連載《 阪神 姫路線の旅? 姫路行" 直通特急 "を乗り通してみて... 》ー第3回ー
第3回 山陽電車 と阪神電車の関係とは...
現在阪神電車姫路線の様相を呈している?山陽電車ですが...
第1項 グループ17社を抱える東証1部 上場の立派な地場企業!
阪神電車の子会社ではあありま線!
但し阪神電気鉄道株式会社 が17.38%の株式を所有する筆頭株主となっており、創業以来の因縁のある関電(関電不動産開発)が 5.02%の株式を保有しています。
そしてご覧の通り、日本マスタートラスト信託銀行株式会社という共通の patron の強い絆(資本)で繋がった、"姻戚関係"となる訳です。
創業 1907年(明治40年)7月2日 - 兵庫電気軌道(株)として設立。
開業 1910年(明治43年)3月15日 兵庫 - 須磨間を併用軌道で開業。
設立 1933年(昭和8年)6月6日
本社所在地 〒653-0843 兵庫県神戸市長田区御屋敷通三丁目1番1号
資本金 100億9,029万158円(2017年6月27日現在)
2013年7月16日大証廃止により 東証1部 9052上場
山陽電鉄主要株主
(2022年3月31日現在)
- ●阪神電気鉄道株式会社 17.5%
- ●日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 5.4%
- ●関電不動産開発株式会社 5.0%
- ●株式会社三井住友銀行 2.8%
- ●みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 川崎重工業口 1.2%
- ●日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託神姫バス口) 1.2%
- ●三井住友信託銀行株式会社 1.1%
- ●鹿島建設株式会社 1.0%
- ●モロゾフ株式会社 0.9%
- ●兵庫県信用農業協同組合連合会 0.9%
筆頭株主・阪神電車の持ち株会社阪急阪神ホールディングスとは...
阪神電車と阪急電車の全株式、その子会社能勢電(株式98.5%所有)、そして3セク北大阪急行電鉄を連結決算子会社!として保有しているホールディングスです。
ホールディングスとは
子会社化の形態には別項で詳述(※9)したように、4つの形態があり、小売業などを中心に「ホールディングス」形態が流行っていますが、法的には「ホールディングス」に関する条項・規定はありません!
つまりは「子会社の発行株式100%」を保有していれば「生産会社でも」ホールディングスであり「ダイハツ」の親会社Toyotaはホールディングスなわけです!更に株式会社にだけ適用されるものでもないので大阪メトロの発行株式100%を保有する「大阪市都市交通局」や、JR四国、JR北海道、JR貨物の株式を100%を保有する独立行政法人JRTTもホールディングスに当たります!
参※9)当サイト関連記事 企業統合・連合の4つの形態はこちら。
阪急・阪神ホールディングス主要株主
(2021年3月31日現在)
- ●日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 7.80%
- ●株式会社日本カストディ銀行(信託口) 4.80%
- ●日本生命保険相互会社 2.15%
- ●エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 1.73%
- ●STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 1.66%
- ●株式会社日本カストディ銀行(信託口7) 1.61%
- ●株式会社日本カストディ銀行(信託口5) 1.60%
- ●株式会社三井住友銀行 1.48%
- ●株式会社日本カストディ銀行(信託口6) 1.42%
- ●株式会社日本カストディ銀行(信託口1) 1.27%
株式非上場 100%完全子会社の利点とは...
株式非上場 100%完全子会社の利点とは.(※31)何といっても、株主総会が必要ありません!
...という事は"うざい"総会屋対策が必要なくなるわけです!
次に、親会社の信用で、「直接融資(仮入れ)や債券発行による長期融資」も持続できるわけです!
勿論、沿線自治体からの補助金も今まで通り受けられるわけです!
参※31)当サイト関連記事 ホールディングスとは はこちら。
自助努力が行いやすくなる
煩い株主共の横やりが無くなるので、「合理化の選択技」が増えます!
第2項 生い立ちと辿った"鉄路"
1923年(大正12年)8月19日 - 神戸姫路電気鉄道(明姫電気鉄道として1919年設立)が明石 - 姫路間を開業。
1927年(昭和2年)4月1日 宇治川電気(株)が兵庫電気軌道と神戸姫路電気鉄道を合併。
1928年8月26日 - 兵庫 ⇔ 姫路間の直通運転を開始。
1933年6月6日 - 宇治川電気(株)から山陽電気鉄道(株)として分離独立。
1958年 神戸市が40%・乗り入れ4社(京阪神急行・阪神・山陽・神鉄)が合計40%、地元財界(三越や関西電力、金融機関等)が20%出資する第三セクターとして神戸高速鉄道は設立されましたが、この時に4社間で相互乗り入れに関する今で言ううところのアライアンス(広範囲にわたる提携)がまとまり、1938年の神戸高速線開業時までに神鉄は阪急傘下となり、のこり3社が互いの株式の一部を持ち合った。
1968年4月7日 - 神戸高速鉄道完成で阪急電鉄・阪神電気鉄道と相互直通運転開始。
1998年(平成10年)2月15日 - 阪急電鉄との相互直通運転を中止。同時に阪神梅田(現在の大阪梅田) - 山陽姫路間を結ぶ直通特急の運転を開始。
この時に山電・阪神間で新たなアライアランス(※22)が成立して阪神の山電持ち株比率を現在の17.38%に引き上げたのでしょう?
その後2005年に阪急ホールディングスが誕生する際に阪急電車株を当時の新生阪急ホールディングスに譲渡して更に2006年に村上ファンド問題で阪神電車が阪急・阪神ホールディングスの一員となる際に山陽電車が保有していた阪神株を当時の阪急ホールディングスに譲渡した結果、
そのまま阪神が山電の株式17.38%を保有し続ける形となったようです。株式保有率が30%以下なので法的には阪神の子会社ではありません!が、阪神から役員は派遣されている様です。
さらにややこしい話ですが、神戸高速鉄道は阪急ホールディングスが出資しているのではなく!出資先の鉄道各社と山陽電鉄の社と神戸市の出資となったままです。
参※22)当サイト関連記事 アライアンス(資本・業務提携)とは... はこちら。
神戸高速鉄道
株式非公開、非上場株式会社 一応神戸市も絡む第3セクター!
主要株主(2021年7月1日現在)
●阪急電鉄㈱ 25.86%
●阪神電気鉄道㈱ 25.86%
●神戸市 25.00%
●山陽電気鉄道㈱ 12.20%
●神戸電鉄㈱ 7.90%
●㈱三井住友銀行 3.18%
1958年0月2日 地方鉄道法(1919年8月15日施行)に地方鉄道(私鉄)として誕生。
但し、"業務委託"という"逃げ道?で4社がTrackage rights 契約(※32)による"乗り入れ"を行い、自社(車両・乗務員)による運行は行わなかった。
1987年4月1日 鉄道事業法施行に伴い第一種鉄道事業となるが、実際には、"乗り入れ"4社とTrackage rights 契約を継続していた。
2010年に 鉄道事業法(1987年4月1日施行)に下ずく第三種鉄道事業に業態変換し、第二種鉄道事業運行各社間でboundaryを定めたが...神戸高速線内は、特別(割り増し)規定を適用している。
但し、各社のdistrict(第二種鉄道事業)内では初乗り運賃の2重取は行われていない!
更に乗務員交代は基本高速神戸駅
但し、乗務員交代は境界駅とは異なる駅(新開地駅)で行われている。
参※32)当サイト関連記事 労組系!翻訳者が態と誤訳!する重要な慣用句 はこちら。
公開:2020年10月28日
更新:2024年4月 4日
投稿者:デジタヌ
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