線分離)

同年9月26日:大船駅 ⇔藤沢駅間複々線化(電車線・列車線分離)。

同年10月18日:藤沢駅 ⇔ 茅ケ崎駅間が3線化。(旅客複線・貨物単線分離)

同年11月8日:藤沢駅⇔ 辻堂駅間複々線化(電車線・列車線分離)。

1928年3月20日:辻堂駅 ⇔ 平塚駅間複々線化(電車線・列車線分離)
同年3月31日:程ヶ谷駅 ⇔大船駅間複々線化(電車線・列車線分離)。

1979年10月1日大船駅⇔小田原駅間の複々線化完成。東京駅 ⇔小田原駅間が線路増による完全客貨分離が完成、

1980年10月1日:東海道本線及び横須賀線、別線化による系統別の路線分離を開始。

上野東京ライン

総工費400億円全額JR東日本自己資金(借款)

2015年3月14日開業 

※上野東京ライン営業開始以前にも敗戦後の1954年4月15日から1956年11月19日までは東北線・高崎線・常磐線の一部列車が朝夕ラッシュ時に上野駅から新橋駅まで、常磐線の国電(現行の常磐線快速電車、当時は各駅停車で運転)が上野駅から有楽町駅まで、それぞれこの複々線工事完了区間で乗り入れていた。

中央線高架連続立体交差化

1996年3月16日:八高線・八王子駅 - 高麗川駅間の電化に伴い、東京駅 ⇔高麗川駅間(青梅線経由)の直通列車を新設。

2010年11月7日:西国分寺駅 ⇔立川駅間の上り線が高架化され、三鷹駅 - 立川駅間の連続立体交差事業完成。(但し複線)

以降主だった動きなし!

★第3項 "ださいたま方面"東北線・上信越線沿線変貌の例

ローカル駅から「4路線8線が集う"重要ハブステーション"」に変貌した赤羽駅!

埼京線、湘南新宿ライン、宇都宮線・高崎線、東北京浜線!の4路線が集結する都内でも有数の1大ハブステーション!

1日平均乗客数97,249人/2018年(乗降客換算約20万人!)

※ジオラマではありません!実物をご覧になりたい"田舎の鉄オタ"は、東京都北区赤羽駅までお越しください!?

赤羽駅の沿革

1885年3月1日:日本鉄道により品川駅方面支線(赤羽線)の分岐駅として開業。

1972年7月15日:線路区間表示が改定され、山手線池袋 ⇔赤羽間が赤羽線(現埼京線)に改称。

1978年10月1日:東北新幹線の上野駅延伸工事とそれに伴う赤羽線10両化に伴う高架化工事開始。
1983年3月2日:赤羽線の高架完成、。
同年10月2日:池袋駅改良完成で赤羽線8両編成→10両編成運転開始。
1984年2月1日:赤羽発着!の上り中距離電車朝ラッシュ時に運転開始。赤羽線高架下の東北貨物線に7番線ホーム誕生、同時に東北貨物線(現湘南新宿ライン単線化)。
1985年9月30日:東北新幹線の開業に伴い、武蔵浦和駅経由の通勤新線(東北本線支線)が開業、赤羽線と一本化した埼京線運行開始。
1987年4月1日:国鉄分割民営化で東日本旅客鉄道(JR東日本誕生。
1990年:駅付近の交通障害を解消するため、駅の高架化工事開始。
1998年4月26日:高架化完了。
同年12月6日:東北貨物線(現湘南新宿ライン)上り線用高架完成で複線運行再開。

2011年9月23日:北口コンコースのリニューアル・拡張および「エキュート赤羽」全面開業。
2017年3月25日:全区間デジタルATC (D-ATC) 使用開始(2009年8月14日完成)に伴いホームドア設置使用開始。

デジタヌの記憶の中にある赤羽駅

嘗て小生が「江戸の本社に招聘?」されて帝都に移り住んだころ(1990年頃)の印象では、

最強線?だけが立派な高架上を走り、あとは土盛りされた段々畑路面?に吹きっさらしの部分屋根がある島式ホームが数面あるだけで、駅の周り(特に西側(※1))には目立った建物もない小汚い東西の駅舎!を薄暗い地下道で結んだ寒々とした"街はずれにある薄汚れた寂れた駅?"でした。

1968年頃に最盛期を迎えていた赤羽駅

高度成長期の最盛期1968年頃にはなんと乗客だけで12万5千人(乗降客換算約25万人)もあったそうですが...。

小生がださいたまの戸田市に住んでいた(1992年→1996年)頃の当駅は、1日の利用客・乗車人員8万人一寸(乗降客換算約16万人/1998年)と一番低迷していた頃のようです。

※1)西口も1,980年~1990年代に再開発され、タワーマンションやスーパーが立ち並ぶようになりました!

東北線(列車線)の変遷

1883年(明治16年)7月28日:日本鉄道が上野⇔ 熊谷間開通、上野駅・王子駅・浦和駅・上尾駅・鴻巣駅・熊谷駅開業。このうち上野 - 大宮駅(この時点では未開業)間が現在の東北本線に相当する。
同年内に王子 - 浦和間に(貨)川口駅開業。

1885年3月1日:赤羽駅開業。同年3月16日:大宮駅開業。同年7月16日:大宮 ⇔栗橋間、中田仮 ⇔宇都宮間開通。蓮田駅・久喜駅・栗橋駅・中田仮駅・古河駅・小山駅・石橋駅・宇都宮駅開業。栗橋⇔中田仮駅間渡船連絡!この区間の鉄橋は翌年開通。

1887年12月15日:郡山⇔塩竈(後の塩釜線塩釜港)間開通、本宮駅・二本松駅・松川駅・福島駅・桑折駅・白石駅・大河原駅・岩沼駅・仙台駅・塩竈駅開業。

1890年11月1日:上野⇔秋葉原(貨物駅)間開通。

1891年9月1日盛岡⇔青森間延伸開通し、上野⇔青森間全通

1905年4月1日:日暮里駅開業。

1906年4月1日:上野 - 日暮里間複々線化。
同年10月:日暮里 ⇔田端間3線化。

1906年11月1日:鉄道国有法により国有化。

東北・京浜線(電車線)東京駅以北区間の変遷

※直通運行開始当初から敗戦後の1956年11月19日まで東北・京浜線と車内アナウスされていた!

1909年12月16日:上野 ⇔ 田端間直流電化。上野 - 日暮里間電車線1線増設し5線化、日暮里 ⇔ 田端間電車線1線増設し複々線化。同日山手線の電車運転開始で東京⇔上野間で旅客輸送開始。

1912年7月11日:鶯谷駅開業。鶯谷 ⇔ 日暮里間電車線複線化し6線化(3複線!)。

1925年11月1日 東北本線上野 ⇔ 東京間の高架線完成。

1928年2月1日:東北本線田端駅⇔赤羽駅間の電車線(複線)が完成。京浜線電車の運赤羽駅まで延伸。(この時点で当該区間複々線化緩急分離実現!)

敗戦後1954年4月15日:東京駅 - 有楽町駅間に1線増設し常磐線の電車が有楽町駅まで乗り入れ開始。

1956年11月19日:東京駅 ⇔ 田町駅間を2線増設し6線(3複線)化し東京 ⇔ 田町駅間の東海道線・山手線・京浜東北線方向別複々線による分離運転開始。同時に田端駅 ⇔ 田町駅間の山手線・京浜東北線方向別複々線 運行開始。常磐線電車の有楽町駅乗り入れ廃止。

1932年9月1日:東北本線列車線「赤羽駅 ⇔大宮駅間」直流電化完成により列車線乗り入れで大宮駅まで運行区間延伸。

1968年10月1日:東北本線大宮駅⇔赤羽駅間京浜東北線・東北本線・東北貨物線(現湘南新宿ライン)3複線化完成!

東北本線列車と緩急分離。埼玉県内連続立体交差化完成!

1981年12月6日:大宮駅 - 蒲田駅間で自動列車制御装置 (ATC) 使用開始。

2001年9月21日 東北貨物線を旅客転用して湘南新宿ライン開通。

2003年12月21日:南浦和駅 ⇔ 鶴見駅間でデジタルATC (D-ATC) 使用開始。

 

公開:2019年11月 9日
更新:2024年3月13日

投稿者:デジタヌ

連載『 通勤5方面作戦 の実態は"都民汲み出し作戦!』ー第4回ーTOP連載『 通勤5方面作戦 の実態は"都民汲み出し作戦!』ー第6回ー


 

 



▲首都圏交通問題と Proposal reportへ戻る

 

ページ先頭に戻る