狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

連載 『 "与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム"とは』ー第6回ー

第5回 国鉄再建・整備新幹線・地方公共線の"負債付け回しの歴史!"とは

名称が変わるたびにその都度「借金(事業費)の付け回し」と「処理しきれなくなった不良債権の国庫からの拠出(穴埋め)」で国民の目をくらませてきたのです!

第1項 東海道新幹線以降の震撼線!の沿革

★第0目 国鉄解体と背後(法整備)

東海道新幹線(1964年開業)に続き、全幹法の発想は高度成長期の頃の"日本列島改造論"に下ずく「新全国総合開発計画」に則って...

国鉄解体・特殊法人化!JR東日本・JR東海・JR西日本・JR3島(北海道・四国・JR貨物)誕生
  • ※1987年4月1日 旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律施行で国鉄解体分割・特殊会社(特殊法人)JR各社誕生
  • 1989年8月2日 北陸新幹線(高崎⇔長野間)部分着工!
  • 1991年2月バブル景気崩壊!
  • ※1991年9月27日 「新幹線鉄道に係る鉄道施設の譲渡等に関する法律」施行で、東北新幹線(東京⇔盛岡)・上越新幹線(全線)・東海道新幹線(全線)・山陽新幹線(全線)がJR各社の可処分資産!となる。
  • 1993年10月26日 JR東日本先陣を切って東証プライムに一部株式公開・上場開始。
  • 1996年10月8日 JR西日本 東証プライム に一部株式公開・上場開始。
  • 1997年10月8日 JR東海 東証プライム に一部株式公開・上場開始。
  • ●2001年1月6日、中央省庁再編国土交通省誕生。
  • ※同年4月25日:九州新幹線鹿児島ルート 博多⇔ 新八代間 部分着工
  • ♥2002年6月 JR東日本 完全民営化達成!
  • ●2003年10月1日 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)発足(日本鉄道建設公団、運輸施設整備事業団を統合・擬態!
  • ♥2004年3月 JR西日本 東証プライム に一部株式公開・上場開始。(完全民営化達成!)
  • ※2005年5月22日:JR北海道・北海道新幹線 新青森 ⇔新函館・北斗間部分着工
  • ※2005年6月29日 会社法成立(黒怪通過!)
  • ♥2006年4月、JR東海 完全民営化達成!
  • ※2008年4月28日 西九州新幹線長崎⇔武雄温泉間着工
  • ♥2016年10月25日JR九州東証プライム に株式公開・上場。(10月26日福証 に一株式公開・上場。同日完全民営化!
NHKを筆頭とする mass media ぐるみ!が行ったFake 報道!

1987年4月1日エイプリルフールの( jokeトリック!)報道! で、国鉄が分割民営化???して民間会社化したと洗脳!されましたが...

実際には、当時の旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律( 1987年4月1日施行)に下ずき、

当時の民法を当てはめて、"株式会社"を装った!特殊会社(特殊法人)に過ぎなかったのです。

第2項 日本鉄道建設公団誕生

1964年3月22日 全国に不要不急路線網を張り巡らした「毒蜘蛛?」日本鉄道建設公団誕生。

国鉄再建法成立

1980年 日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(国鉄再建法)成立。

痴呆開発線、と地方幹線の工事が凍結(一時中断)されましたが主要幹線、大都市交通線、海峡連絡線(青函トンネル)、新幹線、民鉄線)及び都市鉄道線の建設と特例案件は続行されました。

鉄道事業法公布

1986年12月4日 鉄道事業法公布。

これにより、日本国有鉄道法、地方鉄道法が統合され「3セク」方式による「上下分離」方式の適用が容易?になりましたが...。

但し、旧国鉄に貸し付けていた当時の鉄建公団が所有していた路線については、上下分離は適用されずに、保線などの付随業務は貸し付け先の国鉄が負担する仕組みとなりました。

つまり、鉄拳公団は子供を増やすだけで育児は里親の国鉄に押し付ける「育児放棄」をしたわけです!

奇妙奇天烈奇怪面妖・摩訶不思議な変遷ですが...

簡単に言うと、民間でいうところの偽装倒産!名義変更などのいわゆる会社転がし! 会社更生法の適用による再建企業と実態は変わりません!

違うところは、債権者が政府・国庫・税金=国民!というだけで債権放棄!させられて損害を被るのは納税者である国民!ということです。

一部の、市民活動団体、町おこし活動家などのCommunist!が唱える国有化論は、資本主義から逸脱した危険思想!です。(※21)

資本主義の旗手イギリス、USAでは別の方法(※22)を取り、社会主義の毒物(独・仏)ではいまだに"国有事業"に拘っている!わけです。

参※21)当サイト内関連記事 貴方の町に忍び寄る共産主義者の罠 "町おこし" 活動! はこちら。

参※22)当サイト内関連記事 英国方式 Leasing(路線・リース)とは... はこちら。

第3項 その都度不良債権は国庫負担とされ、血税(国民)から拠出!されている

第1目 新幹線鉄道保有機構誕生

1987年4月1日の分割国鉄民営化とともに新幹線鉄道保有機構誕生。

「日本国有鉄道が経営していた新幹線鉄道(東北新幹線、上越新幹線、東海道新幹線及び山陽新幹線)に係る旅客鉄道事業を経営する旅客鉄道株式会社の当該事業に係る経営基盤の均衡化を図るとともに、これによりこれらの施設に係る利用者の負担の適正化を図るため、当該新幹線鉄道に係る鉄道施設を一括して保有し、旅客鉄道株式会社(東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道及び西日本旅客鉄道)に貸し付けることを目的として...」新幹線鉄道保有機構が誕生しましたが...

鉄拳公団は独立した組織として依然として存続し続けました!

東海道新幹線は全線がJR東海に、山陽新幹線はJR西日本に有償譲渡・移管(押し売り)されて、

東北新幹線開業区間東京⇔盛岡間と上越新幹線大宮⇔新潟間は路線保有のみ行う設備保全は行わない特殊な第3種鉄道事業者として、JR東日本(第2種鉄道事業者)に貸し付け(リース)されるようになりました。

第2目 鉄道整備基金の成立

しかし新幹線鉄道保有機構は1991年10月に表向き解散して 、新幹線譲渡代金とリース料を基金とした特定財源・整備新幹線建設助成金の交付窓口として新たに鉄道整備基金(てつどうせいびききん)と名を改めて存続を図りました。

1997年10月1日「運輸施設整備事業団法(1997年6月13日公布)」により、鉄道整備基金の業務に加えて、さらに運輸技術に関する基礎的研究支援業務?を追加して船舶整備公団と統合した「運輸施設整備事業団」が誕生して、東北新幹線の東京⇔盛岡間と上越新幹線の大宮⇔新潟間をJR東日本に有償譲渡(押し売り)!しました。(しかもこの代金は「つくばエキスプレス」の建設費に充当されました!)

第3目  国交省誕生と独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構の誕生

2001年1月6日 運輸省、建設省、北海道開発庁、国土庁の4省庁が統廃合して国土交通省が発足!

2003年10月1日 旧日本鉄道建設公団解散と同時に(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)が発足!しました。

「鉄道の建設等に関する業務及び鉄道事業者、海上運送事業者等による運輸施設の整備を促進するための助成その他の支援に関する業務を総合的かつ効率的に行うことにより...」を目的に発足して、新幹線などの貸付資産を継承すると同時に新線建設の事業主体(第3種鉄道事業者の)紛い物!として発足しました。

JRTTは整備新幹線などの鉄道施設をleasing(※23)する事業体で、「第3種鉄道事業者」のように、メンテナンス(保守点検、設備更新)までは面倒見てくれません!すべてJRなどの運行を受け持つ「第1種鉄道事業者」持ちとなっています。

参※23)当サイト内関連記事 英語圏でよく使われる慣用句表現 はこちら。

 

公開:2019年10月25日
更新:2024年3月30日

投稿者:デジタヌ

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