狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

Novel『 土讃新幹線(四国新幹線)と、2つの"新空港!"の優劣は...』ー第3回ー

★第2節 現土讃線の問題点

第0項 JR四国3幹線の問題点とは...

  • ●各県にMetropolis(政令指定都市)が存在しない!
  • ●歴史ありすぎる"狂気"路線
  • ●主要都市間が短すぎる!

第0目 建設できても"意地"できない整備震撼線!

(Version1,Revision3 ー2024年2月26日改訂)

リーマンショックで国際市場を失くした鉄道機材 constructor syndicate(cartel)からの(政治献金・裏金!)為に、景気回復と称している整備新幹線建設推進プロジェクトですが...

コロナ禍前の山陽新幹線でも黒字ギリギリ!

コロナ禍前の山陽新幹線でも黒字ギリギリ!状態で、その他の整備新幹線では40年リース!のおかげで、固定資産税免除!減価償却必要無し!なので、

表面上黒字?を装っていますが...実質は軒並み赤字運行!

40年後にJR各社」から"廃止通告"されても"文句が言えない!"状況です。

いくら何でも新幹線でJR各社お得意?の必殺徐行運転は出来ないでしょう...

第1目 四国には政令指定都市が存在しない!

旅客専用のhigh speed rail(高速鉄道)intercity(都市間高速鉄道)には旺盛な旅客需要を支えるMetropolis(政令指定都市)が必須条件となりますが...

四国には100万人を超えるMetropolisがありません!

土讃新幹線沿線の高知市は政令指定都市では無い!
小都市国家のFederation の生い立ちが...

四国は、大和王権成立に大きな働きをした、"瀬戸内連邦"(那の倭国連邦)の誕生に大きな働きをしました。(※10)

たとえるならば正しく古代ギリシャの様な、都市国家の Federation (連邦・連合体)だったのです。

このことが、明治維新後の文明開化・富国強兵の大日本帝国!

そして大東亜戦争・敗戦後の新生日本国の高度成長期を通じて、autonomy(自立思想)、

Popular sovereignty(主権在民)意識が強いDemocracy(民主主義)が定着!?したのでしょう。

逆説的には、求心力を持つ「 region の中心となる Metropolis 」が発達でき無かった!のです。

参※10)当サイト関連記事 四国は邪馬台国"Federation"結成当初から重要メンバーだった はこちら。

50万都市!を結ぶ中国高鐵でさえ...

政令指定都市にあたる人口50万人! Metropolis(大都市)間を繋ぐことを目指して約7万km!にも及ぶ 高速鉄道網(Rural shinkansen)が建設されましたが...

ハッキリ言って旅客需要も無いような、時間当たり1往復の高速バス(トイレ付 9番席タイプ 36名)で事足りる程度!の、

日本の田舎町を結ぶ整備震撼線(Rural shinkansen)強硬建設!しても、中国高鐵同様に運行"意地"は困難!でしょう。

つまり日本国政府は、国民を"巻き添え"にして借金(国債発行)地獄に陥り!

紙幣が紙きれ同然ハイパーインフレ日本経済崩壊してしまことに...

第2目 都市間が短すぎる

次に沿線主要都市間の距離が短すぎる点が挙げられます!

四国ではMetropolis(政令指定都市)が存在しない!ので、首都圏や京阪神、中京の様に中核都市(県庁所在地周辺都市)をスキップすることが出来ません。

つまり、prefecture(県)1駅ではなく、他の rural shinkansen (北陸新幹線・九州新幹線)の様にadministrative district(行政区)、Municipality(自治体)毎に駅を設定する必要があるのです。

必然的に、駅間距離が短くなり、high speed rail(新幹線)intercity(都市間高速鉄道)のメリットが発揮でき無くなります

第3目 3幹線共に長い歴史の弊害が...

3幹線共に長い歴史の弊害として、"蒸気時代の狭いトンネル"が"関門"となり、高速化(電化)を阻んでいます

このことが予讃線・近代化(電化)の際にも、強く影響して、四国独自の(小ぶりな)電車を誕生させたわけです。

第1項 歴史ありすぎ!の土讃線

土讃線は歴史ある路線なので、全線が非電化路線として建設されており、建築限界(トンネル断面)が小さく、高速化には適していませ!

第0目 既得権"駅"を認めれば高速化が出来ない!

所要時間は表定速度で決まる!

駅間の所要時間は表定速度(平均速度)で決まります。

第1目 新幹線近接駅!♥設置可能!ですが...

九州新幹線本線の駅間距離による表定速度例(運行実績)

以下は「九州新幹線」での駅間実距離で算出した表定速度の♥実績(2023年現在)です。

    • ● 新鳥栖⇔久留米間    5.7㎞ 約4分 表定速度  85㎞/h
    • ●久留米⇔筑後船小屋駅  15.9km  約7分 表定速度 136㎞/h
    • ● 筑後船小屋駅⇔新大牟田 11.8㎞  約5分 表定速度 142㎞/h
    • ● 新大牟田⇔新玉名    16.6㎞  約7分 表定速度 142㎞/h
    • ●新玉名⇔熊本間     21.9㎞ 約9分 表定速度 142㎞/h
    • ●熊本⇔八代       31.8㎞ 約11分 表定速度 173㎞/h
    • ●新八代⇔新水俣     42.8km 約13分 表定速度 197㎞/h!
    在来線特急程度の表定速度ならば5.7㎞ 程度の近接駅!も可能!

    まとめると、以下のようになり5.7㎞ 程度の近接駅!在来線特急程度の表定速度でよければ♥設置可能!です。

    • ※例0)駅間が 5.7㎞以上あれば 表定速度 85㎞/h
    • ※例1)駅間が約12㎞以上あれば 表定速度 142㎞/h
    • ※例2)駅間が約32㎞以上あれば 表定速度 173㎞/h
    • ※例3)駅間が約43㎞以上あれば 表定速度 197㎞!/h
    ♥高知県内停車駅
    • ●御免駅(南国市)
    • ●土佐山田駅(香美市)
    • ●大杉駅(大豊町)
    徳島県内停車駅
    • ●大歩危駅(徳島県・三好市)
    • 阿波池田(徳島県・三好市)
    香川県内停車駅
    • ●琴平(香川県丸亀市)
    • ●善通寺(善通寺市)
    • ●多度津(多度津町)
    • ●丸亀(丸亀市)
    • ●(宇多津駅/便限定)

    既得権"駅"(益)を認めてしまうと、高知県内だけでも御免駅、土佐山田駅、大杉駅と途中3駅に停車することとなり、

    とくに御免⇔土佐山田間は4.9㎞しか離れておらず、どう頑張っても、現状以上には高速化不可能です。

    新線建設にも多大なる影響!が

    さらに後述するトンネル群を避ける新線建設にも制約が生じます!

    第2項 バスで十分!な Traffic

    結論的には、大豊町さんには新駅設置は諦めていただくしか...

    高知市(高知駅)
    • ●推計人口 317,700人(2023年11月1日現在)
    • ●1日平均利用者数 3,834人/日(降車客含まず2020年-)
    南国市(御免駅)
    • ●推計人口 45,841人 (2023年11月1日現在)
    • ●1日平均利用者数 1,656人/日(降車客含まず2020年-)
    香美市(土佐山田駅)
    • ●推計人口 25,620人(2023年11月1日現在)
    • ●1日平均利用者数 1,584人/日 (2022年度乗降客数)
    大豊町(土佐山田駅)
    • ●推計人口  2,931人!(2023年11月1日現在)
    • ●1日平均利用者数 792人/日! (降車客含まず2022年度)

    第3項 土讃線の高速化を阻む漆黒山地

    第1目 新たなバイパストンネル建設では凌げ無い!

    高度成長期に完成した、新線(トンネル区間)も基本非電化対応なので、無理して電化しても、嘗てのほくほく線の様に、トンネル突入速度制限(120㎞/h以下!)を受けてしまい、

    部分的に新たなバイパストンネルを建設しても、在来トンネルの影響で結局高速化は困難です。

    全線作り直し!しか

    なので、図に示したように、山間部は全線新線に置き換える必要があります。

    第3目 全区間新線建設してもさほど距離(時間)短縮になら無い!

    E32高知自動車道が最短経路で建設出来たのは...

    E32高知自動車道が、法皇トンネル、笹ヶ峰トンネル、両トンネル経由ルートで、最短距離で結べたのは、

    "こう配"問題が無かったのが最大の要因!です。

    つまり次項に述べる要因で、アップダウンが多い高知自動車道沿(法皇トンネル、笹ヶ峰トンネル)ルート実現困難です!

    勾配問題!
    "勾配"と"こう配"について

    在来線を想定した鉄道に関する技術上の基準を定める省令では"こう配"と表記され。

    整備新幹線技術基準(JRTT・旧鉄建公団)では"勾配"と記されています!

    つまり何方も間違いではありません!。

    ちなみに、道路構造令では、勾配と記されています!

    整備新幹線の例外区間高崎⇔軽井沢間は30‰で建設されたが...

    特殊な例としては、北陸新幹線 高崎⇔軽井沢間は最急勾配30‰で建設されていますが。

    これは、軽井沢が・愛媛県"高地"にある為で、高崎との高低差で仕方無かった?為です...

    なので、将来的にもこの区間での logistics (兵站)運用は困難!です。

    ※但し土讃線はトックノ昔に貨物列車は無く成っています!

    土讃新線も将来的にlogistics (兵站)運用は必要ない!ので、

    30‰で建設したほうがトンネル区間が短くできて得策ですが...

    土讃新幹線ではどこを通っても...

    全線新設建設しても、険しい"漆黒山地"のせいで、距離が短縮できません!

    結局吉野川沿いの新・穂岐山トンネルルートに...

    現実的(こう配、トンネルの土被り)には、現行ルートから大きく離れることは不可能!で、大した距離(所要時間)短縮には繋がりま線(せん)!

    第4項 最大の障壁!建設スキーム...

    最大の障壁!は建設スキームです!

    第1目 土佐自動車道には大義名分が備わっていた!

    • ●高知県は"活路"を見出したかった。
    • ●愛媛県は山間部の過疎化対策(新宮IC)を行いたかった。

    全盛期(前世紀)に、土佐自動車道が実現出来たのは...

    関係2県(高知県、愛媛県)の「大人の事情(利害・思惑)」が完全一致!出来たからです。

    第2目 土讃新線では最短距離は不可能!

    前途した様に、技術的(新白髪トンネル土被り264m)にも実現は困難なのですが...

    それにもまして、土讃新線は愛媛県にとっては全くメリットがありま線(せん)!

    つまり、現・四国中央市では、人気のない金砂町地区に新幹線を通しても何の役にも立たない!からです。

    第3目 建設スキームから考えても現行吉野川ルートしか...

    • ●香川県は琴平町(経済力)を無視できない!
    • ●徳島県は三好市(経済力)を無視できない!
    • ●高知県は南国市(御免駅)、香南市(いのち駅)を経由する土佐黒潮鉄道を無視できない!
    • ●香川県は琴平町(経済力)を無視できない!

    つまり上記の理由で、夫々

    • ●高知県内新線建設(約52㎞!)
    • ●徳島県内新線建設(約29㎞)
    • ●香川県内新線建設(約26㎞)

    "痛み分け?ならば、何とか県民のconsensus(総意・協心・同意)が得られるのではないか??? との甘い"思惑"が、中央政府から派遣されている県庁(bureaucrat & Governor)にあるのでしょうが...

    徳島県は乗り気でも、香川県は、佐賀県同様に乗り気でない!?

    香川県(琴平町・善通寺市)は、佐賀県(西九州新幹線延伸)同様に乗り気でない!でしょう。(※11)

    現状、高知自動車道からそれた!阿波池田(三好市)は、山陽新幹線(岡山)まで、相当不便であり、土讃新線が開通すると、飛躍的に利便性が向上するのですが...

    琴平町・善通寺市は、大して距離短縮には成らず、山陽新幹線(岡山駅)乗り継ぎ時間短縮に繋がらない!からです。

    参※11)当サイト関連記事 西九州新幹線は 『彼方を立てれば此方が立たず!』でunfinished line に... はこちら。

     

    公開:2023年12月 2日
    更新:2024年2月26日

    投稿者:デジタヌ

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