狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

帝国主義とは(大陸の)権威主義・国家で芽生えた為政者の"ご都合主義!"ー第11回ー

第11回 新ロシア帝国?内では

CCCP当時に"コスト度外視"で開発された、各鉱山都市は、(ソ連崩壊で自由経済の)新ロシア帝国が誕生して以来、国営事業を引き継いだ企業(鉱山会社)の倒産・規模縮小abandoned town(廃墟!)となったMining townが多く、連邦共和国の"地方都市"を中心にCCCP当時の計画経済を、懐かしむ声(不満)が上がっています!

第1項 Google earth では解りずらい abandoned mine

Google earthでは解りずらいですが、殆どの鉱山町がabandoned town状態です!

更に、残ったmine(鉱山)も僻地!にあり、劣悪なアクセス環境下で、残された住人が暮らしています。

ロシア交通省はシベリア新幹線などと言う「馬鹿げた妄想」をする前に、道路整備を優先すべきでしょうし、100㎞単位で離れた集落間を結ぶ空路整備必須でしょう!

ロシア鉄道の雇用が、全就労者の1%(71万1千人!)を賄っている陰には、「苦しい大人の事情」もあるのでしょうが...(※93)

心配なのは、嘗てを懐かしむ層(失業者)が増えれば、ロシア革命の再来にもつながりかねない事です!

そうならないためにも、持続(維持管理・設備更新)が不可能"猫に小判"的経済協力!Siberia Shinkansen建設よりも

現状の交通体系に役立つ経済協力・民活を考えるべきでしょう!

参※93)当サイト内関連記事 ロシア鉄道のLabor productivity(生産性) はこちら。

第2項 極地!の ACCESS 改善が課題に...

現状、(landing strip(簡易滑走路)も設置できないような)タイガ・ツンドラエリア(湖沼地帯)では、

ふんだんにあるシベリア杉を組んだヘリポートを作り、短い夏季に、物資輸送や買い出し旅客を捌いているようですが、輸送力には限界があります。

『飛行艇?今更何を時代錯誤な...』と思われるかもしれませんが...

国土の大半が(同じような)「湖沼地帯」に覆われたカナダでは、

Waterdrome (水上飛行場)が各地にあり、僻地のAccess手段として大活躍しています。(但しセスナ等の軽量機ですが)

更に日本でも、landing stripが設置できない小笠原の父島では、海上自衛隊のUS-2が駐屯しています。

「最先端技術の塊」のような新幹線車両を輸出するよりは...

日本が誇る「新明和の飛行艇」を供与して、これらの僻地を結ぶ航路に投入すれば、輸送力が相当改善できるでしょう!

reverse engineering(※94)がお得意なお国でもあり、ノウハウが流出することを懸念される方もいらっしゃるでしょうが...、1世代前のUS-1ならばさほど問題にもならないはずです。

更に、エンジンレスでの契約ならば、ロシアにとっても補修部品の購入で難儀する!こともないでしょうし、中共とは違って!高学歴の高い技術・知識を習得した整備士もいます。(※95)

参※94)当サイト内関連記事 Reverse engineeringとは はこちら。

参※95)当サイト内関連記事 中国 東方航空 MU3735便空中分解墜落事故に関する考察 はこちら。

第3項 職人技を大切(尊敬)にする風土を持つMuslimが21世紀の世界をリードする!?

耶蘇教徒からは、"悪の権化"のように言われているMuslim(イスラム教徒)ですが...

これは、「ワイン(血)を好む」耶蘇教徒の道徳観の押し付けにすぎず、このregion(一帯)で暮らす民(たみ)にとっては、Islamの教義が「営み・暮らし向き」にピッタシカンカン!なのでしょう。

残忍非道?なアルカイーダが政権を取ったアフガニスタンはさておいて、隣国イランでは目覚ましい経済発展をとげて、国民生活レベルは確実に向上しています。

さらに、「昔から職人技を大切(尊敬)にするMuslimの風土」は、旺盛な出生率とも相まって、パキスタン・イラン・トルコなどの、オリエントエリアの経済成長を支えています。

つまり今や「中国国内では!労働力を得られなくなった中国企業」が、石油・天然ガス・鉱産物などの天然資源と、豊富な労働力を求めて、積極的にIslamic worldへの海外進出を行っているわけです!

 

公開:2021年9月25日
更新:2024年4月 5日

投稿者:デジタヌ

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