狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載『 JR相模線・複線化はリニア中央新幹線新駅開業に合わせた"3セク相模鉄道"化!と共に...』ー第3回ー

★第1節 202X年のリニア中央新幹線開業でJR相模線が大ブレイクできるか?!...

湘南人気が急速に衰えでもしない限りは、湘南電車(東京上野ライン)の混雑は無くならないでしょう...

むしろリニア中央新幹線橋本駅開業で、今以上に"住んでみたい"人気通勤エリアになり、一層混雑状況が増す!でしょう!

第1項 相模線の輸送力改善が緊急課題に...

現状でもパンク状態の相模線の輸送力ではリニア中央新幹線橋本駅開業便乗は不可能な状態です!

車両増結という手もありますが、所詮全線単線!では、おのずと限界があります!

つまり現行の4両を6両編成化出来る程度でしょう。

つまり現行の1.5倍程度!

これ以上は増便しないと対応不可能です!つまりは全線複線化で対応しないと...

第1目 茅ヶ崎からの東海道線輸送力UPは限界に!

更に輸送力をUP出来ても、接続先の東海道線も爆発寸前です!

並走する新・新・東海道貨物線を建設して「トリプル複線」にでもしない限りは今以上の増便は難しいでしょう。

さらに、「増線」は利益誘導のための設備投資であり、国庫補助が得られないので、JR東日本の単独事業となり巨費が必要となります。

なので東海静岡県道線のトリプル複線化は実現不可能!ということになります。

更に横浜線の都合で、橋本以遠の直通運行が無くなり、JR独自での都心直通は不可能となっています!

★第2項 相模線とは 

起点 茅ケ崎駅 終点 橋本駅  33.3 km 駅数 18駅

全線単線、直流1500V電化

  • 紫ラインは リニア中央新幹線
  • ♥ピンクラインは 小田急新線

第1目 生い立ちは砂利運搬軽便鉄道

1918年(大正7年)1月4日:相模鉄道株式会社の設立登記。

相模線は軽便鉄道法(1910年8月 3日施行 1919年廃止)に下ずき相模川の砂利輸送(採掘事業)を目的として設立されました。

つまり青梅線や、西武線などと同じような経緯です。

1919年11月21日:香川駅停車場予定地付近で軌道敷設起工式開催。

1921年(大正10年)9月28日:相模鉄道線 茅ケ崎駅 ⇔ 川寒川駅間(4.0mi.≒6.44km)が開業。香川駅・寒川駅・川寒川駅が開業。当時は28kgレール(軽レール)を使用してました。

1924年3月28日:会社定款を一部変更し、軽便鉄道から地方鉄道法による鉄道に変更。

1927年4月、茅ケ崎駅 - 寒川駅間の複線化!と軽便用の軽レールを30kg以上の普通レールへ交換する名目で、リファイナンス(再投融資)を行う。

1931年4月29日:厚木駅⇔橋本駅間 (18.7km) 延伸開業で全通。

1936年1月15日:国鉄八王子駅へ直通運転開始。

1943年4月1日:神中鉄道と相模鉄道の合併により、相模鉄道相模線となる。

(※1908年に八王子⇔東神奈川間に生糸を積出港横浜に運ぶために建設された「横浜手手鵜同」は一足お先の1917年10月1日に国有化され、鉄道院横浜線となっていた。)

1944年6月1日:戦時買収私鉄に指定され国有化、運輸通信省鉄道総局の管轄の相模線となる

1964年(昭和39年):相模川での砂利採取が禁止になり、砂利搬送廃止

1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR東日本が承継。

貨物鉄道は茅ケ崎駅 ⇔厚木駅間、南橋本駅 ⇔橋本駅間の第二種鉄道事業者として運行開始。

1991年3月16日:全線電化完成

1998年9月28日:茅ケ崎駅 ⇔ 厚木駅間の定期貨物列車運行終了。

(※但し、相鉄車両の甲種輸送は続けられている)

第3項 リニア中央新幹線橋本開業で増える相模線の通勤客をどうさばくか...

第1目 茅ヶ崎⇔橋本⇔八王子(中央線)新宿直行便は不可能!で...

人気の上昇した相模線沿線の宅地開発を推し進めるには、都心直結も欠かせない条件となりますが...

前途したように、相模線の八王子直通は無くなり更に中央線は、すでに"パンク寸前"で茅ヶ崎からの直通便を受け入れる余裕などありません!(※93)

さらに橋本駅で繋がる京王線も、中央線同様に逼迫した状況です!(※94)

参※93)当サイト内関連記事 中央快速線 三鷹⇔中野間 は複々線ではない! 通勤時間帯 の 所要時間 を短縮するには... はこちら。

参※94)当サイト内関連記事 京王線 沿線住人は東京都に 複々線化 を阻止されても 忍法" 京王ATC "のおかげで はこちら。

藤沢駅や小田原駅で小田急電車の積極利用を呼び掛けているのは小田急だけではない!

スピード狂の一部鉄オタが囃し立てる鉄道事業者同士が覇権を争うライバル関係の時代は過去の幻にしかすぎません!(※95)

JR東日本としては、通勤・通学ラッシュ変動需要の為だけに、もうこれ以上の車両増備もできるだけ抑えたいわけです!

藤沢駅や小田原駅で、小田急電車の積極利用を呼び掛けているのは小田急さんの"都合"だけではない!のです...

参※95)当サイトシリーズ記事 鉄道事業者 同士が覇権を争うライバル 関係の ご時世 では無くなっている! はこちら。

 

公開:2021年4月13日
更新:2024年3月 1日

投稿者:デジタヌ

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